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第四夜(二)
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ホルンが敷いてくれたヨガマットの上にティアーヌはうつぶせになる。
驚いたことに、ホルンは宣言通りマッサージが上手だった。筋肉を理解しているからか、的確な場所を探り当てるのが上手い。力加減も絶妙だ。
想像以上の気持ちよさにティアーヌはうつらうつらとなった。――――夢の中でも眠たくなったりするのね。
警戒心も身体の力もすっかり抜けきったティアーヌはされるがままだった。
「んっ……あ、そこ……きもちいっ。ホルンそこ、もっとして」
ついつい催促した。ぴたりとホルンの手が止まる。
――――あれ……調子にのりすぎたかな? ここらへんでもう止めてもらった方がいいかな。
ティアーヌは起き上がろうとしたが、できなかった。
「ティアーヌ、無防備すぎだ。さすがの俺でもやべぇよ」
覆いかぶさるようにして耳元で囁かれる。身体がビクリと反応した。「ふーん」と愉悦が混じった声が聞こえ、頭の中で赤信号が点滅する。その瞬間、耳を噛まれた。
「っ!」
上半身を起こして逃げ出そうとしたティアーヌだが、すでに覆いかぶさっているホルンからは逃げられない。空いた隙間から手が差し込まれ、胸をやわやわと揉まれる。ねっとりと耳を舐められ、ティアーヌは声を出さないようにするので精一杯だ。
その時、耳元で不穏な言葉が聞こえてきた。
「あー……今すぐつっこみてえ」
「っ」
慌てて腕の中から抜け出そうとするが、ティアーヌの力なんてホルンからすれば子猫の抵抗のようなもの。
ホルンは己の衝動をなんとか押さえ込み、ティアーヌの下着の中に手をいれる。
さすがに濡れてもいない女に突っ込む野蛮さは持ち合わせていない。
けれど、思いのほかティアーヌの秘部はしっかりと濡れていた。
少し触っただけだというのに、グチュりと音がする。
「はっ。ぐちょぐちょじゃねえか。えっろ……あー我慢できねーわ」
ティアーヌが見ていないのをいいことにホルンはぶるんと自分の肉棒を取り出した。すでにビンビンだ。手で支えながらティアーヌの秘裂にあて、擦り付けるように腰を振る。入れなくてもティアーヌと己のものが交じり合ってぐちゃぐちゃで……気持ちがいい。
「何してるのっ……やめっ。あっ」
「おい、あんまり動くと入っちまうぞ」
「そんなっ……ぁっ」
言うのが遅かったのか、ホルンの立ち上がった肉棒の先っぽがティアーヌの秘部の入口に引っかかった。どちらかが動けば入ってしまう。逃げたいと思っているはずなのに、ティアーヌの秘部は放したくないとばかりに先っぽを締め付けている。
羞恥心に耳まで真っ赤に染めるティアーヌ。そのことに気づいたホルンはフッと笑った。
「全く、上の口は素直じゃねえな」
「何をっ! あああっ!」
ズズズッと奥へと入っていく肉棒。ティアーヌの膣内は喜んでいるかのようにホルンを締め付ける。
「っなんっだこれ……すげぇ!」
唸りながら、ホルンは最奥に己の肉棒を打ち付ける。
快楽の虜となったホルンは止まらない。ティアーヌはわけのわからないまま揺さぶられる。
逃げられない。逃げたくない。気持ちいい。
雌の本能とでもいうのだろうか。今は与えられるモノを必死に受け入れることしかできない。
「くそっ! もうでる! 」
「え? 嘘っまって、あああっ!」
熱いものが奥へと注がれる。ティアーヌはハァハァと息を吐きながら、そのまま意識を飛ばしてしまおうとした。
けれど、ズリッと中が擦りあげられて強制的に意識を戻される。
――――嘘でしょ?! 全然萎えてないんですけど。
嫌な予感がした途端、ピストン運動が再開する。
「まって! こんなすぐはむりっ! イキすぎてしんじゃう」
「大丈夫だ。本当に無理そうになったら止めてやる。それまでは何度でもイケ! 俺のでっ! イクんだティア!」
「あ、あああっ!」
それから、何度も何度も絶頂を向かえ、ようやくティアーヌは意識を飛ばした。
そして、目が覚めたティアーヌは頭を抱え、再び熱を出したのだった。
――――ううう。やっぱり、私って欲求不満なの?! 百歩譲って婚約者であるユーリウスとならともかく、関係のないホルンとなんて……どうしてあんな夢を見たのよー?!
驚いたことに、ホルンは宣言通りマッサージが上手だった。筋肉を理解しているからか、的確な場所を探り当てるのが上手い。力加減も絶妙だ。
想像以上の気持ちよさにティアーヌはうつらうつらとなった。――――夢の中でも眠たくなったりするのね。
警戒心も身体の力もすっかり抜けきったティアーヌはされるがままだった。
「んっ……あ、そこ……きもちいっ。ホルンそこ、もっとして」
ついつい催促した。ぴたりとホルンの手が止まる。
――――あれ……調子にのりすぎたかな? ここらへんでもう止めてもらった方がいいかな。
ティアーヌは起き上がろうとしたが、できなかった。
「ティアーヌ、無防備すぎだ。さすがの俺でもやべぇよ」
覆いかぶさるようにして耳元で囁かれる。身体がビクリと反応した。「ふーん」と愉悦が混じった声が聞こえ、頭の中で赤信号が点滅する。その瞬間、耳を噛まれた。
「っ!」
上半身を起こして逃げ出そうとしたティアーヌだが、すでに覆いかぶさっているホルンからは逃げられない。空いた隙間から手が差し込まれ、胸をやわやわと揉まれる。ねっとりと耳を舐められ、ティアーヌは声を出さないようにするので精一杯だ。
その時、耳元で不穏な言葉が聞こえてきた。
「あー……今すぐつっこみてえ」
「っ」
慌てて腕の中から抜け出そうとするが、ティアーヌの力なんてホルンからすれば子猫の抵抗のようなもの。
ホルンは己の衝動をなんとか押さえ込み、ティアーヌの下着の中に手をいれる。
さすがに濡れてもいない女に突っ込む野蛮さは持ち合わせていない。
けれど、思いのほかティアーヌの秘部はしっかりと濡れていた。
少し触っただけだというのに、グチュりと音がする。
「はっ。ぐちょぐちょじゃねえか。えっろ……あー我慢できねーわ」
ティアーヌが見ていないのをいいことにホルンはぶるんと自分の肉棒を取り出した。すでにビンビンだ。手で支えながらティアーヌの秘裂にあて、擦り付けるように腰を振る。入れなくてもティアーヌと己のものが交じり合ってぐちゃぐちゃで……気持ちがいい。
「何してるのっ……やめっ。あっ」
「おい、あんまり動くと入っちまうぞ」
「そんなっ……ぁっ」
言うのが遅かったのか、ホルンの立ち上がった肉棒の先っぽがティアーヌの秘部の入口に引っかかった。どちらかが動けば入ってしまう。逃げたいと思っているはずなのに、ティアーヌの秘部は放したくないとばかりに先っぽを締め付けている。
羞恥心に耳まで真っ赤に染めるティアーヌ。そのことに気づいたホルンはフッと笑った。
「全く、上の口は素直じゃねえな」
「何をっ! あああっ!」
ズズズッと奥へと入っていく肉棒。ティアーヌの膣内は喜んでいるかのようにホルンを締め付ける。
「っなんっだこれ……すげぇ!」
唸りながら、ホルンは最奥に己の肉棒を打ち付ける。
快楽の虜となったホルンは止まらない。ティアーヌはわけのわからないまま揺さぶられる。
逃げられない。逃げたくない。気持ちいい。
雌の本能とでもいうのだろうか。今は与えられるモノを必死に受け入れることしかできない。
「くそっ! もうでる! 」
「え? 嘘っまって、あああっ!」
熱いものが奥へと注がれる。ティアーヌはハァハァと息を吐きながら、そのまま意識を飛ばしてしまおうとした。
けれど、ズリッと中が擦りあげられて強制的に意識を戻される。
――――嘘でしょ?! 全然萎えてないんですけど。
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「大丈夫だ。本当に無理そうになったら止めてやる。それまでは何度でもイケ! 俺のでっ! イクんだティア!」
「あ、あああっ!」
それから、何度も何度も絶頂を向かえ、ようやくティアーヌは意識を飛ばした。
そして、目が覚めたティアーヌは頭を抱え、再び熱を出したのだった。
――――ううう。やっぱり、私って欲求不満なの?! 百歩譲って婚約者であるユーリウスとならともかく、関係のないホルンとなんて……どうしてあんな夢を見たのよー?!
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