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職場の眼鏡女先輩を家にお持ち帰り

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 職場から家まで勃起状態だ。まさか人間をフィギュアに出来るなんて思わなかった。
 こんなの光る手で触れた相手を即死で倒せるような反則技だ。
 道ですれ違う可愛い女をフィギュアにしないように気持ちを抑えるのに苦労した。

「ふぅー、捕まらなかった」

 警察に捕まらずに無事に家に到着した。
 健康の為と節約の為に家から職場までの1・8キロの距離を毎日歩いている。
 逆ナンされたことはないが、童貞デブだと絶対に逆ナンされない。
 最低限のモテる努力は必要不可欠だ。

 さて、普段と違う行動をして怪しまれる心配はない。
 タクシーもバスも使わなかった。俺が優香を誘拐したとは誰も思わないはずだ。
 ここまでは完全犯罪と言っていい。問題はここから先だ。
 フィギュアのままだとエッチできない。人間に戻す必要がある。

 歩きながら考えた結果、考えられる可能性は3つある。
 一つ目は美少女フィギュアと同じで無反応のラブドールになる。これなら最高だ。
 二つ目は死んでいる。この場合、俺は殺人犯になる。極めてマズイ状況だ。
 三つ目は普通に人間として戻るだ。当然騒がれるのでこれもマズイ。
 包丁を用意して脅すという手もあるが、包丁奪われたら俺の命が危ない。
 一番良いのは、騒ごうとしたら口を手で塞いでフィギュアにするだ。
 これなら安全だ。

「10時15分か……」

 スマホの時計を見た。明日も仕事だ。午前6時30分には家を出ないといけない。
 最低でも6時間は寝たいから、残り時間は1時間半だ。

「フッ。余裕だな」

 30分もあれば十分楽しめる。確かめるだけなら1分あれば済む。
 実体化するように願うと手が光り出した。あとは優香に触れるだけだ。
 期待と希望を込めて、指でおっぱいに触れた。

「おおっ!」

 実体化していく。優香が大きくなっていく。
 だが、ここからが本番だ。油断せずに予定通りに行く。
 優香の大きくなる口に手を軽く乗せた。これで騒ごうとしても素早く黙らせられる。

「~~~~っ!」

 答えは3つ目だった。目を覚ました瞬間に顔を上げて叫ぼうとした。
 全力で口を両手で押さえた。叫ばれたら俺の人生終わりだ。
 フィギュアに戻るように願って手を光らせて、再び物言わぬ人形に戻した。

「ふぅー、危なかったぁ~」

 心臓に悪い、悪い冗談だ。危うく犯罪者の仲間入りするところだった。
 だが、危険を冒したお陰で分かった。人間をフィギュアにした場合、人間に戻せる。
 反応のないフィギュアと違って、抵抗されるので緊張感があるエッチになる。

「へへっ。おもしれい。興奮するぜ」

 手強い相手の方が燃え上がるってものだ。
 無口な大人しい女ばかり相手していたから、ちょうど退屈していたところだ。

「タオルでいいよな?」

 口さえ塞げば叫ばれない。タオルを口に詰め込めば声は出せないはずだ。

「おぼごおおお! おごぼおおおお!」

 チッ。出せるじゃねえか。実際に優香に試す前に自分で試した。
 猛獣の雄叫びのような濁った声がめちゃくちゃ出ている。
 危うく近所の住民に通報されるところだった。

「どうすりゃあいいんだよ」

 多分、ガムテープも駄目だ。猿ぐつわも駄目だ。アダルトビデオの知識は通用しない。
 レイプや強姦とか言っても、所詮は作りもののやらせ作品だ。実戦では通用しない。

「あっ、口で塞げばいいんじゃねえ?」

 目には目。歯には歯だ。口を塞ぐなら口しかない。
 少女マンガで「俺がその生意気な口を塞いでやるよ」と俺様系がキスで黙らせている。

 よし、新しい作戦を考えた。目を開いて驚いている優香フィギュアを持った。
 仰向け状態にして、上に覆いかぶさり、抵抗されないように手首を押さえつけた。
 女に力で負けるわけにはいかない。負けた場合は筋トレ開始だ。

「んん——っ、んんっ、ん——っ!」

 暴れ馬ならず、暴れキスだ。目を開けた優香が俺の身体の下で暴れまくっている。
 ドタドタと足で床を叩いて、うるさい音を立てている。
 口を塞ぐだけじゃ駄目だった。

「はぁーっ、はぁーっ、ヤバかったあ!」

 一旦フィギュアに戻した。唇は柔らかったがそれどころじゃなかった。

「……大丈夫そうだな」

 両隣、真上の住民に反応はない。静かなものだ。
 俺が職場の同僚を誘拐してレイプしようとしているのはバレてない。
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