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臨時講師
しおりを挟むガラガラガラ
「あんちゃん、着いたぞ」
「ここですか。ありがとうございました」
今現在マナが向かっていた所は
アリコス王国の王族が住まう王城だ
※あれからまだ1週間しか経っていない
「待て、ここへは一般的に入れんぞ。
まぁ、招待状があれば違うがな」
「こちらを」
そう言い、招待状を渡した
「.....殿下のお客様でしたか。
申し訳ありません!!」
「いえ、大丈夫ですよ」
ガタンっ
ギィーっ
「どうぞ、お入り下さい」
「ありがとうございます」
「この先ずっと進んでいったら
誰かが待っていると思いますので」
「わかりました、ありがとうございます」
バタンっ
コツコツコツ
しばらく歩いていると噴水の前で
誰かを待っている数人の人影が見えた
「マナ様でよろしいでしょうか」
「えぇ、そうですよ」
「私は魔法騎士団の隊員の者です。
マナ様の迎えを指名されました」
「そうですか。
よろしくお願いいたします」
「「「お願いします」」」
コツコツコツ
それから歩いていると
背後から何やら視線を感じた
「どうかされました?」
「も、申し訳ございません!!」
「いえ、いいのですよ」
「ヨハネ副団長と殿下と同じような
ピアスを付けていたので......」
「あぁ、彼らとは少し違いますがね。
彼らのは私が作ったものです」
「そうなのですか」
「マナ様、こちらでございます」
トントン
「殿下、マナ様をお連れしました」
「入りなさい」
ガチャ
入ってすぐ前にはテーブルとソファが
置いてあり、左右の壁には本棚があった
右の壁にはひとつの扉があり、
仮眠室となっている
「マナ先生、
お久しぶりでございます!!」
「久しぶりですね。あなたのことは
なんと呼べばいいのです?」
「今までと同じで大丈夫です。
なんせ、貴方は私の師匠なのですから」
「わかりました、エリオ」
「はい!!」
ガチャ
「マナ先生、お久しぶりです」
「ヨハネ、久しぶりですね。
エリオから聞きましたよ?
魔法騎士団の副団長に
なったのでしょう?凄いですね」
「ありがとうございます」
「そういえばマナ先生。
今日は我々のために時間割いてくれて
ありがとうございます」
「大丈夫ですよ。暇でしたので」
「そうですか、それならいいのですが」
「今日はマリエッタたちは?」
「マリエッタは隣国、スザクは極秘任務、
ヨールは後でここに来るそうです」
「そうですか、マリエッタとスザクとは
会えないのですね。残念です」
「2人も言っておりました」
「そうですか。そういえば皆さん、
ピアスを付けてくれていたようですね」
「そりゃ、マナ先生から
貰ったものですから」
「嬉しい限りです」
「それでは、練習場に向かいましょう」
「マナ先生、私は少し予定があるので
後でヨールと向かわせて頂きます」
「わかりました。
焦って来なくていいですからね」
「わかってますよ」
「行きましょう、マナ先生」
「えぇ」
バタン
「スザク」
「はっ」
「マナ先生の邪魔者を排除しろ」
「そのつもりです」
エリオが言っていた邪魔者とは
なんのことなのやら.....
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