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1章:闇に殺された国
ドワーフとの出会い
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「だれかおるんか」
響いた声は野太い男の声。アスガルの声ではないとアルロは落とした剣を掴み、体を跳ね上げた。アルロは油断していたと、少し前の自分を恥じ後悔した。
(星塔に誰かいるなどおかしい)
扉が一切ない星塔に入る手段は2つ。
一つ目は、先ほどのように呪文を唱えること。
二つ目は、3階以上の高さにある窓から入る。
どちらにしろ油断できないと、アルロから殺気があふれ出す。
「待ってくれ! わしらは敵じゃない!」
殺気に慌てて姿を見せたのは、アルロの半分ほどの背丈の毛むくじゃらだった。
「ドワーフ?」
アルロは姿を見せたとはいえ安心できないと剣先を鋭く突き向ける。しかし、暗がりから姿を見せたドワーフのほうは驚いた様子で、剣など気にならないようにアルロに走り寄っってきた。
「ひどい怪我じゃないか!?」
「座らんか」
まったく敵意のないドワーフにアルロは剣をおろし、その場にしゃがみ込んだ。石床は冷たく変に火照ったアルロから熱を奪う。アルロは器用な手つきで服をちぎり、大きな傷から治療を施してくれるドワーフ達をみる。3人のドワーフに見覚えがあることを思い出す。たしか花壇や噴水の改修で出入りしていたドワーフ職人だ。
「剣を向けてすまない。ここにはどうやって入った」
アルロの質問に3人は手当てを止めて顔を見合わせる。困惑というよりは苦慮の顔だ。間をあけて1人のドワーフが口を開いた。
「アスガル殿に助けられたんだ」
「そうか」
予想していた答えにアルロは肩を落とす。3人がいて、アスガルの姿がないということは、アスガルがこの3人を先に入れ死んだということだ。
「アスガル殿はわしらの知らない言葉を発して光り出した壁にわしらを突き飛ばした」
「一体ここはどこなんじゃ」
「上にいったんじゃが、戸がなくて外に出られん」
ドワーフたちが星塔に入り1日が経過していた。もうドワーフの精神に余裕などなかった。餓死するかと考えたところに現れた人間に助かるかもという突然の希望に動揺すらしていたため、アルロに気になっていることや困っていることをあふれるように言い出した。
「ここは北棟の星塔地下だ。王族のみが戸を開くことができる」
ドワーフ達は口を閉じてアルロを見た。頭の中でアルロの言葉を反芻する。
「あなたたちが無事でよかった」
「っ!」
ドワーフは力なく微笑んだアルロに頭を下げるしかなかった。目の前にいる人間の父親に救われておきながら、文句まがいの言葉を発してはいなかったか、と自分たちを責める。
「私はアルロという」
「わしはダグザ」
髭を3本の三つ編みにまとめたドワーフがアルロに答えた。ダグザは再度深く頭を下げる。恨めしい目を向けることなく自分たちの無事を案じてくれた男を尊敬していた。
「俺はドルドナだ」
「・・・・・・ゴヴニュ」
ダグザの挨拶に続き白い髭のドルドナと細かい三つ編み髭のゴヴニュが続く。アルロとダグザ、ドルドナ、ゴヴニュはそれぞれが知っているわずかな情報を、手当の間に共有する。
「オークが湧くなんぞ考えたくない」
「事実だ」
「スルトルじゃないよな」
ドルドナの言葉に誰も言葉を返さず、唾を飲み込んだ。ほぼ伝説か神話になった1世紀の出来事は聞くだけでも背筋が凍る。
「これからどうするんじゃ」
ドルドナはスルトルのことを考えても今の状況は変わらないとアルロに方針を聞く。ドワーフに自分の意見を聞かれるとは思っていなかったアルロは一瞬固まったがすぐに、何をするか答えた。
「アストリの腕輪を取ってここから出る」
「アストリの腕輪だと!?」
ダグザは大声を響かせ勢いよく立ち上がった。大声は出さなかったがドルドナもゴヴニュも驚きのあまり立ち上がっている。
アストリの腕輪がまさか自分たちと同じ空間にあるなど思いもしない。ドワーフの祖先が丹精込めて”始まりの鏡”の欠片より作り出した一品だと聞いている。ドワーフであれば一度は見てみたいと願ってやまないものだ。
「腕輪はこの塔に保管されている。それを持ったら南のエルフの地に移動し態勢を立て直す」
アルロはダグザたちの様子を気にも留めず、方針を続けて口にした。ダグザたちはアストリの腕輪に興奮している場合ではなかったと冷たい石床にお尻を戻す。
アルロは息を吐きだすと手を何度か握り、状態を確かめる。
(外のオークの数によるが、なんとかなるか。出る前に剣を手にしばりつけよう・・・あとは)
アルロは目の前の3人をみる。腰には小さな斧が1つずつ下がっている。アルロの視線にダグザは腰から斧を取った。
「心配するな。戦える」
「わかった。腕輪を取りに行こう」
痛む体に顔をしかめながらアルロは立ち上がった。
アストリの腕輪はもう1階下の地下2階にある。
降りる階段も仕掛け扉に隠されている。いくらダグザたちが歩き回っても外にも地下2階にも行くことはできなかったのだ。アルロを先頭に地下2階へと螺旋階段で降りていく。
少しでも踏み外せば周りを巻き込んで落下することになる。ダグザたち3人はまだ続くのかと手すりの隙間から下を確認した。
わずかに見える光はまだまだ先。
見ていると吸い込まれるように落ちそうだと体を戻す。足を止めた3人にアルロも足を止める。そして覗き込む必要はないが、同じく光を見下ろした。
(明かりがあればもう少し早くいけるんだがな)
態勢を戻し、申し訳なさそうな顔をする3人に頷き、再びゆっくり足を下に動かす。降りるたびに4人を包む空気は冷たくなる。
納骨堂よりも寒い空気だとダグザ達は寒気を感じ鳥肌が立っていた。
「まだまだのようだの」
「もう少しだ」
「なぁ、あんたはなんで助かったんだ」
「たまたま隣国に出向いていたんだ」
空気を誤魔化すように話を切り出すが、切り出す話を間違えたとダグザは顔をしかめた。
「アスガル殿は大層なお年だったがあんた、まだ王子なのか」
ドルドナはこの際気にするだけ無駄だと開き直り、思いついたことを口にする。突然の質問にアルロは何だと思ったが、すぐに小さく笑った。
「あぁ、私は両親が40の時に生まれたんだ。で私は今年25になる。そうか、父上は65か。そうか、老けるはずだ」
アルロは改めて両親の年のことを考え、少し驚いてしまう。
「でだ。なんでだ」
「私も3年前くらいか、余生を謳歌してはどうかと提案した。そしたら父上はもっと遊ばんか!とお怒りになってな」
アルロはその時のアスガルの顔を思い出し笑った。
(今となっては懐かしく、うれしい思い出だが、あの時はおかしな父親だと思ったものだ。まさか20を超えた子供に遊べというとは思わなかった)
「遊ばんか、かぁ」
「あんたは愛されていたんだな」
ドルドナとゴヴニュはアスガルに感心した。
王に座すれば自由な時間など制限される。
アスガルは自分が年であるために子供に窮屈な思いをなるべくさせたくなかった。その思いはダグザたちにも伝わった。
(この王子もちゃんとアスガル殿真意を理解していたのか。下手をすれば信用されていないと勘違いしかねん)
思い出し笑いが止まらないのか小さく肩を震わせるアルロを、ダグザは悲しい目で見つめた。素晴らしい親子は突然終わった。自分の両親が死んだときの悲しさを思い出し、心がつらくなる。
「そこ、段差が高いぞ」
「うぉ!」
「いわんこっちゃない」
楽しそうなアルロに支えられダグザは態勢を立て直す。この局面で笑えるのは素晴らしいのかもしれない、と思うが。
「もっと早くいってくれんか」
「すまん、すまん」
腰に手を当て髭を撫でながらダグザはアルロに文句を言うが、アルロは目を細めて謝意の言葉を口にするだけ。少し危ないことだったが、冷えた空気を少し暖かいものに変えるには十分な出来事だった。
4人はそこからも紛らわせるように足元に注意しながら、いろいろな話をした。
—互いの国のこと
—家族のこと
—仲間のこと
はては好きな食べ物などくだらないことまで。
「あと1周だ」
あと壁際を1周すれば到着するところまで螺旋階段を進んだ。少し前からは明るい光が足元を照らし、進む速度が上がりスムーズに足を進めることができていた。
「長かった」
「帰りはこれを昇るのか」
「言うな。考えたくもない」
ゴヴニュの言葉にダグザ、ドルドナはげんなりと到着に上がっていた肩を落とす。ゴヴニュも自分で言っておきながら心に打撃を受けたようだった。アルロはそんな3人を見ながら最後の1段を降りる。
(この3人がいてくれて正直助かったな。一人ではここまで来れたか、いや)
要らない考えだとアルロは頭を横に振った。
「あれがアストリの腕輪か」
ダグザの声が地下の冷たい空気を震わせる。
響いた声は野太い男の声。アスガルの声ではないとアルロは落とした剣を掴み、体を跳ね上げた。アルロは油断していたと、少し前の自分を恥じ後悔した。
(星塔に誰かいるなどおかしい)
扉が一切ない星塔に入る手段は2つ。
一つ目は、先ほどのように呪文を唱えること。
二つ目は、3階以上の高さにある窓から入る。
どちらにしろ油断できないと、アルロから殺気があふれ出す。
「待ってくれ! わしらは敵じゃない!」
殺気に慌てて姿を見せたのは、アルロの半分ほどの背丈の毛むくじゃらだった。
「ドワーフ?」
アルロは姿を見せたとはいえ安心できないと剣先を鋭く突き向ける。しかし、暗がりから姿を見せたドワーフのほうは驚いた様子で、剣など気にならないようにアルロに走り寄っってきた。
「ひどい怪我じゃないか!?」
「座らんか」
まったく敵意のないドワーフにアルロは剣をおろし、その場にしゃがみ込んだ。石床は冷たく変に火照ったアルロから熱を奪う。アルロは器用な手つきで服をちぎり、大きな傷から治療を施してくれるドワーフ達をみる。3人のドワーフに見覚えがあることを思い出す。たしか花壇や噴水の改修で出入りしていたドワーフ職人だ。
「剣を向けてすまない。ここにはどうやって入った」
アルロの質問に3人は手当てを止めて顔を見合わせる。困惑というよりは苦慮の顔だ。間をあけて1人のドワーフが口を開いた。
「アスガル殿に助けられたんだ」
「そうか」
予想していた答えにアルロは肩を落とす。3人がいて、アスガルの姿がないということは、アスガルがこの3人を先に入れ死んだということだ。
「アスガル殿はわしらの知らない言葉を発して光り出した壁にわしらを突き飛ばした」
「一体ここはどこなんじゃ」
「上にいったんじゃが、戸がなくて外に出られん」
ドワーフたちが星塔に入り1日が経過していた。もうドワーフの精神に余裕などなかった。餓死するかと考えたところに現れた人間に助かるかもという突然の希望に動揺すらしていたため、アルロに気になっていることや困っていることをあふれるように言い出した。
「ここは北棟の星塔地下だ。王族のみが戸を開くことができる」
ドワーフ達は口を閉じてアルロを見た。頭の中でアルロの言葉を反芻する。
「あなたたちが無事でよかった」
「っ!」
ドワーフは力なく微笑んだアルロに頭を下げるしかなかった。目の前にいる人間の父親に救われておきながら、文句まがいの言葉を発してはいなかったか、と自分たちを責める。
「私はアルロという」
「わしはダグザ」
髭を3本の三つ編みにまとめたドワーフがアルロに答えた。ダグザは再度深く頭を下げる。恨めしい目を向けることなく自分たちの無事を案じてくれた男を尊敬していた。
「俺はドルドナだ」
「・・・・・・ゴヴニュ」
ダグザの挨拶に続き白い髭のドルドナと細かい三つ編み髭のゴヴニュが続く。アルロとダグザ、ドルドナ、ゴヴニュはそれぞれが知っているわずかな情報を、手当の間に共有する。
「オークが湧くなんぞ考えたくない」
「事実だ」
「スルトルじゃないよな」
ドルドナの言葉に誰も言葉を返さず、唾を飲み込んだ。ほぼ伝説か神話になった1世紀の出来事は聞くだけでも背筋が凍る。
「これからどうするんじゃ」
ドルドナはスルトルのことを考えても今の状況は変わらないとアルロに方針を聞く。ドワーフに自分の意見を聞かれるとは思っていなかったアルロは一瞬固まったがすぐに、何をするか答えた。
「アストリの腕輪を取ってここから出る」
「アストリの腕輪だと!?」
ダグザは大声を響かせ勢いよく立ち上がった。大声は出さなかったがドルドナもゴヴニュも驚きのあまり立ち上がっている。
アストリの腕輪がまさか自分たちと同じ空間にあるなど思いもしない。ドワーフの祖先が丹精込めて”始まりの鏡”の欠片より作り出した一品だと聞いている。ドワーフであれば一度は見てみたいと願ってやまないものだ。
「腕輪はこの塔に保管されている。それを持ったら南のエルフの地に移動し態勢を立て直す」
アルロはダグザたちの様子を気にも留めず、方針を続けて口にした。ダグザたちはアストリの腕輪に興奮している場合ではなかったと冷たい石床にお尻を戻す。
アルロは息を吐きだすと手を何度か握り、状態を確かめる。
(外のオークの数によるが、なんとかなるか。出る前に剣を手にしばりつけよう・・・あとは)
アルロは目の前の3人をみる。腰には小さな斧が1つずつ下がっている。アルロの視線にダグザは腰から斧を取った。
「心配するな。戦える」
「わかった。腕輪を取りに行こう」
痛む体に顔をしかめながらアルロは立ち上がった。
アストリの腕輪はもう1階下の地下2階にある。
降りる階段も仕掛け扉に隠されている。いくらダグザたちが歩き回っても外にも地下2階にも行くことはできなかったのだ。アルロを先頭に地下2階へと螺旋階段で降りていく。
少しでも踏み外せば周りを巻き込んで落下することになる。ダグザたち3人はまだ続くのかと手すりの隙間から下を確認した。
わずかに見える光はまだまだ先。
見ていると吸い込まれるように落ちそうだと体を戻す。足を止めた3人にアルロも足を止める。そして覗き込む必要はないが、同じく光を見下ろした。
(明かりがあればもう少し早くいけるんだがな)
態勢を戻し、申し訳なさそうな顔をする3人に頷き、再びゆっくり足を下に動かす。降りるたびに4人を包む空気は冷たくなる。
納骨堂よりも寒い空気だとダグザ達は寒気を感じ鳥肌が立っていた。
「まだまだのようだの」
「もう少しだ」
「なぁ、あんたはなんで助かったんだ」
「たまたま隣国に出向いていたんだ」
空気を誤魔化すように話を切り出すが、切り出す話を間違えたとダグザは顔をしかめた。
「アスガル殿は大層なお年だったがあんた、まだ王子なのか」
ドルドナはこの際気にするだけ無駄だと開き直り、思いついたことを口にする。突然の質問にアルロは何だと思ったが、すぐに小さく笑った。
「あぁ、私は両親が40の時に生まれたんだ。で私は今年25になる。そうか、父上は65か。そうか、老けるはずだ」
アルロは改めて両親の年のことを考え、少し驚いてしまう。
「でだ。なんでだ」
「私も3年前くらいか、余生を謳歌してはどうかと提案した。そしたら父上はもっと遊ばんか!とお怒りになってな」
アルロはその時のアスガルの顔を思い出し笑った。
(今となっては懐かしく、うれしい思い出だが、あの時はおかしな父親だと思ったものだ。まさか20を超えた子供に遊べというとは思わなかった)
「遊ばんか、かぁ」
「あんたは愛されていたんだな」
ドルドナとゴヴニュはアスガルに感心した。
王に座すれば自由な時間など制限される。
アスガルは自分が年であるために子供に窮屈な思いをなるべくさせたくなかった。その思いはダグザたちにも伝わった。
(この王子もちゃんとアスガル殿真意を理解していたのか。下手をすれば信用されていないと勘違いしかねん)
思い出し笑いが止まらないのか小さく肩を震わせるアルロを、ダグザは悲しい目で見つめた。素晴らしい親子は突然終わった。自分の両親が死んだときの悲しさを思い出し、心がつらくなる。
「そこ、段差が高いぞ」
「うぉ!」
「いわんこっちゃない」
楽しそうなアルロに支えられダグザは態勢を立て直す。この局面で笑えるのは素晴らしいのかもしれない、と思うが。
「もっと早くいってくれんか」
「すまん、すまん」
腰に手を当て髭を撫でながらダグザはアルロに文句を言うが、アルロは目を細めて謝意の言葉を口にするだけ。少し危ないことだったが、冷えた空気を少し暖かいものに変えるには十分な出来事だった。
4人はそこからも紛らわせるように足元に注意しながら、いろいろな話をした。
—互いの国のこと
—家族のこと
—仲間のこと
はては好きな食べ物などくだらないことまで。
「あと1周だ」
あと壁際を1周すれば到着するところまで螺旋階段を進んだ。少し前からは明るい光が足元を照らし、進む速度が上がりスムーズに足を進めることができていた。
「長かった」
「帰りはこれを昇るのか」
「言うな。考えたくもない」
ゴヴニュの言葉にダグザ、ドルドナはげんなりと到着に上がっていた肩を落とす。ゴヴニュも自分で言っておきながら心に打撃を受けたようだった。アルロはそんな3人を見ながら最後の1段を降りる。
(この3人がいてくれて正直助かったな。一人ではここまで来れたか、いや)
要らない考えだとアルロは頭を横に振った。
「あれがアストリの腕輪か」
ダグザの声が地下の冷たい空気を震わせる。
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