101 / 104
新入社員~渡辺side③~
しおりを挟む
「・・・・・。」
言葉に詰まる石田さん、見かねた俺が助け舟を出す。
「石田さんとお知り合いですか?」
2人が俺に気付くと、上から下までジロジロ見られる、何だか値踏みされてるみたいで感じ悪いな・・・
「あ、どうも・・・神田商事社員の三浦恭二です。七美の元カレってやつです!」
石田さんを小馬鹿にするような話し方をする元カレ恭二。
「私は、神田美鈴(かんだみすず)です。
神田商事の社長は私のパパなんですよ~♡
七美とは親友だったんですけど、疎遠だったから久し振りに会えて嬉しい。」
2人の挨拶で何となく3人の関係性が垣間見える。
元カレ恭二は石田さんの友達の社長令嬢に鞍替えしたって感じなのかな?
何も答えない石田さん。
ずっと2人と視線を合わす事無く俯いたままだ・・・
こんなに自信なさげな石田さんは初めてだ。
そんな石田さんの両手を握りながら、嬉しそうに話す社長令嬢美鈴
「美鈴、ずっと七美に悪いことしたって謝りたかったの・・・
ごめんね~♡
でも、恭二が選んだのは私だから恨みっこなしでしょ?私達また親友に戻れるよね?」
震えながら耐えてる石田さんに、馴れ馴れしく接する社長令嬢。
我慢できず泣き出してしまう石田さん
「やだ・・・気分悪いんだけど・・・」
急に怒りだした社長令嬢美鈴が彼女を押すと、体制を崩した石田さんがテーブルにぶつかる
その上にあった料理を頭から被り酷い有り様に・・・・
直ぐに駆け寄って石田さんを支える
「石田さん、大丈夫?」
「うん、ごめんなさい・・・」
そんな姿の石田さんを見下しながら笑い転げている2人。
そんな俺達の前に、地味お局が立ちふさがり腕組みをしながら2人を睨みつける。
「大丈夫?石田さん?着替えましょう!」
そのまま外に連れ出されるとホテルの一室に案内される。
「・・・・あの、ここは?」
すると部屋の中からピンクのウイッグを被った、おじさんが向かい入れてくれる。
「や~ん、樹里ちゃん、この子達どうしたの?」
「河口さん、この子を凄く可愛く変身させてくれる?
後、隣の男もイケメン風に仕上げて!!宜しく!!
・・・・ってか欄丸は??」
「今、樹里ちゃんの要望通り洋服を調達しに行ったわよ!!
樹里ちゃんも着替えないと!」
するといきなり俺達の前で、真っ黒なウイッグを外す地味お局。
眼鏡も外し、露わになった亜麻色の髪をバサリと下ろす。
えっ??
誰??この人??
「全く、私の可愛い部下に恥をかかせるなんて許さないわ!!
石田さん、あんな馬鹿な男なんて相手にしちゃ駄目よ!!
私があの男をギャフンって言わせてみせるから、一緒に復讐しましょう!!」
「あ、あの、・・・地味、じゃなくて山田さんって一体何者なんですか・・・・」
「魔法使いのレディ♡」
素顔の地味お局は、綺麗な顔で優しく微笑む。あまりの変わりように魅入ってしまう。
「ジュリジュリ~♡
お待たせ!!これでいいかな?写メ貰ったからその子に合うように選んできたけど!」
息をゼイゼイと吐きながら思いっきりドアを開けて、一気に喋り出すイケメン・・・
ってか?この見覚えある顔は、ファッションデザイナーの欄丸?
「欄丸、遅いって!!?・・・で選んだ洋服ってどれ?」
「ジュリジュリ、これなんだけどどう?」
「流石私の欄丸だわ~!!合格♡」
そしてピンクのウイッグを被ったおじさんの魔法で劇的に変わる俺
ブランドスーツに身を包み、髪の毛もセットしてもらい鏡の自分は爽やかイケメン!
隣の石田さんも、綺麗に変身させてもらってる。
元々石田さんは綺麗だったけどプロが手掛けるとこうも変わるんだな・・・
すると又しても極上のイケメンが部屋へと入ってくる。
「花子ちゃん~!めっちゃ会いたかったよ♡」
いきなり地味お局に抱きつく極上イケメン
「全く、葵は発情期なの?」
地味お局の冷たい言葉に何故か嬉しそうにはにかむ。
「ヤバい、花子ちゃんの毒舌に悶絶~♡」
うっとりしながら地味お局に抱き付こうと両手を伸ばすと、イケメンのおでこを手で押さえてシャットアウトする地味お局。
「ウザ、興奮しすぎ・・・」
「花子ちゃんに、ギュッしてしたいんだけどな・・・」
何なんだ、このバカップルみたいな会話のやり取り
俺も、石田さんも唖然として2人をガン見してると
「全く、相変わらずバカップルよね~!
こっちの2人が呆然としてるわよ~
武田君ったら、樹里ちゃんを溺愛しすぎでウザがられて振られちゃうんじゃないの?」
ピンクのウイッグを指でクルクルと回しながら呆れてるおじさん
「・・・ってか、山田さんって何者なんっすか?素顔がめっちゃ別人だし・・」
俺の問いかけに石田さんも同調する
「樹里ちゃんの正体はね・・・」
「河口さん、余計な話しなくていいんで・・・」
ピンクのウイッグのおじさんが苦笑いしながら口元を押さえる。
「やだ~~~私ったらまた余計な話しちゃったわよね~ごめんね、樹里ちゃん。」
「いい、渡辺も石田さんも私に関する質問は一切禁止だから!!」
言葉に詰まる石田さん、見かねた俺が助け舟を出す。
「石田さんとお知り合いですか?」
2人が俺に気付くと、上から下までジロジロ見られる、何だか値踏みされてるみたいで感じ悪いな・・・
「あ、どうも・・・神田商事社員の三浦恭二です。七美の元カレってやつです!」
石田さんを小馬鹿にするような話し方をする元カレ恭二。
「私は、神田美鈴(かんだみすず)です。
神田商事の社長は私のパパなんですよ~♡
七美とは親友だったんですけど、疎遠だったから久し振りに会えて嬉しい。」
2人の挨拶で何となく3人の関係性が垣間見える。
元カレ恭二は石田さんの友達の社長令嬢に鞍替えしたって感じなのかな?
何も答えない石田さん。
ずっと2人と視線を合わす事無く俯いたままだ・・・
こんなに自信なさげな石田さんは初めてだ。
そんな石田さんの両手を握りながら、嬉しそうに話す社長令嬢美鈴
「美鈴、ずっと七美に悪いことしたって謝りたかったの・・・
ごめんね~♡
でも、恭二が選んだのは私だから恨みっこなしでしょ?私達また親友に戻れるよね?」
震えながら耐えてる石田さんに、馴れ馴れしく接する社長令嬢。
我慢できず泣き出してしまう石田さん
「やだ・・・気分悪いんだけど・・・」
急に怒りだした社長令嬢美鈴が彼女を押すと、体制を崩した石田さんがテーブルにぶつかる
その上にあった料理を頭から被り酷い有り様に・・・・
直ぐに駆け寄って石田さんを支える
「石田さん、大丈夫?」
「うん、ごめんなさい・・・」
そんな姿の石田さんを見下しながら笑い転げている2人。
そんな俺達の前に、地味お局が立ちふさがり腕組みをしながら2人を睨みつける。
「大丈夫?石田さん?着替えましょう!」
そのまま外に連れ出されるとホテルの一室に案内される。
「・・・・あの、ここは?」
すると部屋の中からピンクのウイッグを被った、おじさんが向かい入れてくれる。
「や~ん、樹里ちゃん、この子達どうしたの?」
「河口さん、この子を凄く可愛く変身させてくれる?
後、隣の男もイケメン風に仕上げて!!宜しく!!
・・・・ってか欄丸は??」
「今、樹里ちゃんの要望通り洋服を調達しに行ったわよ!!
樹里ちゃんも着替えないと!」
するといきなり俺達の前で、真っ黒なウイッグを外す地味お局。
眼鏡も外し、露わになった亜麻色の髪をバサリと下ろす。
えっ??
誰??この人??
「全く、私の可愛い部下に恥をかかせるなんて許さないわ!!
石田さん、あんな馬鹿な男なんて相手にしちゃ駄目よ!!
私があの男をギャフンって言わせてみせるから、一緒に復讐しましょう!!」
「あ、あの、・・・地味、じゃなくて山田さんって一体何者なんですか・・・・」
「魔法使いのレディ♡」
素顔の地味お局は、綺麗な顔で優しく微笑む。あまりの変わりように魅入ってしまう。
「ジュリジュリ~♡
お待たせ!!これでいいかな?写メ貰ったからその子に合うように選んできたけど!」
息をゼイゼイと吐きながら思いっきりドアを開けて、一気に喋り出すイケメン・・・
ってか?この見覚えある顔は、ファッションデザイナーの欄丸?
「欄丸、遅いって!!?・・・で選んだ洋服ってどれ?」
「ジュリジュリ、これなんだけどどう?」
「流石私の欄丸だわ~!!合格♡」
そしてピンクのウイッグを被ったおじさんの魔法で劇的に変わる俺
ブランドスーツに身を包み、髪の毛もセットしてもらい鏡の自分は爽やかイケメン!
隣の石田さんも、綺麗に変身させてもらってる。
元々石田さんは綺麗だったけどプロが手掛けるとこうも変わるんだな・・・
すると又しても極上のイケメンが部屋へと入ってくる。
「花子ちゃん~!めっちゃ会いたかったよ♡」
いきなり地味お局に抱きつく極上イケメン
「全く、葵は発情期なの?」
地味お局の冷たい言葉に何故か嬉しそうにはにかむ。
「ヤバい、花子ちゃんの毒舌に悶絶~♡」
うっとりしながら地味お局に抱き付こうと両手を伸ばすと、イケメンのおでこを手で押さえてシャットアウトする地味お局。
「ウザ、興奮しすぎ・・・」
「花子ちゃんに、ギュッしてしたいんだけどな・・・」
何なんだ、このバカップルみたいな会話のやり取り
俺も、石田さんも唖然として2人をガン見してると
「全く、相変わらずバカップルよね~!
こっちの2人が呆然としてるわよ~
武田君ったら、樹里ちゃんを溺愛しすぎでウザがられて振られちゃうんじゃないの?」
ピンクのウイッグを指でクルクルと回しながら呆れてるおじさん
「・・・ってか、山田さんって何者なんっすか?素顔がめっちゃ別人だし・・」
俺の問いかけに石田さんも同調する
「樹里ちゃんの正体はね・・・」
「河口さん、余計な話しなくていいんで・・・」
ピンクのウイッグのおじさんが苦笑いしながら口元を押さえる。
「やだ~~~私ったらまた余計な話しちゃったわよね~ごめんね、樹里ちゃん。」
「いい、渡辺も石田さんも私に関する質問は一切禁止だから!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
40
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる