古料理部のド貧乳は異世界初日に不可能ミッション『余命一日の病気の母親を救う為、存在しない幻の妖精の薬草探し』を娘の少女から引き受けてしまう

 百七十六センチの高身長でド貧乳、女子だから当たり前の長いまつ毛、髭の生えてない綺麗な顔、サラサラの細い黒髪の高校二年生・雪澤瑠夏(ゆきさわるか)は女子限定でモテていた。
 そんなある日、古料理部の後輩、高校一年生の百合有紗(ゆりありさ)に『来ないと飛び降りて死んでやる』と学校の屋上に呼び出された。
 嫌な予感が的中して告白されてしまうが、佐々木蔵之介みたいな渋いオヤジ好きなルカは百合関係をキッパリ断った。
 そして、泣き崩れるアリサを放置して、屋上から逃げ出した。
 けれども、その日のうちにアリサに包丁で刺されて、ファーストディープデスキス(濃厚な死の初キス)まで奪われて殺されてしまう。
 人生が終わったルカだったが、次に目が覚めると知らない森の中にいた。
 天国にやって来たと思ったルカは森を抜け、緑色の大草原の先に見える楕円形に広がる街を発見した。
 茶のジグザク砂利道街道を進んでいき、ついに煉瓦の外壁で囲まれた街にたどり着いた。
 街の入り口には槍を持った門番が立っていて、外国人顔なのに何故だか日本語を話し、町にはタダ(無料)で入っていいと言う。
 だけど、ルカの制服のポケットに入っている財布の中身は二千円ちょっと。
 このままでは宿屋に泊まれずに、路上餓死まっしぐらだ。売れそうな物は友達から奪ったスマホ一台のみ。
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