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第37話 謎の硬貨
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学者「オリャー!」
『バァギィン!』
スカルキング『グォ』
『♬チャリンチャリン(10万8千ゴールド)』『♬ポン(スカルキングの剣)』
シュウ「ふぅ~。やっと倒せたな」
スカルキングの頭部に交代で、ハンマーと斧を振り落としていきます。単純な作業でしたが、倒すまでに10分以上かかってしまいました。地下1階に下りてから、20分はとっくに過ぎていました。
学者「お前がモタモタしているから、城に閉じ込められてしまったじゃないか!どうしてくれるんだ!」
シュウ「2階の窓からロープで下りれば、問題なく城から出られるよ。それよりも、この落ちている硬貨はなんだと思う?」
学者「まったく、どれどれ?」
スカルキングの身体は煙になって消えていました。凍った床には1枚の透き通った青い硬貨と8枚の白く輝く硬貨。そして、白骨の剣が落ちていました。
学者「銀貨よりは輝きが強いな。多分、この8枚はプラチナ硬貨になるな。こっちの1枚の青い硬貨は分からん。この剣の材質は骨のようだが、斬れ味と強度は金属よりも段違いに高いようだ」
シュウ「価値の分からない謎の硬貨に、強力な武器かぁ~?やっぱり意図的に情報が隠されているよね?」
学者「おそらくはそうだろう。銀行で換金しようとするだけで牢獄に監禁されるかもしれん。分け前はどうする?硬貨は半々でいいかもしれんが、この剣はかなりの業物だぞ」
シュウ「使えない金はいらないから、全部やるよ。この剣だけでいい。売れそうだし♬」
同じ場所のモンスターを何日間も大量に倒し続けると、強力なモンスターが出現するという情報は確かに危ないものです。真似する者が現れたら第2のスカルキングが現れてしまうかもしれません。お互いに化け物はいなくなっていたと話す事に決めました。
・
・
・
ラルフ「もう30分は経ったから、父ちゃんは死んじゃったのかな?」
カイル「大丈夫だよ!一緒に強いお爺さんもいるし、ちょっと見るのが長くなっているだけだよ!」
フィオナ「城に入るなら、1階の窓は塞がっているけど、2階の窓からなら行けるわよ」
アリサ「きっと大丈夫だよ!明日には兵隊さんがやってくるから一緒に探そう?」
暗い気持ちにならないようにしますが、外はすっかりと暗くなって冷え込んできました。先に避難した冒険者達は、村の宿屋の暖かい部屋で、安心して眠る事が出来るでしょう。
シュウ「おお!意外と高いかも。爺さん、落ちても森の中に埋めてやるから安心して落ちるんだぞ♬」
学者「クッソ~、先に下りてもらって封鎖された入り口を開けてもらうべきだった。それよりも1階の窓を壊した方が早かったかもしれんの」
2階から破れたカーテンで作ったロープが落ちてきました。学者のお爺さんが恐る恐る、カーテンロープに掴まって下りてきました。
ラルフ「ちょ!爺さんと父ちゃん!無事だったのか!父ちゃんも早く下りて来いよ!」
シュウ「そんなに揺らさないでよ!落ちちゃうから」
フィオナ「本当に心配させるんじゃないわよ。さっさと逃げるわよ!」
学者「その事なんだが」
シュウ「ああ~!早く帰らないと晩ご飯食べられないよ!村の雑貨屋さん夜の10時までだから!」
時計を見ると7時を過ぎていました。走って帰らないと間に合わない事は確実です。なんとか無理矢理に学者の話を中断させたかったみたいです。
学者「どういうつもりだ?モンスターはいなかったと言うんだろう?」
シュウ「そうしたら、確認する為に中に入るでしょう。それだと、まだ残っている冒険者も一緒に入るよ。ここはまだ居る事にして全員に帰ってもらう方が得策だよ」
学者「なるほど、事後処理は兵士達に任せて、儂達は知らんぷりするつもりじゃな♬その方が確かに楽だな」
ヒソヒソと2人だけで話しています。城の中で一緒に行動した事で仲良くなったのでしょうか?周りの人達に城の中の状況を聞かれましたが、『道に迷ってしまい、なんとかモンスターの姿をチラッと確認すると、2階から脱出した』と話すだけでした。『まあ、そんなところだろう』と納得してくれたので、学者の爺さんを連れて、村に戻る事になりました。
『バァギィン!』
スカルキング『グォ』
『♬チャリンチャリン(10万8千ゴールド)』『♬ポン(スカルキングの剣)』
シュウ「ふぅ~。やっと倒せたな」
スカルキングの頭部に交代で、ハンマーと斧を振り落としていきます。単純な作業でしたが、倒すまでに10分以上かかってしまいました。地下1階に下りてから、20分はとっくに過ぎていました。
学者「お前がモタモタしているから、城に閉じ込められてしまったじゃないか!どうしてくれるんだ!」
シュウ「2階の窓からロープで下りれば、問題なく城から出られるよ。それよりも、この落ちている硬貨はなんだと思う?」
学者「まったく、どれどれ?」
スカルキングの身体は煙になって消えていました。凍った床には1枚の透き通った青い硬貨と8枚の白く輝く硬貨。そして、白骨の剣が落ちていました。
学者「銀貨よりは輝きが強いな。多分、この8枚はプラチナ硬貨になるな。こっちの1枚の青い硬貨は分からん。この剣の材質は骨のようだが、斬れ味と強度は金属よりも段違いに高いようだ」
シュウ「価値の分からない謎の硬貨に、強力な武器かぁ~?やっぱり意図的に情報が隠されているよね?」
学者「おそらくはそうだろう。銀行で換金しようとするだけで牢獄に監禁されるかもしれん。分け前はどうする?硬貨は半々でいいかもしれんが、この剣はかなりの業物だぞ」
シュウ「使えない金はいらないから、全部やるよ。この剣だけでいい。売れそうだし♬」
同じ場所のモンスターを何日間も大量に倒し続けると、強力なモンスターが出現するという情報は確かに危ないものです。真似する者が現れたら第2のスカルキングが現れてしまうかもしれません。お互いに化け物はいなくなっていたと話す事に決めました。
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ラルフ「もう30分は経ったから、父ちゃんは死んじゃったのかな?」
カイル「大丈夫だよ!一緒に強いお爺さんもいるし、ちょっと見るのが長くなっているだけだよ!」
フィオナ「城に入るなら、1階の窓は塞がっているけど、2階の窓からなら行けるわよ」
アリサ「きっと大丈夫だよ!明日には兵隊さんがやってくるから一緒に探そう?」
暗い気持ちにならないようにしますが、外はすっかりと暗くなって冷え込んできました。先に避難した冒険者達は、村の宿屋の暖かい部屋で、安心して眠る事が出来るでしょう。
シュウ「おお!意外と高いかも。爺さん、落ちても森の中に埋めてやるから安心して落ちるんだぞ♬」
学者「クッソ~、先に下りてもらって封鎖された入り口を開けてもらうべきだった。それよりも1階の窓を壊した方が早かったかもしれんの」
2階から破れたカーテンで作ったロープが落ちてきました。学者のお爺さんが恐る恐る、カーテンロープに掴まって下りてきました。
ラルフ「ちょ!爺さんと父ちゃん!無事だったのか!父ちゃんも早く下りて来いよ!」
シュウ「そんなに揺らさないでよ!落ちちゃうから」
フィオナ「本当に心配させるんじゃないわよ。さっさと逃げるわよ!」
学者「その事なんだが」
シュウ「ああ~!早く帰らないと晩ご飯食べられないよ!村の雑貨屋さん夜の10時までだから!」
時計を見ると7時を過ぎていました。走って帰らないと間に合わない事は確実です。なんとか無理矢理に学者の話を中断させたかったみたいです。
学者「どういうつもりだ?モンスターはいなかったと言うんだろう?」
シュウ「そうしたら、確認する為に中に入るでしょう。それだと、まだ残っている冒険者も一緒に入るよ。ここはまだ居る事にして全員に帰ってもらう方が得策だよ」
学者「なるほど、事後処理は兵士達に任せて、儂達は知らんぷりするつもりじゃな♬その方が確かに楽だな」
ヒソヒソと2人だけで話しています。城の中で一緒に行動した事で仲良くなったのでしょうか?周りの人達に城の中の状況を聞かれましたが、『道に迷ってしまい、なんとかモンスターの姿をチラッと確認すると、2階から脱出した』と話すだけでした。『まあ、そんなところだろう』と納得してくれたので、学者の爺さんを連れて、村に戻る事になりました。
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