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變色龍の章
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「あの娘、何とか一命は取り留めたわ。回復してから詳しく調べるわね」
「良かった……死なれちゃ後味悪すぎるし」
極東支部長の報告に、オレはひとまず胸を撫でおろした。
「本人の罪は窃盗だけだから軽いけど、どうも今回も後ろに何かいそうね」
「また闇市場とか?」
「うーん、何か違う気がするのよ。私の勘だけどね」
勘か……でも、この女の勘は本当に当るからな。それに、オレも違う気がする。
記憶を消されてもいないし、何より本人が誰にも命令されてやったんじゃ無いとはっきり言った。なのに、何故体に仕掛けが? あの弾けた小さなタトゥは一体……?
自分は選ばれた、いいところに行くって言ってたな? 何の事だ?
「かぁ! 気持ち悪いっ」
オレが思わず頭を掻き毟った時。
「に~ちゃ~ん。これみてぇ」
小さな手がオレの服を引っ張った。その姿を見ると、一瞬で気が緩む。
「おう、ルイ。いいもん持ってるな」
チビは嬉しそうに、手に大きなキャンディを持ってニコニコしている。
「おしごと、おてつだいしたから、シンディおば……おねえちゃんがごほうびくれた」
……ルイ、今、ちゃんと修正したな。エライぞ、小さいくせにわかってるな。
「今日一番のお手柄はルイちゃんでしょ? いっそウチの隊員に欲しいくらい」
おねえちゃんと言われたからか、支部長もご機嫌だな。
ああ、しかし本当にルイがいなかったら、メイファはまだ捕まってなかっただろう。
「なあ、ルイ、どうしてあんなに正確にメイファの位置がわかったんだ?」
訊くと、ルイはちっちゃな手をおでこに当ててぴたぴたやった。
「音をあてるの」
なんじゃそりゃ。オレにはすぐに意味はわからなかったが、フェイにはわかったのか、相当驚いている。
「反響測定を使えるの?」
「ああ、あのコウモリとかが使うやつか」
そういや、北米支部にいたときの支部長はコウモリだったから、超音波の反響で暗闇でも障害物をよけたりターゲットをみつけていたな。
「イルカにも同じ能力がある。だから僕も水の中だけなら使えるよ」
フェイが言う。パートナーとはいえ、オレは水に入らないからそれは知らなかった。
「へえ。すごいんだな……って、おい!」
そこでオレは大事なことに気が付いた。
「ルイって何のA・Hだ?」
「そういえば聞いてなかったね。鼻は良くないみたいだけど」
フェイと二人でルイの方を見ると、黙ってルイはまた口をへの字にしていた。
大きな目に涙が盛り上がっている。
「な、泣くなっ」
「だって……だって、ママがボクを、よその子みたいに……」
「余所の子だもの」
フェイっ! とどめ刺すなよ。ちっちゃい子を苛めるなってお前が言ったんだろ。
「にいちゃん! ママがいじめるぅ」
ルイはオレに抱きついて大泣き。なんか知らない間に、ものすごく懐かれてるし。おい、泣くのはいいが噛み付くな。結構そのとんがった牙痛いぞ。
「見た目じゃ、イヌかネコだと思ってたんだけどな。超音波出すんだったら違うか」
「コウモリでもなさそうだよ。昨夜照明消したら怖がってたもの」
オレとフェイの言葉に、泣きながらルイが叫ぶ。
「ママとおんなじに決まってるでしょ! ボクはお水なくてもできるけど! いつもほめてくれたのにっ!」
「え?」
しばしの沈黙。
「イルカなのか? お前も」
「うん。ワンワンだし」
異種合成! マジか!
で、でも、確かに耳に毛が生えてるとはいえ、ほとんど形態は整ってるぞ? 確かフェイ以外に外的差異の無い異種合成のA・Hはそういないんじゃ……。
突然、フェイが勢いよく立ち上がった。握り締めた拳が震えている。怒ってる?
「……考えたくないけど、この子の言うママが誰かわかった。だったら、この子が僕とママを間違えても仕方が無い」
「フェイ?」
「あのメモは、僕に見せるためにこの子に持たせたんだよ。最初から」
フェイ、何言ってんだ? この子を拾ったのは偶然なんかじゃないってこと? あげるって、フェイに向けての言葉だったのか? ってか、なんでそんなに怒ってるワケ?
少々微妙な空気を読んだのか、ルイが黙ってオレにぴとっとひっついた。また大泣きされても困るし、可哀想な気がして耳を塞ぐ様にぎゅっと抱きしめた。柔らかくて温かいこの小さな生き物は、信じていた人に捨てられたのだ。まだこんなに幼いのに。
フェイは心持ち震える声で続ける。
「なぜ僕達が日本に来る事まで知ってたかはわからないけど、少なくとも昨日の地点ではずっと監視されてた事になる。あのベンチに座った所まで見てたんだ、近くで」
「じゃあ、この子のパパに心当たりは?」
「実の子かどうかはわからないから、そこまでは。でも……嫌な予感はする」
こ、怖いよ、フェイ。何か殺気が漲ってますけど……。
「この子、本部に連れて帰るよ。いいね、カイ」
「うん……」
その有無を言わさずって感じの言い様に、反論のしようなんてあるか。詳しく訊きたいけど、今は無理っぽい。フェイは何かに相当頭にきてるみたいだし。第一、いくら幼児でもルイの前では話せないよな。
「ちょっとぉ、フェイ、来てぇ」
緊張感の無い支部長さんのお色気ボイスがその場を救った……訳じゃなかった。
「さっきウチの女の子が預かってきたんだけど、あなたに渡してって」
それは一枚のデジタルカードだった。
「誰から?」
あ、またフェイが怖い顔になってる。ひょっとして、さっき言ってた……。
「普通のおじさんでしたよ。ササキさん、だったかな?」
支部長より先に、預かったという女性隊員の声が飛んできた。
とりあえずルイを他の隊員に渡して、オレ達はカードを持って部屋の端に移動した。興味津々に支部長までついてきたけど。
「開けてみろよ。監視してるって奴が、誰かに届けるよう頼んだのかもしれない」
「カイ、開けて」
なんでオレが……そう思ったが、仕方ない。
開くと、3Dですごく綺麗な女の人が現れた。ちょっと目がキツイ感じだが黒髪の大人っぽい女性。その姿と一緒に謎の文字が浮かび上がった。
『Dracoegressiarca.
第一解除コード Mb/ヒト・カモノハシ・ウシ・イヌ 2n/ネコ・モルモット・チンパンジー。第二解除コード alternation/子の父と母ともう一人の名前。最終解除コード 逆さの王冠。そして私は何?』
なんのこっちゃ? さっぱりわからないんだけど。
「シンディ……じゃなかった、支部長、意味わかります?」
「ラブレターじゃ無いのは確かね。うんっと、最初だけは少し……竜は方舟から出た? かな? 後はさっぱり」
「フェイはわかる?」
「わからない。でも僕……多分この人知ってる」
フェイは内容より、女性の方を見ていたらしい
「え? ルイのママ……ではなさそうだな。知り合い?」
「はっきり思い出せないんだけど……」
「なんだそりゃ。はっきり思い出せないって」
「でも、なぜか知ってるんだ」
それっきりフェイは黙ってしまった。オレと支部長は顔を合わせたが、これ以上訊いてはいけないような気がしてもう問い詰めはしなかった。
でも、一つだけ現地点でオレにもわかった事がある。
「フェイ、これは誰か特定の人に見せないといけないようだな。何かの暗号なんだ。何の解除コードなのかはわからないけどな。その特定の人は、オレの勘が正しければ……タイミングからしてルイの父親だ」
フェイは黙って何も言わない。ただ小さく頷いただけで。
「とにかく、ルイを連れて帰ろう。本部のデータベースなら非合法のA・Hでも大抵の出自がわかる。この子の両親もわかるかもしれない」
いつの間にか、女性隊員に抱かれたまま小さなルイは眠ってしまっていた。大事そうに大きなキャンディを抱きしめて。この子は、自分が置かれている状況なんて知らない。安心しきった可愛い寝顔だ。
こうして、オレ達は後味の悪さと、謎の暗号とともに、ルイを連れてバンコクに帰る事になった。
このトーキョーでの小さなスリ事件は、この後のとんでもなく大きな事件の前触れだったとは、その時、オレもフェイもまだ知らなかった。
あのタトゥの意味も、暗号の重要性も、自分達の運命も。
變色龍の章 END
「良かった……死なれちゃ後味悪すぎるし」
極東支部長の報告に、オレはひとまず胸を撫でおろした。
「本人の罪は窃盗だけだから軽いけど、どうも今回も後ろに何かいそうね」
「また闇市場とか?」
「うーん、何か違う気がするのよ。私の勘だけどね」
勘か……でも、この女の勘は本当に当るからな。それに、オレも違う気がする。
記憶を消されてもいないし、何より本人が誰にも命令されてやったんじゃ無いとはっきり言った。なのに、何故体に仕掛けが? あの弾けた小さなタトゥは一体……?
自分は選ばれた、いいところに行くって言ってたな? 何の事だ?
「かぁ! 気持ち悪いっ」
オレが思わず頭を掻き毟った時。
「に~ちゃ~ん。これみてぇ」
小さな手がオレの服を引っ張った。その姿を見ると、一瞬で気が緩む。
「おう、ルイ。いいもん持ってるな」
チビは嬉しそうに、手に大きなキャンディを持ってニコニコしている。
「おしごと、おてつだいしたから、シンディおば……おねえちゃんがごほうびくれた」
……ルイ、今、ちゃんと修正したな。エライぞ、小さいくせにわかってるな。
「今日一番のお手柄はルイちゃんでしょ? いっそウチの隊員に欲しいくらい」
おねえちゃんと言われたからか、支部長もご機嫌だな。
ああ、しかし本当にルイがいなかったら、メイファはまだ捕まってなかっただろう。
「なあ、ルイ、どうしてあんなに正確にメイファの位置がわかったんだ?」
訊くと、ルイはちっちゃな手をおでこに当ててぴたぴたやった。
「音をあてるの」
なんじゃそりゃ。オレにはすぐに意味はわからなかったが、フェイにはわかったのか、相当驚いている。
「反響測定を使えるの?」
「ああ、あのコウモリとかが使うやつか」
そういや、北米支部にいたときの支部長はコウモリだったから、超音波の反響で暗闇でも障害物をよけたりターゲットをみつけていたな。
「イルカにも同じ能力がある。だから僕も水の中だけなら使えるよ」
フェイが言う。パートナーとはいえ、オレは水に入らないからそれは知らなかった。
「へえ。すごいんだな……って、おい!」
そこでオレは大事なことに気が付いた。
「ルイって何のA・Hだ?」
「そういえば聞いてなかったね。鼻は良くないみたいだけど」
フェイと二人でルイの方を見ると、黙ってルイはまた口をへの字にしていた。
大きな目に涙が盛り上がっている。
「な、泣くなっ」
「だって……だって、ママがボクを、よその子みたいに……」
「余所の子だもの」
フェイっ! とどめ刺すなよ。ちっちゃい子を苛めるなってお前が言ったんだろ。
「にいちゃん! ママがいじめるぅ」
ルイはオレに抱きついて大泣き。なんか知らない間に、ものすごく懐かれてるし。おい、泣くのはいいが噛み付くな。結構そのとんがった牙痛いぞ。
「見た目じゃ、イヌかネコだと思ってたんだけどな。超音波出すんだったら違うか」
「コウモリでもなさそうだよ。昨夜照明消したら怖がってたもの」
オレとフェイの言葉に、泣きながらルイが叫ぶ。
「ママとおんなじに決まってるでしょ! ボクはお水なくてもできるけど! いつもほめてくれたのにっ!」
「え?」
しばしの沈黙。
「イルカなのか? お前も」
「うん。ワンワンだし」
異種合成! マジか!
で、でも、確かに耳に毛が生えてるとはいえ、ほとんど形態は整ってるぞ? 確かフェイ以外に外的差異の無い異種合成のA・Hはそういないんじゃ……。
突然、フェイが勢いよく立ち上がった。握り締めた拳が震えている。怒ってる?
「……考えたくないけど、この子の言うママが誰かわかった。だったら、この子が僕とママを間違えても仕方が無い」
「フェイ?」
「あのメモは、僕に見せるためにこの子に持たせたんだよ。最初から」
フェイ、何言ってんだ? この子を拾ったのは偶然なんかじゃないってこと? あげるって、フェイに向けての言葉だったのか? ってか、なんでそんなに怒ってるワケ?
少々微妙な空気を読んだのか、ルイが黙ってオレにぴとっとひっついた。また大泣きされても困るし、可哀想な気がして耳を塞ぐ様にぎゅっと抱きしめた。柔らかくて温かいこの小さな生き物は、信じていた人に捨てられたのだ。まだこんなに幼いのに。
フェイは心持ち震える声で続ける。
「なぜ僕達が日本に来る事まで知ってたかはわからないけど、少なくとも昨日の地点ではずっと監視されてた事になる。あのベンチに座った所まで見てたんだ、近くで」
「じゃあ、この子のパパに心当たりは?」
「実の子かどうかはわからないから、そこまでは。でも……嫌な予感はする」
こ、怖いよ、フェイ。何か殺気が漲ってますけど……。
「この子、本部に連れて帰るよ。いいね、カイ」
「うん……」
その有無を言わさずって感じの言い様に、反論のしようなんてあるか。詳しく訊きたいけど、今は無理っぽい。フェイは何かに相当頭にきてるみたいだし。第一、いくら幼児でもルイの前では話せないよな。
「ちょっとぉ、フェイ、来てぇ」
緊張感の無い支部長さんのお色気ボイスがその場を救った……訳じゃなかった。
「さっきウチの女の子が預かってきたんだけど、あなたに渡してって」
それは一枚のデジタルカードだった。
「誰から?」
あ、またフェイが怖い顔になってる。ひょっとして、さっき言ってた……。
「普通のおじさんでしたよ。ササキさん、だったかな?」
支部長より先に、預かったという女性隊員の声が飛んできた。
とりあえずルイを他の隊員に渡して、オレ達はカードを持って部屋の端に移動した。興味津々に支部長までついてきたけど。
「開けてみろよ。監視してるって奴が、誰かに届けるよう頼んだのかもしれない」
「カイ、開けて」
なんでオレが……そう思ったが、仕方ない。
開くと、3Dですごく綺麗な女の人が現れた。ちょっと目がキツイ感じだが黒髪の大人っぽい女性。その姿と一緒に謎の文字が浮かび上がった。
『Dracoegressiarca.
第一解除コード Mb/ヒト・カモノハシ・ウシ・イヌ 2n/ネコ・モルモット・チンパンジー。第二解除コード alternation/子の父と母ともう一人の名前。最終解除コード 逆さの王冠。そして私は何?』
なんのこっちゃ? さっぱりわからないんだけど。
「シンディ……じゃなかった、支部長、意味わかります?」
「ラブレターじゃ無いのは確かね。うんっと、最初だけは少し……竜は方舟から出た? かな? 後はさっぱり」
「フェイはわかる?」
「わからない。でも僕……多分この人知ってる」
フェイは内容より、女性の方を見ていたらしい
「え? ルイのママ……ではなさそうだな。知り合い?」
「はっきり思い出せないんだけど……」
「なんだそりゃ。はっきり思い出せないって」
「でも、なぜか知ってるんだ」
それっきりフェイは黙ってしまった。オレと支部長は顔を合わせたが、これ以上訊いてはいけないような気がしてもう問い詰めはしなかった。
でも、一つだけ現地点でオレにもわかった事がある。
「フェイ、これは誰か特定の人に見せないといけないようだな。何かの暗号なんだ。何の解除コードなのかはわからないけどな。その特定の人は、オレの勘が正しければ……タイミングからしてルイの父親だ」
フェイは黙って何も言わない。ただ小さく頷いただけで。
「とにかく、ルイを連れて帰ろう。本部のデータベースなら非合法のA・Hでも大抵の出自がわかる。この子の両親もわかるかもしれない」
いつの間にか、女性隊員に抱かれたまま小さなルイは眠ってしまっていた。大事そうに大きなキャンディを抱きしめて。この子は、自分が置かれている状況なんて知らない。安心しきった可愛い寝顔だ。
こうして、オレ達は後味の悪さと、謎の暗号とともに、ルイを連れてバンコクに帰る事になった。
このトーキョーでの小さなスリ事件は、この後のとんでもなく大きな事件の前触れだったとは、その時、オレもフェイもまだ知らなかった。
あのタトゥの意味も、暗号の重要性も、自分達の運命も。
變色龍の章 END
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