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40:ファミリーネームの製造法
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※彼目線
「(やばいやばいやばい……)」
アーサンと結婚式の予約を入れて四ヶ月経った。残り二ヶ月しかない。ウエディングプランの最終確認で教会に通わなければならないし、その他いろいろと予定がある。実質もう時間がない。
招待状はアーサンが準備して配ってくれたが、厚みが凄かった。知り合い全員に出したんだろう。
結婚式後に披露宴をやる予定が無かったのに聖女のフェンが「やれやれ」うるさくて、教会の庭を借りて披露宴をする事になった。アーサンは俺が人前が苦手な事を知っていたから、止めようとしてくれていた。しかし、俺だって皆にアーサンを祝福して欲しい。
「(皆にアーサンのウエディングスーツをもっと見て欲しい。結婚式だけじゃ勿体無い)」
試着でお互いのスーツ姿を見ているが、やはりアーサンは顔が綺麗なだけあり、店員も大絶賛の仕上がりだった。
「(あのアーサンにエスコートされたら、心臓止まらないか心配だ)」
俺達には家族が居ないから同時入場のバージンロードになる。マグナやジャナルさんがエスコートをやると言ってくれたが、アーサンがキッパリ断って、二人共すげえ落ち込んでた。
理由は、俺にある。髪の黒さを純白のスーツに合わせる為に、俺がベールと差し色のブーケを持つ事になった。基本ブーケを持つ方がエスコートされる。
気の知れたマグナやジャナルさんだろうと、エスコート役を取られたくなかったらしい。
「子どもかよ」
「だってだって! あんな綺麗な君を間近で見たら、二人とも君を好きになっちゃうよおお!」
「考え過ぎだ。善意をわがままで押し返すな。誰が俺を好きになろうと、俺が好きなのは、アーサンだけだ」
「ひぃぃぃぃん♡♡」
忙しさもあってか、アーサンは時折ヤバい。恋は盲目とはよく言ったもんだ。
けれど、アーサンの独占欲が嬉しい俺も俺で隻眼ぐらいにはなってる。
「……はぁ」
「どう? 良いの思いつきそう?」
「ダメだ……全然出てこない。もう時間が無いのに」
「イシュメールとかどう? コールミー、イシュメール」
「んんーー、悪くないが……俺にはちょっと可愛過ぎないか?」
男の名前だと言われたが、俺には可愛く聞こえる。
こうやって一緒に考えて提案してくれるが、上手くハマらない。
「君は可愛いよ」
サラリと黒髪を撫でられる。
朝、アーサンに櫛で整えて貰うのが嬉しくて伸ばしていたが、最近少し切った。
バランス的に肩甲骨に若干届くぐらいがベストだ。
それ以上伸ばすとマグナの奴に真似すんなって言われてムカつく。
「どんな名前でも、君の可愛さは揺るがない」
「そう思ってるのはお前だけだ」
「私だけで十分じゃない?」
「傲慢」
結局、その日は何も思い浮かばず、就寝した。
狭いベッドで恋人同士の成人男性二人が密着しているのに、一度もそういう行為に発展しない。昔、自慰の手解きしてやった時ぐらいだ。
ちゃんと俺に欲情は抱いているのに婚前交渉は控えたいと言う。馬鹿真面目なヤツだ。
「…………」
整った顔付きの野郎は、寝顔まで美人だ。
いつも起きたら飛び込んでくる白髪の美丈夫。本人に自覚は無いだろうが、本当に綺麗な顔だ。
アーサンには秘密だが、俺は寝ているアーサンによくキスをしている。理由は単純、愛しいからだ。
『ちゅ……ちゅっ……』
「……ん」
「!」
起きたか?
「んん……」
あ、寝返り打っただけか。
「ふへへ……」
何か良い夢を見ているようだ。
俺はベッドから下りて、仕事へ出掛ける準備を行う。
早朝の仕事は、ただの配達だ。配送屋に積まれた荷物を家まで運ぶ。盗難防止魔法がかけられて居るから、置き配とやらで良いらしい。
月一の給料はアーサンの給料に比べて三分の一程度だ。一人で生活していたら、生きるのが精一杯の額。
お医者様の給料はすごい。それに車椅子の特許権で毎月二万ギル入ってくる。全額はもっと馬鹿デカい額らしいが、殆んど寄付に当てたと言っていた。
「ふっ、ふっ」
運動としてランニングしながら仕事を熟す。以前は出来なかったが、病気の治った今では、ずっと早く仕事が片付いていく。
『カラカラ』
「!、おはようございます」
「おはよう。今日も早いわねぇ」
「クレアさんこそ」
「うふふ、動けるのが嬉しくってね」
車椅子で家の前を散歩しているクレアおばさんは、両足を事故で失って以来ベッドでの生活だったらしい。けれど、車椅子が一般家庭にも普及された事で、彼女はこうして朝から動ける喜びに身を浸している。
アーサンに自覚は殆んど無いが、こうやって、人の心を救える発明を出来るアーサンは誰がなんと言おうが、世界一優しい男だ。
「ただいま」
「おかえり、ご飯出来てるよ」
「ん」
仕事から帰ったら、アーサンが出迎えてくれた。二人で摂る朝食はいつも上手い。
「宴会用のレシピ作ったんだけど……コレみんな作れるかな?」
披露宴の料理は、なんと孤児院の子ども達が手がけるそうだ。大人も勿論何人か参加するらしいが、コストの浮かせ方がすごい。
「あんまりテクニックが要らない物の方がいいだろ。身内でやるんだ。質素でも誰も文句言わねえ」
「そうなんだけどね~」
やるならとことんやりたいタイプのアーサン。本当なら全部自分で作りたいだろう。
食べ終わったら、アーサンの身支度ついでに髪を梳いてもらう。この時間がすごい好きだ。優しい手付きで髪を梳かれる感覚が心地良い。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃい」
見送って、一人になった部屋で家事を熟した後はまた悶々と名前と向き合わねばならない。
『ガチャ』
「忘れ物」
「なんだ?」
『ちゅ』
いってきますのキスだ。
俺の反応を見る前に再度、にこやかに仕事へ出て行った。
「……ッたく」
もうキスには慣れたつもりだったが、不意打ちは心臓がバクバクして胸が痛い。
ああ、好きだ。好きだ。記憶と追随する感情が溢れてくる。
気を紛らわせる為に洗濯物を洗って干して、それから部屋の掃除をした。
「はぁーあ」
俺とアーサンの文字が乱雑に並べられまくっている用紙にペンを走らせる。
俺がこんなにも苦戦しているのはアーサンの所為だ。
俺一人だったら、サラッと適当に名乗れただろうが、アーサンがいる事によって適当には出来ない。
「(……アイツの声で、呼ばれるんだ)」
俺の名を呼ぶアーサンを想像すると、背筋が痛い程に興奮が迫り上がってくる。
雑な事をしたら、後悔する。一生付き合っていくのだから。
「アーサン……エルサ……ココルデ……エルデン……トーリ、ヒュー、アオイ……フェン、マグナ」
子どもらだって自分で名を付けていたのに、俺はグダグダと。
「…………アーサン」
出来れば、アーサンの一文字貰いたい。
それならば、悩む範囲が狭まる。
マグナとジャナルさん、エルサとココルデの子ども達。エルデンとエリアーデ。綺麗な名前だ。
昼頃まで、悶々と文字と紙に向き合っていたら……
『コンコンコン』
「!」
誰かが来た。
音の位置が低い為、訪問者はわかりやすい。
『キィ』
「いらっしゃいエルデン」
「お兄ちゃんこんにちは!」
エルデンが遊びに来たようだ。俺はアーサン程構い方が上手くないが、エルデンはそんな俺でも懐いてくれている。本当に親に似て良い奴だ。
「コレ、ママが作ってくれたんだ」
「へぇ、凄いな」
エルデンが持っていた紙袋にはサンドウィッチが入っていた。
一緒に食べてと言うメモ付きだ。
「何書いてるの?」
「ああ……俺の名前だ」
「名前? あっ、そういえば、お兄ちゃんの名前知らない」
「無いからな。だから、今決めてるんだ……アーサンと結婚する時に必要だから」
十歳の子どもに相談する事じゃないけど、こん詰め過ぎて頼りたくもなる。
「じゃあ僕の名前あげる」
「ん?」
「僕の名前は、パパとママの名前から貰ったんだ。だから、お兄ちゃんにも僕の名前あげる」
「……本当に、いいのか? 家族でもないのに、名前貰っちまって」
サンドウィッチを頬張った口元がにこーっと笑った。
「ママがね、僕が産まれてからずっと面倒見てくれてるアーサンとお兄ちゃんは僕のもう一つの家族だって言ってたよ。だから、きっと大丈夫」
「ッ…………そうか、はは。そりゃ、嬉しい。エルデン、ありがとな」
「んふふ、どんな名前になるかな?」
「お前の名前を貰うんだ。最高の名前さ」
二人の家族から、名前を貰うんだ。これ以上の名前は無い。
「(やばいやばいやばい……)」
アーサンと結婚式の予約を入れて四ヶ月経った。残り二ヶ月しかない。ウエディングプランの最終確認で教会に通わなければならないし、その他いろいろと予定がある。実質もう時間がない。
招待状はアーサンが準備して配ってくれたが、厚みが凄かった。知り合い全員に出したんだろう。
結婚式後に披露宴をやる予定が無かったのに聖女のフェンが「やれやれ」うるさくて、教会の庭を借りて披露宴をする事になった。アーサンは俺が人前が苦手な事を知っていたから、止めようとしてくれていた。しかし、俺だって皆にアーサンを祝福して欲しい。
「(皆にアーサンのウエディングスーツをもっと見て欲しい。結婚式だけじゃ勿体無い)」
試着でお互いのスーツ姿を見ているが、やはりアーサンは顔が綺麗なだけあり、店員も大絶賛の仕上がりだった。
「(あのアーサンにエスコートされたら、心臓止まらないか心配だ)」
俺達には家族が居ないから同時入場のバージンロードになる。マグナやジャナルさんがエスコートをやると言ってくれたが、アーサンがキッパリ断って、二人共すげえ落ち込んでた。
理由は、俺にある。髪の黒さを純白のスーツに合わせる為に、俺がベールと差し色のブーケを持つ事になった。基本ブーケを持つ方がエスコートされる。
気の知れたマグナやジャナルさんだろうと、エスコート役を取られたくなかったらしい。
「子どもかよ」
「だってだって! あんな綺麗な君を間近で見たら、二人とも君を好きになっちゃうよおお!」
「考え過ぎだ。善意をわがままで押し返すな。誰が俺を好きになろうと、俺が好きなのは、アーサンだけだ」
「ひぃぃぃぃん♡♡」
忙しさもあってか、アーサンは時折ヤバい。恋は盲目とはよく言ったもんだ。
けれど、アーサンの独占欲が嬉しい俺も俺で隻眼ぐらいにはなってる。
「……はぁ」
「どう? 良いの思いつきそう?」
「ダメだ……全然出てこない。もう時間が無いのに」
「イシュメールとかどう? コールミー、イシュメール」
「んんーー、悪くないが……俺にはちょっと可愛過ぎないか?」
男の名前だと言われたが、俺には可愛く聞こえる。
こうやって一緒に考えて提案してくれるが、上手くハマらない。
「君は可愛いよ」
サラリと黒髪を撫でられる。
朝、アーサンに櫛で整えて貰うのが嬉しくて伸ばしていたが、最近少し切った。
バランス的に肩甲骨に若干届くぐらいがベストだ。
それ以上伸ばすとマグナの奴に真似すんなって言われてムカつく。
「どんな名前でも、君の可愛さは揺るがない」
「そう思ってるのはお前だけだ」
「私だけで十分じゃない?」
「傲慢」
結局、その日は何も思い浮かばず、就寝した。
狭いベッドで恋人同士の成人男性二人が密着しているのに、一度もそういう行為に発展しない。昔、自慰の手解きしてやった時ぐらいだ。
ちゃんと俺に欲情は抱いているのに婚前交渉は控えたいと言う。馬鹿真面目なヤツだ。
「…………」
整った顔付きの野郎は、寝顔まで美人だ。
いつも起きたら飛び込んでくる白髪の美丈夫。本人に自覚は無いだろうが、本当に綺麗な顔だ。
アーサンには秘密だが、俺は寝ているアーサンによくキスをしている。理由は単純、愛しいからだ。
『ちゅ……ちゅっ……』
「……ん」
「!」
起きたか?
「んん……」
あ、寝返り打っただけか。
「ふへへ……」
何か良い夢を見ているようだ。
俺はベッドから下りて、仕事へ出掛ける準備を行う。
早朝の仕事は、ただの配達だ。配送屋に積まれた荷物を家まで運ぶ。盗難防止魔法がかけられて居るから、置き配とやらで良いらしい。
月一の給料はアーサンの給料に比べて三分の一程度だ。一人で生活していたら、生きるのが精一杯の額。
お医者様の給料はすごい。それに車椅子の特許権で毎月二万ギル入ってくる。全額はもっと馬鹿デカい額らしいが、殆んど寄付に当てたと言っていた。
「ふっ、ふっ」
運動としてランニングしながら仕事を熟す。以前は出来なかったが、病気の治った今では、ずっと早く仕事が片付いていく。
『カラカラ』
「!、おはようございます」
「おはよう。今日も早いわねぇ」
「クレアさんこそ」
「うふふ、動けるのが嬉しくってね」
車椅子で家の前を散歩しているクレアおばさんは、両足を事故で失って以来ベッドでの生活だったらしい。けれど、車椅子が一般家庭にも普及された事で、彼女はこうして朝から動ける喜びに身を浸している。
アーサンに自覚は殆んど無いが、こうやって、人の心を救える発明を出来るアーサンは誰がなんと言おうが、世界一優しい男だ。
「ただいま」
「おかえり、ご飯出来てるよ」
「ん」
仕事から帰ったら、アーサンが出迎えてくれた。二人で摂る朝食はいつも上手い。
「宴会用のレシピ作ったんだけど……コレみんな作れるかな?」
披露宴の料理は、なんと孤児院の子ども達が手がけるそうだ。大人も勿論何人か参加するらしいが、コストの浮かせ方がすごい。
「あんまりテクニックが要らない物の方がいいだろ。身内でやるんだ。質素でも誰も文句言わねえ」
「そうなんだけどね~」
やるならとことんやりたいタイプのアーサン。本当なら全部自分で作りたいだろう。
食べ終わったら、アーサンの身支度ついでに髪を梳いてもらう。この時間がすごい好きだ。優しい手付きで髪を梳かれる感覚が心地良い。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃい」
見送って、一人になった部屋で家事を熟した後はまた悶々と名前と向き合わねばならない。
『ガチャ』
「忘れ物」
「なんだ?」
『ちゅ』
いってきますのキスだ。
俺の反応を見る前に再度、にこやかに仕事へ出て行った。
「……ッたく」
もうキスには慣れたつもりだったが、不意打ちは心臓がバクバクして胸が痛い。
ああ、好きだ。好きだ。記憶と追随する感情が溢れてくる。
気を紛らわせる為に洗濯物を洗って干して、それから部屋の掃除をした。
「はぁーあ」
俺とアーサンの文字が乱雑に並べられまくっている用紙にペンを走らせる。
俺がこんなにも苦戦しているのはアーサンの所為だ。
俺一人だったら、サラッと適当に名乗れただろうが、アーサンがいる事によって適当には出来ない。
「(……アイツの声で、呼ばれるんだ)」
俺の名を呼ぶアーサンを想像すると、背筋が痛い程に興奮が迫り上がってくる。
雑な事をしたら、後悔する。一生付き合っていくのだから。
「アーサン……エルサ……ココルデ……エルデン……トーリ、ヒュー、アオイ……フェン、マグナ」
子どもらだって自分で名を付けていたのに、俺はグダグダと。
「…………アーサン」
出来れば、アーサンの一文字貰いたい。
それならば、悩む範囲が狭まる。
マグナとジャナルさん、エルサとココルデの子ども達。エルデンとエリアーデ。綺麗な名前だ。
昼頃まで、悶々と文字と紙に向き合っていたら……
『コンコンコン』
「!」
誰かが来た。
音の位置が低い為、訪問者はわかりやすい。
『キィ』
「いらっしゃいエルデン」
「お兄ちゃんこんにちは!」
エルデンが遊びに来たようだ。俺はアーサン程構い方が上手くないが、エルデンはそんな俺でも懐いてくれている。本当に親に似て良い奴だ。
「コレ、ママが作ってくれたんだ」
「へぇ、凄いな」
エルデンが持っていた紙袋にはサンドウィッチが入っていた。
一緒に食べてと言うメモ付きだ。
「何書いてるの?」
「ああ……俺の名前だ」
「名前? あっ、そういえば、お兄ちゃんの名前知らない」
「無いからな。だから、今決めてるんだ……アーサンと結婚する時に必要だから」
十歳の子どもに相談する事じゃないけど、こん詰め過ぎて頼りたくもなる。
「じゃあ僕の名前あげる」
「ん?」
「僕の名前は、パパとママの名前から貰ったんだ。だから、お兄ちゃんにも僕の名前あげる」
「……本当に、いいのか? 家族でもないのに、名前貰っちまって」
サンドウィッチを頬張った口元がにこーっと笑った。
「ママがね、僕が産まれてからずっと面倒見てくれてるアーサンとお兄ちゃんは僕のもう一つの家族だって言ってたよ。だから、きっと大丈夫」
「ッ…………そうか、はは。そりゃ、嬉しい。エルデン、ありがとな」
「んふふ、どんな名前になるかな?」
「お前の名前を貰うんだ。最高の名前さ」
二人の家族から、名前を貰うんだ。これ以上の名前は無い。
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