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第22話 ラルフの冒険
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ラルフは文句を言いながら北の村に戻って行きます。呪いの森を抜けた事で、呪いの霧の影響が薄れていきます。少しは冷静になっているようですが、前々から思っていた事を全てぶちまけられて、スッキリしたようです。
ラルフ「オリャー!トォリャー!」
人面蛾A『ザァン!』
人面蛾B『ズバァー!』
フィオナに注意されていた事を、とりあえずやります。鉄の剣を使って、飛んでいる人面蛾を斬り倒していきます。もちろん落ちているお金は回収します。北の村に戻る頃には結構な額のゴールドが集まりました。
『ガラガラ』
ラルフ「ただいま」
イリア「お帰りなさい。お姉ちゃんは一緒じゃないの?」
ラルフ「うっ!ちょっと喧嘩してパーティを辞めてきた。アイツらは二人でまだ城にいると思う」
イリア「ふぅ~ん。まあ、お姉ちゃんはたまに人を怒らせるから仕方ないね。昼ご飯は食べたの?」
ラルフ「ああ、帰る途中で食べたよ。それよりも姉ちゃんの事、心配じゃないのか?」
イリア「危ない場所なら喧嘩してても帰ってこないでしょう?それに危ない場所なら、お姉ちゃんなら一人で帰したりしないよ」
ラルフ「お前、やっぱり姉ちゃんに似てるな」
子供ながらに意外と鋭いです。中央大陸で倒したモンスター『ピカナイト』は74ゴールドでした。骸骨剣士は60ゴールド。ムチムカデはたったの30ゴールド。ラルフでも人面蛾を瞬殺できたのです。フィオナとカイルの二人が殺られる訳がありません。
『ガラガラ』
ヤコプ「おや?どうしたんだい?予定では最低でも一泊すると言ってたのに?」
イリア「お姉ちゃんと喧嘩したから置いてきたみたい♬でも、お姉ちゃんはゴリラみたいに強いから安心して置いてきたみたいよ♬」
ヤコプ「そうか……ラルフ君は晩ご飯に食べたいものはあるかい?」
ラルフ「別にいいよ。定食屋で何か食べるし、明日には街に帰るから、俺の事は気にしなくていいよ」
イリア「そっちこそ気にしなくていいのに♬晩ご飯は用意するし、寝る所も必要でしょう。2、3日したらお姉ちゃんも反省して帰って来ると思うよ!」
ラルフ「じゃあ、2日だけ待つけど、でも、俺の要求を受け入れないなら、パーティには戻らないからな!」
イリア「それが喧嘩の原因なの?どんな要求だったの?」
元僧侶のヤコプとフィオナの妹のイリアには言えません。言ったら袋叩きにあって今すぐに追い出されます。しつこく聞いてくるイリアから逃れる為に、村の外でモンスターを倒す事にしました。
ラルフ「鉄の剣が壊れていたら怒られそうだし、安物の武器とか売ってないかなぁ?」
村の中にある雑貨屋に行くと、武器以外にも生活用品も売られていました。その店の中には夕飯の買い物にきていた、マアーサがいました。顔を合わせたくなかったですが、もう遅かったようです。
マアーサ「あら?もう帰ってきたの?」
ラルフ「ちょっと喧嘩して、一人で帰ってきたんだ。安物の武器を買いたいんだけど、650ゴールドで買えるものあるかな?」
マアーサ「また友達と喧嘩したのね。言いたい事があっても我慢すればいいのに。ごめんなさいね。今は剣を使っているのね。だったら銅の剣が270ゴールドで買えるわよ。私が代わりに買ってあげましょうか?」
ラルフ「毒系のモンスターを倒すから、この際、弓矢とか槍の方がいいのかな?」
マアーサ「弓は手入れが大変だろうし、使い慣れた武器の方がいいと思うけど、弓矢でいいの?」
ラルフは弓矢の値段を見て諦めました。矢も別売りなのでメンテナンスも考えると素人向けの武器ではないようです。あれこれと手に取って感触を確かめますが、やっぱり銅の剣を2本購入して終わりました。
ラルフ(とりあえずは夜までに人面蛾を30匹倒そうかな!)
毒が身体に付かないように厚手のマントを着用します。目にはゴーグル。口と鼻を隠すようにマスクをして、出来るだけ毒にならないようにします。念のために毒消し草も持っているので安心です。三時間程、畑の中で戦い続けた事で、多くの人面蛾(58匹)と毒毒毛虫(74匹)が駆除されました。畑の中に落ちている銀貨と銅貨を残さずに拾い集めると、辺りが暗くなる前に村に引き返しました。
ラルフ「オリャー!トォリャー!」
人面蛾A『ザァン!』
人面蛾B『ズバァー!』
フィオナに注意されていた事を、とりあえずやります。鉄の剣を使って、飛んでいる人面蛾を斬り倒していきます。もちろん落ちているお金は回収します。北の村に戻る頃には結構な額のゴールドが集まりました。
『ガラガラ』
ラルフ「ただいま」
イリア「お帰りなさい。お姉ちゃんは一緒じゃないの?」
ラルフ「うっ!ちょっと喧嘩してパーティを辞めてきた。アイツらは二人でまだ城にいると思う」
イリア「ふぅ~ん。まあ、お姉ちゃんはたまに人を怒らせるから仕方ないね。昼ご飯は食べたの?」
ラルフ「ああ、帰る途中で食べたよ。それよりも姉ちゃんの事、心配じゃないのか?」
イリア「危ない場所なら喧嘩してても帰ってこないでしょう?それに危ない場所なら、お姉ちゃんなら一人で帰したりしないよ」
ラルフ「お前、やっぱり姉ちゃんに似てるな」
子供ながらに意外と鋭いです。中央大陸で倒したモンスター『ピカナイト』は74ゴールドでした。骸骨剣士は60ゴールド。ムチムカデはたったの30ゴールド。ラルフでも人面蛾を瞬殺できたのです。フィオナとカイルの二人が殺られる訳がありません。
『ガラガラ』
ヤコプ「おや?どうしたんだい?予定では最低でも一泊すると言ってたのに?」
イリア「お姉ちゃんと喧嘩したから置いてきたみたい♬でも、お姉ちゃんはゴリラみたいに強いから安心して置いてきたみたいよ♬」
ヤコプ「そうか……ラルフ君は晩ご飯に食べたいものはあるかい?」
ラルフ「別にいいよ。定食屋で何か食べるし、明日には街に帰るから、俺の事は気にしなくていいよ」
イリア「そっちこそ気にしなくていいのに♬晩ご飯は用意するし、寝る所も必要でしょう。2、3日したらお姉ちゃんも反省して帰って来ると思うよ!」
ラルフ「じゃあ、2日だけ待つけど、でも、俺の要求を受け入れないなら、パーティには戻らないからな!」
イリア「それが喧嘩の原因なの?どんな要求だったの?」
元僧侶のヤコプとフィオナの妹のイリアには言えません。言ったら袋叩きにあって今すぐに追い出されます。しつこく聞いてくるイリアから逃れる為に、村の外でモンスターを倒す事にしました。
ラルフ「鉄の剣が壊れていたら怒られそうだし、安物の武器とか売ってないかなぁ?」
村の中にある雑貨屋に行くと、武器以外にも生活用品も売られていました。その店の中には夕飯の買い物にきていた、マアーサがいました。顔を合わせたくなかったですが、もう遅かったようです。
マアーサ「あら?もう帰ってきたの?」
ラルフ「ちょっと喧嘩して、一人で帰ってきたんだ。安物の武器を買いたいんだけど、650ゴールドで買えるものあるかな?」
マアーサ「また友達と喧嘩したのね。言いたい事があっても我慢すればいいのに。ごめんなさいね。今は剣を使っているのね。だったら銅の剣が270ゴールドで買えるわよ。私が代わりに買ってあげましょうか?」
ラルフ「毒系のモンスターを倒すから、この際、弓矢とか槍の方がいいのかな?」
マアーサ「弓は手入れが大変だろうし、使い慣れた武器の方がいいと思うけど、弓矢でいいの?」
ラルフは弓矢の値段を見て諦めました。矢も別売りなのでメンテナンスも考えると素人向けの武器ではないようです。あれこれと手に取って感触を確かめますが、やっぱり銅の剣を2本購入して終わりました。
ラルフ(とりあえずは夜までに人面蛾を30匹倒そうかな!)
毒が身体に付かないように厚手のマントを着用します。目にはゴーグル。口と鼻を隠すようにマスクをして、出来るだけ毒にならないようにします。念のために毒消し草も持っているので安心です。三時間程、畑の中で戦い続けた事で、多くの人面蛾(58匹)と毒毒毛虫(74匹)が駆除されました。畑の中に落ちている銀貨と銅貨を残さずに拾い集めると、辺りが暗くなる前に村に引き返しました。
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