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アナザールート その27 雌犬
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僕が再び意識を取り戻したのは5分後なのか、1時間後なのか?
時計のないこの部屋の中では時間の間隔も曖昧で見当もつかない。
ただわかっていることは、僕はもう一度ステージの上に引きずり上げられたのだということ。
そして、眩しいスポットライト浴びて、素肌を大人達に晒しモノにされていること。それだけだった。
ゆっくりと自分の身体の状態を確認すると、それは無残なのものだった。
僕は気を失ったまま、絞首刑を待つだけの罪人みたいに宙吊りにされていた。
身体は、至る所に鞭打ちでできたミミズ腫れの赤い線が走り、そのミミズ腫れが心臓の鼓動に合わせて疼くたびに、媚薬漬けにされた僕の身体にむず痒いような快感が。さざ波のように広がって身体の深い場所にある僕の女の子の部分に響いていた。
なのに、男の子の部分はとっくに勃起する力を失ってただ薄い露を垂れ流すだけの情けない器官に成り果てていた。
今の僕は、心臓の鼓動さえ、呼吸をすることさえ、堪らない快感として認識することを強要される、ただそこに存在するだけで雌の快楽に溺れる肉塊も同然の存在だった。
恥ずかしさと屈辱感と、恐怖と悔しさと…いろいろな感情が頭の中で渦を巻き、また気が遠くなりそうだった。
「やっとお目覚めかい?時雨ちゃん」
目の前には、あの黒い仮面の男がいて、腰をかがめて僕の顔を覗き込んでくる。
「ただ寝ていられるだけではつまらないのでね、せめてもの時間潰しにこのステージを彩るオブジェになってもらっていたよ。」
「ぁ…悪趣味です…んっ!」
自分の足で立つことさえできないほど消耗しきった体力、呼吸するだけで全身に快感の電気信号が疾る媚薬漬けの身体…、男に言葉を返すことさえ辛い。
ほんのひと言言い返しただけで、手足が震え、背筋がわずか反り返る。
そして、男の子の部位がからわずかに露を漏らすことをおさえられない。
「ふふん、まだそんな生意気な口がきけるのか、どこまで楽しませてくれるのかな?」
男の口角が微かに釣り上がった。
「ところで夕立ちゃんのお色直しが終わったようだ、見てみろよ。」
黒い仮面の男がアゴで差した方向は、さっき夕立が連れて行かれた、別室の扉が開き、ピエロの仮面の男が姿を現す。
その男の後ろから、夕立がついて来る、俯いて、目に涙を溜めて、全てを諦めた表情で…。
お色直し、と言ったのは嘘では無かった。
自身の涙や涎、大人達の精でドロドロだった身体が清められ、メイクもキチンと直されていた。
驚くべきはその夕立の可憐さと愛らしさだった。
大人達の中にメイクのプロがいたのだろうか?
元々抜群に良かった夕立の素材の良さを完璧に引き出していた。
そしてその夕立をいくつかのアクセサリーが無惨に彩る。
夕立の白くほっそりとした首には大型犬用の赤く頑丈な首輪がはめられ、頭には犬耳のついたカチューシャ、お尻に捩じ込まれたバイブからは犬の尻尾が垂れ下がっていた。
なぜか、夕立の男の子の部分が不自然なほど固く勃起している、何か薬でも飲まされたのかもしれない。
大人達もそんな夕立の可憐で無惨な姿に息を飲み、ギラギラと欲望に塗れた視線を浴びせている。
ピエロの仮面の男が、パンパンと手を叩き、この部屋に居る全員の注目を集めてから、芝居がかった仕草で言った。
「さあ、ご注目下さい。夕立ちゃんが可愛い雌犬になりました。」
そして夕立の後ろに回り込むと、夕立の両肩に手を置いて、大人達の方に押し出して言葉を続ける。
「さあ夕立ちゃん、さっき教えた通り皆さんにご挨拶をするんだ。」
「ぁ…」
シーンと静かになった部屋の中で、大人達の無遠慮な視線に貫かれた夕立は、羞恥心と屈辱感で、その大きな瞳からボロボロと涙を零し、その涙を手の甲で拭いながら、消え入りそうな声で話し始める。
「め…雌犬奴隷の…夕立…です。なんで…も、言うことを…ききますから…や…優しくして…下さい…。」
顔を真っ赤にして、涙を流しながら切れ切れな挨拶を終えて頭を下げると、それが限界だったのか、夕立は両手で顔を覆って床に女の子座りでへたり込んだ。
ピエロの仮面の男は、そんな夕立の両手首を背中に捻り上げて片手で安易と拘束し、そのまま夕立を力任せに引っ張り上げる。
「あっ…痛!!!」
そして、夕立の悲鳴を無視して顎を鷲掴みにして、大人達の方を向かせる。
「さあ皆さん、お待ちかねの撮影タイムですよ。」
ピエロの仮面の男がそう言った途端に、大人達が夕立に群がり、スマホを向けてフラッシュの雨を浴びせた。
夕立の泣き顔を、両手を捻り上げられて仰け反った胸元を、不自然に硬く勃起したままの男の子の部分を…大人達はスマホのレンズで舐めるようにして記録を残してゆく。
スマホのシャッター音と夕立の泣き声が、部屋の中に木霊し続けていていた。
「やぁ!!…撮らないで…ダメ!!やめてェ!!!、撮らないでぇ!!!!!!」
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時計のないこの部屋の中では時間の間隔も曖昧で見当もつかない。
ただわかっていることは、僕はもう一度ステージの上に引きずり上げられたのだということ。
そして、眩しいスポットライト浴びて、素肌を大人達に晒しモノにされていること。それだけだった。
ゆっくりと自分の身体の状態を確認すると、それは無残なのものだった。
僕は気を失ったまま、絞首刑を待つだけの罪人みたいに宙吊りにされていた。
身体は、至る所に鞭打ちでできたミミズ腫れの赤い線が走り、そのミミズ腫れが心臓の鼓動に合わせて疼くたびに、媚薬漬けにされた僕の身体にむず痒いような快感が。さざ波のように広がって身体の深い場所にある僕の女の子の部分に響いていた。
なのに、男の子の部分はとっくに勃起する力を失ってただ薄い露を垂れ流すだけの情けない器官に成り果てていた。
今の僕は、心臓の鼓動さえ、呼吸をすることさえ、堪らない快感として認識することを強要される、ただそこに存在するだけで雌の快楽に溺れる肉塊も同然の存在だった。
恥ずかしさと屈辱感と、恐怖と悔しさと…いろいろな感情が頭の中で渦を巻き、また気が遠くなりそうだった。
「やっとお目覚めかい?時雨ちゃん」
目の前には、あの黒い仮面の男がいて、腰をかがめて僕の顔を覗き込んでくる。
「ただ寝ていられるだけではつまらないのでね、せめてもの時間潰しにこのステージを彩るオブジェになってもらっていたよ。」
「ぁ…悪趣味です…んっ!」
自分の足で立つことさえできないほど消耗しきった体力、呼吸するだけで全身に快感の電気信号が疾る媚薬漬けの身体…、男に言葉を返すことさえ辛い。
ほんのひと言言い返しただけで、手足が震え、背筋がわずか反り返る。
そして、男の子の部位がからわずかに露を漏らすことをおさえられない。
「ふふん、まだそんな生意気な口がきけるのか、どこまで楽しませてくれるのかな?」
男の口角が微かに釣り上がった。
「ところで夕立ちゃんのお色直しが終わったようだ、見てみろよ。」
黒い仮面の男がアゴで差した方向は、さっき夕立が連れて行かれた、別室の扉が開き、ピエロの仮面の男が姿を現す。
その男の後ろから、夕立がついて来る、俯いて、目に涙を溜めて、全てを諦めた表情で…。
お色直し、と言ったのは嘘では無かった。
自身の涙や涎、大人達の精でドロドロだった身体が清められ、メイクもキチンと直されていた。
驚くべきはその夕立の可憐さと愛らしさだった。
大人達の中にメイクのプロがいたのだろうか?
元々抜群に良かった夕立の素材の良さを完璧に引き出していた。
そしてその夕立をいくつかのアクセサリーが無惨に彩る。
夕立の白くほっそりとした首には大型犬用の赤く頑丈な首輪がはめられ、頭には犬耳のついたカチューシャ、お尻に捩じ込まれたバイブからは犬の尻尾が垂れ下がっていた。
なぜか、夕立の男の子の部分が不自然なほど固く勃起している、何か薬でも飲まされたのかもしれない。
大人達もそんな夕立の可憐で無惨な姿に息を飲み、ギラギラと欲望に塗れた視線を浴びせている。
ピエロの仮面の男が、パンパンと手を叩き、この部屋に居る全員の注目を集めてから、芝居がかった仕草で言った。
「さあ、ご注目下さい。夕立ちゃんが可愛い雌犬になりました。」
そして夕立の後ろに回り込むと、夕立の両肩に手を置いて、大人達の方に押し出して言葉を続ける。
「さあ夕立ちゃん、さっき教えた通り皆さんにご挨拶をするんだ。」
「ぁ…」
シーンと静かになった部屋の中で、大人達の無遠慮な視線に貫かれた夕立は、羞恥心と屈辱感で、その大きな瞳からボロボロと涙を零し、その涙を手の甲で拭いながら、消え入りそうな声で話し始める。
「め…雌犬奴隷の…夕立…です。なんで…も、言うことを…ききますから…や…優しくして…下さい…。」
顔を真っ赤にして、涙を流しながら切れ切れな挨拶を終えて頭を下げると、それが限界だったのか、夕立は両手で顔を覆って床に女の子座りでへたり込んだ。
ピエロの仮面の男は、そんな夕立の両手首を背中に捻り上げて片手で安易と拘束し、そのまま夕立を力任せに引っ張り上げる。
「あっ…痛!!!」
そして、夕立の悲鳴を無視して顎を鷲掴みにして、大人達の方を向かせる。
「さあ皆さん、お待ちかねの撮影タイムですよ。」
ピエロの仮面の男がそう言った途端に、大人達が夕立に群がり、スマホを向けてフラッシュの雨を浴びせた。
夕立の泣き顔を、両手を捻り上げられて仰け反った胸元を、不自然に硬く勃起したままの男の子の部分を…大人達はスマホのレンズで舐めるようにして記録を残してゆく。
スマホのシャッター音と夕立の泣き声が、部屋の中に木霊し続けていていた。
「やぁ!!…撮らないで…ダメ!!やめてェ!!!、撮らないでぇ!!!!!!」
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