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8・イき潮セックスチャレンジ②
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※焔目線
夕飯が出来上がる頃には、祝日出勤の青斗が帰ってきた。
「ただいま。ん? 時幸、どうした?」
「……ふん」
「久しぶりに潮吹きさせちゃって……恥ずかしかったらしくて拗ねてる」
「焔がそこまでがっつくの珍しいな」
「ムラムラしたから、つい」
むくれている時幸のご機嫌取りをしてから、食事を済ませお風呂に入った。
「ローションとゴムは頼んだから」
「毎度サンキュー。助かる」
「……青斗」
「ん?」
ソファーに座っていた青斗へ時幸がすすすーっと近寄り、何かを耳打ちしている。
『ごにょごにょ』
「?」
「ふ、はは。いいけど、そういうのは体質もあるからわかんねえぞ」
「なになに? 怖いんだけど」
「焔もイき潮味わって欲しいんだってさ」
「言うなよ! 耳打ちの意味!」
マジで根に持ってるじゃんか。
でも、結構嫌がってたのに無理矢理やっちゃったからな。
「陰湿なやり方はダメだ。お前もわかってるだろ」
「自前情報無しで困惑する焔が見たかったのに! 絶対エロいし!」
「……あーーすまん。そういう意味か」
「仕返しかと思ったら、イき潮を客観視したいだけかよ!」
嫌がらせかと思ったら、ただのエロい理由だった。
根には思ってるだろうけど。カラッとしたものだ。
「だけど、言っちまった以上、家のルールとしてイき潮前提セックスを焔が承諾しない限り、無理矢理は出来ない」
「…………」
長年セックスしてきたけど、潮吹きの経験がない。長時間セックス耐久で失禁はしちまったけど、それは記憶の彼方に葬ってる。
「どうする? 焔?」
「っ……」
青斗に顎を掬われて、上を向かされる。
目の前にある青斗の瞳には、俺の返答が分かっているような余裕さが感じられた。
「…………す、る。イき潮セックス、する」
口に出すと大分恥ずかしいな。
俺の返答に、青斗は満足気に俺の頰を撫でた。
「頭おかしくなるぐらい、気持ち良くしてやる」
低音ボイスで囁かれて、ゾクゾクと背中に何かが走る。
青斗はそのまま寝室に移動して、俺の手を引いて寝室に連れ込んだ。
時幸はドキドキした面持ちでバスタオルを手にして後をついてくる。
「……あ、青斗」
「なんだ? 怖気ついたか?」
「違うって。男に二言はないけど……その、初めてだから……優しく、してくれよ」
セックスの時の青斗を信頼しているけど、きっといつも以上に激しいだろう。ちょっとそれが怖い。
俺の言葉に青斗はニヤリと悪い笑顔をした。
返答はキスで返された。
身包みを剥がされて、靴下だけになった俺は、布団の上で足を開かされる。
青斗の手が俺の下生えを撫でて、輪郭に沿って降っていく。期待と不安でドキドキしてしまう。
時幸は俺の前に膝立ちでしゃがみこんで、じっと見てくる。その目は興味津々だ。
青斗の指が後ろの孔に触れて、縁をくるりと撫でていく。
反射的にキュッと力が入る。
暫く穴の周辺を撫で回してから、青斗がローションを指に追加して、そっと指を忍び込ませてくる。
青斗の指が中に入ってきた感覚に息が詰まる。二本の指が腸壁を圧迫していて、中の形を確かめるように押し広げられていく。
「んっ、んん……ッ」
『グチュ、グチュン』
二本の指がナカを抉るようにバラバラに動き始めて、俺は声を圧し殺そうと手で口を覆った。
青斗と時幸の視線は一心に俺へと注がれている。目を閉じてしまえば幾らか良いのだろうけど、この後に訪れる強烈な快感が想像出来ないでいた。
二本の指が腸壁を撫でるように上下に擦っていると思ったら、今度は曲げられて前立腺を刺激するように小刻みに動かされた。
「うぅ、ん、んぁ! んんっ」
『コリッ』と前立腺を押し込まれると、下腹部がキュンッと疼いて腰がビクビクと勝手に跳ねてしまう。
「ひっ、ぃい! あぅ! ああ!」
一度イったかと思う程の快感が全身に走って、頭が真っ白になる。足がガクガク震えて力が抜けていくのに腰は別の生き物かのように跳ねている。
青斗は執拗に前立腺を責め続けて、その容赦無い動きに俺は仰け反って嬌声を上げ続けた。
「あっ、ひゃあ……あ、んんぅ!」
「焔、青斗の指気持ちいい?」
「きもちぃ、青斗の指が、んぅ、気持ちいぃ!」
「そりゃ、よかった」
いつの間にか指は三本まで増えていてて、バラバラに動かされて後孔を広げられた後指が引き抜かれた。それを何度も繰り返される。
すっかり柔らかくなった後ろは青斗の指が抜けていく度に物欲しそうに収縮を繰り返した。
「指だけでトロトロ。前も勃ってるし」
先走りが溢れて、反り返った自身からはダラダラと蜜が溢れている。
昼間は時幸を犯して善がらせていたモノも青斗の前では、ただ興奮材料でしかない。
早く熱くて太い青斗ので中を掻き回されたい。その事しか考えられない程に、思考は鈍くなっていた。快楽を求めて腹の奥がジクジクと激しく疼く。
青斗が俺に覆い被さって、熱に浮かされたように顔が赤らんでいる。
「そろそろ、いいか?」
「ん……」
『クプ……ズパン!』
「んあああ!」
ゴムを付けてから孔の縁に先っぽを宛がったかと思うと、一気に奥まで突き入れられた。その拍子に俺の自身からは精液が飛び散り腹を濡らした。
『ビュル! ピュク!』
「あぁああッあッ! はっ、はぁ」
「はは、挿れただけでイっちまったな……はぁ、相変わらずキツい」
「ひっ……あっ、待っ!」
『ズッ、ズチュ』
中が痙攣して収縮してるのも構わずに青斗が律動を始める。前立腺を押しつぶすように擦り上げられて目の前を閃光がバチバチと点滅する。
初手からスパートをかけられて、悶絶する。
絶頂感に襲われて内壁が嬉しそうにうねっているのを感じる。柔くキツい内部に揉まれて、青斗が息を詰めた。
的確に弱い部分を刺激されて、俺の口からはひっきりなしに嬌声が上がる。
「くっ……ふ……はぁ……」
「あッ! あああ! ひゃぅう! ぁあ!」
「すご、中絡み付いてくる……。はっ、イき続けてんのか? 精液出っぱしでエロいな」
腰がビクっと跳ね上がって自身の先から勢い無く精液が吐き出され腹を濡らす。
時幸は俺の顔に手を伸ばしてきた。そして親指が目の端から流れ落ちている雫を拭う。
優しい触れ方に縋るように擦り寄ると、甘やかすように目尻にキスをしてくれた。
時幸の優しい手つきと裏腹に、中を犯す青斗の熱は更に質量を増していて、俺を快楽の海へ落としていく。
「あ゛ッ、んぁ! イってぅ、イッてるのにぃ!」
「知ってる……はぁ、ここ擦られたら気持ち良いよな。焔は」
青斗の腕が俺の両足をグッと持ち上げる。身体が折り畳まれるように体重をかけられ、これ以上無いと思っていた奥に突き入れられた。
『グポッ!』
「い、ぎ……あ、ぁ、ゲホッ!」
時幸の手が宥めるように頬を撫でてくれる度に安堵のような脱力感を覚える。
「はっ……あ、イきそ、焔……奥に、出すぞ」
「あ、はっ……ん……んん!?」
青斗の手が俺の自身に触れたかと思うと、上下に扱かれる。前と後ろの両方から強烈な快楽を叩きつけられ、全身が跳ねる。
苦しい射精感を逃がすためにシーツに爪を立てて耐えようとするが何の意味もない。
「やっ、ぁあ! イく、イってるのに、イくぅ!」
「はっ……俺も」
「んあぁあ!」
『ビュルルル!』
俺は仰け反って、粘度の薄れた白濁を自分の顔まで飛ばしてイった。
青斗の射精の脈動に多幸感に満たされる感覚に浸る。
「焔は潮吹きにくいんだね」
「はっ、はっ……はぁー……ひっく、やば……頭おかひく、なる」
「イきっぱなしはキツいだろ」
余韻で震える腰を撫でてから、青斗が自身を抜いた。それにさえ感じて小さく喘ぐ。
ゴムを外して処理している姿を見つめていると、時幸に顔を覗き込まれた。
俺の頭を撫でながら優しげな表情で見つめている。その目をぼんやりと見つめ返していると、急に身体を持ち上げられた。
『グイ!』
「!?」
「もう少し頑張ってみるか」
「え? んぇ!? 浮い」
「おおー力持ち」
まるで子どもの排尿を手伝うかのように、両脚を青斗に抱え上げられて身体が浮き上がった。
背面駅弁というパワーセックスの対位を取られた。
青斗の亀頭が後孔にピトっと触れた。
身体にかかる重力と、青斗の力強さに直感する。
ヤバい。
次の瞬間、青斗の腕の力が緩まり重力に引き寄せられて俺の身体はガクッと落ちた。自重で青斗のが奥の奥まで一気に挿入された。
『ゴチュンッ!! 』
腹の中から鈍い音が聞こえた気がする。視界がスパークして頭の中では黒と白の分からない点滅が起こり始めた。あまりの衝撃に声も出ない。ピンと舌が口から伸びて、身体が仰け反った。
強すぎる衝撃に、爪先がぎゅっと丸まって力み過ぎて痙攣が起こる。
青斗のモノはグポグポと結腸を出入りしているのを感じる。
それでもなお勃起している俺のモノは青斗の動きに振り回されていた。
「は、はっ、ぁ゛あ、あ」
最早言葉は発せず、ただただ与えられる快感に喘ぐだけ。
「わぁ……すごい」
時幸はそんな俺の姿を見て自慰を始めていた。
時幸に青斗とのセックスを見られるのなんて慣れているのに、格好が格好なので羞恥心が凄まじい。
「あれ? 見られるの恥ずかしい? でも興奮するだろ?」
俺には見られて興奮する癖は無いのに、視姦されているこの状況にジュワリと腹部の奥から、何かが滲み出る感覚があった。
「!?」
──ぞわわ!
「はっ! はっ! はっ!」
「や、ああ! 青斗、漏れ、る! なんか、出るぅ!」
尿意に似た感覚が迫り上がってくる。俺は慌てて頑張ってる青斗に動きを止めるよう訴えるが聞き入れて貰えない。
「はっ、あっ! だめぇ!」
「我慢しなくていいよ。焔、イって」
「ひっ!? ああぁあ!!」
時幸が上下に揺れ動く俺のモノを握って、親指でグリッと抉った。その刺激に我慢が決壊し、勢い良く透明な液体が吹き上げる。
『プシャン』
「あ゛あぁああぁ!! やぁあ、おしっこ、とまらなっ、んぁああ!」
『ビシャ、ジョボボッ、プシャァァ』
堰き止めていたダムから全て解放している感覚に悦を感じる。頭が真っ白になって押し出される放尿の快感に夢中になる。
それが潮だとは分かっていても、二人に見られながら無様にお漏らしをしているという事実が堪らなく俺を興奮させた。
潮吹きの勢いが弱まってくると、青斗の動きも再開する。
尿道に残っていた潮と先走りを絞るように、グリグリと前立腺から結腸にかけて擦り上げられる。
『ピュッ、ピュクン……チョロ』
「はぁ、ん、んん……っ」
「……はーーッ……もう限界!」
青斗が俺を持ち上げて中からモノを引き抜いてから、ドサッとバスタオルの引かれた布団の上に腰を下ろした。
俺は絶頂の熱に思考回路が焼き切れて、意識はあるが自分の身体を動かせない。何も考えられない。
俺の意志とは関係なくビクビクと腰が跳ねるだけ。
「お疲れ……焔」
わしゃわしゃと青斗に頭を撫でられて、意識がぼやけてきた。
「時幸、俺まだ治んないから付き合ってくれ」
「え!? い、いいけど、絶対激しいじゃん」
「優しくするから」
「ま、待って、あっ!」
意識を手放す直前に、時幸の切羽詰まったような声が聴こえた気がした。
『チュンチュン』
「……ん、腹……いてぇ」
朝、腹痛で目が覚めた。
「はぁぁ~~……焔?」
「んん……」
「お腹痛い? 青斗、昨日ちゃんとゴムしてたのに」
腹を押さえて蹲る俺を心配して声をかけてくる寝起きの時幸。
「だいじょうぶ?」
「うん……コレ、筋肉痛だ」
「あー慣れない潮吹きで普段使ってない部分を酷使した所為だよ」
納得しながら、筋肉痛に唸る俺の背を撫でてくれた。
『モゾ』
「あ、おはよう青斗。焔が筋肉痛なんだって」
「……ぐ、ぅ……む、あ」
「…………」
青斗が布団から顔を出したが、手足が上手く動かせないようでジタバタしていた。
「いってぇ……」
「……無理するから」
「くそ……悔しい……駅弁如きで」
「成人男性抱えて激しいセックスしたら、そりゃね」
全身筋肉痛の青斗が苦悶の表情を浮かべて唸っている。
俺は寝返りをうって青斗の布団へコロリと移動する。
「ざまぁ」
「くそが!」
「こらこら、辛いからって八つ当たりしないの。冷えピタ買ってくるから、大人しく寝てて」
「「……はい」」
元はと言えば、時幸が俺のイき潮見たいって言ったから……あ、俺が時幸を潮吹きさせたのが元か。
自業自得なのか?
「いててて……」
「ぅう……痛い」
その日は、一日俺達は使い物にならなかった。
後日、俺のスマホに時幸から初潮としていつの間に撮っていたのか写真やら動画やらを大量に送られてきた時の俺の気持ちを述べよ。(配点20点)
夕飯が出来上がる頃には、祝日出勤の青斗が帰ってきた。
「ただいま。ん? 時幸、どうした?」
「……ふん」
「久しぶりに潮吹きさせちゃって……恥ずかしかったらしくて拗ねてる」
「焔がそこまでがっつくの珍しいな」
「ムラムラしたから、つい」
むくれている時幸のご機嫌取りをしてから、食事を済ませお風呂に入った。
「ローションとゴムは頼んだから」
「毎度サンキュー。助かる」
「……青斗」
「ん?」
ソファーに座っていた青斗へ時幸がすすすーっと近寄り、何かを耳打ちしている。
『ごにょごにょ』
「?」
「ふ、はは。いいけど、そういうのは体質もあるからわかんねえぞ」
「なになに? 怖いんだけど」
「焔もイき潮味わって欲しいんだってさ」
「言うなよ! 耳打ちの意味!」
マジで根に持ってるじゃんか。
でも、結構嫌がってたのに無理矢理やっちゃったからな。
「陰湿なやり方はダメだ。お前もわかってるだろ」
「自前情報無しで困惑する焔が見たかったのに! 絶対エロいし!」
「……あーーすまん。そういう意味か」
「仕返しかと思ったら、イき潮を客観視したいだけかよ!」
嫌がらせかと思ったら、ただのエロい理由だった。
根には思ってるだろうけど。カラッとしたものだ。
「だけど、言っちまった以上、家のルールとしてイき潮前提セックスを焔が承諾しない限り、無理矢理は出来ない」
「…………」
長年セックスしてきたけど、潮吹きの経験がない。長時間セックス耐久で失禁はしちまったけど、それは記憶の彼方に葬ってる。
「どうする? 焔?」
「っ……」
青斗に顎を掬われて、上を向かされる。
目の前にある青斗の瞳には、俺の返答が分かっているような余裕さが感じられた。
「…………す、る。イき潮セックス、する」
口に出すと大分恥ずかしいな。
俺の返答に、青斗は満足気に俺の頰を撫でた。
「頭おかしくなるぐらい、気持ち良くしてやる」
低音ボイスで囁かれて、ゾクゾクと背中に何かが走る。
青斗はそのまま寝室に移動して、俺の手を引いて寝室に連れ込んだ。
時幸はドキドキした面持ちでバスタオルを手にして後をついてくる。
「……あ、青斗」
「なんだ? 怖気ついたか?」
「違うって。男に二言はないけど……その、初めてだから……優しく、してくれよ」
セックスの時の青斗を信頼しているけど、きっといつも以上に激しいだろう。ちょっとそれが怖い。
俺の言葉に青斗はニヤリと悪い笑顔をした。
返答はキスで返された。
身包みを剥がされて、靴下だけになった俺は、布団の上で足を開かされる。
青斗の手が俺の下生えを撫でて、輪郭に沿って降っていく。期待と不安でドキドキしてしまう。
時幸は俺の前に膝立ちでしゃがみこんで、じっと見てくる。その目は興味津々だ。
青斗の指が後ろの孔に触れて、縁をくるりと撫でていく。
反射的にキュッと力が入る。
暫く穴の周辺を撫で回してから、青斗がローションを指に追加して、そっと指を忍び込ませてくる。
青斗の指が中に入ってきた感覚に息が詰まる。二本の指が腸壁を圧迫していて、中の形を確かめるように押し広げられていく。
「んっ、んん……ッ」
『グチュ、グチュン』
二本の指がナカを抉るようにバラバラに動き始めて、俺は声を圧し殺そうと手で口を覆った。
青斗と時幸の視線は一心に俺へと注がれている。目を閉じてしまえば幾らか良いのだろうけど、この後に訪れる強烈な快感が想像出来ないでいた。
二本の指が腸壁を撫でるように上下に擦っていると思ったら、今度は曲げられて前立腺を刺激するように小刻みに動かされた。
「うぅ、ん、んぁ! んんっ」
『コリッ』と前立腺を押し込まれると、下腹部がキュンッと疼いて腰がビクビクと勝手に跳ねてしまう。
「ひっ、ぃい! あぅ! ああ!」
一度イったかと思う程の快感が全身に走って、頭が真っ白になる。足がガクガク震えて力が抜けていくのに腰は別の生き物かのように跳ねている。
青斗は執拗に前立腺を責め続けて、その容赦無い動きに俺は仰け反って嬌声を上げ続けた。
「あっ、ひゃあ……あ、んんぅ!」
「焔、青斗の指気持ちいい?」
「きもちぃ、青斗の指が、んぅ、気持ちいぃ!」
「そりゃ、よかった」
いつの間にか指は三本まで増えていてて、バラバラに動かされて後孔を広げられた後指が引き抜かれた。それを何度も繰り返される。
すっかり柔らかくなった後ろは青斗の指が抜けていく度に物欲しそうに収縮を繰り返した。
「指だけでトロトロ。前も勃ってるし」
先走りが溢れて、反り返った自身からはダラダラと蜜が溢れている。
昼間は時幸を犯して善がらせていたモノも青斗の前では、ただ興奮材料でしかない。
早く熱くて太い青斗ので中を掻き回されたい。その事しか考えられない程に、思考は鈍くなっていた。快楽を求めて腹の奥がジクジクと激しく疼く。
青斗が俺に覆い被さって、熱に浮かされたように顔が赤らんでいる。
「そろそろ、いいか?」
「ん……」
『クプ……ズパン!』
「んあああ!」
ゴムを付けてから孔の縁に先っぽを宛がったかと思うと、一気に奥まで突き入れられた。その拍子に俺の自身からは精液が飛び散り腹を濡らした。
『ビュル! ピュク!』
「あぁああッあッ! はっ、はぁ」
「はは、挿れただけでイっちまったな……はぁ、相変わらずキツい」
「ひっ……あっ、待っ!」
『ズッ、ズチュ』
中が痙攣して収縮してるのも構わずに青斗が律動を始める。前立腺を押しつぶすように擦り上げられて目の前を閃光がバチバチと点滅する。
初手からスパートをかけられて、悶絶する。
絶頂感に襲われて内壁が嬉しそうにうねっているのを感じる。柔くキツい内部に揉まれて、青斗が息を詰めた。
的確に弱い部分を刺激されて、俺の口からはひっきりなしに嬌声が上がる。
「くっ……ふ……はぁ……」
「あッ! あああ! ひゃぅう! ぁあ!」
「すご、中絡み付いてくる……。はっ、イき続けてんのか? 精液出っぱしでエロいな」
腰がビクっと跳ね上がって自身の先から勢い無く精液が吐き出され腹を濡らす。
時幸は俺の顔に手を伸ばしてきた。そして親指が目の端から流れ落ちている雫を拭う。
優しい触れ方に縋るように擦り寄ると、甘やかすように目尻にキスをしてくれた。
時幸の優しい手つきと裏腹に、中を犯す青斗の熱は更に質量を増していて、俺を快楽の海へ落としていく。
「あ゛ッ、んぁ! イってぅ、イッてるのにぃ!」
「知ってる……はぁ、ここ擦られたら気持ち良いよな。焔は」
青斗の腕が俺の両足をグッと持ち上げる。身体が折り畳まれるように体重をかけられ、これ以上無いと思っていた奥に突き入れられた。
『グポッ!』
「い、ぎ……あ、ぁ、ゲホッ!」
時幸の手が宥めるように頬を撫でてくれる度に安堵のような脱力感を覚える。
「はっ……あ、イきそ、焔……奥に、出すぞ」
「あ、はっ……ん……んん!?」
青斗の手が俺の自身に触れたかと思うと、上下に扱かれる。前と後ろの両方から強烈な快楽を叩きつけられ、全身が跳ねる。
苦しい射精感を逃がすためにシーツに爪を立てて耐えようとするが何の意味もない。
「やっ、ぁあ! イく、イってるのに、イくぅ!」
「はっ……俺も」
「んあぁあ!」
『ビュルルル!』
俺は仰け反って、粘度の薄れた白濁を自分の顔まで飛ばしてイった。
青斗の射精の脈動に多幸感に満たされる感覚に浸る。
「焔は潮吹きにくいんだね」
「はっ、はっ……はぁー……ひっく、やば……頭おかひく、なる」
「イきっぱなしはキツいだろ」
余韻で震える腰を撫でてから、青斗が自身を抜いた。それにさえ感じて小さく喘ぐ。
ゴムを外して処理している姿を見つめていると、時幸に顔を覗き込まれた。
俺の頭を撫でながら優しげな表情で見つめている。その目をぼんやりと見つめ返していると、急に身体を持ち上げられた。
『グイ!』
「!?」
「もう少し頑張ってみるか」
「え? んぇ!? 浮い」
「おおー力持ち」
まるで子どもの排尿を手伝うかのように、両脚を青斗に抱え上げられて身体が浮き上がった。
背面駅弁というパワーセックスの対位を取られた。
青斗の亀頭が後孔にピトっと触れた。
身体にかかる重力と、青斗の力強さに直感する。
ヤバい。
次の瞬間、青斗の腕の力が緩まり重力に引き寄せられて俺の身体はガクッと落ちた。自重で青斗のが奥の奥まで一気に挿入された。
『ゴチュンッ!! 』
腹の中から鈍い音が聞こえた気がする。視界がスパークして頭の中では黒と白の分からない点滅が起こり始めた。あまりの衝撃に声も出ない。ピンと舌が口から伸びて、身体が仰け反った。
強すぎる衝撃に、爪先がぎゅっと丸まって力み過ぎて痙攣が起こる。
青斗のモノはグポグポと結腸を出入りしているのを感じる。
それでもなお勃起している俺のモノは青斗の動きに振り回されていた。
「は、はっ、ぁ゛あ、あ」
最早言葉は発せず、ただただ与えられる快感に喘ぐだけ。
「わぁ……すごい」
時幸はそんな俺の姿を見て自慰を始めていた。
時幸に青斗とのセックスを見られるのなんて慣れているのに、格好が格好なので羞恥心が凄まじい。
「あれ? 見られるの恥ずかしい? でも興奮するだろ?」
俺には見られて興奮する癖は無いのに、視姦されているこの状況にジュワリと腹部の奥から、何かが滲み出る感覚があった。
「!?」
──ぞわわ!
「はっ! はっ! はっ!」
「や、ああ! 青斗、漏れ、る! なんか、出るぅ!」
尿意に似た感覚が迫り上がってくる。俺は慌てて頑張ってる青斗に動きを止めるよう訴えるが聞き入れて貰えない。
「はっ、あっ! だめぇ!」
「我慢しなくていいよ。焔、イって」
「ひっ!? ああぁあ!!」
時幸が上下に揺れ動く俺のモノを握って、親指でグリッと抉った。その刺激に我慢が決壊し、勢い良く透明な液体が吹き上げる。
『プシャン』
「あ゛あぁああぁ!! やぁあ、おしっこ、とまらなっ、んぁああ!」
『ビシャ、ジョボボッ、プシャァァ』
堰き止めていたダムから全て解放している感覚に悦を感じる。頭が真っ白になって押し出される放尿の快感に夢中になる。
それが潮だとは分かっていても、二人に見られながら無様にお漏らしをしているという事実が堪らなく俺を興奮させた。
潮吹きの勢いが弱まってくると、青斗の動きも再開する。
尿道に残っていた潮と先走りを絞るように、グリグリと前立腺から結腸にかけて擦り上げられる。
『ピュッ、ピュクン……チョロ』
「はぁ、ん、んん……っ」
「……はーーッ……もう限界!」
青斗が俺を持ち上げて中からモノを引き抜いてから、ドサッとバスタオルの引かれた布団の上に腰を下ろした。
俺は絶頂の熱に思考回路が焼き切れて、意識はあるが自分の身体を動かせない。何も考えられない。
俺の意志とは関係なくビクビクと腰が跳ねるだけ。
「お疲れ……焔」
わしゃわしゃと青斗に頭を撫でられて、意識がぼやけてきた。
「時幸、俺まだ治んないから付き合ってくれ」
「え!? い、いいけど、絶対激しいじゃん」
「優しくするから」
「ま、待って、あっ!」
意識を手放す直前に、時幸の切羽詰まったような声が聴こえた気がした。
『チュンチュン』
「……ん、腹……いてぇ」
朝、腹痛で目が覚めた。
「はぁぁ~~……焔?」
「んん……」
「お腹痛い? 青斗、昨日ちゃんとゴムしてたのに」
腹を押さえて蹲る俺を心配して声をかけてくる寝起きの時幸。
「だいじょうぶ?」
「うん……コレ、筋肉痛だ」
「あー慣れない潮吹きで普段使ってない部分を酷使した所為だよ」
納得しながら、筋肉痛に唸る俺の背を撫でてくれた。
『モゾ』
「あ、おはよう青斗。焔が筋肉痛なんだって」
「……ぐ、ぅ……む、あ」
「…………」
青斗が布団から顔を出したが、手足が上手く動かせないようでジタバタしていた。
「いってぇ……」
「……無理するから」
「くそ……悔しい……駅弁如きで」
「成人男性抱えて激しいセックスしたら、そりゃね」
全身筋肉痛の青斗が苦悶の表情を浮かべて唸っている。
俺は寝返りをうって青斗の布団へコロリと移動する。
「ざまぁ」
「くそが!」
「こらこら、辛いからって八つ当たりしないの。冷えピタ買ってくるから、大人しく寝てて」
「「……はい」」
元はと言えば、時幸が俺のイき潮見たいって言ったから……あ、俺が時幸を潮吹きさせたのが元か。
自業自得なのか?
「いててて……」
「ぅう……痛い」
その日は、一日俺達は使い物にならなかった。
後日、俺のスマホに時幸から初潮としていつの間に撮っていたのか写真やら動画やらを大量に送られてきた時の俺の気持ちを述べよ。(配点20点)
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※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
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BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
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第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
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