毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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ドキドキするのは恋の始まり?

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「武田さんの事は嫌いじゃないです。」



「嫌いじゃないって事は好きって事?」



「好きっていうか・・・自分の気持ちが分からない」



私は素直に思っている事をホストに告げると



「じゃあ、確かめてみる?」


悪戯っぽく含み笑いを零すホスト。



「確かめるってどうやって!?
う、ん、うっ・・・・」



私の話の途中で、強引に引き寄せられ不意打ちで唇を塞がれる。




後頭部をがっしり掴まれ角度を変えながらどんどん深くなっていく口づけに翻弄されていく


そのまま唇が離れると、




「どう、ドキドキした?」



悪戯っ子みたいに聞いてくる



真っ赤になり潤んだ目を眼鏡越しに見せると



「少しでもドキドキしたら俺の事を好きって事じゃない?」




真っ赤になりながらも・・・・



「嫌ではなかった・・・
ドキドキもした・・・・けど」



私の言葉を聞いてギュッと抱きしめられた。




「じゃあ、俺達このまま付き合っちゃう?」



「はぁ?ドキドキしたからって好きって言うのとは違うんじゃない!?」



「自分の気持ちに気付いてないだけで、花子ちゃんは俺が好きなんだよ!」


なんか上から目線の発言に少しイラつく




「何勘違いしてんの?ドキドキしたから好きってありえないでしょ?
吊り橋効果って知らないの?」



「吊り橋効果ね・・・・・」



「そろそろ離れてくれません?
それから今度変な事したら東京湾に埋めるから」



私はホストの腕の中から脱出しようともがくが逆に強く抱きしめられる。



「照れちゃって花子ちゃん可愛いね!!」



ホストの言葉に真っ赤になってしまう。



「そろそろ、俺も限界なんだ
クリスマスイブに告白の返事聞かせてくれない?俺か織田、どっちを選ぶのか」



ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー



あの後、ちゃんとタクシーで家まで送ってもらった。
(勿論、最終的に欄丸に屋敷まで送ってもらったが)






今日のホストの突然の行動に動揺してしまった。



なんで動揺したか?



だってキスされたのが嫌じゃなかったから・・・・



自分の中でホスト風偽王子への想いは、かなり膨らんでいるのだろうか



好きなんだろうか・・・・



全然、眠れないじゃないか!!!



ベッドに入っても思い出すのは、ホストとのキスシーン。



頭の中までがホストでいっぱいなのだ



俺様毒舌にキスされた時も、勿論ドキドキしたけど・・・
ビックリした方が大きくて恋愛に置き換えられない。



クリスマスイブが私のタイムリミットなのかもしれない。




どっちみち、私のタイムリミットも近い。
そろそろ答えを出さなければ・・・












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