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21:最愛のメメント・モリ
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「久しぶりの再会が病院になってしまうとは……」
「すみません、ジャナルさん。ですが、この病気の症例は」
「早まってはいけない。きっちり診察をしてから、判断しなければ」
「よろしくお願いします」
ジャナルさんが、彼の手首の傷を消毒しながら突き出した透明な棒を観察している。
『グッ』
「ぎゃ!」
「相当痛むだろう。皮膚の下をやすりがけされているようなもの。よくこんな事になるまで耐えたものだ。だが、病をはっきりさせる為にはもう少し耐えてくれ」
『カン! パキン!』
「ああああ!!」
手首から突き出ていた透明な棒を折った衝撃に身悶える彼を抱き締めて、ジャナルさんの診断を待つ。
「……もっと詳しい検査をしよう。アーサン、君にも手伝ってもらいたい」
「勿論です!」
「……はぁ」
それから、彼の身体の全関節触診、尿検査、血液検査、聞き取り診断(私付き)を行った。
今夜は病院に泊まりとなる。
「……アーサン、残念ながら君は正しかったようだ」
「ぇ……」
「魔石結晶性関節症で、間違いない」
「……そんな」
「それ…………どういう、病気だ?」
ベッドで横になる彼の手を握りながら、私が説明する。
「身体の中で魔力が魔石結晶となって、関節で氷柱のように育つ病気だ」
「正確には、魔力滞留を起こしてしまった病気だ。溜め込んだ魔力が、関節で魔石結晶化し……やがて、育ち続けた結晶が身体の内部から皮膚や筋肉を突き破る。初期症状は節々の痛みや痺れ。風邪と勘違いしやすいが、放置する程に結晶は育ち、神経を蝕む痛みは増していく。魔力量の多い人物が幼少期に発症しやすい病気だ。けれど、いずれは身体が魔力量に適応して完治する」
「これ…………病気だったのか……」
「!?」
自覚症状があったのに、何も言わなかったのか!!
いつからだ? いつから、彼は病に蝕まれてたんだ!?
ずっと痛いのを我慢して……あれ?
「あの、彼は紋章無しで魔力が無いんですけど……どうして魔力滞留が起きたんでしょうか?」
「何!?」
ジャナルさんが驚きながら彼の手から手袋を取り、紋章の有無を確認していた。
「……信じられない。魔力の無い者がどうして、この病に……」
「大人になっても発症した前例ありましたよね? その方達に紋章はあったんですか?」
「勿論だ」
彼が不安そうに私を見上げているのを見て、出来る限り不安を取り除けるように優しく語りかける。
「大丈夫だよ。絶対、君の病気は治せるから……大丈夫だよ。大丈夫」
「アーサン……」
そんなところにドタバタと慌ただしい足音が病室へと入ってきた。
『ガララ』
「アーサンが来たって!?」
「マグナ、患者が居るんだ。もっと静かに入らんか」
「す、すみません」
マグナさんが駆け付けてくれたようだ。横たわる彼を心配そうに見つめて近寄ろうとすると……
「い゛ッ!」
「「!?」」
「いだぃ、あぁざん! あーさん!」
「何!? 何、どうしたの!?」
「頼む、酒をくれ……俺を、酔わせてくれ……人が増えると、痛みも増すんだ!」
「ぁ……ぁあ……」
ずっと、ずっと前から、ヒントはあったじゃないか。
ーーーーー
《……君はもう少し人と関わったらどうだい? ココに居てくれるのは嬉しいけど》
《俺の勝手だろ》
ーーーーー
《はぁぁ~~疲れたぁ》
《お疲れ》
《うわーーこんな時に甘えてくるなー》
私が魔力すっからかんで帰って、ベッドでぶっ倒れると彼はいつも私を枕にしてくる。
ーーーーー
《腕がッ、も、もう限界だ……ふぅ……コイツの将来は魔法士かもな》
ーーーーー
《アーサン、学園って……その、アイツみたいなのがウヨウヨいるのか?》
《言い方悪いって。まぁ、マグナさんと同じ魔力Aランクの人は少ないだろうけど、Cランクの人はザラにいるんじゃないかな?》
《っ……そう、か》
手首を摩る仕草……
ーーーーー
《…………ケホッ》
《!》
《……君、顔色が優れないようだけど、大丈夫?》
《人混みに酔っただけだ。少し顔を洗ってくる》
ーーーーー
《ぷは……》
《お酒本当好きだね》
《ああ、コレが無いともう生きていけない》
ーーーーー
《アーサン……俺ぁお前の側に居たい……けど、酒がなきゃ無理だ》
ーーーーー
ーーーー
ーー
「ぁ、あっ、ああ、あああああ! ごめんごめんごめん!! ずっと気付けるチャンスがあったのに! 私、私ずっと君の事、誤解してた!! あああああああ! ごめん! 本当にごめんよおお!!」
「痛い痛い! そんな抱き締めるな!」
人と関わらないんじゃない。人と居ると、身体が痛むから接触を避けてたんだ。
関節を撫でる癖があったのに、それに気付いてたのに、病との関連性を全く察せなかった。
酒で酔っ払えば、痛みは和らぐ。痛みを忘れられる。私と居ても、ずっと痛かったんだ。マグナさんの祝いの席で、あんなに飲んだのも……すごく、辛くて、痛かったからだ。
「他者の魔力で魔力滞留なんて聞いた事も無い。症例も恐らくない」
「なぁ、何か魔石で心当たりないか?」
「魔石?」
マグナさんがポケットから小さな魔法具を取り出して見せる。
「こういった」
「うっ……」
「悪い、俺は近付かないようにするから……アーサン、頼む」
マグナさんは魔力量が多い。そのせいで彼を傷付けてしまう。いつもあれだけ罵り合っているが、友達には変わりない。こういう時は純粋に心配が勝る。
「どう? 見覚えないかな?」
「…………わからない……だが、思い出した事がある」
彼は苦々しい表情で自分の手の甲を撫でた。
「俺は、魔力がない紋章無しだったから……両親が、俺に何か……石を食べさせてた」
「ッ……石を?」
「砕いた小さな石を、何か知らずに毎日食ってた……けど結局、何も起こらなかった。多分差別があった地域なんだろう。見捨てられて、奴隷商に売られたんだ」
「…………」
魔石を食わせてまで、息子に魔力を与えたかったのか。
「ああ……なんて事だ……摂取した魔石が機能してしまっている」
「え?」
「魔石は大気中の魔力を取り入れる性質を持つ物が多い……だから、他人の魔力にも反応してしまうんだ」
あ、学園祭で見た魔道具にも使われてるやつだ。
「なら、魔石を取り除けば症状が落ち着くんじゃ!」
「……魔石って、食べたらどこ行くんですか?」
「異食文化の解剖論文では骨だと言われているが……原因とするには、疑問が残る」
「「…………」」
私は、どうにか動揺を押し殺して、横たわる彼の頬に触れた。
「痛い?」
「……痛い」
何処に触れても痛いと言う。ジャナルさんの言う通り、疑問が出て来る。骨も細胞のようにしっかり新陳代謝で生まれ変わっている。幼少期摂取した石の影響がずっと骨に残っているのは些か疑問だ。
もしかして……細胞が入れ替わらない部分に、入ってしまったのでは?
それか、普通の身体には無い何かを作り上げてしまっているとか。
「ともかく、彼は即刻入院及び隔離だ。魔力障害科の先生方を召集してくれ」
「はい」
「アーサン、今日は私達に任せて帰りなさい。ココからは魔法医の領域だ」
「……はい」
私は今ほど後悔した事はない。何故、勉強をしてこなかった。何故、魔法医の免許を取らなかったのか。
どうして、私はこんなにも愚かなのか。
ゲームでの彼の立ち振る舞い。自分が生きなければ、エルデン君が生きていけない。意図的に自分を孤立させて、酒で痛みを和らげて、自分に近寄らせないようエルデン君に暴力を振るった。いや、きっと善意だけではない。自分だけ何故こんな辛い目に遭わなければならないのか、そういう鬱憤もぶつけていた可能性も大いにある。
将来の為になる名門校へ奨学金という借金を負わせずに送り出した養父の愛がはっきりと見え始めた。
粗暴で不器用な男の、精一杯の子育てだったんだ。
エルデン君には、たまったもんじゃなかっただろうけど。親の心子知らずってやつだ。
「(……考察して現実逃避してる場合じゃない。今、自分に出来る事をするんだ! 出産で男に出来る事は無いと決め付けず、助産師の資格を取って来た男の話もあったじゃんか! 漫画の話だけど、ここはゲームの世界だ!)」
挫けるな! 諦めるな! 俯くな!
世界一大切な推しが苦しんでるんだ。推しを苦しめてしまったんだ。ずっとずっと傷付けてしまっていたんだ。
なら、その傷を癒す為に、今出来る事を全力でやるんだ。
彼の為なら人生の全てを捧げられる!
「(彼の隣に居続ける為なら、なんだってしてやる。ああ、主人公よ。君の気持ちが、今、すごくわかるよ……)」
愛する人の為ならば、悪にだって手を染めてやる。
「すみません、ジャナルさん。ですが、この病気の症例は」
「早まってはいけない。きっちり診察をしてから、判断しなければ」
「よろしくお願いします」
ジャナルさんが、彼の手首の傷を消毒しながら突き出した透明な棒を観察している。
『グッ』
「ぎゃ!」
「相当痛むだろう。皮膚の下をやすりがけされているようなもの。よくこんな事になるまで耐えたものだ。だが、病をはっきりさせる為にはもう少し耐えてくれ」
『カン! パキン!』
「ああああ!!」
手首から突き出ていた透明な棒を折った衝撃に身悶える彼を抱き締めて、ジャナルさんの診断を待つ。
「……もっと詳しい検査をしよう。アーサン、君にも手伝ってもらいたい」
「勿論です!」
「……はぁ」
それから、彼の身体の全関節触診、尿検査、血液検査、聞き取り診断(私付き)を行った。
今夜は病院に泊まりとなる。
「……アーサン、残念ながら君は正しかったようだ」
「ぇ……」
「魔石結晶性関節症で、間違いない」
「……そんな」
「それ…………どういう、病気だ?」
ベッドで横になる彼の手を握りながら、私が説明する。
「身体の中で魔力が魔石結晶となって、関節で氷柱のように育つ病気だ」
「正確には、魔力滞留を起こしてしまった病気だ。溜め込んだ魔力が、関節で魔石結晶化し……やがて、育ち続けた結晶が身体の内部から皮膚や筋肉を突き破る。初期症状は節々の痛みや痺れ。風邪と勘違いしやすいが、放置する程に結晶は育ち、神経を蝕む痛みは増していく。魔力量の多い人物が幼少期に発症しやすい病気だ。けれど、いずれは身体が魔力量に適応して完治する」
「これ…………病気だったのか……」
「!?」
自覚症状があったのに、何も言わなかったのか!!
いつからだ? いつから、彼は病に蝕まれてたんだ!?
ずっと痛いのを我慢して……あれ?
「あの、彼は紋章無しで魔力が無いんですけど……どうして魔力滞留が起きたんでしょうか?」
「何!?」
ジャナルさんが驚きながら彼の手から手袋を取り、紋章の有無を確認していた。
「……信じられない。魔力の無い者がどうして、この病に……」
「大人になっても発症した前例ありましたよね? その方達に紋章はあったんですか?」
「勿論だ」
彼が不安そうに私を見上げているのを見て、出来る限り不安を取り除けるように優しく語りかける。
「大丈夫だよ。絶対、君の病気は治せるから……大丈夫だよ。大丈夫」
「アーサン……」
そんなところにドタバタと慌ただしい足音が病室へと入ってきた。
『ガララ』
「アーサンが来たって!?」
「マグナ、患者が居るんだ。もっと静かに入らんか」
「す、すみません」
マグナさんが駆け付けてくれたようだ。横たわる彼を心配そうに見つめて近寄ろうとすると……
「い゛ッ!」
「「!?」」
「いだぃ、あぁざん! あーさん!」
「何!? 何、どうしたの!?」
「頼む、酒をくれ……俺を、酔わせてくれ……人が増えると、痛みも増すんだ!」
「ぁ……ぁあ……」
ずっと、ずっと前から、ヒントはあったじゃないか。
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《……君はもう少し人と関わったらどうだい? ココに居てくれるのは嬉しいけど》
《俺の勝手だろ》
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《はぁぁ~~疲れたぁ》
《お疲れ》
《うわーーこんな時に甘えてくるなー》
私が魔力すっからかんで帰って、ベッドでぶっ倒れると彼はいつも私を枕にしてくる。
ーーーーー
《腕がッ、も、もう限界だ……ふぅ……コイツの将来は魔法士かもな》
ーーーーー
《アーサン、学園って……その、アイツみたいなのがウヨウヨいるのか?》
《言い方悪いって。まぁ、マグナさんと同じ魔力Aランクの人は少ないだろうけど、Cランクの人はザラにいるんじゃないかな?》
《っ……そう、か》
手首を摩る仕草……
ーーーーー
《…………ケホッ》
《!》
《……君、顔色が優れないようだけど、大丈夫?》
《人混みに酔っただけだ。少し顔を洗ってくる》
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《ぷは……》
《お酒本当好きだね》
《ああ、コレが無いともう生きていけない》
ーーーーー
《アーサン……俺ぁお前の側に居たい……けど、酒がなきゃ無理だ》
ーーーーー
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「ぁ、あっ、ああ、あああああ! ごめんごめんごめん!! ずっと気付けるチャンスがあったのに! 私、私ずっと君の事、誤解してた!! あああああああ! ごめん! 本当にごめんよおお!!」
「痛い痛い! そんな抱き締めるな!」
人と関わらないんじゃない。人と居ると、身体が痛むから接触を避けてたんだ。
関節を撫でる癖があったのに、それに気付いてたのに、病との関連性を全く察せなかった。
酒で酔っ払えば、痛みは和らぐ。痛みを忘れられる。私と居ても、ずっと痛かったんだ。マグナさんの祝いの席で、あんなに飲んだのも……すごく、辛くて、痛かったからだ。
「他者の魔力で魔力滞留なんて聞いた事も無い。症例も恐らくない」
「なぁ、何か魔石で心当たりないか?」
「魔石?」
マグナさんがポケットから小さな魔法具を取り出して見せる。
「こういった」
「うっ……」
「悪い、俺は近付かないようにするから……アーサン、頼む」
マグナさんは魔力量が多い。そのせいで彼を傷付けてしまう。いつもあれだけ罵り合っているが、友達には変わりない。こういう時は純粋に心配が勝る。
「どう? 見覚えないかな?」
「…………わからない……だが、思い出した事がある」
彼は苦々しい表情で自分の手の甲を撫でた。
「俺は、魔力がない紋章無しだったから……両親が、俺に何か……石を食べさせてた」
「ッ……石を?」
「砕いた小さな石を、何か知らずに毎日食ってた……けど結局、何も起こらなかった。多分差別があった地域なんだろう。見捨てられて、奴隷商に売られたんだ」
「…………」
魔石を食わせてまで、息子に魔力を与えたかったのか。
「ああ……なんて事だ……摂取した魔石が機能してしまっている」
「え?」
「魔石は大気中の魔力を取り入れる性質を持つ物が多い……だから、他人の魔力にも反応してしまうんだ」
あ、学園祭で見た魔道具にも使われてるやつだ。
「なら、魔石を取り除けば症状が落ち着くんじゃ!」
「……魔石って、食べたらどこ行くんですか?」
「異食文化の解剖論文では骨だと言われているが……原因とするには、疑問が残る」
「「…………」」
私は、どうにか動揺を押し殺して、横たわる彼の頬に触れた。
「痛い?」
「……痛い」
何処に触れても痛いと言う。ジャナルさんの言う通り、疑問が出て来る。骨も細胞のようにしっかり新陳代謝で生まれ変わっている。幼少期摂取した石の影響がずっと骨に残っているのは些か疑問だ。
もしかして……細胞が入れ替わらない部分に、入ってしまったのでは?
それか、普通の身体には無い何かを作り上げてしまっているとか。
「ともかく、彼は即刻入院及び隔離だ。魔力障害科の先生方を召集してくれ」
「はい」
「アーサン、今日は私達に任せて帰りなさい。ココからは魔法医の領域だ」
「……はい」
私は今ほど後悔した事はない。何故、勉強をしてこなかった。何故、魔法医の免許を取らなかったのか。
どうして、私はこんなにも愚かなのか。
ゲームでの彼の立ち振る舞い。自分が生きなければ、エルデン君が生きていけない。意図的に自分を孤立させて、酒で痛みを和らげて、自分に近寄らせないようエルデン君に暴力を振るった。いや、きっと善意だけではない。自分だけ何故こんな辛い目に遭わなければならないのか、そういう鬱憤もぶつけていた可能性も大いにある。
将来の為になる名門校へ奨学金という借金を負わせずに送り出した養父の愛がはっきりと見え始めた。
粗暴で不器用な男の、精一杯の子育てだったんだ。
エルデン君には、たまったもんじゃなかっただろうけど。親の心子知らずってやつだ。
「(……考察して現実逃避してる場合じゃない。今、自分に出来る事をするんだ! 出産で男に出来る事は無いと決め付けず、助産師の資格を取って来た男の話もあったじゃんか! 漫画の話だけど、ここはゲームの世界だ!)」
挫けるな! 諦めるな! 俯くな!
世界一大切な推しが苦しんでるんだ。推しを苦しめてしまったんだ。ずっとずっと傷付けてしまっていたんだ。
なら、その傷を癒す為に、今出来る事を全力でやるんだ。
彼の為なら人生の全てを捧げられる!
「(彼の隣に居続ける為なら、なんだってしてやる。ああ、主人公よ。君の気持ちが、今、すごくわかるよ……)」
愛する人の為ならば、悪にだって手を染めてやる。
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