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第2章
第56話⑧プロットポイント②
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そろそろ俺も戦った方が良さそうだ。
森に到着して、早くも十一日が経った。リラのダンジョンは充分に楽しんだ。
植物と昆虫モンスターの強さもほぼ把握させてもらった。
最後の仕上げの時間だと思う。
馬車を安全な普通の森まで戻って止めると、たっぷり休憩させていたリラに準備させた。
リラは妻の前に武闘家だ。戦力として戦ってもらう。ただのエッチ要員じゃないと証明してもらう。
「もうボス倒すの? 早過ぎない? もっとレベル上げした方がいいんじゃない?」
「だから、ボスを倒しに行くんだ。雑魚じゃ相手にならない」
まだエッチしたいのか、リラがレベル上げ続行したい言っている。
本当に困った妻だ。これだと聖剣のレベルしか上がらない。
俺はこの森にエッチしに来たんじゃないぞ。
影俺と俺、リラの三人で魔鏡樹海に戻って、警戒しつつ進んでいく。
三人に達人僧侶のスキル【神秘の守り】を発動している。
これは軽くて透明な鎧で全身を守って、防御力を上げる魔法だ。
これを使う事でモンスターの攻撃をある程度防ぐ事が出来る。
『ジュラララ!』
「ゔゔゔゔっ‼︎ 気持ち悪るぅ‼︎」
もしかすると来たくなかった理由は、虫が苦手なのかもしれない。
現れた大蛇のように動く、無数の脚に長い胴体を持つ赤茶色の昆虫モンスター【サーペントムカデ】にリラは顔面蒼白で震えている。
確かにあれを倒すには、あれを殴らないといけない。
殴ったら気持ち悪い汁とか飛びそうだし、臭いも臭そうだ。
女の子には別の意味で難易度が高い強敵と言えるかもしれない。
「下がっていろ、俺がやる」
仕方ないので、黒大剣に暗黒とウルトラヒールを同時に使用した。
色々と試した結果、これが暗黒斬の威力を高めて、連続使用するのにもっとも効率的な方法だった。
「”ウルトラソウル〟!」
妻の前だからカッコつけたい。生命力=ソウルを込めた一撃だ。
技名は【ウルトラソウル】に数日前に決定した。
まずは一振り、地面スレスレに真横に振り回した。
樹木を切断しながら進む長大な黒き斬撃を、
『ジュラララ……‼︎』
サーペントムカデが樹木によじ登って回避しようとしたが無駄だった。
普通に胴体の下の四分の一が切断されている。まあ、トカゲの尻尾切りみたいなものだ。
頭さえ残っていれば、胴体の半分を失っても構わず向かってくる。
「終わりだ。”ウルトラソウル”!」
『ジュラアアア……‼︎』
今度は縦に真っ直ぐ振り下ろした。
一振り目で逃げ場を限定して、二振り目でトドメを刺す。
よじ登っている樹木と一緒に、ムカデの頭が黒斬撃に真っ二つにされて落ちてきた。
「リラ、さっさと死体回収しろ。置いて行くぞ」
「ひゃい! すぐに!」
そう、これをやらせる為に連れて来たようなものだ。
俺に言われて、リラが慌てて走っていく。もう完全に立場が逆転している。
たっぷりと死体回収役として戦ってもらう。
現れるモンスターはリラをこき使う為に逃さずに倒していく。
それも出来る限りバラバラにする。その方が拾うのが大変だ。
「んっ……ふぅんっ……」
少しでも遅れたら、俺と影俺でおっぱいとお尻を揉み回す。
その所為で短パンの隙間から漏れ出たエッチ臭で、昆虫モンスターが集まってきた。
まったく困った回収係だ。自分から仕事を増やしている。
ボスを倒したら、ボス部屋でボス部屋をたっぷりお仕置きしないといけない。
「見えてきた。あの前で少し休憩する」
このダンジョンに来る予定じゃなかったから、ボス部屋を探すのに苦労した。
湧き出るモンスターの情報も、倒しながら少しずつ手に入れた。
時間はかかったけど、影俺による安全な探索の結果、巨大な樹木の密集地帯で扉を見つけた。
巨大な樹木の壁が砦のように見える。
緑色の苔や植物が樹木の幹を覆い尽くして、緑の城砦が作られている。
その城砦の扉も緑に侵食されていて、黒錆色の取っ手が、そこに扉がある事を主張している。
「リラ、どうする? ここに残っていてもいいんだぞ」
扉を開ける前に確認しておいた。どんなボスが出現するのか分からない。
馬車まで走って逃げるだけなら、リラ一人でも行けそうだ。
俺に何かあった時はそのまま馬車で逃げればいい。
「行くに決まっているでしょ。でも、お願いがあるんだけどいい?」
「何だ、言ってみろ」
流石は脳筋だ。ボスを前に逃げ出すつもりはないそうだ。
それでも、俺に向かって上目遣いで聞いてきた。
ボス戦の前にリラ戦でもやらせるつもりか。
「私も強くなりたいの! だから、ボスを倒させて! 【特別職】になりたいの!」
「はぁぁ、ボスを倒しても特別職になれるわけじゃないだろ。今回は諦めろ」
くだらないお願いを一蹴した。回収係が無理に強くなる必要はない。
「本当に駄目なの? お願い、何でもするから一回だけ、ねぇ?」
「……仕方ない、一回だけだぞ」
「わぁ~、ありがとう! 大好き!」
潤んだ瞳と両手を唇の前で祈るように組んで、おっぱいを腕で挟んでお願いされたら仕方ない。
絶対に狙ってやっているけど、ボス倒したら、ボス部屋でボス部屋だ。
特別職になれたお祝いのエッチだと言えば、多少は危険な体位でやっても問題ない。
今回は【雌豚焼き】と【逆さ雌豚焼き】に挑戦する。
俺と影俺の二本の聖剣で口とダンジョンを貫いて、水平に持ち上げた身体を前後に攻撃する空中浮遊体位だ。
俺が腰、影俺がしっかりおっぱいを掴んで支えてやる。
落ちないようにしっかりと聖剣を咥えるんだぞ。
森に到着して、早くも十一日が経った。リラのダンジョンは充分に楽しんだ。
植物と昆虫モンスターの強さもほぼ把握させてもらった。
最後の仕上げの時間だと思う。
馬車を安全な普通の森まで戻って止めると、たっぷり休憩させていたリラに準備させた。
リラは妻の前に武闘家だ。戦力として戦ってもらう。ただのエッチ要員じゃないと証明してもらう。
「もうボス倒すの? 早過ぎない? もっとレベル上げした方がいいんじゃない?」
「だから、ボスを倒しに行くんだ。雑魚じゃ相手にならない」
まだエッチしたいのか、リラがレベル上げ続行したい言っている。
本当に困った妻だ。これだと聖剣のレベルしか上がらない。
俺はこの森にエッチしに来たんじゃないぞ。
影俺と俺、リラの三人で魔鏡樹海に戻って、警戒しつつ進んでいく。
三人に達人僧侶のスキル【神秘の守り】を発動している。
これは軽くて透明な鎧で全身を守って、防御力を上げる魔法だ。
これを使う事でモンスターの攻撃をある程度防ぐ事が出来る。
『ジュラララ!』
「ゔゔゔゔっ‼︎ 気持ち悪るぅ‼︎」
もしかすると来たくなかった理由は、虫が苦手なのかもしれない。
現れた大蛇のように動く、無数の脚に長い胴体を持つ赤茶色の昆虫モンスター【サーペントムカデ】にリラは顔面蒼白で震えている。
確かにあれを倒すには、あれを殴らないといけない。
殴ったら気持ち悪い汁とか飛びそうだし、臭いも臭そうだ。
女の子には別の意味で難易度が高い強敵と言えるかもしれない。
「下がっていろ、俺がやる」
仕方ないので、黒大剣に暗黒とウルトラヒールを同時に使用した。
色々と試した結果、これが暗黒斬の威力を高めて、連続使用するのにもっとも効率的な方法だった。
「”ウルトラソウル〟!」
妻の前だからカッコつけたい。生命力=ソウルを込めた一撃だ。
技名は【ウルトラソウル】に数日前に決定した。
まずは一振り、地面スレスレに真横に振り回した。
樹木を切断しながら進む長大な黒き斬撃を、
『ジュラララ……‼︎』
サーペントムカデが樹木によじ登って回避しようとしたが無駄だった。
普通に胴体の下の四分の一が切断されている。まあ、トカゲの尻尾切りみたいなものだ。
頭さえ残っていれば、胴体の半分を失っても構わず向かってくる。
「終わりだ。”ウルトラソウル”!」
『ジュラアアア……‼︎』
今度は縦に真っ直ぐ振り下ろした。
一振り目で逃げ場を限定して、二振り目でトドメを刺す。
よじ登っている樹木と一緒に、ムカデの頭が黒斬撃に真っ二つにされて落ちてきた。
「リラ、さっさと死体回収しろ。置いて行くぞ」
「ひゃい! すぐに!」
そう、これをやらせる為に連れて来たようなものだ。
俺に言われて、リラが慌てて走っていく。もう完全に立場が逆転している。
たっぷりと死体回収役として戦ってもらう。
現れるモンスターはリラをこき使う為に逃さずに倒していく。
それも出来る限りバラバラにする。その方が拾うのが大変だ。
「んっ……ふぅんっ……」
少しでも遅れたら、俺と影俺でおっぱいとお尻を揉み回す。
その所為で短パンの隙間から漏れ出たエッチ臭で、昆虫モンスターが集まってきた。
まったく困った回収係だ。自分から仕事を増やしている。
ボスを倒したら、ボス部屋でボス部屋をたっぷりお仕置きしないといけない。
「見えてきた。あの前で少し休憩する」
このダンジョンに来る予定じゃなかったから、ボス部屋を探すのに苦労した。
湧き出るモンスターの情報も、倒しながら少しずつ手に入れた。
時間はかかったけど、影俺による安全な探索の結果、巨大な樹木の密集地帯で扉を見つけた。
巨大な樹木の壁が砦のように見える。
緑色の苔や植物が樹木の幹を覆い尽くして、緑の城砦が作られている。
その城砦の扉も緑に侵食されていて、黒錆色の取っ手が、そこに扉がある事を主張している。
「リラ、どうする? ここに残っていてもいいんだぞ」
扉を開ける前に確認しておいた。どんなボスが出現するのか分からない。
馬車まで走って逃げるだけなら、リラ一人でも行けそうだ。
俺に何かあった時はそのまま馬車で逃げればいい。
「行くに決まっているでしょ。でも、お願いがあるんだけどいい?」
「何だ、言ってみろ」
流石は脳筋だ。ボスを前に逃げ出すつもりはないそうだ。
それでも、俺に向かって上目遣いで聞いてきた。
ボス戦の前にリラ戦でもやらせるつもりか。
「私も強くなりたいの! だから、ボスを倒させて! 【特別職】になりたいの!」
「はぁぁ、ボスを倒しても特別職になれるわけじゃないだろ。今回は諦めろ」
くだらないお願いを一蹴した。回収係が無理に強くなる必要はない。
「本当に駄目なの? お願い、何でもするから一回だけ、ねぇ?」
「……仕方ない、一回だけだぞ」
「わぁ~、ありがとう! 大好き!」
潤んだ瞳と両手を唇の前で祈るように組んで、おっぱいを腕で挟んでお願いされたら仕方ない。
絶対に狙ってやっているけど、ボス倒したら、ボス部屋でボス部屋だ。
特別職になれたお祝いのエッチだと言えば、多少は危険な体位でやっても問題ない。
今回は【雌豚焼き】と【逆さ雌豚焼き】に挑戦する。
俺と影俺の二本の聖剣で口とダンジョンを貫いて、水平に持ち上げた身体を前後に攻撃する空中浮遊体位だ。
俺が腰、影俺がしっかりおっぱいを掴んで支えてやる。
落ちないようにしっかりと聖剣を咥えるんだぞ。
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