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アナザールート その65 屈辱のダンス
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僕が勝手に黒い仮面の男と呼んでいた僕の買主・・・名は黒井隆二というそうだ。
“ご主人様”と呼べ、と命令されたので、これからはそう呼ぶことにする。
「時雨はもう俺のオンナだ、勝手に手荒な真似をするのはやめてもらおうか。」
ご主人様は僕をお姫様抱っこで抱き上げ、店長にそう言うと、僕を抱き上げたままVIPルームを後にした。
店長は黙って頭を下げて、それを見送る。
お店の廊下でお兄さんとすれ違うとお兄さんも僕らにというより、ご主人様に頭を下げていた。
ご主人様に抱かれたままでお店の地下にある駐車場まで運ばれ、そして、運転手つきの黒塗りの高級外車の後部座席に、抱き上げられたままで一緒に乗り込んだ。
生まれて初めて始めて乗った高級車は、ゆったりとした後部座席と運転席が黒く分厚いガラスで仕切られて、運転手さんからはこちらの様子は殆ど見えず、声も聞こえない。
そして殆ど揺れを感じさせない柔らかな乗り心地と、エンジン音も街のざわめきの音も聞こえない静粛性に驚かされる。
お店の送迎に使われるワンボックスカーなどとは全く次元の違う乗り物だった。
だけど、僕には始めての高級車の乗り心地を楽しむ余裕なんて与えられない。
僕は豪奢な車の後部座席で、両手を皮手錠で後ろ手に拘束されたまま、ご主人様に背中を預ける姿勢で膝の上に座らされている。
「僕は・・・これからどうなるのですか?、何をされるんですか?」
僕がご主人様に背を向けたまま問いかけると、無言でぎゅうっと抱き締められ、そして耳元で低い声が、自信と余裕に満ちた大人の男の人の声がその問いに答える。
「お前は身も心も俺のオンナになるんだよ、時雨。」
そのまま耳たぶを主人様に甘噛みされる。
「っ・・・んっ・・・!」
ビクン!
耳たぶからゾクゾクした感覚が這い上がり、まるで脳を直接愛撫されたように、身体が震える。
そして、ご主人様の手が半袖セーラー服の中に侵入して、肉付きの薄いお腹や胸を這い回る。
肌に触れるか触れないかの、産毛を逆撫でするような愛撫の快感が僕の身体から力を奪い、ご主人様に抱き締められたまま、僕は後ろ手に縛られたままの身体をビクビクとくねらせる。
「それがわかりませ・・・んっ、
何故・・・ァあ、・・・本物の女の子じゃなくて・・・男の娘の僕なのですか?・・・っ!うあァ!!
何故僕よりずっと可愛い・・・ひんっ!ああ゛!、・・・夕立じゃなくて、僕なんですか?」
夕立を身代わりにしたい訳ではなかった、何故僕なんかがご主人様に執着されるのか、その理由がわからなかった。
それは、背筋を駆け上がり、身体を蕩けさせる快感に必死で抗いながら問いかけだった。
「男も女も関係ない、俺はお前が気に入ったんだ。
夕立は確かに可愛いが、ただ可愛いだけの男の娘だよ。
だがお前は違う、お前は生まれながらのど変態で、最高のマゾ奴隷だよ。
俺はそんなお前が欲しいのさ。」
「ち・・・違うっ・・・んんっ!あァ・・・あ゛!!」
ご主人様の手がプリーツスカートを捲り上げ、僕の太腿の内側に手を伸ばし、触れる。
「僕は変態っあァ!!・・・なんかじゃないぃ!・・・ぁ・・・!!!」
ご主人様の手は乳首やペニスなどの決定的な弱点を避けるようにして、だけど、脇腹、お腹、太腿の内側、首筋など皮膚が薄くて敏感な部分ばかりを触れ、撫で、這いずり続ける。
「違わないさ、お前はこうして縛られて、虐められることを心の底では嬉んでいるのさ。」
弱火でトロトロに煮込まれ続けるような、執拗で、終わりも絶頂もない愛撫の連続。
沢山の大人達に開発され尽くした僕の身体は、それをどうしようもない快感として感じることを止められない。
「ちがっ!・・・っんぁ・・・嬉んでなんてえっ・・・いっ・・っ・・・!・・・無いっい・・・ゃ・・・嫌ぁあぁ・・・」
押しころした悲鳴を漏らした唇に、ご主人様の指が触れる。
「むっ!・・・んんっ!!」
ビクン!と、僕の身体が震えた。
そして次の瞬間、ご主人様の太く節くれだった人差し指と中指が口の中に差し込まれた。
僕の薄い舌を挟んで捏ね回したかと思えば、ぐるんと回って上アゴの内側を指先で軽く撫で上げる。
また舌の裏側に潜り込んで、口の中で一番柔らかい部分を掻き回す。
「っう!・・・むっ・・・んっう!!」
口の中の敏感な粘膜をいいように刺激されると、ゾクゾクとした快感信号が僕の脳を痺れさせ、背中の筋肉が勝手に痙攣して背筋が反り返った。
僕は口の中が弱くて敏感だ。
それは、優しいキスをしてくれる人しか知らないはずの僕の秘密の弱点だった。
僕の身体を貪ることしか考えていない大人達はまず気付かない。
だけど、ご主人様には、いつの間にかそれに気づかれていた。
"そこ嫌だ、そこは止めて!!"
拒絶の言葉を口にし、首を振って逃れようとする。
「むぐっ!むっ・・・ぅうう゛!!」
だけど、僕の口からはくぐもった呻き声と、唇を閉じられないせいで溢れる涎が漏れるだけ。
口腔奥まで突き込まれた太い指のせいで首もほとんど動かせない。
隠していた性感帯を暴かれ、嬲られ、弄ばれ、僕はご主人様の膝の上でビクン、ビクンと身体をくねらせ、屈辱のダンスを踊り続ける。
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「時雨はもう俺のオンナだ、勝手に手荒な真似をするのはやめてもらおうか。」
ご主人様は僕をお姫様抱っこで抱き上げ、店長にそう言うと、僕を抱き上げたままVIPルームを後にした。
店長は黙って頭を下げて、それを見送る。
お店の廊下でお兄さんとすれ違うとお兄さんも僕らにというより、ご主人様に頭を下げていた。
ご主人様に抱かれたままでお店の地下にある駐車場まで運ばれ、そして、運転手つきの黒塗りの高級外車の後部座席に、抱き上げられたままで一緒に乗り込んだ。
生まれて初めて始めて乗った高級車は、ゆったりとした後部座席と運転席が黒く分厚いガラスで仕切られて、運転手さんからはこちらの様子は殆ど見えず、声も聞こえない。
そして殆ど揺れを感じさせない柔らかな乗り心地と、エンジン音も街のざわめきの音も聞こえない静粛性に驚かされる。
お店の送迎に使われるワンボックスカーなどとは全く次元の違う乗り物だった。
だけど、僕には始めての高級車の乗り心地を楽しむ余裕なんて与えられない。
僕は豪奢な車の後部座席で、両手を皮手錠で後ろ手に拘束されたまま、ご主人様に背中を預ける姿勢で膝の上に座らされている。
「僕は・・・これからどうなるのですか?、何をされるんですか?」
僕がご主人様に背を向けたまま問いかけると、無言でぎゅうっと抱き締められ、そして耳元で低い声が、自信と余裕に満ちた大人の男の人の声がその問いに答える。
「お前は身も心も俺のオンナになるんだよ、時雨。」
そのまま耳たぶを主人様に甘噛みされる。
「っ・・・んっ・・・!」
ビクン!
耳たぶからゾクゾクした感覚が這い上がり、まるで脳を直接愛撫されたように、身体が震える。
そして、ご主人様の手が半袖セーラー服の中に侵入して、肉付きの薄いお腹や胸を這い回る。
肌に触れるか触れないかの、産毛を逆撫でするような愛撫の快感が僕の身体から力を奪い、ご主人様に抱き締められたまま、僕は後ろ手に縛られたままの身体をビクビクとくねらせる。
「それがわかりませ・・・んっ、
何故・・・ァあ、・・・本物の女の子じゃなくて・・・男の娘の僕なのですか?・・・っ!うあァ!!
何故僕よりずっと可愛い・・・ひんっ!ああ゛!、・・・夕立じゃなくて、僕なんですか?」
夕立を身代わりにしたい訳ではなかった、何故僕なんかがご主人様に執着されるのか、その理由がわからなかった。
それは、背筋を駆け上がり、身体を蕩けさせる快感に必死で抗いながら問いかけだった。
「男も女も関係ない、俺はお前が気に入ったんだ。
夕立は確かに可愛いが、ただ可愛いだけの男の娘だよ。
だがお前は違う、お前は生まれながらのど変態で、最高のマゾ奴隷だよ。
俺はそんなお前が欲しいのさ。」
「ち・・・違うっ・・・んんっ!あァ・・・あ゛!!」
ご主人様の手がプリーツスカートを捲り上げ、僕の太腿の内側に手を伸ばし、触れる。
「僕は変態っあァ!!・・・なんかじゃないぃ!・・・ぁ・・・!!!」
ご主人様の手は乳首やペニスなどの決定的な弱点を避けるようにして、だけど、脇腹、お腹、太腿の内側、首筋など皮膚が薄くて敏感な部分ばかりを触れ、撫で、這いずり続ける。
「違わないさ、お前はこうして縛られて、虐められることを心の底では嬉んでいるのさ。」
弱火でトロトロに煮込まれ続けるような、執拗で、終わりも絶頂もない愛撫の連続。
沢山の大人達に開発され尽くした僕の身体は、それをどうしようもない快感として感じることを止められない。
「ちがっ!・・・っんぁ・・・嬉んでなんてえっ・・・いっ・・っ・・・!・・・無いっい・・・ゃ・・・嫌ぁあぁ・・・」
押しころした悲鳴を漏らした唇に、ご主人様の指が触れる。
「むっ!・・・んんっ!!」
ビクン!と、僕の身体が震えた。
そして次の瞬間、ご主人様の太く節くれだった人差し指と中指が口の中に差し込まれた。
僕の薄い舌を挟んで捏ね回したかと思えば、ぐるんと回って上アゴの内側を指先で軽く撫で上げる。
また舌の裏側に潜り込んで、口の中で一番柔らかい部分を掻き回す。
「っう!・・・むっ・・・んっう!!」
口の中の敏感な粘膜をいいように刺激されると、ゾクゾクとした快感信号が僕の脳を痺れさせ、背中の筋肉が勝手に痙攣して背筋が反り返った。
僕は口の中が弱くて敏感だ。
それは、優しいキスをしてくれる人しか知らないはずの僕の秘密の弱点だった。
僕の身体を貪ることしか考えていない大人達はまず気付かない。
だけど、ご主人様には、いつの間にかそれに気づかれていた。
"そこ嫌だ、そこは止めて!!"
拒絶の言葉を口にし、首を振って逃れようとする。
「むぐっ!むっ・・・ぅうう゛!!」
だけど、僕の口からはくぐもった呻き声と、唇を閉じられないせいで溢れる涎が漏れるだけ。
口腔奥まで突き込まれた太い指のせいで首もほとんど動かせない。
隠していた性感帯を暴かれ、嬲られ、弄ばれ、僕はご主人様の膝の上でビクン、ビクンと身体をくねらせ、屈辱のダンスを踊り続ける。
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