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レイラの誤算

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◇◆レイラside◇◆



はぁ??
どうしてルキ様が出てくるの?



なんでよ!!隣国の皇太子ルキも落とす予定だったのに・・・・
私の計画が狂いまくりよ!!


そして隣で魂が抜けたように立ち尽くすシオン


「俺は何でカナと婚約破棄してしまったんだ・・・・」


馬鹿な男よね?
何を今更嘆いてるのか・・・・


「シオンが自分で選択した結果でしょ?
今更なにいってんのよ!?」


「こ、こんな筈じゃなかったんだ!!
どうして俺がカナと別れなきゃいけないんだ!!」


半狂乱のシオンに呆れてしまう。
何を今更!?まさか納得してなかったの??


「い、今すぐ婚約破棄の無効を訴える!!」


どこか頭のネジがぶっ飛んだお坊っちゃま発言に唖然としてしまう。


「シオンは、自分で決めたんだよね?
私を取るかあの女を取るか??
今更知らなかったとか馬鹿じゃないの?」



その場に崩れ落ち項垂れるシオン


「それよりもルキ様が調べるって言ってるけど大丈夫??
ちゃんと賄賂は渡してるんでしょ?
まさか裏切ったりしないわよね?」



キョトンとした顔のシオンに一抹の不安が過る



ま、まさかちゃんと裏工作してないの?



「賄賂って誰にするんだ?」



私は顔面蒼白になった。
裏工作もせずにあのルキ様を騙し通せる筈がないでしょ・・・・


「もういいわ!私の方でちゃんとやるから!!取り敢えずシオンは私の邪魔しないで!!」


急いで腰巾着三人組を呼び寄せ、いつものように命令する。


「ねぇ、私の言いたい事は分かってるわよね?」


黙りする3人だがミチが拮抗を破る。


「それは私達も罰せられるという事ですよね?やってもいない嘘を並べて私達に何の利益があるんでしょうか?」


ミチの反抗的な態度にイラっとする



「ふざけないでよ!!今更何を言ってるのよ?今まで逆らった事もないのに何なのよ!!生意気よ!!」




「そもそも、私達が協力していたのは別に貴方の為じゃない!
カナ様があまりに我が儘放題で懲らしめたかった事が発端なのよ!!
でも、今はカナ様に不満はないし!!」


他の2人も頷いてる。


何なのよ・・・
あんたたちは私の駒として動いてくれなきゃモブとしての存在価値もないじゃない!!



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