78 / 175
第3章 侯爵家のF級冒険者
第68話 ウィルとギルド長
しおりを挟む
ギルド長の後を追って、家の前までやって来た。彼は逃げる事も、助けてくれと騒ぐ事もしなかった。いつものように冒険者ギルドと自宅を往復する。いつもと少し違ったのは花束とケーキの箱を四つ積み重ねて持っている事だけだろう。その変化に気付いているのは、彼の事を知っている極少数の人達だけだ。
「もうぉ~、遅かったじゃないの! 皆さん、お待ちになっていますよ。早く着替えてくださいよ!」
「ああっ、済まない。仕事で遅くなった」
帰って来た屋敷の主人を同年代の妻が急ぎ足で出迎えた。夫から花束とケーキを受け取って、また、急ぎ足でパーティーホールに戻って行く。そんな母親の姿を笑いながら、息子のベルガーは父親のコートを受け取っている。
「父さんも歳なんだから、そろそろ副ギルド長に任せればいいんだよ。今時はA級冒険者の方が多いんだ。S級冒険者だからって、いつまでも気張る必要はないんだよ」
「いや、あと少しだけ頑張るつもりだ。それよりもシャルロッテは元気にしているか? お前こそ歳なんだから、冒険者は引退して、娘と過ごす時間を大切にするべきだぞ。死ぬ時は一瞬だからな。忘れるんじゃないぞ」
「会う度に言わなくても分かってるよ。実力以上の依頼は受けない。それが冒険者を長く続ける秘訣だろう?」
ギルド長が息子と長々と話している。話の内容は聞こえないが、緊迫感は感じられない。約束を守って、おかしな真似をするつもりはないようだ。
「そうだ。実力以上の依頼は受けない。それを守っていれば死ぬ事はない。約束の日はもうすぐだ。それまではシャルロッテの父親として精一杯生きてみろ」
「済まないな、オヤジ。シャルロッテにはまだ石の事は話してない。悪いけど、その時が来たら、オヤジが俺の代わりに話しくれよ」
「生きていたら、そうさせてもらう」
「何、弱気な事言ってんだよ。せいぜいあと二、三ヶ月で全員死ぬさ」
随分と長く話すんだな。まあいい。屋敷の中にはエミリアが入っている。それにレベル100以上は誰もいないのか。ガドガン侯爵家と違って、強いのは遺伝ではないようだ。意外と苦労人なのかもしれない。
念の為に神眼の指輪を使って屋敷の中に見える人物を一人一人確認した。とりあえずは屋敷の中に脅威になる人物はいない。思わず、ホッとしてしまうが、それは女、子供や戦えない人が多いという事だ。
その後もギルド長の動きを監視していたが、特に変化はなかった。警戒するのが馬鹿らしいと思えるぐらいに、彼は自分の誕生日パーティーを楽しんでいた。いっその事、パーティー会場に潜り込んで一緒に料理を食べてもよかったかもしれない。彼も追い出したりはしなかっただろう。
「随分と楽しそうな最後の晩餐ね。でも、本当に最後の晩餐かしら? 死にたいと思っている人間の雰囲気が感じられないわ。家族と過ごして気が変わった可能性があるわね」
「その時はその時だよ。無抵抗な爺さんを三人掛かりで一方的に殺すよりはマシなはずだよ」
「ふっふ、そうね。お爺様には劣るかもしれないけど、S級冒険者と本気で戦えるのは楽しそうね。一度でいいから、全力で暴れたいと思っていたのよ」
欲求不満なんじゃないの? そんなに暴れたいなら、ギルド長と宿屋に行って、腹上死でもさせてくればいいのに。誕生日プレゼントにちょうどいいんじゃないの? まあ、ツーブロック爺さんの好みは長身の巨乳女性だから、アシュリー様は相手にされないか。
一応は注意しないと、勝手に攻撃されるとマズい。ギルド長は行使力を持っている。騒ぎに駆け付けて来た冒険者に、行使の力を使われて操られたら、こっちが不利になってしまう。それは絶対に避けないといけない。
「分かってると思うけど、街の中では絶対にやめてよ。攻撃するのは、あっちが先に仕掛けた時だけだよ」
「馬鹿じゃないのにそんな事する訳ないでしょう。計画通りに周りに人がいない場所で、誰にも邪魔されずに殺す。作戦は分かってるわよ。ほら、エミリアが出て来たわよ。どうやら、爺さんは死ぬ覚悟が出来たみたいね」
僕には透明マントを被っているエミリアの姿は見えないけど、アシュリーには分かるようだ。彼女の言う通り、屋敷の二階の窓からギルド長が飛び下りて来た。
「殺す以外に契約を解除出来る方法があればいいんだけど」
「それは無理だって、エミリアが言ってたでしょう。お爺様に聞いたんだから間違いないわ。いい加減にしっかりしてよ。あんたのステータス低下と状態異常付加で、爺さんの力を低下させないと勝てないのよ。私はさっきの携帯食料が最後の晩餐になるのは嫌よ」
「その二つは当てにならないよ。ギルド長の物理耐性が高過ぎるから、多分、効果は薄いと思う。トドメを刺す事が出来るのは、アシュリー様とエミリアのどっちかだよ」
「そうかしら? 私はあなたに期待しているわよ」
「はっは…」
その可能性だけはない。神速ブーツはアシュリーに使ってもらっているから、僕の素早さは普段よりも落ちている。戦力としては期待しない方が確実にいい。
そして、おそらくはアシュリーよりも、エミリアの方が僕は可能性が高いと思う。僕とアシュリーがエミリアの必殺の一撃をサポートするのが一番だとは思う。けれども、相手はS級冒険者だ。そんな手が通用するとは思えない。大人しく殺されてくれるように頼むしかない。
「ありがとう。待たせてしまった。さあ、行こうか」
「もう、いいんですか?」
駄目だと言われたら困るけど、まだ、誕生日が終わるまで時間がある。それぐらいは待つつもりだ。
「ふっ、それを聞いてどうする? まだだと答えても、執行猶予は貰えないのだろう?」
「ええ、その通りです」
「ならば、答えを知る必要はないはずだ。さて、隣のお嬢さんは侯爵家のアシュリー様ですね? てっきり、ウィリアムの心石はエミリアに渡されたと思っていましたが、あなたが持っていたとは意外でしたよ」
やっぱり、侯爵家のアシュリーの事は知っているようだ。けれども、アシュリーの持つ心石が侯爵様の物だと思っている。街の中にある大英博物館の中は本当に調べていなかったようだ。
「残念。これはお爺様の物じゃないわ。私が見つけた物よ」
「ほう、何処で?」
「ふっふ、これから死ぬ人間には知る必要はないはずよ。そうでしょう?」
「なるほど、確かにその通りだ。では、お互いこれ以上は何も聞かない事にしよう。その方がお互いの為だ」
「ええ、そうしましょうか」
路地裏で話した時と少し雰囲気が違う。アシュリーの言う通り、死ぬのが惜しくなったのか?
街の東側の出入り口を通って街を出ると、しばらくは前進を続ける。このまま東に真っ直ぐ進めば海に辿り着く。南に進んでも海に出る。北に向かえば川がある。ロンドンは周囲を水に囲まれた地形だった。
それでも内陸に近い場所は、今歩いている硬い砂の大地が広がっている。街を出ると同時に収納袋から聖と邪の二振りの龍剣を取り出した。白聴会にとっては祖龍は神龍だ。このように剣にしたり、ブーツにして足に履くのはかなり無礼な行為にあたる。
当然のようにギルド長の逆鱗に触れると警戒していたが、チラッと見るだけで何も言ってこない。信者によって反応は違うようだ。それとも、所詮は祖龍は神の使いであって、神ではない。そう割り切っているだけなのかもしれない。
「そろそろいいだろう? 誰にも邪魔されないはずだ」
街を出てからしばらく歩いた。確かに全力で走って逃げても10~15分はかかると思う。ギルド長とアシュリーの素早さは、アシュリーが神速ブーツを履いた事で僅かにリードしている。逃げるならアシュリーを倒さないと無理だ。
「ああ、そうだね。出来る限り苦しまないように一撃で終わらせるよ」
魔法のステータス上昇は全員に既にかけている。左右の龍剣に魔力を込めると、ギルド長を僕とアシュリーの二人で前と背後から挟み撃ちにする。いざという時の為にエミリアには僕の後ろで待機してもらっている。彼が大人しく殺されてくれればいいのだが、僕の嫌な予感は当たりそうだ。
「その事だが、申し訳ない。気が変わってしまった。本来ならば女性の契約者には手を出さない決まりだが、そちらから攻めてこられては仕方ない。悪いが私の家族の為に、二人分の石を貰う事にさせてもらう。本当に済まない」
こうなる事は誕生日パーティーの楽しそうな彼と家族を見ていれば、ある程度は予想出来た。けれども、彼は勘違いしている。
「謝る必要はないよ。あなたの気が変わろうがどうなろうが、石は奪う。これは決定事項だ。僕達を倒せるつもりのようなら本当に済まない。それは不可能だ」
そう宣言すると、右手に邪龍牙、左手に聖龍牙を込めて、最大魔力でギルド長の胴体をX印に斬るように、左右同時に振り下ろした。まずは動きを拘束させてもらう。あとは僕の後ろのエミリアに任せれば、彼は死んでくれるはずだ。そう願いたい。
「もうぉ~、遅かったじゃないの! 皆さん、お待ちになっていますよ。早く着替えてくださいよ!」
「ああっ、済まない。仕事で遅くなった」
帰って来た屋敷の主人を同年代の妻が急ぎ足で出迎えた。夫から花束とケーキを受け取って、また、急ぎ足でパーティーホールに戻って行く。そんな母親の姿を笑いながら、息子のベルガーは父親のコートを受け取っている。
「父さんも歳なんだから、そろそろ副ギルド長に任せればいいんだよ。今時はA級冒険者の方が多いんだ。S級冒険者だからって、いつまでも気張る必要はないんだよ」
「いや、あと少しだけ頑張るつもりだ。それよりもシャルロッテは元気にしているか? お前こそ歳なんだから、冒険者は引退して、娘と過ごす時間を大切にするべきだぞ。死ぬ時は一瞬だからな。忘れるんじゃないぞ」
「会う度に言わなくても分かってるよ。実力以上の依頼は受けない。それが冒険者を長く続ける秘訣だろう?」
ギルド長が息子と長々と話している。話の内容は聞こえないが、緊迫感は感じられない。約束を守って、おかしな真似をするつもりはないようだ。
「そうだ。実力以上の依頼は受けない。それを守っていれば死ぬ事はない。約束の日はもうすぐだ。それまではシャルロッテの父親として精一杯生きてみろ」
「済まないな、オヤジ。シャルロッテにはまだ石の事は話してない。悪いけど、その時が来たら、オヤジが俺の代わりに話しくれよ」
「生きていたら、そうさせてもらう」
「何、弱気な事言ってんだよ。せいぜいあと二、三ヶ月で全員死ぬさ」
随分と長く話すんだな。まあいい。屋敷の中にはエミリアが入っている。それにレベル100以上は誰もいないのか。ガドガン侯爵家と違って、強いのは遺伝ではないようだ。意外と苦労人なのかもしれない。
念の為に神眼の指輪を使って屋敷の中に見える人物を一人一人確認した。とりあえずは屋敷の中に脅威になる人物はいない。思わず、ホッとしてしまうが、それは女、子供や戦えない人が多いという事だ。
その後もギルド長の動きを監視していたが、特に変化はなかった。警戒するのが馬鹿らしいと思えるぐらいに、彼は自分の誕生日パーティーを楽しんでいた。いっその事、パーティー会場に潜り込んで一緒に料理を食べてもよかったかもしれない。彼も追い出したりはしなかっただろう。
「随分と楽しそうな最後の晩餐ね。でも、本当に最後の晩餐かしら? 死にたいと思っている人間の雰囲気が感じられないわ。家族と過ごして気が変わった可能性があるわね」
「その時はその時だよ。無抵抗な爺さんを三人掛かりで一方的に殺すよりはマシなはずだよ」
「ふっふ、そうね。お爺様には劣るかもしれないけど、S級冒険者と本気で戦えるのは楽しそうね。一度でいいから、全力で暴れたいと思っていたのよ」
欲求不満なんじゃないの? そんなに暴れたいなら、ギルド長と宿屋に行って、腹上死でもさせてくればいいのに。誕生日プレゼントにちょうどいいんじゃないの? まあ、ツーブロック爺さんの好みは長身の巨乳女性だから、アシュリー様は相手にされないか。
一応は注意しないと、勝手に攻撃されるとマズい。ギルド長は行使力を持っている。騒ぎに駆け付けて来た冒険者に、行使の力を使われて操られたら、こっちが不利になってしまう。それは絶対に避けないといけない。
「分かってると思うけど、街の中では絶対にやめてよ。攻撃するのは、あっちが先に仕掛けた時だけだよ」
「馬鹿じゃないのにそんな事する訳ないでしょう。計画通りに周りに人がいない場所で、誰にも邪魔されずに殺す。作戦は分かってるわよ。ほら、エミリアが出て来たわよ。どうやら、爺さんは死ぬ覚悟が出来たみたいね」
僕には透明マントを被っているエミリアの姿は見えないけど、アシュリーには分かるようだ。彼女の言う通り、屋敷の二階の窓からギルド長が飛び下りて来た。
「殺す以外に契約を解除出来る方法があればいいんだけど」
「それは無理だって、エミリアが言ってたでしょう。お爺様に聞いたんだから間違いないわ。いい加減にしっかりしてよ。あんたのステータス低下と状態異常付加で、爺さんの力を低下させないと勝てないのよ。私はさっきの携帯食料が最後の晩餐になるのは嫌よ」
「その二つは当てにならないよ。ギルド長の物理耐性が高過ぎるから、多分、効果は薄いと思う。トドメを刺す事が出来るのは、アシュリー様とエミリアのどっちかだよ」
「そうかしら? 私はあなたに期待しているわよ」
「はっは…」
その可能性だけはない。神速ブーツはアシュリーに使ってもらっているから、僕の素早さは普段よりも落ちている。戦力としては期待しない方が確実にいい。
そして、おそらくはアシュリーよりも、エミリアの方が僕は可能性が高いと思う。僕とアシュリーがエミリアの必殺の一撃をサポートするのが一番だとは思う。けれども、相手はS級冒険者だ。そんな手が通用するとは思えない。大人しく殺されてくれるように頼むしかない。
「ありがとう。待たせてしまった。さあ、行こうか」
「もう、いいんですか?」
駄目だと言われたら困るけど、まだ、誕生日が終わるまで時間がある。それぐらいは待つつもりだ。
「ふっ、それを聞いてどうする? まだだと答えても、執行猶予は貰えないのだろう?」
「ええ、その通りです」
「ならば、答えを知る必要はないはずだ。さて、隣のお嬢さんは侯爵家のアシュリー様ですね? てっきり、ウィリアムの心石はエミリアに渡されたと思っていましたが、あなたが持っていたとは意外でしたよ」
やっぱり、侯爵家のアシュリーの事は知っているようだ。けれども、アシュリーの持つ心石が侯爵様の物だと思っている。街の中にある大英博物館の中は本当に調べていなかったようだ。
「残念。これはお爺様の物じゃないわ。私が見つけた物よ」
「ほう、何処で?」
「ふっふ、これから死ぬ人間には知る必要はないはずよ。そうでしょう?」
「なるほど、確かにその通りだ。では、お互いこれ以上は何も聞かない事にしよう。その方がお互いの為だ」
「ええ、そうしましょうか」
路地裏で話した時と少し雰囲気が違う。アシュリーの言う通り、死ぬのが惜しくなったのか?
街の東側の出入り口を通って街を出ると、しばらくは前進を続ける。このまま東に真っ直ぐ進めば海に辿り着く。南に進んでも海に出る。北に向かえば川がある。ロンドンは周囲を水に囲まれた地形だった。
それでも内陸に近い場所は、今歩いている硬い砂の大地が広がっている。街を出ると同時に収納袋から聖と邪の二振りの龍剣を取り出した。白聴会にとっては祖龍は神龍だ。このように剣にしたり、ブーツにして足に履くのはかなり無礼な行為にあたる。
当然のようにギルド長の逆鱗に触れると警戒していたが、チラッと見るだけで何も言ってこない。信者によって反応は違うようだ。それとも、所詮は祖龍は神の使いであって、神ではない。そう割り切っているだけなのかもしれない。
「そろそろいいだろう? 誰にも邪魔されないはずだ」
街を出てからしばらく歩いた。確かに全力で走って逃げても10~15分はかかると思う。ギルド長とアシュリーの素早さは、アシュリーが神速ブーツを履いた事で僅かにリードしている。逃げるならアシュリーを倒さないと無理だ。
「ああ、そうだね。出来る限り苦しまないように一撃で終わらせるよ」
魔法のステータス上昇は全員に既にかけている。左右の龍剣に魔力を込めると、ギルド長を僕とアシュリーの二人で前と背後から挟み撃ちにする。いざという時の為にエミリアには僕の後ろで待機してもらっている。彼が大人しく殺されてくれればいいのだが、僕の嫌な予感は当たりそうだ。
「その事だが、申し訳ない。気が変わってしまった。本来ならば女性の契約者には手を出さない決まりだが、そちらから攻めてこられては仕方ない。悪いが私の家族の為に、二人分の石を貰う事にさせてもらう。本当に済まない」
こうなる事は誕生日パーティーの楽しそうな彼と家族を見ていれば、ある程度は予想出来た。けれども、彼は勘違いしている。
「謝る必要はないよ。あなたの気が変わろうがどうなろうが、石は奪う。これは決定事項だ。僕達を倒せるつもりのようなら本当に済まない。それは不可能だ」
そう宣言すると、右手に邪龍牙、左手に聖龍牙を込めて、最大魔力でギルド長の胴体をX印に斬るように、左右同時に振り下ろした。まずは動きを拘束させてもらう。あとは僕の後ろのエミリアに任せれば、彼は死んでくれるはずだ。そう願いたい。
0
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる