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アナザールート その1
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この話は、「21)全てを奪われた夜 後編」で時雨が義父にレイプされた後、ミカさんに救われず、逆にトドメを刺されてしまう別の鬼畜ストーリーになります。
当初はバッドエンドルートとして胸糞展開後、胸糞エンドのつもりだったのですが・・・ネタを煮詰めてみたら、「あれ、意外と酷いオチにならない?」ということに気づきアナザールートとして投稿いたします。
今回はエロなしです。
--------------------------------------------------------------------------------------—
僕は少しでもあの家から離れたくて、這いずる様に歩いていた。
(逃げ・・・なきゃ・・・、あの家に連れ戻されたら・・・僕はもうダメにされる・・・)
よろけながら歩く・・・、いつの間にか雨が降り出していた。
ずぶ濡れになって、冷え切った身体で、夜の街をただ歩いた。
何も考えられなかった、ただあの家から少しでも遠くに逃げたかった。
途中警察官に声をかけられなかったのは奇跡だったと思う。
そして、僕は気付けばミカさんのマンションの前に立っていた。
電話もせずにミカさんの部屋を訪ねたことは始めてだった。普段の僕ならそんな無作法なことはしない、だけど今日この時だけはそんなことを考えることさえできなかった。
ただ、ミカさんに会いたくて、無意識にドアの横にあるインターホンのボタンを押した。
「はーい」
インターホン越しにミカさんの声が聞こえる。
「時雨です・・・」
「時雨ちゃん!、こんな時間にどうしたの?、とにかく今玄関を開けるから・・・」
迷惑そうだったり、不機嫌そうな声だったりしたらどうしようとビクビクしていたけれど、いつも通りのミカさんの声でホッとした。
ドア越しにミカさんが小走りに近づいてくる気配がしてドアが開く。
「時雨ちゃん、ずぶ濡れじゃない!!何があったのか分からないけど話は後ね。まずお風呂入って温まって、・・・風邪引いちゃうぞ!」
そのまま玄関で濡れた服を脱がされて、バスルームに放り込まれた。
平手打ちされた頬、殴られたお腹、さんざんに叩かれたお尻・・・服を脱いだ僕には、ついさっきまで義父にレイプされた痕跡が身体中に残っていた。
それを見てミカさんはある程度は察してくれたみたいだけれど、まずは身体を温めるのが最優先だと判断してくれたんだと思う、何も聞かずにお風呂に入れてくれた。
ちょうどお風呂に入るところだったのか、バスタブにはお湯が張ってあった。
シャワーで軽く身体を流してから、お湯に浸かると冷え切った手足が急に温まってビリビリ痺れた。
「あ・・・!」
心身に少し余裕ができた途端、父の気持ち悪い顔、母の般若のような顔がフラッシュバックして身体が硬直し両手で顔を覆った。
まだ身体中に義父の体液がこびりついているような気がして、浴槽から出てボディソープで義父に汚された肌を念入りに洗う。
洗っても洗っても義父に触れられた肌の感触が消えてくれない。
「きれいに・・・きれいにならないよ・・・」
僕は半泣きになりながら、取り憑かれた様に身体を擦り続けた。
当初はバッドエンドルートとして胸糞展開後、胸糞エンドのつもりだったのですが・・・ネタを煮詰めてみたら、「あれ、意外と酷いオチにならない?」ということに気づきアナザールートとして投稿いたします。
今回はエロなしです。
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僕は少しでもあの家から離れたくて、這いずる様に歩いていた。
(逃げ・・・なきゃ・・・、あの家に連れ戻されたら・・・僕はもうダメにされる・・・)
よろけながら歩く・・・、いつの間にか雨が降り出していた。
ずぶ濡れになって、冷え切った身体で、夜の街をただ歩いた。
何も考えられなかった、ただあの家から少しでも遠くに逃げたかった。
途中警察官に声をかけられなかったのは奇跡だったと思う。
そして、僕は気付けばミカさんのマンションの前に立っていた。
電話もせずにミカさんの部屋を訪ねたことは始めてだった。普段の僕ならそんな無作法なことはしない、だけど今日この時だけはそんなことを考えることさえできなかった。
ただ、ミカさんに会いたくて、無意識にドアの横にあるインターホンのボタンを押した。
「はーい」
インターホン越しにミカさんの声が聞こえる。
「時雨です・・・」
「時雨ちゃん!、こんな時間にどうしたの?、とにかく今玄関を開けるから・・・」
迷惑そうだったり、不機嫌そうな声だったりしたらどうしようとビクビクしていたけれど、いつも通りのミカさんの声でホッとした。
ドア越しにミカさんが小走りに近づいてくる気配がしてドアが開く。
「時雨ちゃん、ずぶ濡れじゃない!!何があったのか分からないけど話は後ね。まずお風呂入って温まって、・・・風邪引いちゃうぞ!」
そのまま玄関で濡れた服を脱がされて、バスルームに放り込まれた。
平手打ちされた頬、殴られたお腹、さんざんに叩かれたお尻・・・服を脱いだ僕には、ついさっきまで義父にレイプされた痕跡が身体中に残っていた。
それを見てミカさんはある程度は察してくれたみたいだけれど、まずは身体を温めるのが最優先だと判断してくれたんだと思う、何も聞かずにお風呂に入れてくれた。
ちょうどお風呂に入るところだったのか、バスタブにはお湯が張ってあった。
シャワーで軽く身体を流してから、お湯に浸かると冷え切った手足が急に温まってビリビリ痺れた。
「あ・・・!」
心身に少し余裕ができた途端、父の気持ち悪い顔、母の般若のような顔がフラッシュバックして身体が硬直し両手で顔を覆った。
まだ身体中に義父の体液がこびりついているような気がして、浴槽から出てボディソープで義父に汚された肌を念入りに洗う。
洗っても洗っても義父に触れられた肌の感触が消えてくれない。
「きれいに・・・きれいにならないよ・・・」
僕は半泣きになりながら、取り憑かれた様に身体を擦り続けた。
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