悪役令嬢の逆襲

すけさん

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レンの後悔

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レンside


はぁ、等々ケイゴとジュリアンが婚約してしまった。
今更後悔したって遅いってのは分かってるけど、婚約していた頃に戻れるなら今度こそ絶対離さないのに・・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー


「ん??あれ?ここどこだ?」


「お目覚めでいらっしゃいますか?レン様!
今日はポーツ家のジュリアン嬢との初めての顔合わせでございますから、大人しくしてくださいませ」


執事のヤン爺が俺に説教をグダクダとする!
ヤン爺の説教は長いんだよな・・・


あれ?
ヤン爺は確か三年前に亡くなったよな?

ってか目の前のヤン爺、なんか若くねぇ?


すると自分の顔をペタペタと触ると、違和感を感じる


そして鏡に映った姿に度肝を抜かれる!!



俺が若返ってる!!
ってか何歳だよ!?俺!?


「ヤン爺、俺、今何歳だよ?」


「七歳ですよ!?自分の歳も数えられないくらいお馬鹿さんになってしまわれたのですか?」


あー、これじゃまた説教コースに突入してしまう・・・


「おい!このままだとジュリアンとの顔合わせに遅刻するぞ!」


俺の言葉に慌ててる!これでヤン爺からの説教は切り抜けられたようだ。



「おっ!ジュリアン!久し振り!」


俺を怪訝な顔でジロジロ見る


あ、そっかーー
まだ俺達は会ってないのか!


それにしても、小さいとき可愛いじゃん!
流石に魔女メイクにドリルみたいな縦巻きロールじゃないしな!


「レン様、私とお会いした事がありまして?」


「いや、初めて会うかな?」


何故か口ごもりながら喋る俺に幻滅してるみたいだ


「なぁ、お前は将来俺と絶対結婚しろよ?」


「はい、私達は将来を誓い合う運命だと、言われました。」


そんな言葉に嬉しくなってくる。


「ケイゴって奴からは逃げろ!いいな?」


「はい!?ケイゴ様ですか?」


「お前と俺は結婚する!
ケイゴはそれを悔しそうに見守る運命だからな!」

あまりにも突拍子もない言葉に戸惑ってるらしい!


「レン様、私は貴方の婚約者に選ばれて嬉しいです!」


そんな可愛らしく言われたらデレデレしちゃうだろう!


「ジュリアン、俺はお前をずっと愛するよ!」


マセガキのような言葉に真っ赤になって俯いてるジュリアン


「私もレン様を愛しますわ!」


その言葉は俺にとって嬉しすぎるだろう・・・
気が付いたら涙を流していた


「えっ!?どうされたのですか?」


いきなりキーンと耳鳴りが聞こえてくる
頭を抱えて痛がる俺にあたふたしているジュリアン


そうこうしている内に気が付くとベッドに横たわっていた。
うん?またしても違和感が・・・・


夢!?
元に戻ったのか・・・・・



ーーーーーーーーーーーーー・・・
ーーーーーーーー・・・


等々、結婚式当日の朝を迎える。
今日からジュリアンは俺の手の届かない所にいってしまうんだな・・・



物思いに耽っていると
トントンと俺の部屋にノックの音が聞こえる。


「レン様、ジュリアン様の後支度がすんだようです!ウエディング姿をご覧になりますか?」


俺は少しの緊張と虚しさを感じながらも頷く。
もう、俺の元から離れるのだな・・・


「馬子にも衣装だな?」


「少しはお世辞でも綺麗って言いなさいよ!」


「相変わらず勇ましいな!ケイゴを尻にひきそうだよな!クックックックッ」


ギロっと睨まれる。


「あー、出会ったばっかりの時は紳士的で優しかったのに!
今じゃ悪態をつくようになっちゃうなんてね・・・」


「優しかった?記憶違いじゃないか?」


「やっぱり忘れてるんだ!
初めての顔合わせで『ジュリアン、俺はお前をずっと愛する』
って言ったの忘れてますよね?」


ズキッ
心臓に突き刺すような言葉に涙が止めどなく流れてくる。


「えっ!?レンどうしたの?」


「いや、何でもない」


俺はあの時、お前に会ってたのかもな・・・
きっと夢じゃなかったのかもな・・・


誰も信じてくれないだろうけど・・・
時間を遡って会いに行ったのかもな


ジュリアン、幸せになれよ!




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