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第40話 ストーンゴーレムとの戦い③
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丸い螺旋階段を下りて行くと、時々、壁に人が通れる通路が空いてある。けれども、階段を下りて直ぐの場所にストーンゴーレムはいない。この辺のゴーレムは倒された後だ。ゴーレムが目撃されたのは上から76番目の壁に空いた通路の奥なので、そこ以外はわざわざ調べる必要はない。
「たまに壁からモンスターが飛び出して来るから注意するのよ」
レベッカが一番後ろから、前を歩く僕達二人に注意してきた。
「亜人系のモンスターとか、大きな蜘蛛とかですよね。モンスターに突き飛ばされた冒険者が階段の穴に落ちて死亡する話は、たまに聞きますからね」
螺旋階段の真ん中には直径3メートルほどの大穴が底まで続いている。換気の為の大穴だ。まあ、余程のドジっ子冒険者じゃなければ、横幅が2メートルもある広い階段からは落ちたりはしない。
他にも仲の悪い冒険者パーティーが、仲間を事故に見せかけて殺すという話も聞いた事があるけど、今は言わない方がよさそうだ。ステラに余計な知恵を与えて、現在進行形で起きるかもしれない危機を作る必要はない。
「まあ、落ちるのは冒険者だけじゃないみたいよ。一番下まで行くと、モンスターの死体が積み重なっているらしいわよ」
「へぇ~、だったら戦わずに楽に稼げそうですね」
簡単に言ってくれるけど、一番下まで行って、モンスターの使える素材を剥ぎ取るだけでも重労働だ。最低でも十匹以上死んでいないと、まともな収入にはならないし、剥ぎ取った素材を上まで運ぶのは最早罰ゲームだ。絶対に楽ではない。
「暇ですねぇ~」
「そうね。でも、油断したら駄目よ。上から飛び下りて来るクレイジーモンスターもいるかもしれないわよ」
「えっ~、本当ですか?」
モンスターの襲撃を警戒して進むものの、上からも下からも横からもやって来ない。女性二人はかなり暇なご様子だ。順調に進んで行くのは正直助かるけれど、僕も退屈で仕方ない。今のところ、松明の細い枝を交換するぐらいしかやっていない。
「こんなに広いとお宝が隠された部屋とかありそうですね。この辺の壁を叩けば空洞とかありそうですよ」
ステラは岩壁をハンマーの尖った先端でゴツゴツと叩いている。隠し部屋よりも、罠が発動という形で見つかりそうだ。
「そうかもしれないけど、一番下にある通路の部屋はもう調べ尽くされた後なのよね。あと調べられていないのは、途中にある通路の無数の部屋だけ。まだ全体の三分の一ぐらいしか調べられていないんじゃないかしら?」
「何だ、そんなに残っているんですね。だったら、今日中に見つけるのは無理そうですね」
まあ、そうなるだろう。通路の途中にモンスターが住んでいる部屋もあるし、それこそ隠し通路もある。金銀財宝が眠っている部屋を見つけるのは至難の技だ。その前に、あるかどうかも分からないお宝を探すのは、暇人と金持ちぐらいしかいない。お金に余裕がある老後にやればいい。
「到着したみたいですよ」
わざわざ通路の数を数える必要はなかったかもしれない。壁に空いた穴の数はピッタリと76番目だった。減ってもいなかったし、増えてもいなかった。76番の壁に空いた長方形の通路の入り口には黄色いテープが数カ所、横に向かって張られていた。ここから先は危険だと警告しているようだ。
「それじゃあ、ここからは私が先頭で、次はアベルよ。ステラは最後尾を警戒して。後ろを警戒するのはアベルの所為で慣れたでしょう?」
「はい、そうですね」
明らかに女子二人に弄られているのは分かっている。でも、反応したら負けだ。つべこべ言わずに前後を女に挟まれて、前に向かって進めばいいのだ。
(レベッカが見落とすとは思えないけど、とりあえず、通路の岩壁に不自然な穴がないか探して見るか)
ストーンゴーレムはある程度の大きさに成長すると、石を食べないようになる。けれども、成長するまでは食べる。岩壁に虫食いのような穴が空いていたら近場にゴーレムがいる証拠だと思っていい。
探すのは新しい虫食いなので、古そうな虫食いは無視する。といっても、壁の穴に古いも新しいもない。本で調べた程度の知識では現場では何の役にも立たないようだ。
「こっちよ」
レベッカはほとんど迷わずに枝分かれした通路を進んで行く。通路は右か左か、上か下かという単純なものが多く、もしかすると、ゴーレムを使って穴を掘っていたのかもしれない。たまに広い空間に出る時があるので、ここで成長しきったゴーレムを処分したのかもしれない。
まあ、僕は歴史探検家じゃないので真実はどうでもいい。目的のゴーレムを見つけて倒すだけだ。
「シッーー! 音が聞こえてきたわ」
前を歩くレベッカが足を止めた。何かの音が聞こえたみたいだ。耳を澄まして、通路の前方を集中して聞いてみたけど、ガリ…ガリ…と10秒ぐらいに一度だけ、小さな音が聞こえたかな? と思う程度だった。
「刃物の先端で岩を削っているような音ですね」
よくは分からなからないけど、そんな感じの音だった。
「多分、ゴーレムだと思うけど……他のモンスターの可能性もあるから、ここからはアベルが先頭で進んで。ハンマーは邪魔だろうから、ステラにお願いするわね」
「はい、任せてください。アベルさん、応援しています。頑張ってくださいね!」
僕の意思は確認する必要はないようだ。持っていたハンマーを取り上げられると、無理矢理、先頭に移動させられた。
もしも、通路の先に武器を持った亜人系モンスターが複数いた場合は、棍棒で滅多打ちにされてから、食べられる事になる。危険な役目だ。その証拠にステラが応援している。
(まあ、この三人の中なら僕が一番機動力があるから選ばれるのは仕方ないか)
納得は出来ないけど、理解は出来た。この狭い通路でやりたくないと無駄に騒ぐよりは、気付かれていないうちに奇襲した方がいい。部屋の前まで近づけば松明の灯りで気づかれる可能性は高いけど、剣を振り回せない狭い通路で戦うよりはマシだ。部屋の前まで行ければ、力尽くで押し入れば問題ない。
(左かな……)
分かれ道があったら、音がよく聞こえる方を選んで進んでみた。後ろを付いて来るレベッカが何も言わないので間違ってはいないようだ。
しばらく、そうやって黙って進んでいると、ガリガリ…ガリガリ…というスコップで硬い地面を擦っているような音がハッキリと聞こえて来るようになって来た。どうやら目的地に到着したようだ。
(さて、どうするべきか……)
真っ暗な部屋の中に松明を投げて明るくするべきか、油を少量撒いて部屋全体を明るくするべきか。どうやっても暗い部屋の中で松明片手にハンマーを片手で振れない。ステラ一人に松明を持たせて照明係にしてもいいけど、それをやるにもまずは部屋に入るしかない。
「さあぁ~、準備はいいわね。ゴーレムで間違いないから、さっさとブッ倒すわよ!」
「任せてください! ボコボコのギタギタにしてやります!」
「ちょ、ちょっと…!」
女二人に作戦なんて必要ないようだ。狭い通路の壁に僕を押し付けて無理矢理通って行くと、真っ暗な部屋に突撃していった。こうなったら、二人に囮役として頑張ってもらっている間に灯りを準備しよう。
♢♦︎♢♦︎♢
「たまに壁からモンスターが飛び出して来るから注意するのよ」
レベッカが一番後ろから、前を歩く僕達二人に注意してきた。
「亜人系のモンスターとか、大きな蜘蛛とかですよね。モンスターに突き飛ばされた冒険者が階段の穴に落ちて死亡する話は、たまに聞きますからね」
螺旋階段の真ん中には直径3メートルほどの大穴が底まで続いている。換気の為の大穴だ。まあ、余程のドジっ子冒険者じゃなければ、横幅が2メートルもある広い階段からは落ちたりはしない。
他にも仲の悪い冒険者パーティーが、仲間を事故に見せかけて殺すという話も聞いた事があるけど、今は言わない方がよさそうだ。ステラに余計な知恵を与えて、現在進行形で起きるかもしれない危機を作る必要はない。
「まあ、落ちるのは冒険者だけじゃないみたいよ。一番下まで行くと、モンスターの死体が積み重なっているらしいわよ」
「へぇ~、だったら戦わずに楽に稼げそうですね」
簡単に言ってくれるけど、一番下まで行って、モンスターの使える素材を剥ぎ取るだけでも重労働だ。最低でも十匹以上死んでいないと、まともな収入にはならないし、剥ぎ取った素材を上まで運ぶのは最早罰ゲームだ。絶対に楽ではない。
「暇ですねぇ~」
「そうね。でも、油断したら駄目よ。上から飛び下りて来るクレイジーモンスターもいるかもしれないわよ」
「えっ~、本当ですか?」
モンスターの襲撃を警戒して進むものの、上からも下からも横からもやって来ない。女性二人はかなり暇なご様子だ。順調に進んで行くのは正直助かるけれど、僕も退屈で仕方ない。今のところ、松明の細い枝を交換するぐらいしかやっていない。
「こんなに広いとお宝が隠された部屋とかありそうですね。この辺の壁を叩けば空洞とかありそうですよ」
ステラは岩壁をハンマーの尖った先端でゴツゴツと叩いている。隠し部屋よりも、罠が発動という形で見つかりそうだ。
「そうかもしれないけど、一番下にある通路の部屋はもう調べ尽くされた後なのよね。あと調べられていないのは、途中にある通路の無数の部屋だけ。まだ全体の三分の一ぐらいしか調べられていないんじゃないかしら?」
「何だ、そんなに残っているんですね。だったら、今日中に見つけるのは無理そうですね」
まあ、そうなるだろう。通路の途中にモンスターが住んでいる部屋もあるし、それこそ隠し通路もある。金銀財宝が眠っている部屋を見つけるのは至難の技だ。その前に、あるかどうかも分からないお宝を探すのは、暇人と金持ちぐらいしかいない。お金に余裕がある老後にやればいい。
「到着したみたいですよ」
わざわざ通路の数を数える必要はなかったかもしれない。壁に空いた穴の数はピッタリと76番目だった。減ってもいなかったし、増えてもいなかった。76番の壁に空いた長方形の通路の入り口には黄色いテープが数カ所、横に向かって張られていた。ここから先は危険だと警告しているようだ。
「それじゃあ、ここからは私が先頭で、次はアベルよ。ステラは最後尾を警戒して。後ろを警戒するのはアベルの所為で慣れたでしょう?」
「はい、そうですね」
明らかに女子二人に弄られているのは分かっている。でも、反応したら負けだ。つべこべ言わずに前後を女に挟まれて、前に向かって進めばいいのだ。
(レベッカが見落とすとは思えないけど、とりあえず、通路の岩壁に不自然な穴がないか探して見るか)
ストーンゴーレムはある程度の大きさに成長すると、石を食べないようになる。けれども、成長するまでは食べる。岩壁に虫食いのような穴が空いていたら近場にゴーレムがいる証拠だと思っていい。
探すのは新しい虫食いなので、古そうな虫食いは無視する。といっても、壁の穴に古いも新しいもない。本で調べた程度の知識では現場では何の役にも立たないようだ。
「こっちよ」
レベッカはほとんど迷わずに枝分かれした通路を進んで行く。通路は右か左か、上か下かという単純なものが多く、もしかすると、ゴーレムを使って穴を掘っていたのかもしれない。たまに広い空間に出る時があるので、ここで成長しきったゴーレムを処分したのかもしれない。
まあ、僕は歴史探検家じゃないので真実はどうでもいい。目的のゴーレムを見つけて倒すだけだ。
「シッーー! 音が聞こえてきたわ」
前を歩くレベッカが足を止めた。何かの音が聞こえたみたいだ。耳を澄まして、通路の前方を集中して聞いてみたけど、ガリ…ガリ…と10秒ぐらいに一度だけ、小さな音が聞こえたかな? と思う程度だった。
「刃物の先端で岩を削っているような音ですね」
よくは分からなからないけど、そんな感じの音だった。
「多分、ゴーレムだと思うけど……他のモンスターの可能性もあるから、ここからはアベルが先頭で進んで。ハンマーは邪魔だろうから、ステラにお願いするわね」
「はい、任せてください。アベルさん、応援しています。頑張ってくださいね!」
僕の意思は確認する必要はないようだ。持っていたハンマーを取り上げられると、無理矢理、先頭に移動させられた。
もしも、通路の先に武器を持った亜人系モンスターが複数いた場合は、棍棒で滅多打ちにされてから、食べられる事になる。危険な役目だ。その証拠にステラが応援している。
(まあ、この三人の中なら僕が一番機動力があるから選ばれるのは仕方ないか)
納得は出来ないけど、理解は出来た。この狭い通路でやりたくないと無駄に騒ぐよりは、気付かれていないうちに奇襲した方がいい。部屋の前まで近づけば松明の灯りで気づかれる可能性は高いけど、剣を振り回せない狭い通路で戦うよりはマシだ。部屋の前まで行ければ、力尽くで押し入れば問題ない。
(左かな……)
分かれ道があったら、音がよく聞こえる方を選んで進んでみた。後ろを付いて来るレベッカが何も言わないので間違ってはいないようだ。
しばらく、そうやって黙って進んでいると、ガリガリ…ガリガリ…というスコップで硬い地面を擦っているような音がハッキリと聞こえて来るようになって来た。どうやら目的地に到着したようだ。
(さて、どうするべきか……)
真っ暗な部屋の中に松明を投げて明るくするべきか、油を少量撒いて部屋全体を明るくするべきか。どうやっても暗い部屋の中で松明片手にハンマーを片手で振れない。ステラ一人に松明を持たせて照明係にしてもいいけど、それをやるにもまずは部屋に入るしかない。
「さあぁ~、準備はいいわね。ゴーレムで間違いないから、さっさとブッ倒すわよ!」
「任せてください! ボコボコのギタギタにしてやります!」
「ちょ、ちょっと…!」
女二人に作戦なんて必要ないようだ。狭い通路の壁に僕を押し付けて無理矢理通って行くと、真っ暗な部屋に突撃していった。こうなったら、二人に囮役として頑張ってもらっている間に灯りを準備しよう。
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