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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
2:体験入園
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「ほらペル、ちゃんとご挨拶なさい」
「はじめまして。ペルルリルと申します」
お母さんに促されて小さな男の子がぺこりと頭を下げる。
肩までの金色の巻き毛が動きに合わせてきらきら光り、ふわりと花の様な香りが漂う。顔を上げるとふっくらした白い頬をピンクにして恥ずかしそうに微笑む。長い睫毛に覆われた潤んだ大きな瞳はサファイアのようなブルー。
それはまさにこれぞ天使様という風情。この魔界であっても子供は皆天使のように可愛いものだが、これは反則に近い可愛さだ。
「ほう、ちゃんと挨拶できて良い子だ」
魔王様に褒められて、嬉しそうにお母さんの方を見てにっこり。
「かっ、可愛いいいいぃ!」
思わず悶えてしまった。
「リ、リノちゃんの方が可愛いですけどね」
私の耳元でぼそりと呟いたウリちゃんの声は微妙に震えている。パパ、地味に敗北感を覚えているようです。そりゃどんな見た目でも自分の子は世界一可愛いんだけどさ。いや、リノちゃんは見た目も可愛いけど。
現在開園前の準備中。通園の必要の無いウチの子は今日もお手伝いに来てくれるユーリちゃんとルウラの発着場所へ行った。魔王様(えんちょう)と私、ウリちゃんで今日体験入園のこの親子の面接中です。
まだ言葉も怪しいおチビさん達のひまわり組さんにしては、この子はとてもしっかりしてそうだから大丈夫だろう。
お母さんらしき人は、長いベールを頭からすっぽり被り顔が見えない。薄い生地のドレスの下に窺えるラインは華奢だがスタイルはすごく良さそう。子供を見るにきっと美しい人に違いない。とはいえ、これでは種族がわからない。子供と親が大きく見た目が違うこともあるので、ぜひお母さんで見極めさせてもらおうと思っていたのだが。
「あの、お母さんはどうして顔を隠しておいでなのでしょう?」
「すみません。訳あって人様にお見せ出来る姿でないのです。魔王様の前でこのような無礼、どうぞお許しください」
「よい。姉上から聞いている。見たものを石に変えるのであったな?」
魔王様は気にした様子も無いが、見た人を石にするって……ゴルゴンみたいな感じなんでしょうか。髪が蛇だったりする? ドキドキ。
「えっと、どのような種族なんでしょう? それだけでもお聞きしたいのですが。給食や注意の必用な事もございますので」
「宰相閣下と同じ堕天使の血が入っております。私は純粋の天使の一族ですが、ペルは父が上級淫魔で……」
おお、半堕天使ちゃん。ウチのリノちゃんと一緒じゃないか。
「じゃあ、ペルちゃん。先生やお友達と仲良くしてね」
「はい!」
というわけで始まりました、ペルちゃんの体験入園。
「新しいお友達!」
「よろちくぅ」
紹介するとひまわり組の子供達は大喜び。パワフルボーイズアンドガールズにわらわらと囲まれ、ちょっと押され気味のペルちゃんだが、流石はツツルの幼稚園に行っていただけあってすぐに雰囲気に慣れて来たようだ。
「じゃあ、朝のご挨拶の歌を唄って体操だよ」
「あーい!」
オルガンを弾き始めると、今日も元気な声があがる。
「おあよーおあよーみぃんなにおあよー!」
絶好調に張り裂けんばかりの声で唄っているのは、火竜族のさんちゃん。サンネス君は、ユーリちゃんと同級だったくーちゃんの従兄弟だ。やんちゃさん家系なんだね。
横のきぃちゃんが耳を塞いじゃうほど、負けじとこれまた大声で唄ってるのは蔦魔人のボウちゃん。大人しい子の多い植物系にあって異常な活発さだ。
体操を始めると、他の子の動きを見ながらペルちゃんも一生懸命。
「ここれ、ぴょんしゅるんれすよ」
念のため世話焼きなリノちゃんをつけてあるが、世話焼きすぎだよ娘。手取り足取りべったりだ。
うーん、この二人だけ見てるとここが魔界であることを忘れそうだ。どこの天国の天使ちゃん幼稚園ですか。
朝の体操の後、今日は粘土細工をする。職員が準備する間、子供達は自由遊び。子供が増えて広くなった園庭部分にわーっと散っていく。ペルちゃんはどうしていいのかわからなくて、私や他の先生の顔をちらちら窺っている。
「いっちょ、おしゅな場、行こ」
リノちゃんが手を出すと、ニッコリわらったペルちゃん。
「リノちゃんありがと」
おお、必殺天使スマイル(プラス淫魔の魅惑つき)に堅物三歳児が真っ赤になった! 早くも面食いなのか娘……私の子だよね、間違いなく。
仲良くお手て繋いで駆けて行った天使ちゃん達。
どよーんとした負のオーラを感じて振り返ると、大きい堕天使ウリちゃんがニッコリ笑っていた。笑ってるのにすっごく怖いよ。
「わたくしの愛しい愛しい娘が……っ」
余所のお父さんも娘にメロメロだが、パパってこんなもんなんだろうか。
「こらこら、ここ幼稚園だから。お遊戯でも他の男の子と手を繋いだりするじゃないのよ」
「しかし! あのように頬を染めるなどっ! あの子は危険です」
なんですか、それは。
「そんなのでいちいち怒ってたらリノちゃん行き遅れになるよ?」
「ココナさん恐ろしいことを。リノちゃんは嫁になどやりませんから」
魔王様の事を親バカだと散々言ってたウリちゃんは超親バカに進化した。
「リノ、お兄ちゃんと結婚しますって言ってたのに……」
ユーリちゃんまで何ですか? 娘、三歳児ですよ? まだ。
そうか……よくよく考えたら、私も復元される時に魔王様以外にも淫魔の血が入っているとか言ってたよね。リノちゃんにも遺伝したのかな。
「ハイハイ、そんな先の事を言ってないで職員は速やかに準備を。ああ、てんちゃん、粘土で手が汚れるからタオル濡らして絞っておいて」
「わかりました」
こちらはユーリちゃんとは違ってホンモノのひまわり組補助職員テンゼラ先生が金の髪を靡かせて軽やかに走って行く。
まだ十六で半ば押しかけのようにやって来たが、しっかりさんなので非常に頼りになる先生だ。とっても美人なのでお城勤めのゴブリンさんグレムリンさん達のアイドル。そう、あの王立幼稚園第一期生の吸血鬼のてんちゃんです。
バラ組はもうベテランのマーム先生が担任と補助の猫獣人のピコさん、スミレ組は担任のウリちゃんと補助にスケルトンのレーさん、私が担任のひまわり組はてんちゃんの補助で。一番気の利くメイア先生は全体の補助。こんな感じで五十人の子供を預かってます。ペルちゃんが正式に入園となると五十一人になるね。
短い夏休みも終わり、今年は盆踊りならぬ夏祭りを開催予定。今日粘土でつくるのはその時に使う蜀台。蝋燭を置くための台。
「今日は小麦粘土じゃないから食べないでね」
素焼きにするので石の粉の粘土。こねこね、どんどん、皆が思い思いの形を作り始める。
「明日もあるし、後で削れるから大胆に作ってね」
さてさてどんな作品が仕上がるかな?
「むきぃ~!」
さんちゃんが顔を真っ赤にして悪戦苦闘。小麦粘土より硬いもんね。おお、何となく竜っぽいのを作ろうとしてるのはわかる。
「せんせ、これどぉ?」
スケルトンの女の子ルナちゃん。
「かわいいね。ハニワ?」
「お姫しゃまだぉ」
ごめん、失礼しました。
わあ、皆顔まで泥んこになっちゃたな。でも楽しそうだね。
ペルちゃんもリノちゃんと並んで一生懸命。
「どろんこになっちゃいました……」
「大丈夫よ。子供は泥んこくらいがいいの」
そしてペルちゃんは三歳児とは思えない芸術的な薔薇の花を作り上げた。
お給食、午後の保育を終え、体験入園終了。
「どうでしたか? ペルちゃんはすごくいい子ですね」
別室で見ていたお母さんに声を掛けると、お母さんはぺこりと頭を下げられた。
「どうか、よろしくお願いします」
うーん、顔が見えないって何か……それは魔王様も同じだったらしい。
「私を含め、ココナさんもウリエノイルも石化は効かない。良ければ一度顔を拝見したいのだが」
そういえば、純粋の天使だと言われたよね。だったら大丈夫じゃん。
お母さんがひらりとベールを捲った。
「目は開けられませんが……」
目を閉じたままでも後光が差すような透き通った感じの美しすぎる顔。
……うん、違う意味で石化しそうになった。
なんだ~! この綺麗な人は~~~!!
「な……」
あ、魔王様が固まっている。まさか魔王様石化してる?
どどーん! ものすごい音が外から響いた。
「な、何?」
「雷みたいですね」
さっきまであんなにいいお天気だったのに?
「魔王様のせいでしょう。ココナさん、メルヒノア様の思惑がわかりました」
「思惑?」
「はい。きっと子供を幼稚園に入れたいと言うのは建前。きっと母親のほうを魔王様に近づけたかったのですよ」
「えーとそれはつまり……」
「ふふふ、これは魔王様にも春が来そうな予感ですね」
ウリちゃんが満足そうに笑っている。
それはつまりアレですか? お嫁さん候補として送り込まれた?
魔王様は一目でフォールインラブなさったようだ。きっと心に走った稲妻が先程具現化して落雷したのだ。
男ヤモメに未亡人。いいんじゃないですか! メルヒノア様。
「はじめまして。ペルルリルと申します」
お母さんに促されて小さな男の子がぺこりと頭を下げる。
肩までの金色の巻き毛が動きに合わせてきらきら光り、ふわりと花の様な香りが漂う。顔を上げるとふっくらした白い頬をピンクにして恥ずかしそうに微笑む。長い睫毛に覆われた潤んだ大きな瞳はサファイアのようなブルー。
それはまさにこれぞ天使様という風情。この魔界であっても子供は皆天使のように可愛いものだが、これは反則に近い可愛さだ。
「ほう、ちゃんと挨拶できて良い子だ」
魔王様に褒められて、嬉しそうにお母さんの方を見てにっこり。
「かっ、可愛いいいいぃ!」
思わず悶えてしまった。
「リ、リノちゃんの方が可愛いですけどね」
私の耳元でぼそりと呟いたウリちゃんの声は微妙に震えている。パパ、地味に敗北感を覚えているようです。そりゃどんな見た目でも自分の子は世界一可愛いんだけどさ。いや、リノちゃんは見た目も可愛いけど。
現在開園前の準備中。通園の必要の無いウチの子は今日もお手伝いに来てくれるユーリちゃんとルウラの発着場所へ行った。魔王様(えんちょう)と私、ウリちゃんで今日体験入園のこの親子の面接中です。
まだ言葉も怪しいおチビさん達のひまわり組さんにしては、この子はとてもしっかりしてそうだから大丈夫だろう。
お母さんらしき人は、長いベールを頭からすっぽり被り顔が見えない。薄い生地のドレスの下に窺えるラインは華奢だがスタイルはすごく良さそう。子供を見るにきっと美しい人に違いない。とはいえ、これでは種族がわからない。子供と親が大きく見た目が違うこともあるので、ぜひお母さんで見極めさせてもらおうと思っていたのだが。
「あの、お母さんはどうして顔を隠しておいでなのでしょう?」
「すみません。訳あって人様にお見せ出来る姿でないのです。魔王様の前でこのような無礼、どうぞお許しください」
「よい。姉上から聞いている。見たものを石に変えるのであったな?」
魔王様は気にした様子も無いが、見た人を石にするって……ゴルゴンみたいな感じなんでしょうか。髪が蛇だったりする? ドキドキ。
「えっと、どのような種族なんでしょう? それだけでもお聞きしたいのですが。給食や注意の必用な事もございますので」
「宰相閣下と同じ堕天使の血が入っております。私は純粋の天使の一族ですが、ペルは父が上級淫魔で……」
おお、半堕天使ちゃん。ウチのリノちゃんと一緒じゃないか。
「じゃあ、ペルちゃん。先生やお友達と仲良くしてね」
「はい!」
というわけで始まりました、ペルちゃんの体験入園。
「新しいお友達!」
「よろちくぅ」
紹介するとひまわり組の子供達は大喜び。パワフルボーイズアンドガールズにわらわらと囲まれ、ちょっと押され気味のペルちゃんだが、流石はツツルの幼稚園に行っていただけあってすぐに雰囲気に慣れて来たようだ。
「じゃあ、朝のご挨拶の歌を唄って体操だよ」
「あーい!」
オルガンを弾き始めると、今日も元気な声があがる。
「おあよーおあよーみぃんなにおあよー!」
絶好調に張り裂けんばかりの声で唄っているのは、火竜族のさんちゃん。サンネス君は、ユーリちゃんと同級だったくーちゃんの従兄弟だ。やんちゃさん家系なんだね。
横のきぃちゃんが耳を塞いじゃうほど、負けじとこれまた大声で唄ってるのは蔦魔人のボウちゃん。大人しい子の多い植物系にあって異常な活発さだ。
体操を始めると、他の子の動きを見ながらペルちゃんも一生懸命。
「ここれ、ぴょんしゅるんれすよ」
念のため世話焼きなリノちゃんをつけてあるが、世話焼きすぎだよ娘。手取り足取りべったりだ。
うーん、この二人だけ見てるとここが魔界であることを忘れそうだ。どこの天国の天使ちゃん幼稚園ですか。
朝の体操の後、今日は粘土細工をする。職員が準備する間、子供達は自由遊び。子供が増えて広くなった園庭部分にわーっと散っていく。ペルちゃんはどうしていいのかわからなくて、私や他の先生の顔をちらちら窺っている。
「いっちょ、おしゅな場、行こ」
リノちゃんが手を出すと、ニッコリわらったペルちゃん。
「リノちゃんありがと」
おお、必殺天使スマイル(プラス淫魔の魅惑つき)に堅物三歳児が真っ赤になった! 早くも面食いなのか娘……私の子だよね、間違いなく。
仲良くお手て繋いで駆けて行った天使ちゃん達。
どよーんとした負のオーラを感じて振り返ると、大きい堕天使ウリちゃんがニッコリ笑っていた。笑ってるのにすっごく怖いよ。
「わたくしの愛しい愛しい娘が……っ」
余所のお父さんも娘にメロメロだが、パパってこんなもんなんだろうか。
「こらこら、ここ幼稚園だから。お遊戯でも他の男の子と手を繋いだりするじゃないのよ」
「しかし! あのように頬を染めるなどっ! あの子は危険です」
なんですか、それは。
「そんなのでいちいち怒ってたらリノちゃん行き遅れになるよ?」
「ココナさん恐ろしいことを。リノちゃんは嫁になどやりませんから」
魔王様の事を親バカだと散々言ってたウリちゃんは超親バカに進化した。
「リノ、お兄ちゃんと結婚しますって言ってたのに……」
ユーリちゃんまで何ですか? 娘、三歳児ですよ? まだ。
そうか……よくよく考えたら、私も復元される時に魔王様以外にも淫魔の血が入っているとか言ってたよね。リノちゃんにも遺伝したのかな。
「ハイハイ、そんな先の事を言ってないで職員は速やかに準備を。ああ、てんちゃん、粘土で手が汚れるからタオル濡らして絞っておいて」
「わかりました」
こちらはユーリちゃんとは違ってホンモノのひまわり組補助職員テンゼラ先生が金の髪を靡かせて軽やかに走って行く。
まだ十六で半ば押しかけのようにやって来たが、しっかりさんなので非常に頼りになる先生だ。とっても美人なのでお城勤めのゴブリンさんグレムリンさん達のアイドル。そう、あの王立幼稚園第一期生の吸血鬼のてんちゃんです。
バラ組はもうベテランのマーム先生が担任と補助の猫獣人のピコさん、スミレ組は担任のウリちゃんと補助にスケルトンのレーさん、私が担任のひまわり組はてんちゃんの補助で。一番気の利くメイア先生は全体の補助。こんな感じで五十人の子供を預かってます。ペルちゃんが正式に入園となると五十一人になるね。
短い夏休みも終わり、今年は盆踊りならぬ夏祭りを開催予定。今日粘土でつくるのはその時に使う蜀台。蝋燭を置くための台。
「今日は小麦粘土じゃないから食べないでね」
素焼きにするので石の粉の粘土。こねこね、どんどん、皆が思い思いの形を作り始める。
「明日もあるし、後で削れるから大胆に作ってね」
さてさてどんな作品が仕上がるかな?
「むきぃ~!」
さんちゃんが顔を真っ赤にして悪戦苦闘。小麦粘土より硬いもんね。おお、何となく竜っぽいのを作ろうとしてるのはわかる。
「せんせ、これどぉ?」
スケルトンの女の子ルナちゃん。
「かわいいね。ハニワ?」
「お姫しゃまだぉ」
ごめん、失礼しました。
わあ、皆顔まで泥んこになっちゃたな。でも楽しそうだね。
ペルちゃんもリノちゃんと並んで一生懸命。
「どろんこになっちゃいました……」
「大丈夫よ。子供は泥んこくらいがいいの」
そしてペルちゃんは三歳児とは思えない芸術的な薔薇の花を作り上げた。
お給食、午後の保育を終え、体験入園終了。
「どうでしたか? ペルちゃんはすごくいい子ですね」
別室で見ていたお母さんに声を掛けると、お母さんはぺこりと頭を下げられた。
「どうか、よろしくお願いします」
うーん、顔が見えないって何か……それは魔王様も同じだったらしい。
「私を含め、ココナさんもウリエノイルも石化は効かない。良ければ一度顔を拝見したいのだが」
そういえば、純粋の天使だと言われたよね。だったら大丈夫じゃん。
お母さんがひらりとベールを捲った。
「目は開けられませんが……」
目を閉じたままでも後光が差すような透き通った感じの美しすぎる顔。
……うん、違う意味で石化しそうになった。
なんだ~! この綺麗な人は~~~!!
「な……」
あ、魔王様が固まっている。まさか魔王様石化してる?
どどーん! ものすごい音が外から響いた。
「な、何?」
「雷みたいですね」
さっきまであんなにいいお天気だったのに?
「魔王様のせいでしょう。ココナさん、メルヒノア様の思惑がわかりました」
「思惑?」
「はい。きっと子供を幼稚園に入れたいと言うのは建前。きっと母親のほうを魔王様に近づけたかったのですよ」
「えーとそれはつまり……」
「ふふふ、これは魔王様にも春が来そうな予感ですね」
ウリちゃんが満足そうに笑っている。
それはつまりアレですか? お嫁さん候補として送り込まれた?
魔王様は一目でフォールインラブなさったようだ。きっと心に走った稲妻が先程具現化して落雷したのだ。
男ヤモメに未亡人。いいんじゃないですか! メルヒノア様。
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