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第2部 第2章 帰って来たF級冒険者
第27話 ウィルと炎の指弾
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侯爵家の使用人が強い事は、ロンドンの本邸で痛い目に遭って経験済みだ。あの時の若い門番達も、今、戦えば簡単にボコボコにする事も出来るだろう。ヨボヨボのジイジイーズならば尚更だ。
ふっふ、少しは手加減してあげるけど、老人虐待で訴えないでよね?
『バーニング・フィンガー・ソング。お客様、音楽はお好きですか?』
「別にそこまで好きじゃないよ」
質問の意図は分からないけど、執事オズボルトの十本の指先がメラメラと燃え始めた。どうやら銀色のお盆は武器として使わないようだ。だったら、こちらも武器は使わずに素手で戦う事にしよう。
「それは残念。私の刺激的な炎葬が聴けるというのに、それを理解する事が出来ないなんて…」
高濃度の魔力がオズボルトの指先に集まって行くのが、手に取るように分かる。身体を覆う魔力が1としたら、指先に集まる魔力は200~300ぐらいだ。何かが来るのは簡単に想像がつく。
魔法が使われる前に素早く神眼の指輪を使って、使われるだろう魔法を先に予想しないといけない。初見殺しのような強力な魔法を喰らうのは御免だ。炎、閃光、直進、爆発、この4つの組み合わせで出来る魔法は数種類しか思い付かない。
オズボルトはゆっくりと肩の高さまで十本の指を持ち上げると、僕の方に向けた。ピアノを弾くような奇妙な構えから、親指と薬指をくっ付けて、左右同時に弾いた。指先から2つの炎の指弾が放たれた。
『パァン‼︎』
「くっ…! なんだ⁉︎」
放たれた炎の指弾が爆発すると激しい閃光が視界を光に染めた。ただの目眩しにあそこまでの魔力は必要ない。片方が爆けて、もう片方がそのまま僕に向かって突き進んでいるのだろう。
『ドォーン‼︎』
『がぁはっ…‼︎』
予想したものが胸元に直撃して大爆発すると、熱々の熱風が全身を撫でて行く。とりあえず上に跳んで追撃を回避する。もちろん魔力を追って、上空を追撃する可能性は大だが、こっちの目的はジイジイーズの撃破じゃない。それにこの程度の攻撃では僕を即死させる事も、熱さで悶絶させる事も不可能だ。
「ごぉほっ、ごぉほっ…」
煙を吸い込んでしまい、思わず咳き込んでしまう。これで煙に状態異常効果が含まれていたら厄介過ぎる。
「素晴らしい。まだまだ頑張れそうですな。では、炎葬の続きを始めましょうか?」
上空から真下を見ると、執事ジジイと目が合ってしまった。嬉しそうに指先をこっちに向けている。もう1人の庭師ジジイは指先で剪定バサミをグルグルと回している。おいおい、こっちの世界でもリンチパーティーされるつもりはないぞ。可愛い女の子達に蹴ったり、殴られたり、刺されたりするのは我慢出来る。でも、ジジイは駄目だ! 絶対に許さない!
「オズボルト! 何をやっているんですか。ここは町中ですよ。ご近所さんに迷惑をかけないでください」
「自分こそ何を言っている。あの魔力は不死者だ。長い事、実戦を離れて平和ボケしたのか? 見物してないで、お前達もさっさと加勢しろ!」
複数の炎の指弾を高速飛行で回避しながら、爆発音に集まって来た屋敷の使用人達を見る。高レベルで全員が武装している。もう、どう見てもここがヤバいマフィアの屋敷にしか見えない。
一度撤退した方がいいかもしれないが、あの時に会った使用人のメイド2人ならば僕が侯爵の知り合いだと証言してくれるはずだ。黒髪メイドのロクサーヌと、もう一人はふっくらした体型の薄茶色のボブヘアの女の子だったはすだ。
何処だ⁉︎ 何処にいる⁉︎
集まっている30人近くの使用人の2人を探すものの、意外とメイド服の女の子が多い。中にはメイド? と考えてしまう年齢の女性もいるが、探しているのは若いメイドだ。とりあえず黒髪メイドのロクサーヌをターゲットに決めよう。
「おい、あいつ! 港の指名手配犯だぞ!」
「本当だ。確か数ヶ月前にも森の洞窟の中で、若い女性を監禁、暴行したらしいぞ」
そっちは略式起訴で問題は既に解決済みだ。それにデイジーとは大人同士の合意の元で、円満に別れている。すぐに人妻誘拐の手配書は剥がされる予定だ。
「女は屋敷の中に入っていろ。あいつの狙いはお前達だ」
使用人の男達に守られるようにメイド達が屋敷の中に戻って行く。その中に黒髪メイドの姿が見えた。こんな面倒な事になるのなら透明マントなんか使わずに、玄関から正々堂々と入るべきだった。
「後悔しても、もう遅いか」
こっちは人間離れしたステータスの不死者だ。魔法使いだらけの屋敷に入れば、問答無用で攻撃されても仕方ない。
さて、使用人全員を倒すよりも、ロクサーヌを1人連れ去って、行使力で無理やりに侯爵の遺骨がある場所を喋らせた方が早いだろう。まあ、ロクサーヌじゃなくて、ジイジイーズのどちらか1人を半殺しにして喋らせてもいいけど、やっぱり若い方が良い。
「でも、欲はかかない方がいいか」
上空で炎の指弾を回避するのはやめると、素早く降下しながら、収納袋から天地創造剣を取り出して持つ。行方不明のアシュリーの剣を持っていると、侯爵家の人間を刺激するだけだけど、素早くやれば大丈夫だ。
「貴様⁉︎ その剣はアシュリー様の物だぞ! まさか…なっ‼︎」
動揺する爺さんを無視して、剣を三回振るって、使用人達とオズボルトを分断する分厚く巨大な岩壁を三枚作り出す。三枚の岩壁の中に入ると、もう一度剣を振って、オズボルトとの1対1の特設ステージが完成した。
「アシュリーは生きているから安心していいよ。逆に元気過ぎて困るぐらいだよ」
「お前がエミリアとアシュリー様を誘拐したのか!」
説明するのはとても難しい。もう誘拐犯でも連続婦女監禁犯でもいいから、お墓参りさせてください。
ふっふ、少しは手加減してあげるけど、老人虐待で訴えないでよね?
『バーニング・フィンガー・ソング。お客様、音楽はお好きですか?』
「別にそこまで好きじゃないよ」
質問の意図は分からないけど、執事オズボルトの十本の指先がメラメラと燃え始めた。どうやら銀色のお盆は武器として使わないようだ。だったら、こちらも武器は使わずに素手で戦う事にしよう。
「それは残念。私の刺激的な炎葬が聴けるというのに、それを理解する事が出来ないなんて…」
高濃度の魔力がオズボルトの指先に集まって行くのが、手に取るように分かる。身体を覆う魔力が1としたら、指先に集まる魔力は200~300ぐらいだ。何かが来るのは簡単に想像がつく。
魔法が使われる前に素早く神眼の指輪を使って、使われるだろう魔法を先に予想しないといけない。初見殺しのような強力な魔法を喰らうのは御免だ。炎、閃光、直進、爆発、この4つの組み合わせで出来る魔法は数種類しか思い付かない。
オズボルトはゆっくりと肩の高さまで十本の指を持ち上げると、僕の方に向けた。ピアノを弾くような奇妙な構えから、親指と薬指をくっ付けて、左右同時に弾いた。指先から2つの炎の指弾が放たれた。
『パァン‼︎』
「くっ…! なんだ⁉︎」
放たれた炎の指弾が爆発すると激しい閃光が視界を光に染めた。ただの目眩しにあそこまでの魔力は必要ない。片方が爆けて、もう片方がそのまま僕に向かって突き進んでいるのだろう。
『ドォーン‼︎』
『がぁはっ…‼︎』
予想したものが胸元に直撃して大爆発すると、熱々の熱風が全身を撫でて行く。とりあえず上に跳んで追撃を回避する。もちろん魔力を追って、上空を追撃する可能性は大だが、こっちの目的はジイジイーズの撃破じゃない。それにこの程度の攻撃では僕を即死させる事も、熱さで悶絶させる事も不可能だ。
「ごぉほっ、ごぉほっ…」
煙を吸い込んでしまい、思わず咳き込んでしまう。これで煙に状態異常効果が含まれていたら厄介過ぎる。
「素晴らしい。まだまだ頑張れそうですな。では、炎葬の続きを始めましょうか?」
上空から真下を見ると、執事ジジイと目が合ってしまった。嬉しそうに指先をこっちに向けている。もう1人の庭師ジジイは指先で剪定バサミをグルグルと回している。おいおい、こっちの世界でもリンチパーティーされるつもりはないぞ。可愛い女の子達に蹴ったり、殴られたり、刺されたりするのは我慢出来る。でも、ジジイは駄目だ! 絶対に許さない!
「オズボルト! 何をやっているんですか。ここは町中ですよ。ご近所さんに迷惑をかけないでください」
「自分こそ何を言っている。あの魔力は不死者だ。長い事、実戦を離れて平和ボケしたのか? 見物してないで、お前達もさっさと加勢しろ!」
複数の炎の指弾を高速飛行で回避しながら、爆発音に集まって来た屋敷の使用人達を見る。高レベルで全員が武装している。もう、どう見てもここがヤバいマフィアの屋敷にしか見えない。
一度撤退した方がいいかもしれないが、あの時に会った使用人のメイド2人ならば僕が侯爵の知り合いだと証言してくれるはずだ。黒髪メイドのロクサーヌと、もう一人はふっくらした体型の薄茶色のボブヘアの女の子だったはすだ。
何処だ⁉︎ 何処にいる⁉︎
集まっている30人近くの使用人の2人を探すものの、意外とメイド服の女の子が多い。中にはメイド? と考えてしまう年齢の女性もいるが、探しているのは若いメイドだ。とりあえず黒髪メイドのロクサーヌをターゲットに決めよう。
「おい、あいつ! 港の指名手配犯だぞ!」
「本当だ。確か数ヶ月前にも森の洞窟の中で、若い女性を監禁、暴行したらしいぞ」
そっちは略式起訴で問題は既に解決済みだ。それにデイジーとは大人同士の合意の元で、円満に別れている。すぐに人妻誘拐の手配書は剥がされる予定だ。
「女は屋敷の中に入っていろ。あいつの狙いはお前達だ」
使用人の男達に守られるようにメイド達が屋敷の中に戻って行く。その中に黒髪メイドの姿が見えた。こんな面倒な事になるのなら透明マントなんか使わずに、玄関から正々堂々と入るべきだった。
「後悔しても、もう遅いか」
こっちは人間離れしたステータスの不死者だ。魔法使いだらけの屋敷に入れば、問答無用で攻撃されても仕方ない。
さて、使用人全員を倒すよりも、ロクサーヌを1人連れ去って、行使力で無理やりに侯爵の遺骨がある場所を喋らせた方が早いだろう。まあ、ロクサーヌじゃなくて、ジイジイーズのどちらか1人を半殺しにして喋らせてもいいけど、やっぱり若い方が良い。
「でも、欲はかかない方がいいか」
上空で炎の指弾を回避するのはやめると、素早く降下しながら、収納袋から天地創造剣を取り出して持つ。行方不明のアシュリーの剣を持っていると、侯爵家の人間を刺激するだけだけど、素早くやれば大丈夫だ。
「貴様⁉︎ その剣はアシュリー様の物だぞ! まさか…なっ‼︎」
動揺する爺さんを無視して、剣を三回振るって、使用人達とオズボルトを分断する分厚く巨大な岩壁を三枚作り出す。三枚の岩壁の中に入ると、もう一度剣を振って、オズボルトとの1対1の特設ステージが完成した。
「アシュリーは生きているから安心していいよ。逆に元気過ぎて困るぐらいだよ」
「お前がエミリアとアシュリー様を誘拐したのか!」
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