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第3章 侯爵家のF級冒険者
第55話 ウィルと隠されたステータス
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【心石】 魔力1000。白神が七聖人に与えし奇跡の石。石と契約した者に神秘の力を与える。契約者・死亡(再契約可能状態)。
右手の人差し指と中指の腹で、箱の中の白い石ころを撫で転がす。アシュリーが探している石は見つかった。彼女はいつものように椅子に座って、今日の作業が終わるのを待っているようだ。
ゴクリと生唾を飲み込む。履いている白のスカートの中が見えそうで見えない。彼女はフッション雑誌を見るのに忙しいようで、こっちの大発見には気づいていない。つまり、僕には二つの選択肢がある事になる。
素直に石が見つかったとアシュリーに持って行って、金貨1万枚を貰うか、金貨1万枚を諦めて今すぐに石をポケットに入れるか、だが、僕は馬鹿じゃない。答えはポケットに隠して、残り30万の収蔵品を馬鹿みたいに調べて、無い石ころを探させた慰謝料として、アシュリーから金貨1万枚をゲットする。
ふっふふふ、契約者死亡で再契約可能状態。こんな美味しい状態の魔法の石ころがあるのに、契約しない馬鹿はいない。自分の魔力とMPを石に注ぎ込んで契約すれば、どんな神秘の力を得られるのかと、嫌でも期待してしまうものだ。
だが、それは一時の甘い夢だったのかもしれない。左耳に擽ったい吐息が掛かって来た。
『はうっ…‼︎』
「ねぇ、ゴミ? それなぁ~に? まさかとは思うけど、そんなに凄い魔力を放出している石ころを、私に報告せずにスルーしないわよね?」
くっ…いつの間にここまで移動して来たんだ!
アシュリーはフランクスの小箱を開けた時に、放出された石の魔力に気づいていなかったように見えた。まさか、気づかないフリをして、僕がポケットに入れるまで待っていたのか! 何という姑息な手を使うんだ! これでは僕が石をポケットに入れて盗んでいるように見えるじゃないか!
「そう見えるわよ‼︎」
『へぶっ…‼︎』
アシュリーの強烈な右ビンタが炸裂した。倒れ込んだひ弱な僕の身体を容赦なく、その右足で蹴って踏んで蹴り続けた。どうして、僕がこんな酷い目に遭わないといけないんだ!
「さっさと出しなさい! 次、やったらこんなもんじゃ済まないわよ!」
ズボンの右ポケットから心石を取り出すと、僕の顔を踏ん付けている白パンティーの令嬢に渡した。やっぱり、神眼で見るより、肉眼で見る方が良い。
「死ね‼︎」
『ごふっ…‼︎』
僕の視線に気付いた彼女が、不機嫌そうに僕の腹部を強い力で蹴り上げた。お腹を押さえて、博物館の冷たい地面をのた打ち回った。
「まったく、油断も隙もない。このド変態が! 次、見たら眼球抉り取るわよ!」
口から血反吐を吐きながら、急いで収納袋から聖龍剣を取り出す。早くHPを回復して謝らなくてはならない。
まったく、酷い事しやがる。この血で汚れた床を誰が掃除すると思ってんだ! 職員達だぞ!
「ごほっ…ごほっ…申し訳ありません。石が見つからなければ、アシュリー様ともっと一緒にいられると思いまして、つい出来心でポケットに入れてしまいました」
もちろん、もう石ころが見つかったから、こんな暴力女とは一秒も一緒には居たくはない。金貨1万枚と僕の隠された情報を教えてもらったら、さっさと村に帰ってやる。
「心にも無い事を言って…ふっふ、まあいいわ。今は機嫌が良いから、一分殺しで許してあげる。この石と契約すれば、あんたの秘密も、エミリアの秘密も全て分かるんだから」
アシュリーはそう言うと、少しも躊躇せずに心石に魔力とMPを注ぎ始めた。これで心石が呪いのアイテムだったらどんなに嬉しいか分からない。
「くっ…⁉︎」
心なしかアシュリーの顔色が悪くなっているように見えた。魔力とMPを注ぎ始めて三分は経過している。まだまだ心石との契約は出来ないようだ。もしかすると、契約者の魔力が低いと契約出来ない可能性もある。S級冒険者の魔法使いで無理ならば、それは誰にも無理という事だ。
「ふっふふ、私の魔力とMPを根こそぎ吸いたいみたいね。ちょっと下僕! あんたのMP全部貸しなさいよ! 私が倒れてもいいの!」
もちろん、全然構わない。でも、初心者冒険者じゃあるまいし、MP切れ程度でアシュリーが気絶しないのは分かっている。ここでモタモタしていると、さっきの一分殺しが一割殺しに進化するので、黙って、石を握っているアシュリーの右手に自分の左手を添える事にした。
うわぁ~、確かにMPを注いでいるというよりも、奪われている感じがする。長い時間、箱の中に放置されていたから、MPに渇いているんじゃないのか?
「ちっ…私のMPが無くなってしまったわ」
アシュリーのMPが底をついてしまった。僕の残りMPにはまだまだ余裕がありそうだ。ここは無くなったと嘘を吐いてもいいが、その場合は役立たずとして、彼女から二割殺しの刑を受けてしまう。もしも、半殺しの場合がどうなるかは怖くて想像もしたくない。
「まだ、MPは無くならないの…? レベル13なら、私の八分の一程度しかないのに、何で私よりも持っているのよ?」
更に六分が経過した。二振りの龍剣のMPもアシュリーに渡したが、そろそろ僕も限界に近そうだ。契約は賢者の壺と同じMP一括払いなので、途中でやめる訳にはいかない。
「アシュリー様、僕のMPも無くなりそうなので、誰か他の人にも協力してもらいましょう!」
二人だけでは無理そうだ。近くにいる職員達に協力してもらうしかない。けれども、プライドの高い彼女がそれを許す訳がなかった。
「そんなの嫌よ。誰かに頼るなんて絶対に嫌! あんたが死ぬ気でやればいいのよ! 契約出来なかったら、分かっているだろうけど、全殺しの刑だから覚悟するのよ!」
絶対に全殺しにはなりたくはない。職員全員に近くに来るよう右手を振って呼ぶ。いざとなったら、右手の邪龍剣でMP強奪するしかない。悪く思うなよ、職員達よ。
僕と職員達が斬る覚悟と斬られる覚悟を決めた時、やっとアシュリーの願いが叶った。彼女の右手から蒼白い輝きが溢れ出して来た。
「もういいわ、下僕。さっさと汚い手を退けて下がりなさい」
こんなに頑張ったのに酷過ぎる! それに下僕になった覚えもないぞ! だったら給料出せよ!
僕の怒りも気にせずに、アシュリーは心石と契約出来た喜びで悦っている。
「ねぇ、下僕? 指輪を貸してちょうだい。約束通りに見てあげるから」
くっ…渡したくはないが、僕の隠された情報を見てもらうには、この腐れ尼に渡すしかない。今の彼女にそれが出来るのならば。
「よろしくお願いします」
「ああっ、ついでにMPも無いから貸してよ」
「はい、喜んで!」
穢れた指輪諸共、このドロドロのMPも渡してやる。アシュリーの左手に指輪を置くと、右手を乗せてMPを渡した。
「ちょっと…!」
「動かないで…」
MPも十分に渡したので、離れようとしたら、彼女が指輪を持ったままの左手で、僕の右頬を触れて止めた。ジッとアシュリーは僕の目を覗き込んで来る。その金色の瞳から目が離せない。吸い込まれるように僕も見続けた。
「ふっふふ、まさか、こんな者を作っていたなんて…お爺様もアシュリーも本当にイカれているわね。ウィル、あんたは人間じゃないわよ」
人間じゃない?
何を言っているのか直ぐには分からなかった。彼女は楽しそうに笑いながらも、約束通りに僕の隠された情報を紙に書いて渡してくれた。そこには目を疑ってしまうようなステータス情報が書かれていた。
『名前・ウィル 開放レベル・96/120 種族・半神半人 職業・中級剣士 魔物ランク・C級 冒険者ランク・F級 体格・中量級 HP3132 MP375 貯蓄MP0/1000 攻撃力156 物理耐性147 魔力177 魔法耐性334 敏捷236 習得剣技・《魔神斬り》 習得魔法・《偽装ステータス》 習得能力・《MP貯蓄》《龍剣二刀流時・攻撃力増加》《行使力・微弱》 契約者・エミリア 年齢19歳 身長171cm 体重63Kg』
契約者エミリア? これは一体どういう事だ?
右手の人差し指と中指の腹で、箱の中の白い石ころを撫で転がす。アシュリーが探している石は見つかった。彼女はいつものように椅子に座って、今日の作業が終わるのを待っているようだ。
ゴクリと生唾を飲み込む。履いている白のスカートの中が見えそうで見えない。彼女はフッション雑誌を見るのに忙しいようで、こっちの大発見には気づいていない。つまり、僕には二つの選択肢がある事になる。
素直に石が見つかったとアシュリーに持って行って、金貨1万枚を貰うか、金貨1万枚を諦めて今すぐに石をポケットに入れるか、だが、僕は馬鹿じゃない。答えはポケットに隠して、残り30万の収蔵品を馬鹿みたいに調べて、無い石ころを探させた慰謝料として、アシュリーから金貨1万枚をゲットする。
ふっふふふ、契約者死亡で再契約可能状態。こんな美味しい状態の魔法の石ころがあるのに、契約しない馬鹿はいない。自分の魔力とMPを石に注ぎ込んで契約すれば、どんな神秘の力を得られるのかと、嫌でも期待してしまうものだ。
だが、それは一時の甘い夢だったのかもしれない。左耳に擽ったい吐息が掛かって来た。
『はうっ…‼︎』
「ねぇ、ゴミ? それなぁ~に? まさかとは思うけど、そんなに凄い魔力を放出している石ころを、私に報告せずにスルーしないわよね?」
くっ…いつの間にここまで移動して来たんだ!
アシュリーはフランクスの小箱を開けた時に、放出された石の魔力に気づいていなかったように見えた。まさか、気づかないフリをして、僕がポケットに入れるまで待っていたのか! 何という姑息な手を使うんだ! これでは僕が石をポケットに入れて盗んでいるように見えるじゃないか!
「そう見えるわよ‼︎」
『へぶっ…‼︎』
アシュリーの強烈な右ビンタが炸裂した。倒れ込んだひ弱な僕の身体を容赦なく、その右足で蹴って踏んで蹴り続けた。どうして、僕がこんな酷い目に遭わないといけないんだ!
「さっさと出しなさい! 次、やったらこんなもんじゃ済まないわよ!」
ズボンの右ポケットから心石を取り出すと、僕の顔を踏ん付けている白パンティーの令嬢に渡した。やっぱり、神眼で見るより、肉眼で見る方が良い。
「死ね‼︎」
『ごふっ…‼︎』
僕の視線に気付いた彼女が、不機嫌そうに僕の腹部を強い力で蹴り上げた。お腹を押さえて、博物館の冷たい地面をのた打ち回った。
「まったく、油断も隙もない。このド変態が! 次、見たら眼球抉り取るわよ!」
口から血反吐を吐きながら、急いで収納袋から聖龍剣を取り出す。早くHPを回復して謝らなくてはならない。
まったく、酷い事しやがる。この血で汚れた床を誰が掃除すると思ってんだ! 職員達だぞ!
「ごほっ…ごほっ…申し訳ありません。石が見つからなければ、アシュリー様ともっと一緒にいられると思いまして、つい出来心でポケットに入れてしまいました」
もちろん、もう石ころが見つかったから、こんな暴力女とは一秒も一緒には居たくはない。金貨1万枚と僕の隠された情報を教えてもらったら、さっさと村に帰ってやる。
「心にも無い事を言って…ふっふ、まあいいわ。今は機嫌が良いから、一分殺しで許してあげる。この石と契約すれば、あんたの秘密も、エミリアの秘密も全て分かるんだから」
アシュリーはそう言うと、少しも躊躇せずに心石に魔力とMPを注ぎ始めた。これで心石が呪いのアイテムだったらどんなに嬉しいか分からない。
「くっ…⁉︎」
心なしかアシュリーの顔色が悪くなっているように見えた。魔力とMPを注ぎ始めて三分は経過している。まだまだ心石との契約は出来ないようだ。もしかすると、契約者の魔力が低いと契約出来ない可能性もある。S級冒険者の魔法使いで無理ならば、それは誰にも無理という事だ。
「ふっふふ、私の魔力とMPを根こそぎ吸いたいみたいね。ちょっと下僕! あんたのMP全部貸しなさいよ! 私が倒れてもいいの!」
もちろん、全然構わない。でも、初心者冒険者じゃあるまいし、MP切れ程度でアシュリーが気絶しないのは分かっている。ここでモタモタしていると、さっきの一分殺しが一割殺しに進化するので、黙って、石を握っているアシュリーの右手に自分の左手を添える事にした。
うわぁ~、確かにMPを注いでいるというよりも、奪われている感じがする。長い時間、箱の中に放置されていたから、MPに渇いているんじゃないのか?
「ちっ…私のMPが無くなってしまったわ」
アシュリーのMPが底をついてしまった。僕の残りMPにはまだまだ余裕がありそうだ。ここは無くなったと嘘を吐いてもいいが、その場合は役立たずとして、彼女から二割殺しの刑を受けてしまう。もしも、半殺しの場合がどうなるかは怖くて想像もしたくない。
「まだ、MPは無くならないの…? レベル13なら、私の八分の一程度しかないのに、何で私よりも持っているのよ?」
更に六分が経過した。二振りの龍剣のMPもアシュリーに渡したが、そろそろ僕も限界に近そうだ。契約は賢者の壺と同じMP一括払いなので、途中でやめる訳にはいかない。
「アシュリー様、僕のMPも無くなりそうなので、誰か他の人にも協力してもらいましょう!」
二人だけでは無理そうだ。近くにいる職員達に協力してもらうしかない。けれども、プライドの高い彼女がそれを許す訳がなかった。
「そんなの嫌よ。誰かに頼るなんて絶対に嫌! あんたが死ぬ気でやればいいのよ! 契約出来なかったら、分かっているだろうけど、全殺しの刑だから覚悟するのよ!」
絶対に全殺しにはなりたくはない。職員全員に近くに来るよう右手を振って呼ぶ。いざとなったら、右手の邪龍剣でMP強奪するしかない。悪く思うなよ、職員達よ。
僕と職員達が斬る覚悟と斬られる覚悟を決めた時、やっとアシュリーの願いが叶った。彼女の右手から蒼白い輝きが溢れ出して来た。
「もういいわ、下僕。さっさと汚い手を退けて下がりなさい」
こんなに頑張ったのに酷過ぎる! それに下僕になった覚えもないぞ! だったら給料出せよ!
僕の怒りも気にせずに、アシュリーは心石と契約出来た喜びで悦っている。
「ねぇ、下僕? 指輪を貸してちょうだい。約束通りに見てあげるから」
くっ…渡したくはないが、僕の隠された情報を見てもらうには、この腐れ尼に渡すしかない。今の彼女にそれが出来るのならば。
「よろしくお願いします」
「ああっ、ついでにMPも無いから貸してよ」
「はい、喜んで!」
穢れた指輪諸共、このドロドロのMPも渡してやる。アシュリーの左手に指輪を置くと、右手を乗せてMPを渡した。
「ちょっと…!」
「動かないで…」
MPも十分に渡したので、離れようとしたら、彼女が指輪を持ったままの左手で、僕の右頬を触れて止めた。ジッとアシュリーは僕の目を覗き込んで来る。その金色の瞳から目が離せない。吸い込まれるように僕も見続けた。
「ふっふふ、まさか、こんな者を作っていたなんて…お爺様もアシュリーも本当にイカれているわね。ウィル、あんたは人間じゃないわよ」
人間じゃない?
何を言っているのか直ぐには分からなかった。彼女は楽しそうに笑いながらも、約束通りに僕の隠された情報を紙に書いて渡してくれた。そこには目を疑ってしまうようなステータス情報が書かれていた。
『名前・ウィル 開放レベル・96/120 種族・半神半人 職業・中級剣士 魔物ランク・C級 冒険者ランク・F級 体格・中量級 HP3132 MP375 貯蓄MP0/1000 攻撃力156 物理耐性147 魔力177 魔法耐性334 敏捷236 習得剣技・《魔神斬り》 習得魔法・《偽装ステータス》 習得能力・《MP貯蓄》《龍剣二刀流時・攻撃力増加》《行使力・微弱》 契約者・エミリア 年齢19歳 身長171cm 体重63Kg』
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