51 / 112
第七章
第1話『トランプゲーム』
しおりを挟む
——ロムルス王国王城。
金色の髪と茶色の瞳を持つ十八歳になる青年が旅支度をしています。
母親譲りの美しい容姿ですが、その鋭い目つきはゴロツキの兄貴分といった印象です。
「ラドンとプルトス。さて、どちらに向かおうか……」
大きなベッドの上に広げた地図を見ながら、この国の第一王子エウロスは悩んでいました。
早く決めなければ、一つ年下の弟に見つかって、外出を止められてしまいます。
けれども、行き先のラドン王国とプルトス王国は隣国同士です。
城を抜け出した後に、歩きながら決めてもよさそうです。
「では、戦争を止めに行くとしようか」
エウロスは愛用の剣を一本だけ棚から手に取ると、使用人や見回りの兵士一人いない、真っ暗な城内を歩いて行きます。
徹底的に無駄を排除した結果、王城には数名の王族の世話をする数十人の人間しかいなくなりました。
食事も服もわざわざ誰かを雇って作らせなくても、街に下りれば、売る程に溢れています。
それも安くて美味くて、色鮮やかで丈夫な物が多種多様にです。
くだらない見栄と無用な人件費を排除すれば、その費用を別の事に使えます。
その独自の法則は自国でも、他国でも通用すると思っています。
エウロスは開きっ放しの城門を抜けると、夜の街に向かって歩いて行きました。
♦︎
——スカンドス王国王城。
「そういえば、姉さんはまだ使えないの?」
「まだ出所してない」
「ふぅーん、そうなんだ……」
ディアナの部屋でお茶を飲んでいたウォルターが、思い出したように聞きました。
キアラには、『勘定』スキルを上げてもらう為に、女囚人部屋でトランプをやってもらっています。
今度は孤独で過酷なLV上げではなく、囚人達と楽しく刑期を賭けたゲームをやっています。
もう二週間は姿を見ていませんが、多分、真剣衰弱やババ抜きなんかを元気にやっているはずです。
「ねぇ、ディアナ。本当に勘定スキルがLV MAXになれば、手掛かりが見つかるのかな? 流石に勘にそこまでの力はないと思うんだよね。別の発掘品を探してもいいんじゃないかな?」
ウォルターは勘定スキルに対して、ちょっと思うところがあるようです。
勘とはようするに、占いのようなものです。そんな不確かなものに頼りたくありません。
こんな所で呑気にお茶を飲んでないで、他にやるべき事がありそうな気がしています。
「兄様、女の勘を侮ったら駄目だよ。それに『幸運の虹色水晶』も使うから、キアラの勘の的中率はほぼ100%だよ」
「勘と幸運って……」
ウォルターと違って、ディアナは勘や幸運を信じているようです。
九歳の女の子の勘がどれだけ鋭いのかは分かりませんが、テーブルの上には幸運の虹色水晶が置かれています。
無駄な発掘だと思っていたのに、まさかの重要アイテムでした。
でも、残り三品はお城の保管庫に連れて行かれました。
「でも、もう二週間だよ。ちょっと遅過ぎるから、そろそろ迎えに行った方がいいんじゃないのかな」
「そうやって、直ぐに甘やかすから駄目なんだよ。本当はトランプで負けた人には、罰ゲームで幻覚絞首刑を与えた方が効果的なんだよ」
「それは駄目だって言ったでしょう。ある程度の的中率でいいから、もう出所させてあげようよ」
「もうちょっとだけ上げた方がいいのに……」
キアラの現在の勘定LVは4です。まあまあの的中率しかないので、まだ実践投入には早過ぎます。
それでも、女囚人部屋では、これ以上のLV上げは難しそうです。
ディアナはちょっと考えると、ものは試しだと、キアラを出所させる事に決めました。
やっぱりゲームでは真剣勝負の緊張感が足りません。
「分かった。兄様の言う通り、キアラを出所させるから、兄様はミファリスと一緒に旅支度をして来て」
「ありがとう。直ぐにミファリスを呼んで来るから」
「うん。ゆっくりでいいから」
ディアナはウォルターが部屋から出て行くと、部屋の外に待機していた使用人に、キアラの出所を指示しました。
——そして、数時間後。
ウォルターとミファリスは一時間もしないうちに、ディアナの部屋にやって来ました。
その後、しばらく三人でお茶を飲みながら待っていると、扉をノックする音が聞こえて来ました。
どうやら、囚人が到着したようです。
扉がゆっくりと開くと、使用人に連れられた緑色の作業着の女が部屋に入って来ました。
「うっ、キアラ姉さんなの?」
「うぅっ、助けて、ウォルター。私、このままだと殺されるから」
キアラの赤茶色の髪はボサボサになっていて、目には酷い隈を作っています。
出来れば、夜通し楽しく遊んでいた事にしたいですが、それは必死に助けを求めている顔を見れば、違う事は分かります。本当にトランプゲームをやらせていたのか、凄く疑いたくなります。
「ねぇ、ディアナ。姉さんに何をさせていたの?」
「私は何もしてないけど、同じ部屋の囚人達が何かしていたのかも。まあ、そんな事はいいから、早速、スキルの試験をするよ。裏返した五十四枚のトランプの絵札と番号を三回連続で的中させたら、出所していいから」
ウォルターの質問を軽く受け流すと、ディアナはテーブルの上に、トランプを裏返して並べ始めました。
どうやら、本気で出所試験をするつもりのようです。
「そんなの無理だよ! ウォルター、助けて! このままじゃ姉さん、一生外に出られないから!」
「ちょっと姉さん⁉︎ 悪い事してないんだから、直ぐに出られるから!」
キアラはウォルターの腰にしがみ付いて、必死に助けを求めています。
確かに助けないと本当に出られないかもしれません。
でも、助ける事は出来ないようです。ディアナに止められてしまいました。
それどころか、カード当ての見本を見せてくれるようです。
「兄様、邪魔しないで。私でも100%当てる事が出来るから見てて……ダイヤの8、スペードのエース、ダイヤのジャック。ほら、簡単に出来るでしょう? じゃあ、やって」
「嘘⁉︎ いやいや、私は無理だから!」
ディアナは適当にペラ、ペラ、ペラと三枚のトランプを捲って言い当てました。
おそらく、トランプを透視しただけですが、大事なのは結果と事実です。
ウォルターは姉を売る事に決めました。
「……姉さん、ごめん! 幸運の虹色水晶を使っていいから、死ぬ気で頑張って!」
「ウォルター⁉︎」
ウォルターはテーブルの上から虹色水晶を手に取ると、キアラに渡しました。
これで幸運が少しアップしたはずなので、的中率はまあまあ→かなりにアップしたはずです。
あとは自分の勘を信じてもらうしかないです。
金色の髪と茶色の瞳を持つ十八歳になる青年が旅支度をしています。
母親譲りの美しい容姿ですが、その鋭い目つきはゴロツキの兄貴分といった印象です。
「ラドンとプルトス。さて、どちらに向かおうか……」
大きなベッドの上に広げた地図を見ながら、この国の第一王子エウロスは悩んでいました。
早く決めなければ、一つ年下の弟に見つかって、外出を止められてしまいます。
けれども、行き先のラドン王国とプルトス王国は隣国同士です。
城を抜け出した後に、歩きながら決めてもよさそうです。
「では、戦争を止めに行くとしようか」
エウロスは愛用の剣を一本だけ棚から手に取ると、使用人や見回りの兵士一人いない、真っ暗な城内を歩いて行きます。
徹底的に無駄を排除した結果、王城には数名の王族の世話をする数十人の人間しかいなくなりました。
食事も服もわざわざ誰かを雇って作らせなくても、街に下りれば、売る程に溢れています。
それも安くて美味くて、色鮮やかで丈夫な物が多種多様にです。
くだらない見栄と無用な人件費を排除すれば、その費用を別の事に使えます。
その独自の法則は自国でも、他国でも通用すると思っています。
エウロスは開きっ放しの城門を抜けると、夜の街に向かって歩いて行きました。
♦︎
——スカンドス王国王城。
「そういえば、姉さんはまだ使えないの?」
「まだ出所してない」
「ふぅーん、そうなんだ……」
ディアナの部屋でお茶を飲んでいたウォルターが、思い出したように聞きました。
キアラには、『勘定』スキルを上げてもらう為に、女囚人部屋でトランプをやってもらっています。
今度は孤独で過酷なLV上げではなく、囚人達と楽しく刑期を賭けたゲームをやっています。
もう二週間は姿を見ていませんが、多分、真剣衰弱やババ抜きなんかを元気にやっているはずです。
「ねぇ、ディアナ。本当に勘定スキルがLV MAXになれば、手掛かりが見つかるのかな? 流石に勘にそこまでの力はないと思うんだよね。別の発掘品を探してもいいんじゃないかな?」
ウォルターは勘定スキルに対して、ちょっと思うところがあるようです。
勘とはようするに、占いのようなものです。そんな不確かなものに頼りたくありません。
こんな所で呑気にお茶を飲んでないで、他にやるべき事がありそうな気がしています。
「兄様、女の勘を侮ったら駄目だよ。それに『幸運の虹色水晶』も使うから、キアラの勘の的中率はほぼ100%だよ」
「勘と幸運って……」
ウォルターと違って、ディアナは勘や幸運を信じているようです。
九歳の女の子の勘がどれだけ鋭いのかは分かりませんが、テーブルの上には幸運の虹色水晶が置かれています。
無駄な発掘だと思っていたのに、まさかの重要アイテムでした。
でも、残り三品はお城の保管庫に連れて行かれました。
「でも、もう二週間だよ。ちょっと遅過ぎるから、そろそろ迎えに行った方がいいんじゃないのかな」
「そうやって、直ぐに甘やかすから駄目なんだよ。本当はトランプで負けた人には、罰ゲームで幻覚絞首刑を与えた方が効果的なんだよ」
「それは駄目だって言ったでしょう。ある程度の的中率でいいから、もう出所させてあげようよ」
「もうちょっとだけ上げた方がいいのに……」
キアラの現在の勘定LVは4です。まあまあの的中率しかないので、まだ実践投入には早過ぎます。
それでも、女囚人部屋では、これ以上のLV上げは難しそうです。
ディアナはちょっと考えると、ものは試しだと、キアラを出所させる事に決めました。
やっぱりゲームでは真剣勝負の緊張感が足りません。
「分かった。兄様の言う通り、キアラを出所させるから、兄様はミファリスと一緒に旅支度をして来て」
「ありがとう。直ぐにミファリスを呼んで来るから」
「うん。ゆっくりでいいから」
ディアナはウォルターが部屋から出て行くと、部屋の外に待機していた使用人に、キアラの出所を指示しました。
——そして、数時間後。
ウォルターとミファリスは一時間もしないうちに、ディアナの部屋にやって来ました。
その後、しばらく三人でお茶を飲みながら待っていると、扉をノックする音が聞こえて来ました。
どうやら、囚人が到着したようです。
扉がゆっくりと開くと、使用人に連れられた緑色の作業着の女が部屋に入って来ました。
「うっ、キアラ姉さんなの?」
「うぅっ、助けて、ウォルター。私、このままだと殺されるから」
キアラの赤茶色の髪はボサボサになっていて、目には酷い隈を作っています。
出来れば、夜通し楽しく遊んでいた事にしたいですが、それは必死に助けを求めている顔を見れば、違う事は分かります。本当にトランプゲームをやらせていたのか、凄く疑いたくなります。
「ねぇ、ディアナ。姉さんに何をさせていたの?」
「私は何もしてないけど、同じ部屋の囚人達が何かしていたのかも。まあ、そんな事はいいから、早速、スキルの試験をするよ。裏返した五十四枚のトランプの絵札と番号を三回連続で的中させたら、出所していいから」
ウォルターの質問を軽く受け流すと、ディアナはテーブルの上に、トランプを裏返して並べ始めました。
どうやら、本気で出所試験をするつもりのようです。
「そんなの無理だよ! ウォルター、助けて! このままじゃ姉さん、一生外に出られないから!」
「ちょっと姉さん⁉︎ 悪い事してないんだから、直ぐに出られるから!」
キアラはウォルターの腰にしがみ付いて、必死に助けを求めています。
確かに助けないと本当に出られないかもしれません。
でも、助ける事は出来ないようです。ディアナに止められてしまいました。
それどころか、カード当ての見本を見せてくれるようです。
「兄様、邪魔しないで。私でも100%当てる事が出来るから見てて……ダイヤの8、スペードのエース、ダイヤのジャック。ほら、簡単に出来るでしょう? じゃあ、やって」
「嘘⁉︎ いやいや、私は無理だから!」
ディアナは適当にペラ、ペラ、ペラと三枚のトランプを捲って言い当てました。
おそらく、トランプを透視しただけですが、大事なのは結果と事実です。
ウォルターは姉を売る事に決めました。
「……姉さん、ごめん! 幸運の虹色水晶を使っていいから、死ぬ気で頑張って!」
「ウォルター⁉︎」
ウォルターはテーブルの上から虹色水晶を手に取ると、キアラに渡しました。
これで幸運が少しアップしたはずなので、的中率はまあまあ→かなりにアップしたはずです。
あとは自分の勘を信じてもらうしかないです。
0
お気に入りに追加
340
あなたにおすすめの小説
[完結]思い出せませんので
シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」
父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。
同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。
直接会って訳を聞かねば
注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。
男性視点
四話完結済み。毎日、一話更新
【完結】妃が毒を盛っている。
佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう
まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥
*****
僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。
僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥
【完結】悪役令嬢の断罪現場に居合わせた私が巻き込まれた悲劇
藍生蕗
ファンタジー
悪役令嬢と揶揄される公爵令嬢フィラデラが公の場で断罪……されている。
トリアは会場の端でその様を傍観していたが、何故か急に自分の名前が出てきた事に動揺し、思わず返事をしてしまう。
会場が注目する中、聞かれる事に答える度に場の空気は悪くなって行って……
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
異世界で引きこもり生活を始めたら、最強の冒険者になってしまった件
(笑)
ファンタジー
現代日本で引きこもり生活を送っていた大学生、翔太。ある日、不慮の事故で命を落とし、異世界に転生する。そこで、美しい女神から「この世界で第二のチャンスを与えます」と告げられ、強制的に「チート能力」を授けられる。翔太は引きこもり生活を続けたいと考え、異世界の小さな村の外れにある古い屋敷に住み着く。翔太は「物質生成」と「魔力操作」の能力を駆使して、屋敷を快適な引きこもり空間に改造し、理想的な生活を送る。しかし、村が魔物の襲撃を受けると、村人たちはパニックに陥り、翔太も不安になるが、彼は自らの能力を使って村を救うことを決意する。翔太の勇敢な行動により、彼は村の英雄として称えられる。その後、翔太は美しい剣士エリナと出会う。エリナは翔太の能力に興味を持ち、一緒に冒険することを提案する。最初は引きこもり生活を続けたい気持ちと、新しい仲間との冒険心の間で揺れる翔太だが、最終的にはエリナと共に旅立つ決意をする。旅の途中で翔太とエリナは謎の遺跡に辿り着く。遺跡には古代の力を持つアイテムが隠されており、それを手に入れることでさらなるチート能力を得られる。しかし、遺跡には数々の罠と強力な守護者が待ち受けており、二人はその試練に立ち向かう。数々の困難を乗り越えた翔太は、異世界での生活に次第に馴染んでいく。彼は引きこもり生活を続けながらも、村を守り、新たな仲間たちと共に冒険を繰り広げる。最終的には、翔太は異世界で「最強の冒険者」として名を馳せ、引きこもりと冒険者の二重生活を見事に両立させることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる