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モスコミュール
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私の部屋はガラクタだらけだ。天井まで山積みになった本の固まりがいくつもあったり、それが崩れていたり。若い頃付き合っていた彼氏に貰った野球ボール。足の踏み場もない。奥の部屋にはキングサイズのベッドが置いてあって、その上だけは綺麗にしてある。
その日は、行きなれたバーに行った。カウンターで一人モスコミュールを呑んでいた。背後から三人組の男に絡まれて、今日の相手にはよさそうだと少しだけ会話をして家に連れて帰る。しかしなぜか、誰も手は出さない。それが目的のくせにと思った。ところで彼らは私よりずっと若そうに見えた。そのうちの一人、顔にまだ幼さを残した青年が取り残された。ほか二人は酔いつぶれながら帰って行った。お姉さんに童貞卒業させてもらえよ!と言い残された青年はうるせぇよと言いつつも満更ではなさそうであった。
バスタブにお湯を貯めて、泡風呂にした。彼の服を脱がせると少し恥ずかしそうだった。二人で湯船に浸かって、少しだけ遊んだ。風呂を出てタオルを渡して頭を乾かしてあげた。彼は大型犬のように大人しくしていた。
そして裸のまま二人で布団に潜り込んだ。私が彼の首筋を舌で舐めた。少しずつ下半身に指を伸ばすと彼が悶えた。そろそろ入れるか、と私が上に乗った時ラジカセから音楽が流れ始めた。。驚いた彼は目を見開く。大丈夫よ、と私が言うと彼は再び私に体を委ねた。少し私が動いていると、彼も腰を動かしてきた。そのうち我慢出来なくなったのか私は寝転がされてがつがつと下手な動きをされた。私がもう少し優しく、と言うと彼はしょんぼりしながらごめんなさいと私に口付けをして少しゆっくり動いた。その時触れた人肌と体温に安心して、私はようやく行為に集中することができた。
次の日、私達は街のパン屋に行った。人はほとんど歩いていない。どうして買い物に行くんですか、と彼が尋ねる。私は無視した。彼が私の手を握る。私は彼を見上げて手を繋ぐのは恋人だけよと言ったらしょんぼりした。
帰宅すると、部屋が真っ暗だった。電気をつけて出かけたはずなのに。部屋も綺麗になっていた。奥のベッドで誰か眠っている。完全に不法侵入だと思った。この部屋の鍵は私しか分からないのに。あんた誰よ、と叫んでも相手は寝ているのか全くこちらに気づかない。凶器だったら困るので、私は少しだけ彼の後ろに隠れていた。このままでは何も変わらないので私は意を決して部屋の中に入った。彼が声だけで私を引き止めた。
ベッドで寝ているのは私の母であった。安堵と不信感があった。揺さぶって起こすと不機嫌に目覚めた。親だったから帰って、と彼は帰らせた。またセックスしたいなら、あのバーに来なさいと伝えた。母はその会話を微妙に聞いていたようで、彼が帰ったあと生意気だとかなんだと説教された。
こんないい部屋に住んでいるのにどうして結婚しないんだとか、いまの男が誰なのか、なぜ掃除しないのか、根掘り葉掘り聞かれた。
綺麗になったリビングにはテーブルが置かれていて、私達はそれに向き合って座った。久しぶりに会った母は少し痩せていて、それでも性格も何も変わっていなかった。
しばらく二人で生活した。布団で二人で眠った夜からもう男と遊ぶことは無くなった。
ある日、誰かが尋ねてきた。珍しいと思いながらドアを開けると昔私が出版社に原稿を持ち込んだ時の編集者だった。今更なんだと思いつつ母が通せと言うので、部屋に入れた。
何か?と聞くと分厚い図鑑のような原本を渡してきた。私の書いた本であった。お茶を入れて座っていた母がすごいじゃないの、と言った瞬間私は思わず泣いてしまった。この本を発売しようと思っています、と編集者が言う。私の隣で鼻を啜らせた母を見て、さらに編集者が続けた。
最新のやつですよね、彼女。よく買えましたねー。私はえ?と思って母を見た。母は無言で編集者を見つめている。幾許かして母が舌を伸ばした。ほら、なにもスイッチないじゃないと私が言おうとした時、舌の内側にUSBメモリを刺す穴が開いていた。そして、母が顎を外した。中から青い光が零れている。彼女は母ではなく、ロボットであった。
私は違うと叫びながら泣きわめいた。編集者は困惑しながら私の方に寄ってきて、背中を撫でてきた。ロボットなわけない、生きてる、だってここにいるじゃない。
私が泣き止むのを彼女と編集者がずっと待っていた。まさか彼も、と思って無理矢理口に指を突っ込んで確認したけど彼は人間だった。
落ち着いて、ベッドに腰掛けると彼女が着いてきた。廃棄するかどうか尋ねられた、するわけないと答えると再び彼女は母に戻った。
編集者はよくある話ですけど目の前で見たのは初めてですよ。なんか辛いですね、と言った。その後この型を手に入れるのはとても難しかっただろうこと、そして私が母からどれだけ愛されていたのかを長い時間かけて説明された。
私の母は、ロボットの研究をする第一人者だった。だから小さい頃から家に人間を真似た奴らが何台も居た。母はほとんど家に居なかったし、一人っ子なので私は人肌と言うものを十七になるまで知らなかった。初めて当時の彼氏と繋がった時から、人間の男と体を重ね合うのは心地よかった。確かに生きている気がして。時々性処理をするためだけの人型とも寝た。でも彼らはやはり、人間ではなかった。耳を当てると体の中で機械が動く音がするから。
私は無機質で冷たいロボットが大嫌いだ。何もかもが電子化したこの世も。テレビも、読み物も、全てたった一枚の薄っぺらな画面で終わらせられる。私にとってそれは寂しくてどうしようもなかった。本の存在感も、少しずつ擦り切れて音のしなくなるラジオのカセットも、それは私の救いだったのだ。人とロボットの判別がつかなくなった最近では、どちらなのか確かめる方法が性行為だけになってしまった。そうでもなければ、その肌の質感や温度は分からないだろう。
母は私の二十代前半で亡くなった。葬式はとても地味で身内だけしか呼ばなかった。その葬式で彼女が作ったロボットと共に彼女を見送ったはずなのに、どうしてそれを忘れていたのかさっぱりわからない。
困惑して泣いてしまったことを編集者に謝罪すると、目が覚めた。ああ、夢か、と気づいた。私は泣いていて、涙が枕を濡らしていた。カーテンを開けると目の前に建ち並んだビルが見えた。枕元に置かれた母の写真を手に取る。母との思い出と夢の母の体温に縋るような気持ちが溢れた。相変わらず汚い部屋だった。母は居ない。そしてロボットも編集者も、バーで出会った青年さえも。確かに昨日、バーに行ったと思ったのに。
シャワーを浴びてから母に電話した。ワンコールで出て、何も言っていないのにランチに行こうと誘われた。分かった、と答える。母は下のパン屋の前に13時集合しましょうと電話を切った。
私の母はロボットになった。母は記憶、話し方、性格、脳内にあるすべてを、小さなうさぎのぬいぐるみに入れ込んだ。そのロボットは柔らかいのに重い。そしてそれは、私が昔ずっと抱っこして寝ていた母から貰ったぬいぐるみだ。そしてぬいぐるみは母の声で説教したり、喚いたりする。そのぬいぐるみに振り回される会社の人々。でも会話するとそれは母で、寂しくて泣けばごめんねと膝の上で私を抱きしめるし男を部屋に連れ込むなと怒られる。私たちは一緒に暮らしている。ただ彼女は掃除ができない。体が小さいから。でも私は部屋にお掃除さんを置きたくないから部屋は年中汚いまま。そのせいで、私は未だに口うるさく怒られるのだ。煩わしいけれど、母と共に幼い頃過ごせなかった時間を取り戻しているような気がした。
着替え始めるために下着を漁ると、ラジオが部屋の荷物に埋もれて音楽を流し始めた。
その日は、行きなれたバーに行った。カウンターで一人モスコミュールを呑んでいた。背後から三人組の男に絡まれて、今日の相手にはよさそうだと少しだけ会話をして家に連れて帰る。しかしなぜか、誰も手は出さない。それが目的のくせにと思った。ところで彼らは私よりずっと若そうに見えた。そのうちの一人、顔にまだ幼さを残した青年が取り残された。ほか二人は酔いつぶれながら帰って行った。お姉さんに童貞卒業させてもらえよ!と言い残された青年はうるせぇよと言いつつも満更ではなさそうであった。
バスタブにお湯を貯めて、泡風呂にした。彼の服を脱がせると少し恥ずかしそうだった。二人で湯船に浸かって、少しだけ遊んだ。風呂を出てタオルを渡して頭を乾かしてあげた。彼は大型犬のように大人しくしていた。
そして裸のまま二人で布団に潜り込んだ。私が彼の首筋を舌で舐めた。少しずつ下半身に指を伸ばすと彼が悶えた。そろそろ入れるか、と私が上に乗った時ラジカセから音楽が流れ始めた。。驚いた彼は目を見開く。大丈夫よ、と私が言うと彼は再び私に体を委ねた。少し私が動いていると、彼も腰を動かしてきた。そのうち我慢出来なくなったのか私は寝転がされてがつがつと下手な動きをされた。私がもう少し優しく、と言うと彼はしょんぼりしながらごめんなさいと私に口付けをして少しゆっくり動いた。その時触れた人肌と体温に安心して、私はようやく行為に集中することができた。
次の日、私達は街のパン屋に行った。人はほとんど歩いていない。どうして買い物に行くんですか、と彼が尋ねる。私は無視した。彼が私の手を握る。私は彼を見上げて手を繋ぐのは恋人だけよと言ったらしょんぼりした。
帰宅すると、部屋が真っ暗だった。電気をつけて出かけたはずなのに。部屋も綺麗になっていた。奥のベッドで誰か眠っている。完全に不法侵入だと思った。この部屋の鍵は私しか分からないのに。あんた誰よ、と叫んでも相手は寝ているのか全くこちらに気づかない。凶器だったら困るので、私は少しだけ彼の後ろに隠れていた。このままでは何も変わらないので私は意を決して部屋の中に入った。彼が声だけで私を引き止めた。
ベッドで寝ているのは私の母であった。安堵と不信感があった。揺さぶって起こすと不機嫌に目覚めた。親だったから帰って、と彼は帰らせた。またセックスしたいなら、あのバーに来なさいと伝えた。母はその会話を微妙に聞いていたようで、彼が帰ったあと生意気だとかなんだと説教された。
こんないい部屋に住んでいるのにどうして結婚しないんだとか、いまの男が誰なのか、なぜ掃除しないのか、根掘り葉掘り聞かれた。
綺麗になったリビングにはテーブルが置かれていて、私達はそれに向き合って座った。久しぶりに会った母は少し痩せていて、それでも性格も何も変わっていなかった。
しばらく二人で生活した。布団で二人で眠った夜からもう男と遊ぶことは無くなった。
ある日、誰かが尋ねてきた。珍しいと思いながらドアを開けると昔私が出版社に原稿を持ち込んだ時の編集者だった。今更なんだと思いつつ母が通せと言うので、部屋に入れた。
何か?と聞くと分厚い図鑑のような原本を渡してきた。私の書いた本であった。お茶を入れて座っていた母がすごいじゃないの、と言った瞬間私は思わず泣いてしまった。この本を発売しようと思っています、と編集者が言う。私の隣で鼻を啜らせた母を見て、さらに編集者が続けた。
最新のやつですよね、彼女。よく買えましたねー。私はえ?と思って母を見た。母は無言で編集者を見つめている。幾許かして母が舌を伸ばした。ほら、なにもスイッチないじゃないと私が言おうとした時、舌の内側にUSBメモリを刺す穴が開いていた。そして、母が顎を外した。中から青い光が零れている。彼女は母ではなく、ロボットであった。
私は違うと叫びながら泣きわめいた。編集者は困惑しながら私の方に寄ってきて、背中を撫でてきた。ロボットなわけない、生きてる、だってここにいるじゃない。
私が泣き止むのを彼女と編集者がずっと待っていた。まさか彼も、と思って無理矢理口に指を突っ込んで確認したけど彼は人間だった。
落ち着いて、ベッドに腰掛けると彼女が着いてきた。廃棄するかどうか尋ねられた、するわけないと答えると再び彼女は母に戻った。
編集者はよくある話ですけど目の前で見たのは初めてですよ。なんか辛いですね、と言った。その後この型を手に入れるのはとても難しかっただろうこと、そして私が母からどれだけ愛されていたのかを長い時間かけて説明された。
私の母は、ロボットの研究をする第一人者だった。だから小さい頃から家に人間を真似た奴らが何台も居た。母はほとんど家に居なかったし、一人っ子なので私は人肌と言うものを十七になるまで知らなかった。初めて当時の彼氏と繋がった時から、人間の男と体を重ね合うのは心地よかった。確かに生きている気がして。時々性処理をするためだけの人型とも寝た。でも彼らはやはり、人間ではなかった。耳を当てると体の中で機械が動く音がするから。
私は無機質で冷たいロボットが大嫌いだ。何もかもが電子化したこの世も。テレビも、読み物も、全てたった一枚の薄っぺらな画面で終わらせられる。私にとってそれは寂しくてどうしようもなかった。本の存在感も、少しずつ擦り切れて音のしなくなるラジオのカセットも、それは私の救いだったのだ。人とロボットの判別がつかなくなった最近では、どちらなのか確かめる方法が性行為だけになってしまった。そうでもなければ、その肌の質感や温度は分からないだろう。
母は私の二十代前半で亡くなった。葬式はとても地味で身内だけしか呼ばなかった。その葬式で彼女が作ったロボットと共に彼女を見送ったはずなのに、どうしてそれを忘れていたのかさっぱりわからない。
困惑して泣いてしまったことを編集者に謝罪すると、目が覚めた。ああ、夢か、と気づいた。私は泣いていて、涙が枕を濡らしていた。カーテンを開けると目の前に建ち並んだビルが見えた。枕元に置かれた母の写真を手に取る。母との思い出と夢の母の体温に縋るような気持ちが溢れた。相変わらず汚い部屋だった。母は居ない。そしてロボットも編集者も、バーで出会った青年さえも。確かに昨日、バーに行ったと思ったのに。
シャワーを浴びてから母に電話した。ワンコールで出て、何も言っていないのにランチに行こうと誘われた。分かった、と答える。母は下のパン屋の前に13時集合しましょうと電話を切った。
私の母はロボットになった。母は記憶、話し方、性格、脳内にあるすべてを、小さなうさぎのぬいぐるみに入れ込んだ。そのロボットは柔らかいのに重い。そしてそれは、私が昔ずっと抱っこして寝ていた母から貰ったぬいぐるみだ。そしてぬいぐるみは母の声で説教したり、喚いたりする。そのぬいぐるみに振り回される会社の人々。でも会話するとそれは母で、寂しくて泣けばごめんねと膝の上で私を抱きしめるし男を部屋に連れ込むなと怒られる。私たちは一緒に暮らしている。ただ彼女は掃除ができない。体が小さいから。でも私は部屋にお掃除さんを置きたくないから部屋は年中汚いまま。そのせいで、私は未だに口うるさく怒られるのだ。煩わしいけれど、母と共に幼い頃過ごせなかった時間を取り戻しているような気がした。
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