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アナザールート その99 言い訳
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「んんーーーーーっ!!!」
ご主人様の腕の中で僕の身体が跳ねる。
そして、ぽとり・・・と、手渡されたコンビニの袋が床に落ちた。
ご主人様が僕の唇を解放し、でも僕を抱き締めたままの片手も、下着の中の僕を弄ぶもう片方の手もそのままに耳元で囁く。
「今日は何もせずに、休ませてやろう思ったんだけどな・・・
可愛いクリペニスを固くして、ちっちゃなテントを張って誘われたんじゃ、応えてあげなくっちゃな、時雨。」
「ちがっ・・・、違うっ!・・・んんぁっ・・・誘ってなん、てぇ・・・ちがぁああーー!!!」
ご主人様の指が、僕の下着の中で固くなったクリペニスを柔らかく包み、そしてゆっくりと上下に動く。
たったそれだけの愛撫が堪らなくて、身体に力が入らなくて・・・意思とは無関係に身体がビクビクと反応するのを止められない。
「ふーん、何が違うんだ?、じゃあ時雨のここは・・・」
ご主人様がそう言って、キュウっと僕のクリペニスを握る手に力を込めた。
「・・・何でこんなに固くなっているんだ」
「んひぃいいい!!!」
その瞬間、クリペニスとその奥から、切ない快感信号が生まれ、背筋を駆け上がって、脳髄まで突き抜けて瞬間的に脳を焼く。
「ぁ、ぁ・・・ぁが・・・」
限界まで反り返った身体で、ご主人様が僕を抱き締める片手に支えられながら数秒の間身悶える。
そして、それが過ぎ去った後も余韻に耐えながら思う。
なんで、こんな人に・・・僕をレイプして、身体も、精神もめちゃくちゃにした人に、“され”ているのに、本当は嫌なのに、ご主人様になんて抱かれたくなんてないのに・・・
僕の身体はなんで、こんなに・・・こんなに・・・感じるの?
悔しさと、情けなさに目元にじわじわと涙が溢れ・・・やがて、そんな感情が臨界点を突破して爆発した。
「やぁっ・・・、嫌だぁーーーー!!」
気付けば、僕はご主人様の顔と胸に両手を突っ張って押し退けるようにしながら、ご主人様の腕の中でめちゃくちゃに暴れていた。
「ちょ、おまっ・・・暴れるな。危ないぞ!」
ご主人様は驚いたような顔をして、両腕で力一杯僕を抱き締めて、暴れる僕を押さえ込んでゆく。
そうして身動きを完全に封じられても、僕の狂乱は止まらない、止められなかった。
唯一自由になる首を左右に激しく振りたくり、泣き叫ぶ僕。
肩まで伸びた僕の髪が、その動きに釣られて傘のように広がり、それが目に入ったのか、ご主人様は顔を歪め、目を細める。
それでも、急に手を離せば僕が床に倒れて怪我をするかもしれない。
それを恐れてか、僕の背中をガッチリと抱きしめる両腕の力は緩まなかった。
やがて、僕の体力が尽きて身悶えも弱まってゆく。
「離して、下さい・・・許し、ゆるしっ・・・許して下さい・・・」
叫び声も、すすり泣きながらの哀願に変わったのを見計らって、ゆっくりとその腕の力を緩め、そして僕の頬を撫でながら言った。
「何かあったのか?今日はいつもと様子が違うぞ・・・」
穏やかな声だった。
何処か悪いのではないか?と僕を心配する声だった。
“意外にね、一度自分の身内と認めた人には優しくて、面倒見も良い人なのよ。"
かつてメイド長さんが、ご主人様について言っていたことを思い出させる、そんな声だった。
そして、僕はその声にハッとした。
冷や水を浴びせられたように頭が冷えて、何も考えずに感情を暴発させてしまった愚行を悟る。
このままじゃ、ご主人様のマインドコントロールが解けたことに気づかれるかもしれない。
もしそうなったら・・・もう一度、あの“躾”をされるかもしれない。
それだけは嫌だった。
「ご・・・ごめんなさい・・・。
その・・・、今日はお風呂入ってなくて・・・汚いと思われたくなくて・・・」
演技じゃない・・・泣きそうな、少し震えた声だった。
“躾”への恐怖に心臓を締め付けられながら、ご主人様から目を逸らし、たどたどしい言い訳の言葉を紡いだ。
「なんだ、そんなことかよ。」
ご主人様は破顔した。
意外にも僕の言葉を疑いもしない、人の良い笑顔だ。
案外この顔が・・・ご主人様の本当の顔なのかも知れない。
「俺が時雨を汚いと思うことなんて、絶対にないよ・・・。」
「あぁっ!?」
ご主人様はそう言って僕を抱き上げ、ベッドに組み敷いた。
そして、一瞬 僕と唇を重ねた後に言った。
「今からそれを教えてやるよ・・・」
間近で囁いた声が、その息が、僕の頬の産毛を揺らす。
同時にその感触が、ゾクリ・・・と僕の中のマゾヒスティックな何かも揺らした。
ご主人様の腕の中で僕の身体が跳ねる。
そして、ぽとり・・・と、手渡されたコンビニの袋が床に落ちた。
ご主人様が僕の唇を解放し、でも僕を抱き締めたままの片手も、下着の中の僕を弄ぶもう片方の手もそのままに耳元で囁く。
「今日は何もせずに、休ませてやろう思ったんだけどな・・・
可愛いクリペニスを固くして、ちっちゃなテントを張って誘われたんじゃ、応えてあげなくっちゃな、時雨。」
「ちがっ・・・、違うっ!・・・んんぁっ・・・誘ってなん、てぇ・・・ちがぁああーー!!!」
ご主人様の指が、僕の下着の中で固くなったクリペニスを柔らかく包み、そしてゆっくりと上下に動く。
たったそれだけの愛撫が堪らなくて、身体に力が入らなくて・・・意思とは無関係に身体がビクビクと反応するのを止められない。
「ふーん、何が違うんだ?、じゃあ時雨のここは・・・」
ご主人様がそう言って、キュウっと僕のクリペニスを握る手に力を込めた。
「・・・何でこんなに固くなっているんだ」
「んひぃいいい!!!」
その瞬間、クリペニスとその奥から、切ない快感信号が生まれ、背筋を駆け上がって、脳髄まで突き抜けて瞬間的に脳を焼く。
「ぁ、ぁ・・・ぁが・・・」
限界まで反り返った身体で、ご主人様が僕を抱き締める片手に支えられながら数秒の間身悶える。
そして、それが過ぎ去った後も余韻に耐えながら思う。
なんで、こんな人に・・・僕をレイプして、身体も、精神もめちゃくちゃにした人に、“され”ているのに、本当は嫌なのに、ご主人様になんて抱かれたくなんてないのに・・・
僕の身体はなんで、こんなに・・・こんなに・・・感じるの?
悔しさと、情けなさに目元にじわじわと涙が溢れ・・・やがて、そんな感情が臨界点を突破して爆発した。
「やぁっ・・・、嫌だぁーーーー!!」
気付けば、僕はご主人様の顔と胸に両手を突っ張って押し退けるようにしながら、ご主人様の腕の中でめちゃくちゃに暴れていた。
「ちょ、おまっ・・・暴れるな。危ないぞ!」
ご主人様は驚いたような顔をして、両腕で力一杯僕を抱き締めて、暴れる僕を押さえ込んでゆく。
そうして身動きを完全に封じられても、僕の狂乱は止まらない、止められなかった。
唯一自由になる首を左右に激しく振りたくり、泣き叫ぶ僕。
肩まで伸びた僕の髪が、その動きに釣られて傘のように広がり、それが目に入ったのか、ご主人様は顔を歪め、目を細める。
それでも、急に手を離せば僕が床に倒れて怪我をするかもしれない。
それを恐れてか、僕の背中をガッチリと抱きしめる両腕の力は緩まなかった。
やがて、僕の体力が尽きて身悶えも弱まってゆく。
「離して、下さい・・・許し、ゆるしっ・・・許して下さい・・・」
叫び声も、すすり泣きながらの哀願に変わったのを見計らって、ゆっくりとその腕の力を緩め、そして僕の頬を撫でながら言った。
「何かあったのか?今日はいつもと様子が違うぞ・・・」
穏やかな声だった。
何処か悪いのではないか?と僕を心配する声だった。
“意外にね、一度自分の身内と認めた人には優しくて、面倒見も良い人なのよ。"
かつてメイド長さんが、ご主人様について言っていたことを思い出させる、そんな声だった。
そして、僕はその声にハッとした。
冷や水を浴びせられたように頭が冷えて、何も考えずに感情を暴発させてしまった愚行を悟る。
このままじゃ、ご主人様のマインドコントロールが解けたことに気づかれるかもしれない。
もしそうなったら・・・もう一度、あの“躾”をされるかもしれない。
それだけは嫌だった。
「ご・・・ごめんなさい・・・。
その・・・、今日はお風呂入ってなくて・・・汚いと思われたくなくて・・・」
演技じゃない・・・泣きそうな、少し震えた声だった。
“躾”への恐怖に心臓を締め付けられながら、ご主人様から目を逸らし、たどたどしい言い訳の言葉を紡いだ。
「なんだ、そんなことかよ。」
ご主人様は破顔した。
意外にも僕の言葉を疑いもしない、人の良い笑顔だ。
案外この顔が・・・ご主人様の本当の顔なのかも知れない。
「俺が時雨を汚いと思うことなんて、絶対にないよ・・・。」
「あぁっ!?」
ご主人様はそう言って僕を抱き上げ、ベッドに組み敷いた。
そして、一瞬 僕と唇を重ねた後に言った。
「今からそれを教えてやるよ・・・」
間近で囁いた声が、その息が、僕の頬の産毛を揺らす。
同時にその感触が、ゾクリ・・・と僕の中のマゾヒスティックな何かも揺らした。
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