292 / 296
赤咫尾燈吉
しおりを挟む
一切の気配が無い、背後からの声。だけど、今の俺は飽くまでプラスだ。焦って正体を露呈させる訳にはいかない。
「あ? まぁな」
振り返った場所に居たのは黒い布で全身を覆い隠した男。直視しても存在が希薄に見えるこの異常性、恐らく異能っすね。
「お前を報告の時間以外で見るのは何か月振りか……少しは本部で交流するのも大事だ。分かっているか?」
「チッ、るっせぇな……放っとけよ」
「ハァ、お前は……まぁ良い、それで今日は何をしに来たんだ?」
「あ?」
一日以内の記憶にこいつは居ないっすね……上手く答える必要があるっすけど、これは話を聞くチャンスでもあるっす。
「そりゃ、異能者のガキの話だろ。流石に初めて聞いたぜ、異能を千以上も持ってる奴ってのは」
「一応まだ話すなと言われている筈なんだが……まぁ、組織内なら良いか。それで、口の軽い馬鹿はどいつだ?」
「ジョッキーだ」
「アイツか……口が軽そうだからな」
適当に口の軽そうな奴を言ったっすけど、何とかなったっすね。こっからは情報取得のターンっす。
「それで、そのガキは今どうしてるんだ?」
「今は地下房で寝てるだろうが……見に行くなよ? 許可された奴以外は近付かないように言われてるからな」
やっぱり、地下房っすね。その上、不用意に近付くと怪しまれるって感じっすかね。
「分かってる。それと、そのガキは……」
もう少し情報を引き出させてもらうっすよ。既に何人か気絶させてる以上、時間をかけすぎる訳にはいかないっすけど。
♢
情報収集は粗方済んだっすね。花房華凛は戯典と同じように洗脳処理され、地下房に収容されている。そして、両者とも近い内に犯罪で運用される。
恐らく、その対象は……老日勇っすね。仲間がやられたとかどうとかで矢鱈と目の敵にしてる奴もいたっすし、組織全体として目先の壁って印象が強そうっす。
(さて、そろそろ起きてる奴も減って来たっすね……)
この状態は好都合でもあり、危険でもあるっす。この夜中に人と出会えば怪しまれる可能性もあるっすけど、代わりに人が少ない分探索はしやすいっす。
だから、今日はここで帰るか探索を続けるかっすけど……
(続行、一択っすね)
俺が気絶させた二人も流石に昼頃には目を覚ますっす。そうしたら、当然組織内の警戒は強まるっすから、今後は潜入調査なんて殆ど不可能になるっす。タイミング的に花房華凛狙いってこともバレるっすから、救出も難しくなるっすね。
となれば、ここで情報収集を続けてあわよくば花房華凛の救出も狙う。これがベストっす。
(そろそろ地下房に近付きたいっすね)
俺は変装したプラスという男の立ち振る舞いで、堂々と施設の中を歩く。山の中をくりぬいて作られているらしいが、涼しくて快適ではある。
次の曲がり角、人が来るっすね。
俺は引き返し、見つからないように別の道で地下房へと進む。そして、気付いた。地下房の前には警備が立っている。
(まぁ、そうっすよね)
警備が居ない訳無いっすけど、面倒ではあるっす。
カメラの類いは、無し。ただ、魔術の気配を感じるっすね……十メートル以上は離れたここからだと、何の魔術かも分からないっす。
(地下房は無理っすね。もう少し様子を見て、情報を探ったら別の場所に向かうべきっす)
壁際に身を隠し、階段の上から警備の男にバレないように地下房の中の様子を覗き込む。しかし、流石にこの角度じゃ何も分からない。
ダメっすね。ここに居るだけリスクにしかならないっす。一旦別の場所を……
「ほら、来い」
ッ! これは、僥倖っすね……!
「もう随分寝ただろう。実験の時間だ」
地下房から白衣の男と共に花房華凛が姿を現す。俺は直ぐに階段の上から離れつつ、その背中を追う。
(待てよ……実験室っすよね)
千載一遇のチャンス。花房華凛を取り戻すなら、ここしか無いっす。でも、しくじれば終わりっす。
(いや、やるしか無いっすよ。花房華凛が味方に戻るか、俺一人が死ぬだけか。リスクとリターンに絶大な差があるっす)
実験、白衣の男はそう口にしていた。普通に考えれば、その行き先は……実験室。
(急いで先回りしないといけないっすね! それに、若干賭けにはなるっすけど……アレをやるしか無いっす)
俺は人が居ない道を走り、ゆっくりと悠長に歩く男よりも先に実験室に辿り着いた。
魔術の類いは仕掛けられて無いっすね。中にも人は居ないっす。俺は実験室に入り込み、手首を切ってその入り口に血を垂らした。
(これで、準備は完了っす……後は、上手くやるだけっす)
足音が二つ、近付いて来る。さっきのままなら、男が先頭だ。それが入れ替わっていれば少し面倒だが、足音の重さからして順番は同じままだ。
「さて、何から始めよォッ!?」
実験室に足を踏み入れた男が血を踏んだ瞬間、その首を打ってから突き飛ばし、扉を閉める。
「『魔術的な施錠』」
これで、力任せや異能を使う以外に花房華凛が入って来る方法は無いっす。それをしてくるかどうかは、もう賭けっすね。
「『思考の散乱』」
俺は魔術をかけながら男を起こす。
「な、ん……だ?」
男はボーっとしたような顔で立ち上がり、俺を見る。
「『――――血の密約』」
俺は異能を発動した。
「この能力の効果は、俺の血に触れた相手の操作権を奪い、少しの間ならどんな命令でも聞かせることが出来るって能力っす」
「ぐ、な……ん……」
体が痺れたように動かない男に、俺は言葉を続ける。
「発動条件はこの能力の効果と条件を教えること、そして自分と能力の対象者以外にこの能力の発動を見た者が居ないことっす」
「……」
条件が成立し、能力が完全に発動した。俺は支配下に入った男に命令する。
「先ず、お前の中の優先順位は俺が一番上っす。お前自身の判断で俺が危険に陥ると考えた行動は全て禁止っす。仲間への連絡は勿論、そこの花房華凛に俺を襲わせるとかっすね」
俺はその向こう側に花房華凛が立っている扉を指差した。
「じゃあ、花房華凛をこの部屋の中に入れるっす」
「分かった」
男が扉を開け、花房華凛を招くと部屋の中に入って来る。別々の洗脳状態の奴が二人も同じ空間に居るって中々珍しい光景っすね。
「先ず、洗脳は解除出来るっすか?」
「無理だ。サイコが居なければ洗脳は解除出来ない」
あぁ、黒い仮面の一員の奴っすね。
「でも、命令は出来るっすよね?」
「出来る」
となれば、後はここからバレることなく抜け出すだけっすね。
「あ? まぁな」
振り返った場所に居たのは黒い布で全身を覆い隠した男。直視しても存在が希薄に見えるこの異常性、恐らく異能っすね。
「お前を報告の時間以外で見るのは何か月振りか……少しは本部で交流するのも大事だ。分かっているか?」
「チッ、るっせぇな……放っとけよ」
「ハァ、お前は……まぁ良い、それで今日は何をしに来たんだ?」
「あ?」
一日以内の記憶にこいつは居ないっすね……上手く答える必要があるっすけど、これは話を聞くチャンスでもあるっす。
「そりゃ、異能者のガキの話だろ。流石に初めて聞いたぜ、異能を千以上も持ってる奴ってのは」
「一応まだ話すなと言われている筈なんだが……まぁ、組織内なら良いか。それで、口の軽い馬鹿はどいつだ?」
「ジョッキーだ」
「アイツか……口が軽そうだからな」
適当に口の軽そうな奴を言ったっすけど、何とかなったっすね。こっからは情報取得のターンっす。
「それで、そのガキは今どうしてるんだ?」
「今は地下房で寝てるだろうが……見に行くなよ? 許可された奴以外は近付かないように言われてるからな」
やっぱり、地下房っすね。その上、不用意に近付くと怪しまれるって感じっすかね。
「分かってる。それと、そのガキは……」
もう少し情報を引き出させてもらうっすよ。既に何人か気絶させてる以上、時間をかけすぎる訳にはいかないっすけど。
♢
情報収集は粗方済んだっすね。花房華凛は戯典と同じように洗脳処理され、地下房に収容されている。そして、両者とも近い内に犯罪で運用される。
恐らく、その対象は……老日勇っすね。仲間がやられたとかどうとかで矢鱈と目の敵にしてる奴もいたっすし、組織全体として目先の壁って印象が強そうっす。
(さて、そろそろ起きてる奴も減って来たっすね……)
この状態は好都合でもあり、危険でもあるっす。この夜中に人と出会えば怪しまれる可能性もあるっすけど、代わりに人が少ない分探索はしやすいっす。
だから、今日はここで帰るか探索を続けるかっすけど……
(続行、一択っすね)
俺が気絶させた二人も流石に昼頃には目を覚ますっす。そうしたら、当然組織内の警戒は強まるっすから、今後は潜入調査なんて殆ど不可能になるっす。タイミング的に花房華凛狙いってこともバレるっすから、救出も難しくなるっすね。
となれば、ここで情報収集を続けてあわよくば花房華凛の救出も狙う。これがベストっす。
(そろそろ地下房に近付きたいっすね)
俺は変装したプラスという男の立ち振る舞いで、堂々と施設の中を歩く。山の中をくりぬいて作られているらしいが、涼しくて快適ではある。
次の曲がり角、人が来るっすね。
俺は引き返し、見つからないように別の道で地下房へと進む。そして、気付いた。地下房の前には警備が立っている。
(まぁ、そうっすよね)
警備が居ない訳無いっすけど、面倒ではあるっす。
カメラの類いは、無し。ただ、魔術の気配を感じるっすね……十メートル以上は離れたここからだと、何の魔術かも分からないっす。
(地下房は無理っすね。もう少し様子を見て、情報を探ったら別の場所に向かうべきっす)
壁際に身を隠し、階段の上から警備の男にバレないように地下房の中の様子を覗き込む。しかし、流石にこの角度じゃ何も分からない。
ダメっすね。ここに居るだけリスクにしかならないっす。一旦別の場所を……
「ほら、来い」
ッ! これは、僥倖っすね……!
「もう随分寝ただろう。実験の時間だ」
地下房から白衣の男と共に花房華凛が姿を現す。俺は直ぐに階段の上から離れつつ、その背中を追う。
(待てよ……実験室っすよね)
千載一遇のチャンス。花房華凛を取り戻すなら、ここしか無いっす。でも、しくじれば終わりっす。
(いや、やるしか無いっすよ。花房華凛が味方に戻るか、俺一人が死ぬだけか。リスクとリターンに絶大な差があるっす)
実験、白衣の男はそう口にしていた。普通に考えれば、その行き先は……実験室。
(急いで先回りしないといけないっすね! それに、若干賭けにはなるっすけど……アレをやるしか無いっす)
俺は人が居ない道を走り、ゆっくりと悠長に歩く男よりも先に実験室に辿り着いた。
魔術の類いは仕掛けられて無いっすね。中にも人は居ないっす。俺は実験室に入り込み、手首を切ってその入り口に血を垂らした。
(これで、準備は完了っす……後は、上手くやるだけっす)
足音が二つ、近付いて来る。さっきのままなら、男が先頭だ。それが入れ替わっていれば少し面倒だが、足音の重さからして順番は同じままだ。
「さて、何から始めよォッ!?」
実験室に足を踏み入れた男が血を踏んだ瞬間、その首を打ってから突き飛ばし、扉を閉める。
「『魔術的な施錠』」
これで、力任せや異能を使う以外に花房華凛が入って来る方法は無いっす。それをしてくるかどうかは、もう賭けっすね。
「『思考の散乱』」
俺は魔術をかけながら男を起こす。
「な、ん……だ?」
男はボーっとしたような顔で立ち上がり、俺を見る。
「『――――血の密約』」
俺は異能を発動した。
「この能力の効果は、俺の血に触れた相手の操作権を奪い、少しの間ならどんな命令でも聞かせることが出来るって能力っす」
「ぐ、な……ん……」
体が痺れたように動かない男に、俺は言葉を続ける。
「発動条件はこの能力の効果と条件を教えること、そして自分と能力の対象者以外にこの能力の発動を見た者が居ないことっす」
「……」
条件が成立し、能力が完全に発動した。俺は支配下に入った男に命令する。
「先ず、お前の中の優先順位は俺が一番上っす。お前自身の判断で俺が危険に陥ると考えた行動は全て禁止っす。仲間への連絡は勿論、そこの花房華凛に俺を襲わせるとかっすね」
俺はその向こう側に花房華凛が立っている扉を指差した。
「じゃあ、花房華凛をこの部屋の中に入れるっす」
「分かった」
男が扉を開け、花房華凛を招くと部屋の中に入って来る。別々の洗脳状態の奴が二人も同じ空間に居るって中々珍しい光景っすね。
「先ず、洗脳は解除出来るっすか?」
「無理だ。サイコが居なければ洗脳は解除出来ない」
あぁ、黒い仮面の一員の奴っすね。
「でも、命令は出来るっすよね?」
「出来る」
となれば、後はここからバレることなく抜け出すだけっすね。
20
お気に入りに追加
200
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
染髪マン〜髪色で能力が変わる俺はヒーロー活動を始めました〜
仮面大将G
ファンタジー
金髪にしたらヒーローになっちゃった!?
大学生になったから髪を染めてみよう。そんな軽い気持ちで美容室に行った染谷柊吾が、半分騙されてヒーロー活動を始めます。
対するは黒髪しか認めない、秘密結社クロゾーメ軍団!黒染めの圧力を押しのけ、自由を掴み取れ!
大学デビューから始まる髪染めヒーローファンタジー!
※小説家になろう様、カクヨム様でも同作品を掲載しております。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる