毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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恋は突然やってくる

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◇◆武田葵side◇◆


あの新入社員歓迎会の突然の告白事件から一夜明け自分の言動に戸惑っていた。



俺、花子ちゃんに告ったよな・・・・


夢だったのか・・・・


いやいや・・・


夢じゃなく現実だ!


嘘だろ俺何してんだろう・・・・



俺があんな地味子にマジになるはずないよ
だって、今まで付き合ってきた相手とタイプが全く違いすぎるだろ!
ここに燻って消化しきれない気持ちは
きっと勘違いだ・・・



落ち着け、俺!!



取り合えず酔った勢いの嘘っぱちだと笑い話ににしてしまえば勘違いだと認識してもらえるだろう・・・・


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昨日の夜にあんなにイメトレしていたのに、花子ちゃん見たら真っ赤になってしまった。

俺どうしたんだろう・・・・


ドキドキと心臓の音が激しく波打つ



気がついたら彼女の腕を掴んでいた。



おい!!



ここは職場だ!!


何やってんだ俺!!




咄嗟に一緒に営業に同行させてしまった。




公私混同だな・・・・

思わず自分の行動に笑ってしまう。








顔は素っぴんに近いみたいで化粧毛もなく、あの瓶底眼鏡で顔が覆い隠されている。
口元のでかい黒子が妙に目立ち
髪は真っ黒で後ろで一本で縛り本当に地味すぎる容姿だ。



服装は基本のリクルートスーツって感じで、白いブラウスに黒の膝丈のタイトスカート


本当にTHE平凡って感じの
どこに惚れる要素があるんだ?



でも・・・・



でも・・・・



昨日の咄嗟に行動した行動がテキパキとしていて妙に格好良く見えた。

只の人命救助だって言っても、その場に遭遇してしまったら普通はテンパったって可笑しくないのに・・・・


彼女のテキパキと動く姿に、その行動力に、呆気にとられてしまっていた。

彼女のまわりにキラキラと輝くオーラが見えて目が離せなくなったんだ。



何故だかあの地味な顔が可愛いって思えてしまうほど末期みたいだ・・・・



そして興味をそそるのが、俺なんて眼中にないって独特のスタンス
それがかえって闘争本能に刺激を与えてるのかもしれない・・・


だって、俺ってかなりのモテ男なのに俺の誘いに全然のらないってのがなんとも興味深い。







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