大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜

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1:転生のスレーブ

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『ガシャン!』
「ッ!?」
「起きろ」

 何か硬い金属を蹴り上げる音が聞こえて目を覚ますと……視界に映る手足は細く、重かった。
 腹が減っていたけど、首根っこを掴まれて無理矢理立たされた時、空腹なんてすっ飛んでいった。

「起きろって言ってるだろ」
「ひっ」

 見ず知らずの恰幅の良い男性が怖い顔をして私を睨んでいた。
 シャキッと立てば、手を離されたが現状把握は全く出来ていない。

「????」

 お布団で寝てたのに、目を覚めしたら檻の中?
 周りを見渡せば子ども達が手足に枷が付けられていた。重いと思ったら私にもついてた。
 そして、気付いた事。

「(あれ……?)」

 子ども達と目線が同じだった。いや、私の方が低いまである。
 頬を抓っても痛いだけ。夢ではない?

「しっかり立ってろよ。上目遣いで客に媚びろ」
『バサ』

 私以外の子ども達は、俯きがちだ。
 室内かと思っていたら、檻に布が被せられていただけだった。
 目の前に広がる光景は、まさにゲームのような世界だった。

「(なに? 中世!?)」

 ファンタジー作品でよく見る服装の人々が行き交う往来の端で、私達はどうやら売り物として立たされている。

「(これって、奴隷って事かな?)」

 まだピンとこないが、現状に一番合っている判断は奴隷という立場だった。
 
「んぅ……」
「?」

 私の隣の子がモジモジと足を擦り合わせていた。
 つい気になって小声で話しかけた。

「どうしたの?」
「…………おしっこ」

 ああーーそうだよね。こういう時って奴隷は申告制なんだろうな。けど、怖くて言えないんだよね。
 私は売主であろう恰幅の良い男性に向かって挙手をした。

「あ?」
「おトイレをお願いします」
「もっと早く言え」

 流石に商品が汚れるのを良しとする事はないだろう。こっちの子だと指差して、鎖を外されて檻の裏へと連れて行かれた。戻ってきたらスッキリした顔をしていた。

「……ありがとう」
「どういたしまして」

 一日中、突っ立ってた。一人売れて、売れ残りの私含めた四人は檻に布をかけられて薄暗い中で初めて食事が出された。ナッツの入ったパンと水。
 足りるわけないだろって言いたい献立だった。
 あと、今漸く気付いたが、私の身体は男児になっていた。股座に違和感がちょっとある。見た目も、周りの子と違う。

「ひっく……ママ」
「大丈夫?」
「ぅう……ふぇ、あいがとぉ」

 ポロポロと泣く女の子の涙を拭い、背を撫でる。
 幼い子ども達。どうして自分がこんな場所にいるのかわかっている者は私も含めて一人もいないだろう。

「(……ん?)」

 女の子の手の甲に何やら模様が見えた。
 よく見ると見知った形をしている事に気付いた。

「(属性の紋章だ。Qマリで見た紋章と同じ)」

 自分の手の甲を見ると、右手に薄っすらと紋章が浮かび上がっていた。それは、癒しの紋章。とてもレアな紋章で、ゲーム内でも発見されて一〇〇年も経ってないと言われていたっけ。数字がデカくて最近なのかどうかわからん。
 
「(ここって……Qマリの世界? いやいや、まさか……軽率な期待は精神を滅ぼす)」

 異世界転生なのではと思ったが、今の状況では何もわからない。
 情報を集めるにも動けないし。
 薄い布を被ってどうしたものかと横になると、横にいた男の子が寒そうに震えていた。

「寒い? こっちくる?」
「……いいの?」
「いいよ」

 添い寝をするのに背に手を回すと骨が浮き上がっているのがわかった。
 低い体温にゾッとしながら強く抱きしめて暖を与える夜を過ごした。

 翌朝も全く同じ一日だったが、また一人売れた。
 何日か過ごしているといろいろわかった事がある。
 この世界には、魔法があるらしい。
 売主が生み出した水を浴びせられて、体を洗った。
 そして、手の甲の紋章は私が知っている属性と一致してる。売主が水魔法をよく使っている通り、水属性の紋章が手の甲にある。隣の男の子には、紋章が無い。小さいからまだ紋章が出ていないのか、極めて珍しい魔法が使えない人間なのか。後者ならコレから先も生きにくいかもしれない。
 何故なら、ココはグレード王国の西部の街……魔法が当たり前に存在するQマリの世界だ。確信してしまった。

「(攻略対象達が存在する国だ。ゲームスチルで見たグレード王国の国旗が見えたし……マジかぁ)」

 奴隷になるまでの記憶が無いし、転生か憑依かわからない事実を受け入れるまで時間を要した。
 その間、奴隷としての身の振り方を刷り込まれていった。自分達が如何に価値がないか。どれほどココが高待遇か。

「(……卑しく汚い存在)」

 売れ残り、二人きりとなった私は隣の男の子と少しづつ親交を深めていた。
 
「はい。半分あげる」
「ぇ……」

 精神的に私は大人だ。パンを分けて男の子にあげる。明らかに私より痩せてて小さいから、庇護欲が出てしまう。
 なんか、細い子におばちゃんがお菓子あげる心理がわかる。

「痩せてちゃココから出にくいでしょ」
「でも……こんな事したら、君も痩せるよ?」
「少しぐらい大丈夫」

 寄り添って眠って、立たされて、ご飯を食べてまた眠って。その繰り返し。
 他の子どもが来たりしたけど、私達より先に売れて連れて行かれる。連れて行かれた子はどうなってるのか何もわからないけど、ココよりマシな生活をしている事を願う。
 日付感覚がはっきりしないながらも、体感的には二ヶ月はその生活が続いた。

「(……流石にキツい。身体の奥にある鈍痛が日に日に重くなってきてる)」

 ガタが来てる感じがする。私の手を握って不安そうにしてる男の子を安心させる為に頭を撫でたり笑顔を心がけているけど、そろそろヤバい。

「この子を買おう」
「五万ギルです。毎度あり」

 茫っと立っていたら、隣で何か話し声が聞こえた。

「(白髪? 随分と綺麗に一部分だけ……)」

 白黒の頭髪を後頭部で結い束ねている年齢不詳の男性が、私を見下ろしていた。
 ソッと手を差し出されるも、どうすれば良いのかわからず首を傾げる。
 売主がバンと私の背を叩いて前へ一歩踏み出させた。咄嗟に差し出された手を掴むと、グッと握り込まれる。

「んんぅ!」
「こら、離せ。お前は買われてない」
『バシ!』
「!」

 私の手を掴んで離さない男の子が売主に腕を叩き落とされていた。
 声が出なかった。差し伸ばそうとしても、私を買った男性に力付くで引っ張られてその場からどんどん離される。
 お互いに名も無い存在で、この世界で唯一の温もりだった。
 この先、何処へ連れて行かれるのか分からない。

「あ、あの、あの子も」
「?」

 私を買った男性の青い目の眼差しは、私に自分の立場を理解させるのに充分な力があった。
 何故、奴隷が自分に要求を言おうとしているのだろうか? そんな事を純粋に思っている表情だと、ありありと読み取れた。
 何も言えなくなって俯いてしまった。自分は何もできない。小説や漫画みたいに、どうにか出来る自由も、立場もない。
 推しに会う以前の問題だ。明日、私は生きているのだろうか。

「君、名は?」
「…………ありません」

 日本人での名はこの世界で浮いてしまう。ならば、名無しとして伝えておく。

「そうか。ならば、なんと自分を名付ける」
「!?」
「自分で名乗れ」

 男性はこちらに目もくれず、そう言った。わざわざ名を施す必要もないし、私が名乗りたいように名乗れと。
 でも、脈絡もなく日本名を言うと違和感がすごいから、Qマリの周回で主人公に名付けていた名前でいいか。

「アーサン」

 主人公ネーム『あああ』……“あ”が三つあるから。

「アーサン……では、アーサン。コレからお前が負う役目を説明しよう」

 男性が言うに、私の役目は御子息の話し相手らしい。
 私と同じぐらいとの事だ。
 男性の家は屋敷と言える程に大きくて、使用人が何人もいた。風呂場で身体を洗われて、肌や髪の汚れがすっかり落ちてすごくスッキリした。
 鏡を見た事で、私は初めて自分の姿をしっかりと確認出来た。白髪の少年。蜂蜜色の瞳が私の意思に従って転がる。
 鏡の前で手を振ったりと子どもみたいな事をしてたら、手触りの良い布の服を着せてもらった。それから早速、御子息と対面した。

「(……白髪だ)」

 ベッドの上で辛そうに身体を起こす御子息の髪は真っ白だった。私と同じ色。周りの子と違う髪だ。目は、父親と同じく青色だった。
 『別に私じゃなくてもよくない?』って思ったけど、私が選ばれた理由はちゃんとあったみたい。

「父さん、ソイツ誰?」
「今日からお前の話し相手になるアーサンだ」
「……ふーん」

 興味無さ気に窓の外へ視線を向ける御子息。
 そんな様子だが、男性及び雇い主は、使用人一人と私を置いて退出してしまった。

「ぁ、あの」
「アーサン、お前も奴隷か?」
「はい……」

 使用人がベッドの側に椅子を置いてくれた。その椅子に腰を下ろして御子息を伺う。

「えっと、お名前をお伺いしても……よろしいでしょうか?」
「ん。マグナ」
「……マグナ、様」

 名前を聞いてハッとする。
 雰囲気全然違うし、幼くて見ただけじゃ気付かなかった。

「ドルフィン……医者の」

 攻略対象の中で最年長である、マグナ・ドルフィン先生その人だ。白雪のような美しさに加えて大人の余裕で優しく包み込んでくれる圧倒的ママみで主人公を癒す保健医。
 医者の家系で流行病を鎮めた新薬を開発した事でドルフィン家は名を挙げており、貴族との親交もある。

「奴隷のくせに、よく知っているな」
「(あの優しいコミュ強先生がこんな無愛想な子どもだったなんて)」

 病弱エピソードはあったけど、幼少期の詳細は設定集にもあまりなかったから。

「(先生が子どもなら、本編が始まるのはずっと後だな)」
「おい。お前」
「はい」
「何か面白い話をしてみろ」

 おおっと無茶振りだが、コレが今の私に与えられたお役目。マグナさんの挑発的な顔は、どうせ出来ないだろと言う見下し。イラっとしてしまう。
 上等だ! 娯楽に溢れた現代日本にどっぷり浸かった私の話を聞けぇ!!

「それでは、海賊の冒険譚を一つ」
「!」
「富、名声──」

 何度も何度も読み返し、観返した作品を口頭で物語る。口調や仕草でキャラをわかりやすくして、擬音も交えて臨場感たっぷりに。
 窓枠に身体を寄せて興味無さ気だったマグナさんがどんどん前のめりになってきた。
 後ろで聞いている使用人もそろりそろりと話が聞こえるポジションへ寄ってきていた。

「少年との短い航海を終える。次に会う時は敵同士」
「…………」
「……マグナ様」
「なんだ。早く続けろ」
「近いです」

 熱中し過ぎて鼻が当たりそうな距離まで来ていた。流石に吐息が擽ったいから離れてもらいたい。

「ぬお!」
「はは、続けます。次会う時は敵同士。新たな仲間と共に、自分の海路へ出航する」

 私はもう二度とあの作品を読み返す事が出来ないのだろうと、語りながらとても寂しく感じた。
 旅の始まり、少年達の出会いと別れでひと段落つける。泥棒猫とサーカス団の話は明日へ持ち越しだ。

「もっとだ! 今すぐ聞きたい!」
「マグナ様、お言葉は嬉しいのですが……そろそろ」

 使用人の方を見ると、時計をチラチラと気にしている。夕食の時間だ。

「食べながら聞く」
「お行儀が悪いですよ。私の話は音楽じゃないんですから」

 ぷくーっと頬を膨らませて私に不服を訴える。仕草が子ども過ぎて可愛い。

「じゃ、食べ終わったら」
「食べ終わったら薬飲んで寝てください」
「いいーー!」

 ベッドでボスンボスン癇癪起こしてる。
 うんうん。すごく面白い話だからなぁ。次回に続くと言われて納得出来ないよね。うんうん。

「じゃあ、寝る前に少しだけお話ししましょう」
「ん! ん!」

 ガクガク頷く姿に最早こちらを見下していた生意気な子どもの面影はなかった。
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