【R18】悪役令嬢の夢渡り

クロキ芽愛

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第二夜(二)

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「え? やっ、ユーリウス様ダメです! ユーリウス様にはリリアがいらっしゃるでしょう!」
「何をそんなに慌てている。俺の婚約者はおまえだ。いずれはこうして触れ合うとになるんだ。それが早まっただけ……それに、嫉妬してリリアを虐めるくらい俺が好きなんだろう? 望み通りたっぷり可愛がってやるさ」
「と、とんだ誤解だわ。違いますっ。私、初めては好きな人とするって決めているので! 例え夢の中だとしても遠慮します!」

力いっぱいユーリウスの胸元を押して、逃げ出す。バランスが崩れて倒れそうになったが何とか手をついて、不格好だがそのままハイハイで逃げようとした。が、なんなく後ろから抱き寄せられて再び捕まる。この時点でティアーヌは半泣きだ。
何故だかそんなティアーヌを見てユーリウスは興奮してしまう。

「お前が好きなのは俺ではなかったのか? それならば、何を企んでいる?」

耳元で囁くようにして問いかけるとティアーヌの身体がビクリと震えた。小さな声で反論する。

「私は、何も企んでなど……いやっ!」

反論は許さないとばかりに、ユーリウスの手がネグリジェの上からティアーヌの胸を弄び始める。耳を甘噛みされ声が漏れる。聞かれたくなくて咄嗟に手で口を押さえた。


「ふぁっ……ぃやぁっ」

必死に押し殺したティアーヌの声にユーリウスは己が興奮していくのがわかった。
――――可愛い。汚したい。鳴かせたい。
真っ黒な欲望が膨れ上がりユーリウスの中を埋め尽くす。この時のユーリウスはリリアのことなどすっかり頭から抜け落ちていた。あるのは己の手中にあるティアーヌのことだけ。

「はっ。……イヤイヤ言いながらもここはビンビンだぞ」

硬くなった乳首を摘み、擦ればビクビクとティアーヌの身体が揺れる。身体はこんなにも反応しているというのにティアーヌは鳴かない。
ユーリウスは半ば強引にティアーヌの身体を仰向けにしてベッドへ押し倒す。腕は両手で押さえ込んだので手で口を押さえることはできない。

「いゃ」

か細い声に真っ赤になった顔。潤んだ瞳はユーリウスだけを映している。ユーリウスは衝動的にティアーヌの唇を奪った。

「ん?! んぅう!」

リリアと交わしたことのある軽い口づけではない。深い深い口づけ。
逃げようとする舌を追いかけて絡めとる。――――ああ、ゾクゾクする。

唇を貪りながらも、ティアーヌの下半身に手を伸ばした。

クチュリ

響いた水音にティアーヌは羞恥で身体をびくつかせ、ユーリウスは満足げに笑った。

「こんなに濡れていては下着の意味がないな」

そう言って、するりと下着をとってしまう。抵抗する足を器用に避けて濡れそぼった場所に触れる。指先で秘裂を何度かなぞり、濡れた指で秘芽を擦るとティアーヌの身体は激しく仰け反る。
ユーリウスは我慢できずに指を秘裂の中へと突き刺した。

初めての感覚にティアーヌは身体を強張らせる。夢の中だからだろうか。痛みは訪れず、快感だけが押し寄せてくる。

「ははっ。これくらい上の口も可愛ければな」
「あっ。やっん。ユーリウスもうやめ、ユーリ、やぁっ」
「ティアーヌ、イきそうなのか? イッてもいいぞ。イケ! ティア!」

激しくなる指に合わせてティアーヌはビクンビクンと身体を揺らし、達した。目を閉じて快楽の波が静まるのを待つ。
ティアーヌはそのまま意識を失いたかったが、ユーリウスは許してはくれなかった。

秘部に当てられた熱いモノに気づき、ティアーヌは慌てて目を開ける。覗き込むようにしていたユーリウスと目が合う。ティアーヌが口を開こうとした瞬間、熱いモノがティアーヌの中に強引に押し入ってきた。あまりの衝撃にティアーヌは口を開いたまま仰け反る。

「くっ。キツイな……」

ユーリウスは目を細め、初めての快楽に酔いしれる。ティアーヌの目からは抑えきれなかった涙がポロリと頬を伝って零れ落ちた。

ユーリウスは慰めるように涙の跡に口づけをする。

「ティア。ティア。俺のティア」

ユーリウスはティアーヌの至るところに口づけを落としながらティアーヌの最奥を何度も突く。もっと、もっと深いところに……執着ともいえるその抽挿は計らずともティアーヌに激しい快感をもたらした。

「あ、や、ユーリ、怖いよ。なにかクる。なにか」
「大丈夫だ。イッていい。俺のでイけティア。俺も、もうっ」

激しくなる抽挿に伴い、卑猥な水音も激しく響き渡る。

「ダメだっ我慢できん。イくっ」
「やっ! 中は……中はやめてユーリダメっ!」
「大丈夫だっ。夢だからっ。出るっ! ティア!」

宣言通りにドクドクと熱いモノが注がれる。絶望と喜びという相反する感情に襲われながらティアーヌは意識を手放した。




ぱちり、目を覚ます。そして、身体中を確認してティアーヌは深い溜息を吐いた。
あれが夢で本当によかったと思う。けれど、それだけではおさまらない感情。

夢から覚めた後、ティアーヌは頭を抱えてウンウン唸った。そして、高熱を出した。
おかげで、ユーリウスと顔を合わせずにすみ、ティアーヌはホッとしたのだった。
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