催淫魔法士の日常

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7: ◯◯しないと出られない建築⑥

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「ん……」

 リゲルの分厚い舌が筋をなぞるように這う。
 ゾクゾクと背筋を走る感覚に、腰の奥がズクリと疼きを覚えるノトスは、思わずリゲルへと縋りつく。

「はぁ、はぁ……っ……」
「ロルールさん、可愛いです」
「ん、んぁ……あぅ!」

 首筋を舐める行為を続けながら、耳の裏を指で擦る。すると面白いくらい肩と首を跳ねさせながらノトスが甘い声を上げて反応した。
 その様子に気を良くしたリゲルは、首筋に吸いつくようなキスマークをつけた後、今度は耳を口に含み、飴玉みたいにしゃぶりついた。ぐりゅぐりゅと舌で舐め回され、甘噛みされ、耳腔へズボズボと無遠慮に舌先を捩じ込まれる。

『グチュグチュ』
「あ、ぁ、……やめ、いやら……ぅ、ひッぐ!」

 耳を犯され、腰を跳ねさせ甘い鳴き声をあげた後、力が抜けたようにリゲルに体を預けたノトスが潤けた瞳を彼へと向ける。
 少し恨めしい感じで。

「んっ……関係ない場所に、寄り道するな」
「耳弱いんですね……ふふ、ごめんなさい」

 リゲルはノトスの身体をベッドへ押し倒して覆い被さる。
 ノトスの顔を両手で包み込み、額同士をコツリと合わせる。
 そして、熱に浮かれた表情で、蕩けそうな声色で囁いた。

「今から、貴方を抱きます」
「……うん」

 宣言されると妙に恥ずかしいもので、ノトスは頬を微かに紅らめた。
 そして、ゆっくりとリゲルはノトスの衣服を剝いていった。
 露わになった胸の突起へ舌を這わせ、ちゅぅちゅぅと赤子の様に音を立てて吸い付くリゲル。

「んっ! また、君は……」
「すふぃまへん……でも、きもひいれひょ」
「そ、こで……喋るなって……はぁ、もう……好きにしろ」

その頭をそっと抱き込んだノトスは、優しくリゲルの頭を撫でながら熱い吐息を吐き出していた。
 舌先で転がして、指で摘まんで引っ張って捏ね回す。
 リゲルが舌を使う度に、ピクピク反応する身体。彼がもう片方の突起にしゃぶり付くとノトスは堪らないとばかりに腰を揺らめかせた。

「はぁ、あぅっ! もぉ、いい……」
「ぷは…………じゃあ……こっちも触りますね」

 散々嬲られ、ぷっくり紅く腫れ上がった乳首を満足気に眺めながらノトスの下半身へと手を滑らすリゲル。ベルトを外しファスナーを開くと中から少し窮屈そうに押し出されたモノが下着越しに姿を現した。
 下着をずらして出てきたモノをマジマジと眺めるリゲルは、あの夜の記憶を辿る。

「(あの時は見る余裕無かったけど……ロルールさんって、すごい感じやすい身体なんだ。媚薬の所為かもしれないけど)」
「……なに?」
「いえ、大きいなぁと」
「君のが……大きい」

 ノトスはリゲルの股間へ手を這わすと服を押し上げて主張しているモノを布越しに撫で上げる。
 
「うっ……あ……っ!」

 撫で上げられて、少し上向きになったリゲルのモノがピクリと反応した。そして、ノトスは手を這わしたまま、その下の玉へも手を添えた。布越しに、優しく揉みしだくように刺激を与える。
 もどかしい手付きで与えられる快楽にリゲルは腰を震わせながら身悶えした。
 しかしリゲルの反応を楽しむのもほどほどにしてノトスは、下着の中に潜り込ませて直接リゲルのモノへ触れて取り出す。既に硬く勃起しているソレを上下に扱いた。

「んん! ろ、るーるさっ、あッ……だめ」

 リゲルの口からは、喘ぎ声と静止の言葉が交互に吐き出された。
 裏を指でなぞり上げて、親指で亀頭をぐりぐりと弄くりまわす。尿道孔からは扱く度に先走りがトプトプと溢れ出しており、それを指につけて塗りたくる。滑りの良くなった竿を擦り上げ、絶頂を促す。

「出る、あ゙ッ、んんぅ……!」

 ノトスから与えられる愛撫と手淫にリゲルは腰を浮かせて悶えた。そして絶頂と共に勢いよく吐き出された白濁でノトスの顔や胸をよごしてしまった。

『ビュク!』
「……ぁ……」
「す、すみません!」
「すごい勢い……ふふ、濃いし。しっかり抜かないと体に悪いよ」

 ノトスは、顔にかかったリゲルの精をペロリと舐めて見せた。その光景を目にしたリゲルは驚いた顔を見せたが、ノトスは気にせず扉を気にしていた。

「……うん。射精は判定受けてないな」
「え?」
「コレは確認兼ねてのテスト作業だから。ただの射精を性行為判定する不具合もたまにある」
「……そう、でした。コレは仕事」
「うん、仕事」

 だから、今からする性行為も仕事の一環だ。何も、後ろめたい事などない。仕方ない事だから。

「……仕事はちゃんとしないと、ですね?」
「ああ……ん?」

 リゲルが指に潤滑油を纏わせながら、少し含みのある言い方に首を傾げるが、足をぱっかり開脚させられ、指を後孔へ挿し込まれて思考が霧散する。

『クチュ』
「……っ……」
「……ロルールさんのお尻って柔らかいですよね……なんか、不思議な感触。僕の指が、全部入っちゃうのに狭いんです。それに、すごく吸い付いてきます」

 リゲルは埋めた指をクイ、クイッと曲げたり伸ばしたりして、肉壁を押しながら奥へ進める。
 ぷっくりと盛り上がった前立腺に指が当たると、ノトスの身体がピクッと反応した。
反応を見て気を良くしたリゲルは指でそのしこりを何度も押しつぶした。

『ぐ、ぐぐ、グゥ、グッ』
「あっ……く、んん!」

 ノトスの脚がガクガクと痙攣する。前立腺を押される度に身体が震え、刺激にノトスのモノがビクビクと跳ねるように勃起している。

「あッ、は、ぁ……も、そこやめ! あ!」
『ぐりっ!』
「ひっ、ぃ!」

 一際強い刺激を受け、リゲルの服に爪を立てたが、その甲斐虚しくノトスは腰を跳ね上げた。脚に力が入り爪先がぎゅっと丸まり内腿が痙攣を起こす。
 射精はせぬまま、内部の刺激だけで絶頂を迎えた。
 余韻を味わうように指を咥えたまま腰を揺らめかせる様子は厭らしくも可愛いものでもあった。
 ノトスが快楽の波に呑まれて一時的に放心状態になっている間に、リゲルは自分の下半身の衣類を取り払っていた。そして自身の昂りに潤滑剤を垂らして手で馴染ませる。

「ロルールさん……そういう顔して、イくんですね」
「ぅ……り、げるく……ん」
「よく見えますね。このヤり方」

 バックではなく、今は正面から向き合っている。
 ノトスの表情や反応が具に見て取れて良い感じだ。とリゲルは一人満足気だ。

「……挿れますよ」
「ん、わかった」

 両脚を自分で抱えて、グイッと大きく開いて見せるノトス。彼の秘部もすっかり準備万端の状態で、ヒクヒクとその口を蠢かしている。
 先端を押し当てるとまるで待ちわびたかの様な反応が返ってきた。

『ちゅ、ちゅぱ』
「! すごいです……先がキスされてるみたいに食まれて、気持ちいいです」
「んっ、んん……い、言わなくて、いいから」
「情報共有は大事でしょ」
「コレは俺個人の反応であって、し、仕事にしてもらっちゃ困る」

 しっかりとリゲルに目を合わせてノトスは言い返した。
 理性的な部分が多く残っているのに、この反応なのかと笑みを深めるリゲルが溢す。
 
「では、僕の独り言です」
『クプ』
「ッ……はぁ、ん」
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