同じ部屋の狢 〜ルームメイトとボディーシェア〜

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7・イき潮セックスチャレンジ

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※焔目線
 
「ただいま」
「おかえり。今日は飲み会──」
『チュ』
「……なんかあったか?」

 青斗が会社の飲み会から帰宅した。帰って早々にキスをしてくる時は何か嫌な事があった時だ。
 青斗は、僅かに眉を顰めて告げる。

「同僚に告白された」
「え?」
「断った」
「ええええ~~!!」

 青斗が同僚から告白された、だと!?

「それ、詳しく聞きたいな」
「ん? ああ」

 青斗の話を聞いていくと、どうやらその同僚は五歳年下の女性で仕事熱心で真面目な青斗に好意を持ったそうだ。

「勿体ない。断らなくても」
「その人……俺の事、紳士的で誠実だと思ってんだよ」
「ああーー……」

 確かに、青斗の外面はソレだな。
 けれど、二人のセフレが居て性欲旺盛な男が紳士的で誠実とは言えないだろ。
 事実を隠して付き合えばいいだろうが、その時点で相手が夢見てる誠実な青斗像を裏切っている。

「時幸はどうした?」
「寝てる。動画二本投稿して疲れたみたい」
「そうか」

 スーツを丁寧に脱いで、ネクタイを緩めて寛ぐ青斗。

「結婚願望はないの?」
「俺、絶対浮気するからしない」
「……そうねー」

 青斗の性欲考えると、妊娠期間中とか危ないだろうな。

「焔は無いのか? 結婚願望」
「んーー……無いなー……」

 年末やお盆に実家へ帰ると親がせっついてくるけど、妹と弟がちゃんと孫の顔見せてるから俺への風当たりはそこまで強くなくなった。昔は両親の性的なもの完全排除された抑圧的な教育で、我慢我慢我慢の日々だった。
 
「……今はこの生活が楽しい。気軽にセックス出来るし」
「確かに」 

 同意を示した青斗がグラスに入った水を飲む。
 喉仏が大きく動く様がセクシーだ。

『コト』
「ふぅ……」
「青斗」

 顔を寄せて唇を奪う。舌を差し込み、絡めさせながら、暫く貪り合う。

『グイッ』
「んんっ……」

 腰を抱き寄せられて、青斗と股座を押し付け合う。
 身体がどんどんその気になって、お互いのモノが兆し始めてくる。

「っ……はっ、あ」
「こういうのも、たまには、いい」

 着衣の兜合わみたいに、ズボン越しにズリズリと勃起しているソレを押し付け合う。

『ズリ、ズリ』
「あ……っ」
「はっ、は……」
『グリグリ』

 俺の背中に回された手が背中を摩る。それがなんとも気持ち好くて、背筋が震える。俺は青斗の上下の動きを合わせてより快感を拾う事に集中する。
 いつもより青斗の息が荒い気がする。
 
「ほむ、ら……っ」
「はぁ……んっ、ふ……」

 二人とも立ちっぱなしで向かい合いながらリビングで衣服を乱さず、ただ股間を擦り付け合ってる図は、傍から見たらかなり滑稽だろう。

「ふっ、はぁ……」
『グリッ』
「っ!?」

 青斗は腰にまわした手の力を強めて身体を寄せてくる。
 局地的な刺激が気持ち良くて、もっともっとと腰を振った。

「あっ……それっ、あぁ!」

 ぐりゅ……ぐり! 布越しに硬くなった先端同士を力強く押さえ付け合った。

『ぐりっ!』
「ぃ、あ゛ッ!?」

 強く押し付けられた事に俺は呆気なくイってしまった。余韻からかがくがくと足腰が震えている。

「俺、まだイってないから。勝手に動くぞ」
『ガク……グッ、グリグリ、ズリ』
「んっ、あ! ぃ、ああ!」

 イった直後だというのに、青斗が動きを再開して、またイきそうになる。

『グリ……ズッ、ズリ』
「はっ、はぁ! あ、あッ」
『ガクンガクン、グリュグリュ』
「は、あっあぁ!」

 青斗の腰の動きが段々と激しさを増す。先程までは、俺にペースを合わせていたらしい。

「あ、あぁ! あ、あ゛ッ」
『ズリュズリュグイッ』
「は……ん、出る」

 俺を抱き締めて、全身をピッタリ密着させた状態で、青斗がイった。
 射精時の突き上げるような腰の動きが、中出し中の動作と同じだった。全身で感じる青斗の絶頂に誘発されて、つま先立ちの足ピンで、そのままドライで達してしまった。

「はぁ、はっ……ん」

 青斗の腰が小刻みに動き続けていて、余韻を感じているのが伝わってくる。
 青斗はしばらく俺を抱き締めて、軽くキスをしてきた。

「ん……」

 青斗が動きを止めると、お互いに立っていられなくなりその場でへたり込む。

「はぁ……なんか、凄かった」

 気持ちが好い所を執拗に攻め続け合う行為はとても気持ちが良くて、癖になりそうだなと思った。

「焔」

 俺を床に押し倒すように再び抱き締めて、カプカプと首や肩を噛まれる。
 
「……ふふ、甘えたがりの青斗はレアだな。今夜は甘々な新婚初夜のイメプレでもするか?」
「お前演技下手だから萎える」
「酷いな」
「そのままの焔で十分興奮する」
「……嬉しいな」

 こうやって、職場でも勘違いされてんのかもな。
 その晩はリビングで青斗とお楽しみだった。

※※※



「えーっと、ここのローションはもう無い。こっちのゴムも……あ、玄関のローションも補充しないと」
「何ブツブツ言ってんの?」
「ああ、時幸。コレはローションとゴムの補充箇所書き出してるんだ」
「へぇー」

 簡易的な間取り図にゴムとローションがある場所のストック情報を書き出していた。
 この家は何処でもヤれるようにローションとゴムが常備してある。
 勿論、剥き出しではなく、棚の中に入れてある。

「寝室は勿論だけど、リビングや玄関も減りが早いんだよ」
「あーー……帰って五秒で合体とかするから」
「そう、それ」

 補充分を計算して割り出してから、アダルト通販サイトでまとめ買いをする。
 届いたら二人に三分の一をそれぞれ請求する。
 注文後に暇潰しにアダルト通販サイトを物色していると、覗き込んでいた時幸がスッとある物を指差した。

「ねぇ、焔……この衣装系とか、青斗好きそうじゃない?」
「アイツ、ムッツリだからな。裸エプロンの盛り上がりエグかったし」
「あっははは! あったね~!」

 こっちに引っ越してすぐに、残業で帰りが遅くなった青斗を裸エプロンで出迎えた事があった。時幸と二人で。
 あの時の青斗は凄まじかった。俺達もすごい興奮してたけど、後半記憶があやふやになるほど抱き潰された。

「焔はこういうの好き?」
「うーん好き」
「結構特殊プレイ好きだよね」

 言うほど特殊では無い。目隠し拘束はメジャーな方だし、強いて特殊と言えば、放置プレイで弱音を吐かれると大変息子が元気になっちまう事くらいだろう。

「あ、時幸はこういうのとか?」
「うん。好き好き」

 時幸は優しくされるのが好きだが、自分の痴態を見られるのも好きらしく、鈴の付いた首輪や大人の玩具がタイプらしい。
 
「なんか、こういうのとか興奮する」
「時幸ってマゾの気質あるよな」
「そうかも。でも、焔には優しくされたいかな~」

 甘えるように擦り寄ってくる時幸をヨシヨシと撫で付けた。
 スッと膝に跨って、スマホを取り上げられる。

「なんだ?」
「アダルトグッズ見てたらムラムラしてきた」

 時幸がズボン越しに俺の股間を撫でてくる。そんなんで反応する程初心ではないが、エロい顔してる時幸にムラッとくるのは仕方ないだろう。

「一回だけな」
「……んふふ、はーい」

 衣服を脱いで、少なくなったローションを使い切るように時幸の縦割れの孔にトロリと垂らして指を挿れて解す。
 尻を突き出すようにソファーで四つん這いになって、俺を誘うように腰をくいくいと前後に揺らしている。

「んっ……ふぁ、んん……」
「ちゃんとお強請り出来て偉いな」
「はっ……焔」

 時幸の尻たぶを掴んで、その谷間に顔を埋めて舌を伸ばして孔の中に挿れていく。

『ツプ』
「っ、ふ……んん」
『ペチャ』
「あっ、あぁ……」

 唾液とローションを混ぜながら中へ流し込み、舌の出し入れを繰り返す。時幸がもっと強い刺激を求めているのは分かっているが、丁寧に中を愛撫してやる。

「焔、舌……熱い……きも、ちぃ」
「ん、良かった」
「ふ……ぁあ、ああ!」

 時幸の腰が震えて、だいぶ解れてきた。舌を引き抜いてから指を一本挿れる。中は柔らかくてトロトロだ。

「もう入りそうだな」
「うん……入れて」

 ズボンを脱ぎ捨てて、時幸の痴態に興奮しきった股間を尻たぶに挟んで擦る。時幸の柔らかい尻を堪能する。
 先端を挿れそうになると引き抜いて、また擦り付けるように焦らしていくと、今度は「なんで」みたいな顔で不思議そうに俺の顔を見つめてきた。キョトンとしていて可愛い。

「腰揺れてる」
「知ってる……んッ、焦らさないで」
「ごめんごめん」
「は、あぁぁ……ッ!!」
『ズプ!』

 一気に貫くと、時幸がビクビクと震えてメスイキした。そのまま覆い被さって腰を振る。時幸の好きな所を強く突いていく。

「あっ、あ! あぅ」
「はっ、はぁ!」

 パンッパンッパンッと肉同士を打ち付けて音が響き、その音の隙間に絶え間なく時幸の声が上がる。

「焔、きも、ちぃ……奥ッ、んあぁ!」
「時幸……」

 時幸の尻たぶを掴んで左右に開いて奥まで突くと、キュンッと中が締まる。

『ゴツン!』
「ひッ、あ゛──っ!」

 亀頭で奥を強く突き上げると、時幸の腰が一際派手に跳ねた。多分奥にハマってしまったのか辛そうに頭を左右に振っている。

「焔ぁ! お、く……深すぎるぅ!」

 中が一層強く締まり射精感が込み上げてくるが俺はグッと堪えてゆっくり腰を引いた。
 ズルズルと引き抜かれる感覚に時幸は喉を反らして喘ぐ。

「ぁ……あ、はぁ」
『ズプンッ』
「かはっ、あ゛!」

 時幸が脱力してるところを狙って、もう一度腰を突き挿れる。ドチュっと再度奥を一突きすると時幸の目から涙が溢れて、中がギュッと締め付けられた。
 俺は腰を止めずにそのまま激しいピストンを繰り返す。
 ソファーにしがみつく様にして腰を高く突き出しながら、時幸は必死に快感に堪えている。

「あっ! んぁあ!」
『バチュン、バチュ!』
「焔ぁ……はっ、激しぃいッ!」
「激しくされるの好きだろ?」

 耳元で囁くと時幸はうんうんと健気に頭を振って肯定するも、ビクッと身震いさせた後に左右に頭を振りかぶる。

「あっ、あ! ゃ、やら……やめッ!」
「嫌じゃないだろ?」
「ちが、なんか、クるぅ」
『ゴツン!』
「はぅ──あぁああ!!」

 時幸の全身が震えて中が痙攣し始めてきた。俺はピストンを止めずに最奥を穿った。

『ゴツッ』
「だめだめだめ! あ゛ぁああ! 出る、出ちゃうぅ!!」
「はは、大丈夫だよ。いっぱい出していいから」
「やら! あ゛っ、あぁああ!! あ゛ーー~~ッ!」

 『プシャッ』と音がして時幸の自身が震えて潮を吹くと同時に、中が強く締まり俺もナカに射精した。
 孕ますかのように腰をグッと突き入れながら余韻に浸る。長く続く絶頂感で時幸は痙攣しっぱなしで、間隔を開けながらも潮を吹き続けている。
 脱力して潮吹きまでしてしまっている姿に興奮してしまう。

「あ……ひっく……ぁ……」

 トんでる時幸には悪いが、暫く腰を動かして、出し切ってから引き抜いた。
 
「(……ビシャビシャだ)」

 久しぶりの潮吹きにちょっと面食らいながらも後片付けを済ませて、時幸が我に帰るまで休憩して、今日の夕飯の支度に取り掛かった。
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