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第2章 サークス村のF級冒険者
間話 ウィルと透明マント
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新種の野菜作りから解放された僕は、毎日のように溜まって行くMPの消費方法に悩んでいた。定期的に村の近くの魔物を狩っているけど、邪龍剣のMP強奪を使用すれば、戦闘で消費するMPは0だ。何かに有効利用するべきだった。
エミリアの近くにいるクレアとミランダは絶対に無理だ。エミリアに見つかれば殺される。いや、それはないけど、村では透明マントを没収される事になる。そう、それにこれは訓練だ。悪いことをしている訳じゃない。
父さんと母さんにバレないように急いで夕食を食べると、「疲れているから」という理由で部屋の中に閉じ籠もった。そして、透明マントを被って、急いで部屋の窓から外に抜け出した。
村の人口は三百四十一人。その中で年齢十五~二十八歳の若い女性は四十四人、全体の十三パーセントぐらいだ。しかも、美人と言われるのは四十四人の中でも両手の指を少し超える程度だ。中には結婚して子供を産んでいる人妻もいる。そう、これは親孝行でもある。将来の結婚相手を自分の目でじっくりと確かめる必要があるんだ。
歳上の女性は包容力があるというが、若い僕が求めているのは精神的な包容力ではなく、物理的な抱擁力である。結婚雑誌を見る限りでは、付き合うなら年齢差が五歳以上離れていると上手くいかないらしい。十五~二十四歳は三十一人だけ、それを踏まえて、容姿、年齢から選び出されたお嫁さん候補はたったの四人しかいない。
【名前・ノエル 年齢18歳 身長158cm 体重48Kg バスト83(D)ウエスト58 ヒップ79 弱点・根暗】
ノエルは黒髪ロングヘアの幸薄系女子として、村の男達に知られている。結婚したら文句一つ言わずに従順に尽くしてくれるだろうと、村のホウレン草系男子の人気になっている。個人的には性格が明るければもっと良いが、もう婚約者が決まったという話がある。手に入れるには錬金術師様としての権力を使うしかない。
【名前・ユン 年齢15歳 身長150cm 体重43kg バスト78(B)ウエスト54 ヒップ80 弱点・体力、努力】
パッと見は緑髪ショートヘア美少女のユンは、村の十五歳以下の若い男達のアイドルとして君臨している。ただし、話が全く通じない。まさに見るだけの存在だ。それでも、貴重な村で一人だけの魔法使いだ。欠点を補うことが出来れば、将来性だけはある。婚約者は全くいない。
【名前・リアーナ 年齢19歳 身長160cm 体重52Kg バスト82(C)ウエスト58 ヒップ83 弱点・早起き】
リアーナ姉さんは茶髪ロングヘアの明るくて綺麗な女性だ。結婚秒読み段階らしく、婚約者と毎晩のように子作りをしているそうだ。村にいる時は、「お姉ちゃん」と呼んで慕っていた人が結婚間近なのは複雑な気分だ。密かに好意を寄せていたので、結婚していないのなら、まだ略奪することも可能ではある。
【名前・メリッサ 年齢16歳 身長161cm 体重52Kg バスト85(D)ウエスト61 ヒップ86 弱点・贈り物】
メリッサは茶髪のセミロングを後頭部でお団子にしている可愛い妹系女子だ。おそらくはサークス村で一番競争率が高いのは彼女だ。明るく、農作業もテキパキとこなす彼女はまさに理想の農家の嫁である。息子との婚約を申し込む小父さん、小母さんがやって来ては彼女に野菜を贈るので、最近はちょっとポッチャリしているのが難ではある。
まずは一番人気のメリッサの家に向かおう。
♢
「ごめん、お母さん。もう食べ切れない」
メリッサは食卓に並ぶ料理にほとんど箸をつけていない。まあ、毎日のように贈り物を食べているのだ。胃も限界なのだろう。
「当たり前でしょうが! さっさと誰かに決めないからそうなるのよ! 誰か結婚してもいい人はいないの? 一人ぐらいはいるんでしょう?」
「えっ~、いないよう」
確かにお義母さんの言う通り、婚約者を決めるまでは贈り物は続くはずだ。誰かに決めればいいんだろうけど、無理強いしても村にはロクな男はいないから決めるだけでも難しいだろうな。
「だったら、マリアンさんの所のウィル君でいいでしょう。錬金術師でしかも、力持ちなのよ。この前なんて一人で丸太を抱えて歩いていたのを見たのよ」
(あの時かな?)
近くの森で木を切って来て、冒険者ギルドのボロ板を張り替えた時だろう。見られていたのか。いやぁ~、照れるな。そんな大したことはしていないのに。
「ウィル君? えっ~、無理だよ。いつも隣に凄い美人がいるじゃない。私みたいな子供には興味ないと思うよ」
いえいえ、もの凄く興味はあります。この後、部屋にもお風呂にも付いて行きたいぐらいです。
「ああっ、エミリアさんね。まあ、あの人と比べたら誰だって負けるわよ。まあ、母さんが若い時にはいい勝負だったかもしれないわね。ほっほほほ♬」
本当に小母さん連中は若い時と比べたがる。あんた達の娘を見るけど、全然大したことないぞ。メリッサは可愛いとは思うけど、お義母さんには全然似ていない。
「もうぉ~、お母さん。それ絶対に嘘でしょう? そうでしょう、お父さん?」
そうだ、ハッキリと嘘だと教えてあげるんだ。それが娘の為になる。
「ああ、嘘だ。母さんの方が、綺麗だ♡」
おい。照れるなら言うじゃないよ。
「あなた♡」
(甘~~~い。甘過ぎる。なんだ、ここは? なんだ、この家は? 僕のような汚れた人間が入っていい場所なのか?)
僕は小父さんと小母さんが見つめ合う空間にこれ以上は一秒も居たくはなかった。次の現場に向かおう。
♢
次に向かったのは幸薄系女子のノエルの家だった。とにかく笑わない。食事中も、お風呂で鼻歌も歌わなかった。おそらくは家庭環境に問題がある。さっきのとにかく甘明るい家庭を見た後が原因だったのかもしれないが、葬式会場と結婚するのは嫌だ。
もしかすると、婚約者がかなりの腐れ野朗だけど、嫌々結婚するしかなかったのかもしれない。そう考えれば、家の中でも暗い理由も分かる。とりあえずは美味しく物でも贈って食べてもらって、あの痩せている身体に肉を付けてもらおう。僕に今出来る事はそのぐらいしかない。まだまだ、あの胸も尻も成長するはずだ。頑張れ、ノエル。
さて、リアーナ姉さんがベッドで男と抱き合っているのは見たくはない。ユンの所で最後にするか。
ユンの家はニンジン、サツマイモ農家だ。村の農家としては中流階級と言ってもいい。体力の無いユンに代わって、お義父さんが人一倍頑張っているので、かなりの筋肉質だ。そのお義父さんに見つからないように脇を通って、お風呂場に侵入した。
お風呂場には、浴槽に浸かっているユンが子猫のヌイグルミに話しかけていた。ずぶ濡れの猫は可哀想に見えるが、本物じゃなければ溺れ死んだりはしないはずだ。本物じゃないよね?
「にゃ~、にゃ~、にゃん♬ ねぇ、そこにいるのは誰?」
(ゴクリ。見えているのか?)
僕の気配は無いはずだ。エミリアは確かに魔法使いには透明マントを被っていても、気付かれる可能性があると言っていたけど、ユンの魔力は少ない。動かなければ気の所為で済むはずだ。
「もしかして、精霊様なの?」
(どうする、どうする⁉︎ ジッとこっちを見てるぞ。もう見えているとしか思えない)
「今日はいつもよりもハッキリと見える。触れるかもしれない」
ユンが浴槽から立ち上がると、こっちに向かって来る。狭いお風呂場に逃げ場は無い。ここは精霊様として振る舞って、彼女に悲鳴を上げさせずに脱出するしかない。
「そうだ。我が精霊だ。ユンよ、浴槽に浸かる時は百数えなさい」
「うん、分かった」
ユンは振り返るとザパァンと浴槽に戻って行く。今のうちだ。早く逃げよう。まったく素直な良い子だけど、普通に考えて、お風呂場に侵入する精霊様はいないよ。今度、偽の精霊様を見つけたら悲鳴を上げようね。
「ふぅ~、やっぱりエミリアが一番良さそうだな」
ユンの家を無事に抜け出すと僕の結論は出た。とりあえず、ノエルの家に食べ物を定期的に贈るようにしよう。他の家庭の幸せは問題なさそうだ。
エミリアの近くにいるクレアとミランダは絶対に無理だ。エミリアに見つかれば殺される。いや、それはないけど、村では透明マントを没収される事になる。そう、それにこれは訓練だ。悪いことをしている訳じゃない。
父さんと母さんにバレないように急いで夕食を食べると、「疲れているから」という理由で部屋の中に閉じ籠もった。そして、透明マントを被って、急いで部屋の窓から外に抜け出した。
村の人口は三百四十一人。その中で年齢十五~二十八歳の若い女性は四十四人、全体の十三パーセントぐらいだ。しかも、美人と言われるのは四十四人の中でも両手の指を少し超える程度だ。中には結婚して子供を産んでいる人妻もいる。そう、これは親孝行でもある。将来の結婚相手を自分の目でじっくりと確かめる必要があるんだ。
歳上の女性は包容力があるというが、若い僕が求めているのは精神的な包容力ではなく、物理的な抱擁力である。結婚雑誌を見る限りでは、付き合うなら年齢差が五歳以上離れていると上手くいかないらしい。十五~二十四歳は三十一人だけ、それを踏まえて、容姿、年齢から選び出されたお嫁さん候補はたったの四人しかいない。
【名前・ノエル 年齢18歳 身長158cm 体重48Kg バスト83(D)ウエスト58 ヒップ79 弱点・根暗】
ノエルは黒髪ロングヘアの幸薄系女子として、村の男達に知られている。結婚したら文句一つ言わずに従順に尽くしてくれるだろうと、村のホウレン草系男子の人気になっている。個人的には性格が明るければもっと良いが、もう婚約者が決まったという話がある。手に入れるには錬金術師様としての権力を使うしかない。
【名前・ユン 年齢15歳 身長150cm 体重43kg バスト78(B)ウエスト54 ヒップ80 弱点・体力、努力】
パッと見は緑髪ショートヘア美少女のユンは、村の十五歳以下の若い男達のアイドルとして君臨している。ただし、話が全く通じない。まさに見るだけの存在だ。それでも、貴重な村で一人だけの魔法使いだ。欠点を補うことが出来れば、将来性だけはある。婚約者は全くいない。
【名前・リアーナ 年齢19歳 身長160cm 体重52Kg バスト82(C)ウエスト58 ヒップ83 弱点・早起き】
リアーナ姉さんは茶髪ロングヘアの明るくて綺麗な女性だ。結婚秒読み段階らしく、婚約者と毎晩のように子作りをしているそうだ。村にいる時は、「お姉ちゃん」と呼んで慕っていた人が結婚間近なのは複雑な気分だ。密かに好意を寄せていたので、結婚していないのなら、まだ略奪することも可能ではある。
【名前・メリッサ 年齢16歳 身長161cm 体重52Kg バスト85(D)ウエスト61 ヒップ86 弱点・贈り物】
メリッサは茶髪のセミロングを後頭部でお団子にしている可愛い妹系女子だ。おそらくはサークス村で一番競争率が高いのは彼女だ。明るく、農作業もテキパキとこなす彼女はまさに理想の農家の嫁である。息子との婚約を申し込む小父さん、小母さんがやって来ては彼女に野菜を贈るので、最近はちょっとポッチャリしているのが難ではある。
まずは一番人気のメリッサの家に向かおう。
♢
「ごめん、お母さん。もう食べ切れない」
メリッサは食卓に並ぶ料理にほとんど箸をつけていない。まあ、毎日のように贈り物を食べているのだ。胃も限界なのだろう。
「当たり前でしょうが! さっさと誰かに決めないからそうなるのよ! 誰か結婚してもいい人はいないの? 一人ぐらいはいるんでしょう?」
「えっ~、いないよう」
確かにお義母さんの言う通り、婚約者を決めるまでは贈り物は続くはずだ。誰かに決めればいいんだろうけど、無理強いしても村にはロクな男はいないから決めるだけでも難しいだろうな。
「だったら、マリアンさんの所のウィル君でいいでしょう。錬金術師でしかも、力持ちなのよ。この前なんて一人で丸太を抱えて歩いていたのを見たのよ」
(あの時かな?)
近くの森で木を切って来て、冒険者ギルドのボロ板を張り替えた時だろう。見られていたのか。いやぁ~、照れるな。そんな大したことはしていないのに。
「ウィル君? えっ~、無理だよ。いつも隣に凄い美人がいるじゃない。私みたいな子供には興味ないと思うよ」
いえいえ、もの凄く興味はあります。この後、部屋にもお風呂にも付いて行きたいぐらいです。
「ああっ、エミリアさんね。まあ、あの人と比べたら誰だって負けるわよ。まあ、母さんが若い時にはいい勝負だったかもしれないわね。ほっほほほ♬」
本当に小母さん連中は若い時と比べたがる。あんた達の娘を見るけど、全然大したことないぞ。メリッサは可愛いとは思うけど、お義母さんには全然似ていない。
「もうぉ~、お母さん。それ絶対に嘘でしょう? そうでしょう、お父さん?」
そうだ、ハッキリと嘘だと教えてあげるんだ。それが娘の為になる。
「ああ、嘘だ。母さんの方が、綺麗だ♡」
おい。照れるなら言うじゃないよ。
「あなた♡」
(甘~~~い。甘過ぎる。なんだ、ここは? なんだ、この家は? 僕のような汚れた人間が入っていい場所なのか?)
僕は小父さんと小母さんが見つめ合う空間にこれ以上は一秒も居たくはなかった。次の現場に向かおう。
♢
次に向かったのは幸薄系女子のノエルの家だった。とにかく笑わない。食事中も、お風呂で鼻歌も歌わなかった。おそらくは家庭環境に問題がある。さっきのとにかく甘明るい家庭を見た後が原因だったのかもしれないが、葬式会場と結婚するのは嫌だ。
もしかすると、婚約者がかなりの腐れ野朗だけど、嫌々結婚するしかなかったのかもしれない。そう考えれば、家の中でも暗い理由も分かる。とりあえずは美味しく物でも贈って食べてもらって、あの痩せている身体に肉を付けてもらおう。僕に今出来る事はそのぐらいしかない。まだまだ、あの胸も尻も成長するはずだ。頑張れ、ノエル。
さて、リアーナ姉さんがベッドで男と抱き合っているのは見たくはない。ユンの所で最後にするか。
ユンの家はニンジン、サツマイモ農家だ。村の農家としては中流階級と言ってもいい。体力の無いユンに代わって、お義父さんが人一倍頑張っているので、かなりの筋肉質だ。そのお義父さんに見つからないように脇を通って、お風呂場に侵入した。
お風呂場には、浴槽に浸かっているユンが子猫のヌイグルミに話しかけていた。ずぶ濡れの猫は可哀想に見えるが、本物じゃなければ溺れ死んだりはしないはずだ。本物じゃないよね?
「にゃ~、にゃ~、にゃん♬ ねぇ、そこにいるのは誰?」
(ゴクリ。見えているのか?)
僕の気配は無いはずだ。エミリアは確かに魔法使いには透明マントを被っていても、気付かれる可能性があると言っていたけど、ユンの魔力は少ない。動かなければ気の所為で済むはずだ。
「もしかして、精霊様なの?」
(どうする、どうする⁉︎ ジッとこっちを見てるぞ。もう見えているとしか思えない)
「今日はいつもよりもハッキリと見える。触れるかもしれない」
ユンが浴槽から立ち上がると、こっちに向かって来る。狭いお風呂場に逃げ場は無い。ここは精霊様として振る舞って、彼女に悲鳴を上げさせずに脱出するしかない。
「そうだ。我が精霊だ。ユンよ、浴槽に浸かる時は百数えなさい」
「うん、分かった」
ユンは振り返るとザパァンと浴槽に戻って行く。今のうちだ。早く逃げよう。まったく素直な良い子だけど、普通に考えて、お風呂場に侵入する精霊様はいないよ。今度、偽の精霊様を見つけたら悲鳴を上げようね。
「ふぅ~、やっぱりエミリアが一番良さそうだな」
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