【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

文字の大きさ
上 下
45 / 98
第2章

第45話⑥ミッドポイント

しおりを挟む
 リラが白目で「ひゅーっ、ひゅーっ」なるまで、たっぷり御者台で楽しんでから馬車の中に入った。
 幼馴染妻ダンジョンからは聖剣汁が溢れ出ている。二人の愛の結晶が生まれてくるのも時間の問題だ。

「リラ、ここでもう少しだけ鍛えたら駄目かな?」

 同じ毛布に包まって、隣に寝ている妻に聞いてみた。
 隠れて暮らすにしても、見つかった場合に逃げきれる力が必要だ。
 子供が生まれて幸せに暮らしている時に見つかって、夫婦二人殺されたら、子供が一人になる。

 もしかすると子供も一緒に殺されてしまうかもしれない。
 そんな日が来ると想像するだけでも怖くて安心して暮らせない。

「ん~、いいけど……もうここのモンスターは相手にならないでしょ」
「まあ、そうだけど……LVと技術は上がると思うよ」
「それだけ上がってもねぇ~」

 元気になったみたいだ。
 さっきまで放心状態だったのに、ペタペタ身体に擦り寄ってくる。
 顔とかおっぱいとか太ももを使って、猫みたいに身体に擦り付けてくる。

 こんな事されたら三回戦目に突入してしまう。
 だけど、今は大事な二人の将来、いや、子供を含めた三人の話をする時だ。
 もしかすると、四人、五人と増える可能性もある。いや、絶対に増える。
 妻がこんなに積極的なエロ可愛いなら、生まれてくる子供が一人のはずがない。

「やっぱり上位職になるしかないか……」

 ミノタウロスとオーガを倒せるようになったのに、まだ上位職になれてない。
 普通ならなれているはずなのに、神様がこの程度は俺にとっては過酷な試練でも何でもないと言ってる。
 だったら、

「【ダンジョンボス】を単独で倒せばなれるかも」

 これは妹が上位職の上の特別職になる為に考えた方法だ。
 ミノタウロスの何十倍も過酷な試練になる。
 これでなれなければ、神様を倒さなければなれない。

「ん~、だったら別のダンジョンに行かないとね。ここにはボスいないから」
「そうだね……」

 リラの言う通り、ダンジョン【コンドミニアム旧市街地】にはボス部屋が存在しない。
 倒しても倒しても無限に湧き出る亜人系モンスターしかいない。
 しかも、戦利品はモンスターが持っている大斧や大包丁ぐらいだ。
 今じゃ中級、上級冒険者に飽きられて、行けば貸し切り状態のダンジョンになっている。

「でも、そんな事ってあるのかな? ダンジョンなんだから、ダンジョンボスはいるよ」
「そう思って探し回って、いないって結論が出たんじゃないの? ん~、暖かいぃ」

 駄目だ。真剣に話しているのに、リラが俺の身体に夢中で話し相手にならない。
 確かに人肌で暖め合うと柔らかいし落ち着くと思う。

 だけど、聖剣だけがソワソワと落ち着かない。
 いいの、駄目なの、と戦闘体勢になっていいのか俺に聞いてくる。
 多分、今は駄目だと思う。

 雌猫が可愛く擦り寄って来たからって、いきなり腰に乗って交尾を始める雄猫はいない。
 今はじゃれ合う時間だ。
 
「よし! デートしよう!」

 結局、結論も聖剣汁も出せないまま朝になってしまった。
 今日一日、旧市街地をモンスター倒しながらデートする。
 それでダンジョンボスが見つからなかったら、【AAだぶるえい級ダンジョン】に行くしかない。

「今日は私も倒すからね。見ているだけじゃ身体が鈍ってしかたないわ」

 両手に籠手を装着したリラが腕を回して張り切っている。
 いっぱいエッチしたから身体が鈍る事はないと思う。
 どっちかと言うと、エッチし過ぎて身体が怠くなっているだけだと思う。

「死ねえ!」
「おりゃー!」
『グゲェ……!』

 二人で並んで亜人モンスターを倒していく。
 いつもは妹とリラの脳筋二人を後ろから見ているだけなのに、今は妹の代わりに戦っている。
 童貞を卒業してから急成長だ。童貞を貰ってくれた妹には本当に感謝している。

「はぁぁ、やっぱりミノとオー以外は手応えないわね」

 殺戮デート中なのに、モンスターが弱過ぎて、リラのやる気が低下中だ。
 そのミノタウロスとオーガさえも一撃で瞬殺しているから仕方ない。

「じゃあ、エッチしながら——」
「却下! ダンジョンでは禁止って言ったでしょ!」
「そうですよねぇ……」

 名案だと思ったのに速攻で断られた。
 モンスターも集まるし、気持ち良いから絶対に良いと思ったのに。
 
「ソリャ! エイャ! もぉー。見るのも禁止!」
「ええっ! 見るのも⁉︎」

 戦っているリラのおっぱいやお尻をチラチラ見ていたら、リラがおっぱいを腕で隠して言ってきた。
 触るのも見るのも禁止されたら、何をすればいいのか分からない。
 それだと戦うだけのデートになってしまう。

「あっ、リラ! あれ見て!」
「もぉー、何?」

 困っていると救世主を見つけてしまった。
 瓦礫の中に動く人影を見つけた。
 亜人じゃなくて、【本物の人間】だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...