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四匹目
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「ルンルンルン~♪」
今日の僕はお金持ちです。ポケットの中に300円も入っています。
このお金で猫缶を買って、見つけた捨て猫さんに食べさせてやるのです。
本当は自分の為に使いたいけど、僕は恵まれているから、恵まれていない猫さんの為に使うのが一番なのです。
元々は捨て猫さんじゃなくて、飼い猫さんです。どんな理由があっても捨てられるのはやっぱり可哀想です。
「う~~~ん……でも、やっぱりヒョウ柄猫さんはいないです」
野良猫さんはいっぱいいるのに、捨て猫さんはいないのです。
でも、またまた車の下に猫さんを見つけました。白黒猫さんです。
白黒猫さんは背中が黒くて、お腹が白い猫さんの事です。
これで大昔から日本に住んでいる四種類の猫さん達はコンプリートしました。
誰も褒めてくれないので、パチパチパチと自分で自分に拍手です。
「……この辺にいるみたいだ」
適当に歩き回っても猫さんは見つけられません。
だから野良猫さんがいそうな場所を見つける手掛かりを見つけないといけません。
僕が見つけた手掛かり……それがこれです。
【迷惑です。野良猫にエサをあげないでください!】
看板や掲示板にそんなポスターが貼られている場所には野良猫さんが沢山いました。
親切なポスターが貼ってあるので助かります。
ふふ~ん♪ 僕がエサをあげるのは野良猫さんじゃなくて、元は飼い猫さんのヒョウ柄猫さん達です。
野良猫さんじゃないので、エサをあげても大丈夫なのです。
それにエサをあげるなと書いてあるのは、猫さんがパンやお菓子とか甘い物を食べると虫歯になったり、糖尿病になったりするからです。
猫さんに人間の食べ物をあげたら駄目だというのが、いつの間にかに猫さんにエサをあげるな! になってしまったのです。
……多分、そうだよね?
「どれがいいんだろう?」
ホームセンターに到着した僕はペットコーナーに一直線です。
チキンとマグロの猫缶、カツオとシラスの猫缶、マグロとカニの猫缶と種類が沢山あって迷います。
僕ならチキンとマグロが美味しそうだから、これが食べたいかな。
「これ、ください」
「僕、一人でお使いかい? 偉いねぇ~」
「えっへへへ! そうかなぁ~?」
「ああ、偉いぞぉ~」
レジの小父さんに褒められちゃった。
一人で買い物するのは初めてじゃないんだけど、まあいいか。
早くヒョウ柄猫さんを探しに行こう。
今日の僕はお金持ちです。ポケットの中に300円も入っています。
このお金で猫缶を買って、見つけた捨て猫さんに食べさせてやるのです。
本当は自分の為に使いたいけど、僕は恵まれているから、恵まれていない猫さんの為に使うのが一番なのです。
元々は捨て猫さんじゃなくて、飼い猫さんです。どんな理由があっても捨てられるのはやっぱり可哀想です。
「う~~~ん……でも、やっぱりヒョウ柄猫さんはいないです」
野良猫さんはいっぱいいるのに、捨て猫さんはいないのです。
でも、またまた車の下に猫さんを見つけました。白黒猫さんです。
白黒猫さんは背中が黒くて、お腹が白い猫さんの事です。
これで大昔から日本に住んでいる四種類の猫さん達はコンプリートしました。
誰も褒めてくれないので、パチパチパチと自分で自分に拍手です。
「……この辺にいるみたいだ」
適当に歩き回っても猫さんは見つけられません。
だから野良猫さんがいそうな場所を見つける手掛かりを見つけないといけません。
僕が見つけた手掛かり……それがこれです。
【迷惑です。野良猫にエサをあげないでください!】
看板や掲示板にそんなポスターが貼られている場所には野良猫さんが沢山いました。
親切なポスターが貼ってあるので助かります。
ふふ~ん♪ 僕がエサをあげるのは野良猫さんじゃなくて、元は飼い猫さんのヒョウ柄猫さん達です。
野良猫さんじゃないので、エサをあげても大丈夫なのです。
それにエサをあげるなと書いてあるのは、猫さんがパンやお菓子とか甘い物を食べると虫歯になったり、糖尿病になったりするからです。
猫さんに人間の食べ物をあげたら駄目だというのが、いつの間にかに猫さんにエサをあげるな! になってしまったのです。
……多分、そうだよね?
「どれがいいんだろう?」
ホームセンターに到着した僕はペットコーナーに一直線です。
チキンとマグロの猫缶、カツオとシラスの猫缶、マグロとカニの猫缶と種類が沢山あって迷います。
僕ならチキンとマグロが美味しそうだから、これが食べたいかな。
「これ、ください」
「僕、一人でお使いかい? 偉いねぇ~」
「えっへへへ! そうかなぁ~?」
「ああ、偉いぞぉ~」
レジの小父さんに褒められちゃった。
一人で買い物するのは初めてじゃないんだけど、まあいいか。
早くヒョウ柄猫さんを探しに行こう。
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