【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第3章

第87話⑦ピンチポイント②

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 ふぅ。一旦落ち着こう。
 呪いなら自分で解ける。教会にも薬屋にも行く必要がない。
 とりあえず、エルシア様に気づかれないようにアンチカースを使ってみた。

「……あのイチゴミルクめ‼︎」

 ふぅふぅ。駄目だ、感情的に襲う前に一旦落ち着こう。
 呪い解いたら簡単に魅了も解けてしまった。
 頭に一気に怒りの感情が沸き起こり、後ろの荷台を振り向いた。
 性奴隷のくせに主人の方を性の付かない奴隷にしやがった。
 今すぐに愛馬を止めて、荷台の中の性奴隷の腹をパンパンに膨らませたい。

 でも、それは駄目だ。また魅了される危険がある。
 そもそもあの時からおかしかった。
 キスはイチゴ、おっぱいはミルク、ダンジョンは蜂蜜だ。
 妹もリラもヨハネもダンジョンは蜂蜜味だった。ついでに母乳も出るようになる。
 蜂蜜味は特別じゃなくて、女の子なら皆んな普通に蜂蜜味だ。
 きっと、あの時に魅了されていた。体液に魅了効果があるに違いない。

 つまりエッチしたら魅了させるという事だ。
 だったら仕方ない。次が最後の場所だと言っていた。
 このまま魅了されたフリを続けて、何を企んでいるのか突き止めてやる。

「ねえ、暇だから影出して」
「はい、喜んで!」

 家までの帰り道、エルシアが再び影俺を要求してきた。
 俺としては間接的にエッチできて、魅了対策にもなるから望むところだ。
 家に帰ったら我慢していた分、三人にたっぷりご奉仕してもらう。
 俺と同じように我慢していたなら、きっと大喜び間違いなしだ。
 
「ふぅ。着いたぁ~」

 長い旅路を終えて、俺の家に帰ってきた。
 エルシアには荷台に隠れてもらって、二、三日は家でのんびりしたい。
 馬小屋に馬車を止めると、俺の帰りを待っていたのか五人の女の子がやって来た。

「お兄ちゃん! そんなに蹴られるのが好きなの!」
「よーし、お前のタマタマで玉蹴りしてやる。しっかり反省してもらうからな」

 俺のダンジョン帰りに妹とリラがかなり怒っている。
 そんな趣味はないと否定したいけど、蹴り方次第で考えてしまう。
 優しく気持ち良く蹴ってくれるなら、是非やってほしい。

「極秘の仕事だと言っただろ。それに次の場所にはお前達にも来てもらう。次は【死霊廃城】だ」

 でも、今は魅了中だ。エルシアの前で変態っぽい真似は出来ない。
 そんなものには興味はないと、クールに強気に拒否した。

「死霊廃城とはまた……」
「知っているのか?」

 キリッとした金髪メイド・クロウリアが知っている顔をした。
 どんな場所なのか聞いてみた。

「S級ダンジョンです。ライオネル様が昔そこで修業していたそうです。出現するモンスターは【死霊系】なので、聖騎士にとっては良い修業場所だったと聞いています」
「なるほど。S級の死霊ダンジョンか」

 死霊系モンスターは聖属性が弱点だ。
 僧侶が使う回復術も聖属性なので、俺も相性が良い。
 本来攻撃力のない、回復術のウルトラヒールで倒せると思う。

 まあ、死霊系は倒しても素材を落とさないので有名だ。
 本当に修業相手にしかならない。
 エルシアの目的地がここじゃないなら、一生行かないダンジョンだ。

「うっ、死霊系って……私だけ役立たずじゃん」

 あっ、忘れていた。完全脳筋武闘家のリラにとって死霊は天敵だ。
 殴っても身体を通り抜けてしますから、逆に一方的にやられてしまう。
 行っても役立たずになると落ち込んでいる。

「確かにそうですね。魔法は効きますが、純粋な物理攻撃は無意味ですから」
「仕方ないなぁ~。聖騎士の私が二人分頑張るしかないか!」
「お嬢様、私は反対です。危険な場所に行くのはその男一人で充分です」

 リラと違って妹とヨハネが行く気満々なのに、クロウリアが反対してきた。

「黙りなさい。子供じゃないんだから、危険なのは分かっています。お父様も行った場所なら、私も行くべき場所です。私は今の私の強さに満足していません」
「申し訳ありません。でしたら、私達もお連れください。多少の戦力にはなるはずです」

 でも、ヨハネに怒られると、すぐに賛成に切り替えた。
 しかも、付いて来ると言い出した。

「そうね、そうしましょう。今のLVはどのぐらいあるの?」
「私は63、メルシーは58です」

 高っ。どっちも数カ月前の俺の倍だ。

「どっちも弱いわね。付いて来るなら、ついでに鍛えた方がいいわよ」
「申し訳ありません。そうさせていただきます」

 まさかの戦闘メイドだった。
 LVが高いのも気になるけど、一番気になるのは黒髪メイドのメルシーだ。
 まさか知り合いに研究所で働いている【メルシー・アンアン】はいないだろうな。
 もしも知り合いなら、俺を嵌めた罰として、お前をあんあんさせる。
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