【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第3章

第98話⑩解決

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『舐めるなよ、人間風情が! ”アセンブル集まれ〟!』
『ゔゔああぁぁ……』

 ムキになるのは追い込まれている証拠だ。
 息子がママに頼らずに死霊達に頼り出した。

「またデカイのでも作るのか?」

 リッチロードの黒狼死竜なら相手にならない。
 さらに大量に集めて強いのを作るつもりなら、まあ多少は苦戦する。
 それでも今の俺の相手にはならない。どっちみち雑魚だ。

『”ユニオン合体〟! 我は【シンムル魔草族】の王であり、【死】の王だ! 人間ごときに負ける理由はない!』

 やっぱり息子が何を言っているのか分からない。
 そんな息子の身体に、床から現れた死霊達が群がっている。
 どうやら大きくなるのではなく、黒くなるみたいだ。
 真っ白な肌が真っ黒に変わっていく。
 黒くなるにつれて、存在感が上がっている気がする。

「ふぅー……来い!」

 息子の本気だ。俺も本気で応えるしかない。
 覚悟を決めると右拳に聖拳を発動させた。

『来い、暗黒剣——』

 刀身が半分になった黒剣が息子の右手に飛んでいった。
 柄を掴むと、

『【即死刀=死屍累々】——この刃に触れた者は死ぬ。死なないならくれてやる。永遠の死を』

 剣の形が変わった。大剣が細い片刃の剣に変わってしまった。
 刃全体が禍々しいオーラを放ち、真っ赤な湯気がユラユラ切先から上がっている。
 あれは刺された瞬間に間違いなく死ぬ。レイズデッドでも防げないかもしれない。

「準備は出来たようだな。行くぞ!」

 だけど、息子の剣にビビる親は親失格だ。
 父親ならば、どんな息子でも受け止められる大きくて強い心が必要だ。
 死は体験した。もう俺に怖いものは何もない。息子に向かって走った。

『フゥッ!』

 両手で素早く柄を掴むと、高速の払い斬りが右側から飛んできた。
 避ける、避けない、避ける、避けない、避ける——

「せいやぁ‼︎」

 もちろん避けない。切られるの上等で右拳の聖拳を息子の顔に全力で振り回した。

『がはあああっ‼︎』「ずぐうっ!」

 お互いの必殺が命中した。俺の拳が息子の顔面を砕き、壁に吹き飛ばして激突させた。
 息子の即死刀が俺の右腹を綺麗に切り裂いて、俺を床に倒れさせた。

(”レイズデッド〟)

 本気の勝負だけど、死ぬ気はまったくない。
 本当に死ぬ前に復活の呪文を唱えた。切られた傷が塞がっていく。
 息子よ、悪いが父さんはこういう人間なんだ。悪く思わないでくれよ。

「はぁはぁ! はぁはぁ! 死ぬかと思った‼︎」
『ぐぅ、うっ、はぁはぁ! 巫山戯るな、俺はこんなところで倒れてなんかいられない、俺には、俺には……』

 お互いしぶとい親子だ。あの一撃を喰らって、息子も剣を支えに立ち上がった。
 なんとも凄い根性だ。余程やりたいらしい。

 だけど、三人とも俺の妻で女だ。お前に抱かせるつもりはない。
 もう一度、右拳に聖拳を纏わせた。死んだら生き返らせてやる。
 遠慮なくこの一撃で眠らせてやる。

「子供は寝る時間だ!」

 フラフラと落ちる寸前だ。
 だったらやるしかない。壁際の息子の元に走った。
 パパの子守り歌は超過激だと教えてやる。

『来るなら来い、殺してやる……』

 即死剣の刃を俺に向けて真横に構えた。
 その剣がお前を惑わしているのなら、父として放っておけない。
 その剣に取り憑く死霊達もまとめて送ってやる。
 右拳を突き出すと同時に左拳も突き出した。

「聖双拳”レイズデッド〟‼︎」
『ごばぁ——‼︎』

 二つの拳が刃を砕き、息子を砕き、背後の壁まで砕き壊した。
 手応え有りだ。壁の穴の先には静かに息子が床に寝ている。

「ふぅー。よし、帰るか!」

 四つ目の職業じゃなくて、まさかのサプライズプレゼント=驚きの贈り物だったが、子供は天からの贈り物だ。
 大切にしないといけない。
 明らかな虐待をした後で何を言うかと言われるが、刃物を人に向けるとどうなるのか教えるのは親の義務だ。
 義務なら容赦なくやるしかない。

 壁の穴から廊下に出ると「よっこしょ」と息子を左肩の上に回収した。
 まだまだ軽い。成長するのが楽しみだ。

「さあ、帰ろうか」
「ど、どこにですか……」

 再び穴に入って、玉座の部屋に入ると、エルシアに右手を差し出して言った。
 怯える瞳で俺を見ているけど、そんなの決まっている。
 この城は俺の家には広すぎる。ついでに近場に街がないから非常に不便だ。
 まだ牧場の方が千倍マシだ。

「何言ってんだよ、ママ。俺達の家だよ。これからは三人仲良く暮らそうね」
「い、嫌ぁー‼︎」

 ママ、ここは悲鳴を上げるところじゃなくて、喜ぶところだよ。
 嫌がる、いや、喜ぶエルシアも肩に担ぐと玉座の間を出た。

 この冒険で職業を二つ失って、ただのウルトラソウリョになってしまった。
 だけど、それ以上に大切なものを手に入れた。【家族】それ以上に大切なものはない。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

A.N.
2024.03.16 A.N.

エロシーンが早くほしいですね(^^)

もう書かないって言ったよね?
2024.03.17 もう書かないって言ったよね?

大丈夫。これはエロファンタジーじゃなくて、ただのエロ小説です。エロシーンは半分以上もあります。読みたくなくても自動的にエロシーンになります。

解除

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