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籠の鳥
そこは出口であって入口じゃない
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黒い草の茂みからにょきんと生えて上を向いてるもの。
これは何の生き物だろう。短めのヘビさん?
いやいや、黒っぽくててらっと光ってるけど、鱗とか目とか無いし。王様から生えてるって事はアレだよね。
「王様の生殖器、なんかすごい」
「……生殖……まあこれで子を何人も作ったからのぉ」
「こっ、これから卵が生まれるのっ?!」
人間ってすごい……!
「男は子は産まぬ、女だけじゃ。それに人は卵からは孵らぬよ」
王様物知りだな。僕もおりこうになった気がする。でも良かった。オスは産まなくていいんだね。人間は大きいから……考えるだけで痛そうだ。
「それより、息が掛かるほど近くで見ながら、放っておかれると辛い」
そっか。何か出そうだったんだね。
とりあえずさっきされたみたいに触ってみる? 考えてると王様が僕を立たせて、少し身を屈めてまた口付けした。
僕、口でちゅっちゅするのは嫌いじゃない。味見じゃないんなら好き。
鳥は嘴を合わせるの。水をもらうのも餌をもらうのも、挨拶するのも。だからかもしれない。それに王様の舌、気持ちいい……ずっとこうしてたい。
でもこのでっかい天井を向いて立ってるモノを何とかしてあげないといけないんだよね。そっと手を伸ばすと、それがぴくんと動いた。うわぁ、動くんだぁ。
「僕はどうすれば王様のこれを気持ち良く出来るの?」
「本当ならそなたの中で果てたいところだが……」
「僕の中?」
「そうじゃ」
つるんと王様の手が僕のお尻を撫でた。ひゃっとなってると、お尻をむずっと開くように掴れ、指の一本が穴の所に触れた。
「ひゃっ」
何故か体がびくっとなった。王様、洗ったけどそんな所触ったらばっちいよ?
「ここにぶすっと突き刺したいのぉ」
「えええぇ?」
ううっ、これを? この赤黒い大蛇さんをですか?
ここは出すところであって、物を入れる所じゃないよっ。それにこんなに太いの出たことも無いよ? 僕の手首くらいありそうだよ? 絶対痛いよぉ。お尻が割れちゃうよ!
「ゆっくり慣らせば、最後は皆よがって泣きながらして欲しがるぞ」
して欲しくない欲しく無い!
王様はくにくにっとお尻の穴を弄りながら、にやっと笑った。
「この固い蕾。まだ誰の物にもなっておらぬのだな。やはりまだ無理か……そうじゃな……ではその可愛らしい口でも使ってみるか?」
「舐める? 咥える?」
わあ、絶対そっちの方がいいっ! では早速、と膝をついてしゃがむと、王様がちょっと慌てたみたいに一歩下がった。
「そ、それには抵抗無いのか? 普通嫌がるぞ」
「お母さんもお兄ちゃんも身繕いは嘴でしてくれたもん。慣れてる」
「む、そうか……」
ルイドもこれつつくの好きだったよね。リンドさんのを咥えて『嘴当たりがいい』とか言ってた。どれどれ?
ぱく。
美味しくは……ない。しかも大きすぎてほんの先っぽしか入らない。
「ほほははぁ、ほっひふひてふりっ」(王様、大きすぎて無理)
「……さっぱりわからぬぞ」
ヘビさんの頭、熟れた果物みたいな先の方をれろれろっと舐めてみた。おおっ、ぴくぴくしてるよっ。両手で摑んで、王様が僕にしたみたいに擦りながらあちこち舐めたりはむはむしてみる。
「おお……良いぞ。上手じゃ」
更にヘビさんがおっきくなった気がする。ちらっと上を見ると、ちょっと息を荒くした王様が切ない顔で僕を覗き込んでいた。出そうなんだね? 良かった、僕、王様を気持ち良く出来てるみたい。
「そんな目で見上げるな……そのちらちら見える舌が……」
先からちょっと苦いのが出てきた。うえっとなったけど、あの白いのが出るまで頑張るっ! ぺろぺろ。ごしごし、はむはむ。
「こ、これっ……おおぅっ!」
僕の頭を撫でてた王様の手が止まった。あ、出る?
逃げようと思ったけど、間に合わずに思いきり温かい白いのが僕の顔に直撃した。
ひゃあ、生臭いっていうか、森の木の実の夏に咲く白い花みたいなニオイっていうか……しかもちょっと口にも入っちゃった。うええ。髪もべったべたっ。王様、立ったままだったから床も大変……。
「すまなんだな」
王様は僕の顔を拭いてくれたが、口の中が気持ち悪い。ふとテーブルの上の飲み物が目に入ったので、走っていって一気に全部飲んだ。
「おい、それは……」
はあ、口の中が甘くなったぁ……って、え?
ぼわっとまた顔が熱くなった。あ、そうだった。これ飲むと熱くなるんだった。ちょっと治まってたのにまたぽかぽかが……
あれ、なんかふらふらって……真っ直ぐ立てないよぉ?
「子供の飲むものではないのだぞ」
王様が抱っこしてくれた。
「うふ、気持ちい~い」
「酔うてしもうたの」
酔う? こういうふわふわ~ってしてるの、そういうんだ。羽根が生えたみたいでイイ感じ。
何だか王様の顔がぼやけて見える。胸がドキドキして、体が熱くて。
「そんな潤んだ目で見るでない」
どんな目? わかんないよ~。
ぱふんとベッドに降ろされたのは知ってる。でも眠くて……。
ぼうっと見てると、王様は横に寝ずに立ったまま僕を見てるみたい。僕裸のまんまだ。でも起き上がれそうに無いよ。
「……我慢が出来ぬわ。こんなものを見せられたら……」
王様? 目が霞んでるけど、さっき抜いたはずのアレ、また元気になってる様に見えるんだけど……気のせい? もう目を開けてられない。
何かベッドの横の台でかちゃかちゃ音がする。ああ……でも眠い。
ぎしってベッドが沈んだ。王様が横に来たんだ。
ぼんやりした意識の中で、くりんとうつ伏せにされたのがわかった。お腹の下に手を入れられて、お尻をちょっと持ち上げられたのも。
「足を曲げてみよ」
よくわかんないけど何となく従った。多分、お尻を突き出した変な格好だろうな~とか思いつつ、顔はベッドに埋めたまま僕は眠ってしまった。
お尻に何かひんやりしたものを感じて、少し目が醒めた。指が撫でるぬるぬるとした感じもわかる。何か塗った?
つぷっとお尻の穴に何かが入った。
「つっ!」
何? 気持ち悪いよぉ。痛いよ。
「まだ指先しか入っておらんぞ? ほれ」
ぐぐっと、もっと奥に進んできた違和感。
叫びそうになって口を押さえた。怖い、怖い、こわい……。
「中は熱いのぉ。これはまた狭いな」
掻き回すみたいに入ってきたものが動いて、どんどん奥にくる。キツイ。気持ち悪くて吐きそう……息が出来無い。
「やっ……め……」
「力を抜け」
あの王様の長い指が自分の中で蠢いているんだ……お腹の中を探るように。指が一箇所を触った時、びりっと衝撃が走った。体が跳ねたのがわかる。
「あうっ!」
「ここじゃな?」
さっきびりっと来た場所をまた擦られた。
何、これ……イヤ。変だよ、体が、体が仰け反る。頭のてっぺんまで痺れる様なこんなの……。
「うあっ、あっ……ああっ」
閉じられない口から漏れる声。
更に圧迫感が増した。指がもう一本増えたんだとぼんやり思う。指が出たり入ったり、くちゅ、くちゅっと気持ち悪い音が聞える。
「い……や……」
「なかなか解れんな。ふふ、だがその喘ぐ姿がまたたまらん」
これ……いつまで? 怖い。こんな気持ち悪いのに、体がビクビクなって、アレもまた熱くなってきて……体がどこかで気持ちいいって思ってるのがわかって、その事が一番怖かった。やめないでって思ってる自分が……。
変な声が漏れないよう、顔を埋めたままシーツを握りしめて一生懸命耐えてると、にゅるっと指が抜かれた。
「まだきついが……」
腰をぐいっと持ち上げられ、何か指じゃない物が穴に当る。ひよっとして……アレを入れるの? あんなのを?
「やっ……こわい……」
ぐっと王様の手に力が入って、大きなモノが押し当てられる。
「いやああああっ!」
ぱり―ん! 窓がすごい音を立てたのと僕が叫んだのは同時だった。
「シス――――っ!!」
へ? この声はっ!
これは何の生き物だろう。短めのヘビさん?
いやいや、黒っぽくててらっと光ってるけど、鱗とか目とか無いし。王様から生えてるって事はアレだよね。
「王様の生殖器、なんかすごい」
「……生殖……まあこれで子を何人も作ったからのぉ」
「こっ、これから卵が生まれるのっ?!」
人間ってすごい……!
「男は子は産まぬ、女だけじゃ。それに人は卵からは孵らぬよ」
王様物知りだな。僕もおりこうになった気がする。でも良かった。オスは産まなくていいんだね。人間は大きいから……考えるだけで痛そうだ。
「それより、息が掛かるほど近くで見ながら、放っておかれると辛い」
そっか。何か出そうだったんだね。
とりあえずさっきされたみたいに触ってみる? 考えてると王様が僕を立たせて、少し身を屈めてまた口付けした。
僕、口でちゅっちゅするのは嫌いじゃない。味見じゃないんなら好き。
鳥は嘴を合わせるの。水をもらうのも餌をもらうのも、挨拶するのも。だからかもしれない。それに王様の舌、気持ちいい……ずっとこうしてたい。
でもこのでっかい天井を向いて立ってるモノを何とかしてあげないといけないんだよね。そっと手を伸ばすと、それがぴくんと動いた。うわぁ、動くんだぁ。
「僕はどうすれば王様のこれを気持ち良く出来るの?」
「本当ならそなたの中で果てたいところだが……」
「僕の中?」
「そうじゃ」
つるんと王様の手が僕のお尻を撫でた。ひゃっとなってると、お尻をむずっと開くように掴れ、指の一本が穴の所に触れた。
「ひゃっ」
何故か体がびくっとなった。王様、洗ったけどそんな所触ったらばっちいよ?
「ここにぶすっと突き刺したいのぉ」
「えええぇ?」
ううっ、これを? この赤黒い大蛇さんをですか?
ここは出すところであって、物を入れる所じゃないよっ。それにこんなに太いの出たことも無いよ? 僕の手首くらいありそうだよ? 絶対痛いよぉ。お尻が割れちゃうよ!
「ゆっくり慣らせば、最後は皆よがって泣きながらして欲しがるぞ」
して欲しくない欲しく無い!
王様はくにくにっとお尻の穴を弄りながら、にやっと笑った。
「この固い蕾。まだ誰の物にもなっておらぬのだな。やはりまだ無理か……そうじゃな……ではその可愛らしい口でも使ってみるか?」
「舐める? 咥える?」
わあ、絶対そっちの方がいいっ! では早速、と膝をついてしゃがむと、王様がちょっと慌てたみたいに一歩下がった。
「そ、それには抵抗無いのか? 普通嫌がるぞ」
「お母さんもお兄ちゃんも身繕いは嘴でしてくれたもん。慣れてる」
「む、そうか……」
ルイドもこれつつくの好きだったよね。リンドさんのを咥えて『嘴当たりがいい』とか言ってた。どれどれ?
ぱく。
美味しくは……ない。しかも大きすぎてほんの先っぽしか入らない。
「ほほははぁ、ほっひふひてふりっ」(王様、大きすぎて無理)
「……さっぱりわからぬぞ」
ヘビさんの頭、熟れた果物みたいな先の方をれろれろっと舐めてみた。おおっ、ぴくぴくしてるよっ。両手で摑んで、王様が僕にしたみたいに擦りながらあちこち舐めたりはむはむしてみる。
「おお……良いぞ。上手じゃ」
更にヘビさんがおっきくなった気がする。ちらっと上を見ると、ちょっと息を荒くした王様が切ない顔で僕を覗き込んでいた。出そうなんだね? 良かった、僕、王様を気持ち良く出来てるみたい。
「そんな目で見上げるな……そのちらちら見える舌が……」
先からちょっと苦いのが出てきた。うえっとなったけど、あの白いのが出るまで頑張るっ! ぺろぺろ。ごしごし、はむはむ。
「こ、これっ……おおぅっ!」
僕の頭を撫でてた王様の手が止まった。あ、出る?
逃げようと思ったけど、間に合わずに思いきり温かい白いのが僕の顔に直撃した。
ひゃあ、生臭いっていうか、森の木の実の夏に咲く白い花みたいなニオイっていうか……しかもちょっと口にも入っちゃった。うええ。髪もべったべたっ。王様、立ったままだったから床も大変……。
「すまなんだな」
王様は僕の顔を拭いてくれたが、口の中が気持ち悪い。ふとテーブルの上の飲み物が目に入ったので、走っていって一気に全部飲んだ。
「おい、それは……」
はあ、口の中が甘くなったぁ……って、え?
ぼわっとまた顔が熱くなった。あ、そうだった。これ飲むと熱くなるんだった。ちょっと治まってたのにまたぽかぽかが……
あれ、なんかふらふらって……真っ直ぐ立てないよぉ?
「子供の飲むものではないのだぞ」
王様が抱っこしてくれた。
「うふ、気持ちい~い」
「酔うてしもうたの」
酔う? こういうふわふわ~ってしてるの、そういうんだ。羽根が生えたみたいでイイ感じ。
何だか王様の顔がぼやけて見える。胸がドキドキして、体が熱くて。
「そんな潤んだ目で見るでない」
どんな目? わかんないよ~。
ぱふんとベッドに降ろされたのは知ってる。でも眠くて……。
ぼうっと見てると、王様は横に寝ずに立ったまま僕を見てるみたい。僕裸のまんまだ。でも起き上がれそうに無いよ。
「……我慢が出来ぬわ。こんなものを見せられたら……」
王様? 目が霞んでるけど、さっき抜いたはずのアレ、また元気になってる様に見えるんだけど……気のせい? もう目を開けてられない。
何かベッドの横の台でかちゃかちゃ音がする。ああ……でも眠い。
ぎしってベッドが沈んだ。王様が横に来たんだ。
ぼんやりした意識の中で、くりんとうつ伏せにされたのがわかった。お腹の下に手を入れられて、お尻をちょっと持ち上げられたのも。
「足を曲げてみよ」
よくわかんないけど何となく従った。多分、お尻を突き出した変な格好だろうな~とか思いつつ、顔はベッドに埋めたまま僕は眠ってしまった。
お尻に何かひんやりしたものを感じて、少し目が醒めた。指が撫でるぬるぬるとした感じもわかる。何か塗った?
つぷっとお尻の穴に何かが入った。
「つっ!」
何? 気持ち悪いよぉ。痛いよ。
「まだ指先しか入っておらんぞ? ほれ」
ぐぐっと、もっと奥に進んできた違和感。
叫びそうになって口を押さえた。怖い、怖い、こわい……。
「中は熱いのぉ。これはまた狭いな」
掻き回すみたいに入ってきたものが動いて、どんどん奥にくる。キツイ。気持ち悪くて吐きそう……息が出来無い。
「やっ……め……」
「力を抜け」
あの王様の長い指が自分の中で蠢いているんだ……お腹の中を探るように。指が一箇所を触った時、びりっと衝撃が走った。体が跳ねたのがわかる。
「あうっ!」
「ここじゃな?」
さっきびりっと来た場所をまた擦られた。
何、これ……イヤ。変だよ、体が、体が仰け反る。頭のてっぺんまで痺れる様なこんなの……。
「うあっ、あっ……ああっ」
閉じられない口から漏れる声。
更に圧迫感が増した。指がもう一本増えたんだとぼんやり思う。指が出たり入ったり、くちゅ、くちゅっと気持ち悪い音が聞える。
「い……や……」
「なかなか解れんな。ふふ、だがその喘ぐ姿がまたたまらん」
これ……いつまで? 怖い。こんな気持ち悪いのに、体がビクビクなって、アレもまた熱くなってきて……体がどこかで気持ちいいって思ってるのがわかって、その事が一番怖かった。やめないでって思ってる自分が……。
変な声が漏れないよう、顔を埋めたままシーツを握りしめて一生懸命耐えてると、にゅるっと指が抜かれた。
「まだきついが……」
腰をぐいっと持ち上げられ、何か指じゃない物が穴に当る。ひよっとして……アレを入れるの? あんなのを?
「やっ……こわい……」
ぐっと王様の手に力が入って、大きなモノが押し当てられる。
「いやああああっ!」
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