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「そちらの方は?」
「同業者だ」
「…………あーー、お嬢さん。失礼ですが……貴女、人間ですか?」
「まぁ、初対面で失礼な方! 正真正銘の人間ですよ!」
ムッとして立ち上がったメリッサに対して、臨戦態勢を解かずにシャバルナが後退った。
「シャバルナさん、こちらは私の妹のメリッサです。彼女に何処か異常でも?」
「兄妹? いや、だからといって、コレは……」
「…………もしかして、お兄さん魔力見えるの?」
「!」
シャバルナは隣のスレーブの様子を伺うが、本当に何も知らないようで同じように困惑しているのが見て取れた。
「………………ちょっと、訳ありなの」
「ちょっとで、世界トップレベルの魔力保有量は納得いかねえですよ」
「ど、どういう……あっ」
相手を見通す魔眼の力。それによって、メリッサの魔力量に気付き、現在に至る。
スレーブは、ベルエムがメリッサに施している治療を知らない。だが、原因はそれしか思い付かない。
「悪魔と契約してんのか? 魔力に異様な力が混じってる」
「その通りだお客人」
「ッ!?」
一瞬で現れた背後の気配にシャバルナが咄嗟に飛び退き距離を取る。
ベルエムは悪魔の姿を隠す事なく現れた。
「初めまして。俺はベルエム」
「…………悪魔」
「名乗れよ。マナーのなってない男だな」
敵意は微塵も無いが、シャバルナはベルエムに警戒を解かない。
「……シャバルナ」
「シャバルナか。うちのスレーブが世話になったな」
「うちの!?」
「す、すみません……悪魔と繋がりがあるなんて、言い辛くて」
スレーブがモゴモゴと言い訳をし始める。シャバルナはそれを聞いて、ガクンと肩を下げた。
「……悪魔と繋がりあるなら先に言ってくれよぉ……僕が馬鹿みてぇじゃん」
「は、はぁ……すみません」
悪魔と契約している事自体に苦言は無く、その事を言わなかった事で必要のないストレスを受けた苦情だった。
「はぁぁ……契約内容は聞かないが、その魔力は異常だ。人間一人に収まる量じゃねえぞ」
「害はないとも。必要な……そう、必要な処置だ」
ギロっとメリッサに睨まれたベルエムが目を逸らしながら答える。
その様子に疑問を抱いたのは、スレーブだった。
「(魔力量が増える? 延命方法にしてはおかしい。だって、悪魔と違って人間は魔力が幾らあっても、それで傷が癒えたり死を回避出来るわけじゃない)」
ベルエムの使う治癒魔法にそんな副作用はなかったはずだと、記憶を探る。
「ベルエムさんって、人に危害は与えてないよな?」
「勿論」
「……そうか。じゃ、一つお尋ねしても?」
「言ってみろ」
「ゼガエルって悪魔、知らない?」
悪魔の名を聞いた瞬間、ベルエムはにんまりと笑った。
「知っているが?」
「! 何処に居るかわかるか?」
「悪魔がタダで教えるわけないだろ」
「そうか。幾らでも出すから、教えてくれ」
「随分と熱心な……そうだな。金貨400枚ってところか?」
提示された金貨の枚数にギョッとしたシャバルナが腕組みをする。
「……分割払いでも良いか?」
「いいぞ。一括払いが出来ない場合は長期契約が必要となるが、それでもいいか?」
「まぁ、いいさ。今の有り金で……」
『ジャラララ』
机の上に金貨がぶち撒けられる。
「50枚。よしよし、一回目にしては十分だ。要件はゼガエルの居場所か? それとも、魔眼にかけられた妨害機能の解除か?」
「流石悪魔。よぉくわかってんな。妨害機能の解除を頼みたい」
シャバルナは目元にトントンと指を当てて、ベルエムに契約内容を示す。
「ガザエルが施したガザエルのみを視認不可能とする機能を消してくれ」
「わかった。“魔眼授与”」
ジャリっと金貨を鷲掴み、ベリエムが魔法を唱えれば金貨は糸となり空中に解けてシャバルナの魔眼に新たな紋様を上書きする。
「……後は自分で探し出せ。その魔眼の精度ならば、アイツはすぐに見つかる」
「いやぁ、助かるぅ。スレーブ、マジでもっと早く言ってくれりゃあいいのに」
「ぇ、あ……」
シャバルナがあれよあれよという間にベルエムと契約を結んでしまった事にジワリと焦りを覚えたスレーブは、シャバルナの背を押して部屋を退室した。
「スレーブ?」
「……分割払いって、基本的に出来るのか?」
「は? そりゃ、出来るだろ。大金を一発で用意出来る奴なんて一握り。悪魔も取引に融通を効かせる時代だ」
用事は終わったと言いた気に屋敷の玄関へ向かうシャバルナを見送るスレーブ。
聞きたい事があるが、流石に際ど過ぎてオブラートにも包めずただ口をぱくぱくと兜の中で動かすだけとなった。
「はぁ~あ、じゃなスレーブ。僕は一杯やって宿に行く。お疲れ」
「お疲れ様、でした」
グルグルと疑問と不安が胸の内で膨らんでいく。
『ガチャ』
「兄さん、どうしたの?」
「……メリッサ、今夜はもう帰って寝なさい」
「…………ええ。そうするわ。兄さん、ココが正念場よ。頑張って」
メリッサにウインクされたスレーブは、冷や汗を浮かべる。
ベルエムが残された部屋に戻ると、メリッサが置いて行ったワイングラスを片付けていた。
机には金貨が数枚残っている。
「……ベルエム」
「なんだ?」
「…………」
向かいのソファに座り、兜を脱いでベルエムと向き合うスレーブ。
シャバルナの前では落ち着いて話も出来なかったが、二人きりならば少しは本音を言える。
「…………嘘、か?」
「何が?」
「延命治療だ……メリッサは、大丈夫なのか?」
「自分の事より妹の心配か。相変わらず、良いお兄ちゃんだな」
「こっちは真面目に聞いてるんだ」
「……はぁ~~……結論から言おう。メリッサは至って健康だ。俺が手を加えずとも長生きできるだろう」
ベルエムが立ち上がり、動けないでいる彼の隣に腰を下ろすとグラスを差し出した。
「飲むか?」
「……」
素直にそのグラスを受け取り、口に運ぶ。鼻腔をつくアルコールの匂いとツンとした強い蒸留酒特有の風味が舌を刺激する。
「……はぁ……」
言いたい事、知りたい事が喉の奥から競り上がり溢れてしまいそうなのに、それを言って、知ってしまったら……スレーブにとって、この都合の良い関係が終わってしまう。
けれど、ここまで事が起きてしまった。このまま何も聞かずに済ませる事は出来ない。
「…………スレーブ」
「触るな」
「ッ」
「………………ベルエム、何故……ずっと嘘を、ついてたんだ?」
「……それは、言っても信じられないだろうが──」
ベルエムが、グッと顔を引き締めて、俯くスレーブの顎を掬って目を合わせる。
「お前と離れたくなかったからだ」
「……嘘だ」
「本当だ」
「そんな……そんなわけない! 嘘だ!」
「スレーブ」
ベルエムの言葉を一蹴するスレーブがガシガシと乱暴に髪を掻き乱し始める。
「よりにもよって、なんでそんな言葉で誤魔化すんだ! ただ搾取する為だって言えよ! そうだろ!?」
「違う。スレーブ、話を」
「聞きたくない!」
スレーブは乱暴に立ち上がり、血が昇って一気に酔いが回った為立ちくらみを起こして床に倒れ込みかけた。
ベルエムが倒れきる前に支え、逃げ出さぬように腕の中へ抱き留める。
「っ……はな、せ!」
「……」
もがくスレーブの抵抗を軽々と抑え込むと、ベルエムはその唇を奪った。
「……!?」
「…………証明していく。金貨は、もう要らない。これからは、俺が与える」
「今更……あぁ、クソ……クソ」
どうすれば良いのかわからず混乱し続けているスレーブ。
片想い期間が長過ぎて、拗れに拗れて、結果ベルエムが今更誠実な態度を見せたところで信じる事など出来ない。
せめて、体だけの関係を求められた方が現実的でまだ楽だった。
スレーブの抵抗が弱まるとベルエムは彼の体を横抱きに抱えた。
「長旅で疲れたろ。ゆっくりしていけ」
「…………」
ベルエムの内心証明が出来ない今、時間を置いて向き合うしかない。
スレーブは諦めたように脱力して、されるがままに寝室へ運ばれた。
特に何もされぬまま、スレーブは用意された布団にくるまり、すぐに眠りについた。
「同業者だ」
「…………あーー、お嬢さん。失礼ですが……貴女、人間ですか?」
「まぁ、初対面で失礼な方! 正真正銘の人間ですよ!」
ムッとして立ち上がったメリッサに対して、臨戦態勢を解かずにシャバルナが後退った。
「シャバルナさん、こちらは私の妹のメリッサです。彼女に何処か異常でも?」
「兄妹? いや、だからといって、コレは……」
「…………もしかして、お兄さん魔力見えるの?」
「!」
シャバルナは隣のスレーブの様子を伺うが、本当に何も知らないようで同じように困惑しているのが見て取れた。
「………………ちょっと、訳ありなの」
「ちょっとで、世界トップレベルの魔力保有量は納得いかねえですよ」
「ど、どういう……あっ」
相手を見通す魔眼の力。それによって、メリッサの魔力量に気付き、現在に至る。
スレーブは、ベルエムがメリッサに施している治療を知らない。だが、原因はそれしか思い付かない。
「悪魔と契約してんのか? 魔力に異様な力が混じってる」
「その通りだお客人」
「ッ!?」
一瞬で現れた背後の気配にシャバルナが咄嗟に飛び退き距離を取る。
ベルエムは悪魔の姿を隠す事なく現れた。
「初めまして。俺はベルエム」
「…………悪魔」
「名乗れよ。マナーのなってない男だな」
敵意は微塵も無いが、シャバルナはベルエムに警戒を解かない。
「……シャバルナ」
「シャバルナか。うちのスレーブが世話になったな」
「うちの!?」
「す、すみません……悪魔と繋がりがあるなんて、言い辛くて」
スレーブがモゴモゴと言い訳をし始める。シャバルナはそれを聞いて、ガクンと肩を下げた。
「……悪魔と繋がりあるなら先に言ってくれよぉ……僕が馬鹿みてぇじゃん」
「は、はぁ……すみません」
悪魔と契約している事自体に苦言は無く、その事を言わなかった事で必要のないストレスを受けた苦情だった。
「はぁぁ……契約内容は聞かないが、その魔力は異常だ。人間一人に収まる量じゃねえぞ」
「害はないとも。必要な……そう、必要な処置だ」
ギロっとメリッサに睨まれたベルエムが目を逸らしながら答える。
その様子に疑問を抱いたのは、スレーブだった。
「(魔力量が増える? 延命方法にしてはおかしい。だって、悪魔と違って人間は魔力が幾らあっても、それで傷が癒えたり死を回避出来るわけじゃない)」
ベルエムの使う治癒魔法にそんな副作用はなかったはずだと、記憶を探る。
「ベルエムさんって、人に危害は与えてないよな?」
「勿論」
「……そうか。じゃ、一つお尋ねしても?」
「言ってみろ」
「ゼガエルって悪魔、知らない?」
悪魔の名を聞いた瞬間、ベルエムはにんまりと笑った。
「知っているが?」
「! 何処に居るかわかるか?」
「悪魔がタダで教えるわけないだろ」
「そうか。幾らでも出すから、教えてくれ」
「随分と熱心な……そうだな。金貨400枚ってところか?」
提示された金貨の枚数にギョッとしたシャバルナが腕組みをする。
「……分割払いでも良いか?」
「いいぞ。一括払いが出来ない場合は長期契約が必要となるが、それでもいいか?」
「まぁ、いいさ。今の有り金で……」
『ジャラララ』
机の上に金貨がぶち撒けられる。
「50枚。よしよし、一回目にしては十分だ。要件はゼガエルの居場所か? それとも、魔眼にかけられた妨害機能の解除か?」
「流石悪魔。よぉくわかってんな。妨害機能の解除を頼みたい」
シャバルナは目元にトントンと指を当てて、ベルエムに契約内容を示す。
「ガザエルが施したガザエルのみを視認不可能とする機能を消してくれ」
「わかった。“魔眼授与”」
ジャリっと金貨を鷲掴み、ベリエムが魔法を唱えれば金貨は糸となり空中に解けてシャバルナの魔眼に新たな紋様を上書きする。
「……後は自分で探し出せ。その魔眼の精度ならば、アイツはすぐに見つかる」
「いやぁ、助かるぅ。スレーブ、マジでもっと早く言ってくれりゃあいいのに」
「ぇ、あ……」
シャバルナがあれよあれよという間にベルエムと契約を結んでしまった事にジワリと焦りを覚えたスレーブは、シャバルナの背を押して部屋を退室した。
「スレーブ?」
「……分割払いって、基本的に出来るのか?」
「は? そりゃ、出来るだろ。大金を一発で用意出来る奴なんて一握り。悪魔も取引に融通を効かせる時代だ」
用事は終わったと言いた気に屋敷の玄関へ向かうシャバルナを見送るスレーブ。
聞きたい事があるが、流石に際ど過ぎてオブラートにも包めずただ口をぱくぱくと兜の中で動かすだけとなった。
「はぁ~あ、じゃなスレーブ。僕は一杯やって宿に行く。お疲れ」
「お疲れ様、でした」
グルグルと疑問と不安が胸の内で膨らんでいく。
『ガチャ』
「兄さん、どうしたの?」
「……メリッサ、今夜はもう帰って寝なさい」
「…………ええ。そうするわ。兄さん、ココが正念場よ。頑張って」
メリッサにウインクされたスレーブは、冷や汗を浮かべる。
ベルエムが残された部屋に戻ると、メリッサが置いて行ったワイングラスを片付けていた。
机には金貨が数枚残っている。
「……ベルエム」
「なんだ?」
「…………」
向かいのソファに座り、兜を脱いでベルエムと向き合うスレーブ。
シャバルナの前では落ち着いて話も出来なかったが、二人きりならば少しは本音を言える。
「…………嘘、か?」
「何が?」
「延命治療だ……メリッサは、大丈夫なのか?」
「自分の事より妹の心配か。相変わらず、良いお兄ちゃんだな」
「こっちは真面目に聞いてるんだ」
「……はぁ~~……結論から言おう。メリッサは至って健康だ。俺が手を加えずとも長生きできるだろう」
ベルエムが立ち上がり、動けないでいる彼の隣に腰を下ろすとグラスを差し出した。
「飲むか?」
「……」
素直にそのグラスを受け取り、口に運ぶ。鼻腔をつくアルコールの匂いとツンとした強い蒸留酒特有の風味が舌を刺激する。
「……はぁ……」
言いたい事、知りたい事が喉の奥から競り上がり溢れてしまいそうなのに、それを言って、知ってしまったら……スレーブにとって、この都合の良い関係が終わってしまう。
けれど、ここまで事が起きてしまった。このまま何も聞かずに済ませる事は出来ない。
「…………スレーブ」
「触るな」
「ッ」
「………………ベルエム、何故……ずっと嘘を、ついてたんだ?」
「……それは、言っても信じられないだろうが──」
ベルエムが、グッと顔を引き締めて、俯くスレーブの顎を掬って目を合わせる。
「お前と離れたくなかったからだ」
「……嘘だ」
「本当だ」
「そんな……そんなわけない! 嘘だ!」
「スレーブ」
ベルエムの言葉を一蹴するスレーブがガシガシと乱暴に髪を掻き乱し始める。
「よりにもよって、なんでそんな言葉で誤魔化すんだ! ただ搾取する為だって言えよ! そうだろ!?」
「違う。スレーブ、話を」
「聞きたくない!」
スレーブは乱暴に立ち上がり、血が昇って一気に酔いが回った為立ちくらみを起こして床に倒れ込みかけた。
ベルエムが倒れきる前に支え、逃げ出さぬように腕の中へ抱き留める。
「っ……はな、せ!」
「……」
もがくスレーブの抵抗を軽々と抑え込むと、ベルエムはその唇を奪った。
「……!?」
「…………証明していく。金貨は、もう要らない。これからは、俺が与える」
「今更……あぁ、クソ……クソ」
どうすれば良いのかわからず混乱し続けているスレーブ。
片想い期間が長過ぎて、拗れに拗れて、結果ベルエムが今更誠実な態度を見せたところで信じる事など出来ない。
せめて、体だけの関係を求められた方が現実的でまだ楽だった。
スレーブの抵抗が弱まるとベルエムは彼の体を横抱きに抱えた。
「長旅で疲れたろ。ゆっくりしていけ」
「…………」
ベルエムの内心証明が出来ない今、時間を置いて向き合うしかない。
スレーブは諦めたように脱力して、されるがままに寝室へ運ばれた。
特に何もされぬまま、スレーブは用意された布団にくるまり、すぐに眠りについた。
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