12 / 49
関西最大組織大国組
現れた大国組
しおりを挟む
2時間前まで尊たちも楽しんでいた居酒屋は夏の暑さと湿気で血の匂いを留まらせあたりを包み込んでいた。
「應武さん!」
「総長!」
襲われた應武組経営の居酒屋の入口すぐに應武が腕を押さえながらたっていた。尊は應武の怪我がひどくないことを確認しほっと胸を少しだけなでおろす。
すでに警察が入り鑑識が店を広げ、刑事らしき人達が調査していた。死んだ組員に近づくことはできないのかと尊はサングラスの下で目を伏せ、せめてとその場にしゃがみ込み手を合わせた。黒木たちも尊に続き居酒屋の入口から組員の遺体に手を合わせ冥福を祈る。
「相手は」
「すいません・・・・・・ただレジの金を全部取って逃げたのでものとりかと」
應武はただの強盗にやられたのだと情けなさから顔を伏せてしまう。神林組の幹部が聞いてあきれると應武は自分で思った。尊はたまたま應武の居酒屋を狙ったのかと疑問に思ってしまう。
身内の身にそんなことおこるはずがないという精神から来ているかもしれないが、しかし引っ掛かるものを感じると尊は店内を見渡した。なにか手掛かりになりそうなものがないかと店内を見渡す尊に應武が声をかけた。
「総長、来てくださりありがとうございます・・・・・・そろそろお戻りになったほうが」
應武がそういいながら警察のほうをさりげなく指し示せば、警察が険しくそして訝し気に尊を観察していた。神林組系大竹組組長が腰を低く対応する尊の存在は警察にとって異様で警戒心と好奇心をくすぐられる。
尊はこれ以上ここにいては厄介だと急ぎ足で車に乗り込み現場から立ち去った。それを逃がすように見送り、子分の遺体を入口から見つめる應武に警察から声がかかる。
「さっきのはだれですか」
「いつもお世話になっている方のご子息です。それ以上お答えするつもりはありません」
應武は息をするように嘘をついた。應武の答えに警察は暴力団の癖になめやがってと思うが吐かせるすべを持たない。悔しいながらも警察官はそれ以上の詮索はやめた。そして車のナンバーから割り出してやろうとメモを取る。しかし、割り出したところでだいたいは組員の名前なので尊に行き着くことはないだろう。
車に乗り込みすぐに尊は本居に電話をかける。毎回のことだが、コール3回で本居は尊の電話にでた。
「調べてほしいことがある。お前も聞いただろうが應武さんの経営する居酒屋が襲われた。やったやつを調べろ」
それだけ言うと通話をきり、深くそれは深く尊は息を吐きだし、両手で顔を隠すようにおさえる。沸き上がる怒りとどろっとした暗い感情に尊の顔は手の中でゆがんだ。
應武の組員とは言え尊にとっては大切な應武の一部のようなもの、そして何より應武を傷つけたことすべて尊にとって許せない罪・・・・・・
六本木神林組本部ビル大会議室につぎつぎに幹部が入るが、総長席で尊はじっと黙っている。顔の前で指を組み微動だにしない尊。幹部はなにもいえず、とりあえず静かに席に座った。ちらちらと尊の顔を伺うが、その表情からは何も読み取ることができない。
尊の目は真っ直ぐ前を向いているが焦点はどこにもあっていなかった。それもそのはず尊の頭の中では考えられる可能性とそれへの対応策が駆け巡っていた。異様に静かな会議室に本居がノートパソコンをもって入ってきた。
「総長!」
本居は会議室の雰囲気など気にせずに尊の前にPCを置くとすぐに調べ上げた資料を見せ、尊の顔は資料を進めるごとに険しいものに変化する。資料には居酒屋周辺のカメラから犯人を追跡し拠点を発見したこと、そして犯人が関西最大暴力団組織、大国組系鷹取組であることが突き止められていた。
「本居」
尊に呼ばれれば本居は尊が鷹取組の資料が欲しいことのだと判断し資料を見せる。尊は確認した資料から鷹取組だけであれば遅れをとることはない思う。
しかし、大国組自体が関わっているとなれば別だ。
大国組と直接対峙せずにどう殺すかを尊は考える。PCから顔を上げた尊の目は恐ろしく澄み切りPCのライトを受け冷たい光を纏う。
「総長」
「・・・・・・隠岐さん」
この1か月姿を見せなかった隠岐も険しい顔で大会議室に入り真っ直ぐ尊の前に歩いてくる。尊の前に立った隠岐は腰を前に倒し尊の耳元に顔を寄せた。
「大国組が組員を大勢引き連れ江東区大島に集結しております」
「‥‥‥わかりました」
尊は隠岐の報告にやはりかと思う。しかしこれで尊も無茶なことはできなくなり神林組として復讐は難しくなった。尊はたぎる復讐心を奥底にしまい込み、立ち上がる。
「敵のことがわからない以上、変に騒ぎ立てないように。もし何かあればすぐに連絡してください‥‥‥そして最後に」
尊は言葉をきると一人ひとり幹部の顔を見る。特に聖と栄は長めに見つめる。
「勝手な行動はしないでください。應武さんにも伝えてください」
ぶつくさぶつくさ言いながら聖と栄がそしてほかの幹部も大会議室を後にする。尊は奥底にしまってもあふれそうになる復讐心を押さえるように深く椅子に座り天井を見上げた。
「どうします? 総長」
隠岐が天井と尊の間に顔をいれ、尊を覗き込んだ。
「やり返す」
隠岐が間に入っても視線は真っ直ぐ動かず、尊の声も抑揚なく返事を返すのに隠岐は顔を引っ込めった。尊はどうすればいいか考え続ける。
「大国組とやりあってもいいですよぉ。俺たちは」
「大国組のために無駄な血を流す必要はありません」
「ではどうするのです」
「本居」
いきなり呼ばれた本居は口から棒付きキャンディを床に落とす。本居はカーペットに少しくっつくキャンディを拾い上げ尊を見上げ、尊も下にいる本居の顔のほうに降ろしていた。
「犯人の行動を監視しろ」
「はい!」
「隠岐」
「へい!」
「大国組の同行を見張れ。還田、隠岐と一緒に行動しろ」
「「へい!」」
さっそく動き出す隠岐に還田は従い大会議室を出て、隠岐の顔を見てぎょっとした。この状況にもかかわらず隠岐の顔はきらきらと輝き嬉しさが溢れていた。
「頭? うれしそうですね」
「そりゃぁ! うれしいさ! 俺はな総長に命令されるのは幸せなのよ」
「まじですか」
まさかの隠岐の解答に還田は若干引きながら突っ込むように返事を返してしまう。隠岐にそのような趣味があったとは還田は思いたくなかった。還田の顔を隠岐は楽しそうに笑った。
「お前も高揚感を覚えないか、還田? あの総長としての顔に声に命令に」
「たしかに‥‥‥高揚感を覚えることがたまに」
隠岐は一層楽しそうに笑い
「同類だ」
と還田の肩を一発叩くと車に乗り込む。
還田は隠岐の『同類』という言葉に喜んでいいのか悩み立ち止まる。たしかに還田も総長としての尊、極道としての尊にぞくりとした寒気と高揚感を覚えている。
「でも頭みたいに、にやけたりはしてない・・・・・・はずだよな」
「何をしてる。さっさとのれ」
「へい!」
車に乗り込む還田は気が付いていないだけ。東北事件の時に初めてまじかに見る残酷な顔をのぞかせた尊に口角を上げていたということに・・・・・・
やはり一般人、常識人にはなりきれることはできない。
「應武さん!」
「総長!」
襲われた應武組経営の居酒屋の入口すぐに應武が腕を押さえながらたっていた。尊は應武の怪我がひどくないことを確認しほっと胸を少しだけなでおろす。
すでに警察が入り鑑識が店を広げ、刑事らしき人達が調査していた。死んだ組員に近づくことはできないのかと尊はサングラスの下で目を伏せ、せめてとその場にしゃがみ込み手を合わせた。黒木たちも尊に続き居酒屋の入口から組員の遺体に手を合わせ冥福を祈る。
「相手は」
「すいません・・・・・・ただレジの金を全部取って逃げたのでものとりかと」
應武はただの強盗にやられたのだと情けなさから顔を伏せてしまう。神林組の幹部が聞いてあきれると應武は自分で思った。尊はたまたま應武の居酒屋を狙ったのかと疑問に思ってしまう。
身内の身にそんなことおこるはずがないという精神から来ているかもしれないが、しかし引っ掛かるものを感じると尊は店内を見渡した。なにか手掛かりになりそうなものがないかと店内を見渡す尊に應武が声をかけた。
「総長、来てくださりありがとうございます・・・・・・そろそろお戻りになったほうが」
應武がそういいながら警察のほうをさりげなく指し示せば、警察が険しくそして訝し気に尊を観察していた。神林組系大竹組組長が腰を低く対応する尊の存在は警察にとって異様で警戒心と好奇心をくすぐられる。
尊はこれ以上ここにいては厄介だと急ぎ足で車に乗り込み現場から立ち去った。それを逃がすように見送り、子分の遺体を入口から見つめる應武に警察から声がかかる。
「さっきのはだれですか」
「いつもお世話になっている方のご子息です。それ以上お答えするつもりはありません」
應武は息をするように嘘をついた。應武の答えに警察は暴力団の癖になめやがってと思うが吐かせるすべを持たない。悔しいながらも警察官はそれ以上の詮索はやめた。そして車のナンバーから割り出してやろうとメモを取る。しかし、割り出したところでだいたいは組員の名前なので尊に行き着くことはないだろう。
車に乗り込みすぐに尊は本居に電話をかける。毎回のことだが、コール3回で本居は尊の電話にでた。
「調べてほしいことがある。お前も聞いただろうが應武さんの経営する居酒屋が襲われた。やったやつを調べろ」
それだけ言うと通話をきり、深くそれは深く尊は息を吐きだし、両手で顔を隠すようにおさえる。沸き上がる怒りとどろっとした暗い感情に尊の顔は手の中でゆがんだ。
應武の組員とは言え尊にとっては大切な應武の一部のようなもの、そして何より應武を傷つけたことすべて尊にとって許せない罪・・・・・・
六本木神林組本部ビル大会議室につぎつぎに幹部が入るが、総長席で尊はじっと黙っている。顔の前で指を組み微動だにしない尊。幹部はなにもいえず、とりあえず静かに席に座った。ちらちらと尊の顔を伺うが、その表情からは何も読み取ることができない。
尊の目は真っ直ぐ前を向いているが焦点はどこにもあっていなかった。それもそのはず尊の頭の中では考えられる可能性とそれへの対応策が駆け巡っていた。異様に静かな会議室に本居がノートパソコンをもって入ってきた。
「総長!」
本居は会議室の雰囲気など気にせずに尊の前にPCを置くとすぐに調べ上げた資料を見せ、尊の顔は資料を進めるごとに険しいものに変化する。資料には居酒屋周辺のカメラから犯人を追跡し拠点を発見したこと、そして犯人が関西最大暴力団組織、大国組系鷹取組であることが突き止められていた。
「本居」
尊に呼ばれれば本居は尊が鷹取組の資料が欲しいことのだと判断し資料を見せる。尊は確認した資料から鷹取組だけであれば遅れをとることはない思う。
しかし、大国組自体が関わっているとなれば別だ。
大国組と直接対峙せずにどう殺すかを尊は考える。PCから顔を上げた尊の目は恐ろしく澄み切りPCのライトを受け冷たい光を纏う。
「総長」
「・・・・・・隠岐さん」
この1か月姿を見せなかった隠岐も険しい顔で大会議室に入り真っ直ぐ尊の前に歩いてくる。尊の前に立った隠岐は腰を前に倒し尊の耳元に顔を寄せた。
「大国組が組員を大勢引き連れ江東区大島に集結しております」
「‥‥‥わかりました」
尊は隠岐の報告にやはりかと思う。しかしこれで尊も無茶なことはできなくなり神林組として復讐は難しくなった。尊はたぎる復讐心を奥底にしまい込み、立ち上がる。
「敵のことがわからない以上、変に騒ぎ立てないように。もし何かあればすぐに連絡してください‥‥‥そして最後に」
尊は言葉をきると一人ひとり幹部の顔を見る。特に聖と栄は長めに見つめる。
「勝手な行動はしないでください。應武さんにも伝えてください」
ぶつくさぶつくさ言いながら聖と栄がそしてほかの幹部も大会議室を後にする。尊は奥底にしまってもあふれそうになる復讐心を押さえるように深く椅子に座り天井を見上げた。
「どうします? 総長」
隠岐が天井と尊の間に顔をいれ、尊を覗き込んだ。
「やり返す」
隠岐が間に入っても視線は真っ直ぐ動かず、尊の声も抑揚なく返事を返すのに隠岐は顔を引っ込めった。尊はどうすればいいか考え続ける。
「大国組とやりあってもいいですよぉ。俺たちは」
「大国組のために無駄な血を流す必要はありません」
「ではどうするのです」
「本居」
いきなり呼ばれた本居は口から棒付きキャンディを床に落とす。本居はカーペットに少しくっつくキャンディを拾い上げ尊を見上げ、尊も下にいる本居の顔のほうに降ろしていた。
「犯人の行動を監視しろ」
「はい!」
「隠岐」
「へい!」
「大国組の同行を見張れ。還田、隠岐と一緒に行動しろ」
「「へい!」」
さっそく動き出す隠岐に還田は従い大会議室を出て、隠岐の顔を見てぎょっとした。この状況にもかかわらず隠岐の顔はきらきらと輝き嬉しさが溢れていた。
「頭? うれしそうですね」
「そりゃぁ! うれしいさ! 俺はな総長に命令されるのは幸せなのよ」
「まじですか」
まさかの隠岐の解答に還田は若干引きながら突っ込むように返事を返してしまう。隠岐にそのような趣味があったとは還田は思いたくなかった。還田の顔を隠岐は楽しそうに笑った。
「お前も高揚感を覚えないか、還田? あの総長としての顔に声に命令に」
「たしかに‥‥‥高揚感を覚えることがたまに」
隠岐は一層楽しそうに笑い
「同類だ」
と還田の肩を一発叩くと車に乗り込む。
還田は隠岐の『同類』という言葉に喜んでいいのか悩み立ち止まる。たしかに還田も総長としての尊、極道としての尊にぞくりとした寒気と高揚感を覚えている。
「でも頭みたいに、にやけたりはしてない・・・・・・はずだよな」
「何をしてる。さっさとのれ」
「へい!」
車に乗り込む還田は気が付いていないだけ。東北事件の時に初めてまじかに見る残酷な顔をのぞかせた尊に口角を上げていたということに・・・・・・
やはり一般人、常識人にはなりきれることはできない。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
カラダから、はじまる。
佐倉 蘭
現代文学
世の中には、どんなに願っても、どんなに努力しても、絶対に実らない恋がある……
そんなこと、能天気にしあわせに浸っている、あの二人には、一生、わからないだろう……
わたしがこの世で唯一愛した男は——妹の夫になる。
※「あなたの運命の人に逢わせてあげます」「常務の愛娘の『田中さん』を探せ!」「もう一度、愛してくれないか」「政略結婚はせつない恋の予感⁉︎」「お見合いだけど、恋することからはじめよう」のネタバレを含みます。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる