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第2話 ダンジョン探索
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「よぉーし! 一人でも頑張るぞ!」
冒険者カードを手に入れたから、早速近場のダンジョンに来ちゃった。
遺跡型のダンジョンで中は迷路みたいに複雑らしいぞ。
ギルドに置いてあった、無料情報誌を読んだから間違いないぞ。
「んー! んー!」
入り口の重い鉄扉を頑張って押して、ダンジョンの中に入ってみた。
ちょっと冷たいけど、灯りが付いているから大丈夫そうだ。
これなら進めるぞ。
「あーモンスターが出るんだよね⁉︎ 大丈夫かなぁー? 杖で倒せるかなぁー?」
この杖は村からここまで一緒に冒険した、僕の頼りの相棒だ。
この杖でポコンとモンスターを叩いて倒してやるんだぞ。
「さあー、杖ゾウ。一緒に頑張ろうね!」
…………
………
……
…
「うーん……モンスターって出ないんだね」
ダンジョンに入ってから、結構歩き回ったけど、全然モンスターが出て来ない。
僕を恐れて出て来ないってあるのかな?
う~~~ん、ないよねぇー。絶対にないよぉー。
やっぱり奥の方にいるのかな?
奥の方に行かないと……。
「あっ、また行き止まりだ……」
もしかすると道に迷ったのかもしれない。何度も何度も行き止まりの部屋に来てしまう。
あっ、でも、この部屋は今までの部屋と違うぞ。床に真っ赤なバツ印が描かれている。
きっと何かの目印だ。多分、踏むと仕掛けが発動して、隠し扉が開いてくれるんだぞ。
きっと親切な冒険者の人が描いてくれたんだ。
「えいッ!」
床のバツ印に元気よく飛び乗ると、「ええええええッッ⁉︎」と床がパカーンと割れてしまった。
こっちが開くとは思ってなかった。やっぱりダンジョンって凄いなぁー。
ヒューーーーーーン…………
「ん~~~~~?」
でも、これって落ちてる気がするぞ。凄い速さで凄く深い場所に落ちている。
このまま落ちたら死んじゃうと思うんだぞ。バン! と激突して死んじゃうだぞ。
「あっ、もしかして落とし穴だったのかも!」
あっははは! 落とし穴の目印だったんだぁー。紛らわしいなぁー、もぉー!
「わあーーー死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう⁉︎」
このままだと、「ちっ、腐ってやがる」って、サムソン爺さんのトマトみたいに、グシャって地面の栄養にされちゃうよ。
「んああああぁぁぁ!」
駄目だ! 両手バタバタじゃ空は飛べないみたい。
早く他の手考えないと本当に死んじゃうよぉー!
「あっ! そうだ!」
良いこと思いついちゃった。
僕は召喚士だった。こんな時こそ召喚士の力の見せどころだ。
右手で胸に触れると、「召喚!」と唱えた。
冒険者カードを手に入れたから、早速近場のダンジョンに来ちゃった。
遺跡型のダンジョンで中は迷路みたいに複雑らしいぞ。
ギルドに置いてあった、無料情報誌を読んだから間違いないぞ。
「んー! んー!」
入り口の重い鉄扉を頑張って押して、ダンジョンの中に入ってみた。
ちょっと冷たいけど、灯りが付いているから大丈夫そうだ。
これなら進めるぞ。
「あーモンスターが出るんだよね⁉︎ 大丈夫かなぁー? 杖で倒せるかなぁー?」
この杖は村からここまで一緒に冒険した、僕の頼りの相棒だ。
この杖でポコンとモンスターを叩いて倒してやるんだぞ。
「さあー、杖ゾウ。一緒に頑張ろうね!」
…………
………
……
…
「うーん……モンスターって出ないんだね」
ダンジョンに入ってから、結構歩き回ったけど、全然モンスターが出て来ない。
僕を恐れて出て来ないってあるのかな?
う~~~ん、ないよねぇー。絶対にないよぉー。
やっぱり奥の方にいるのかな?
奥の方に行かないと……。
「あっ、また行き止まりだ……」
もしかすると道に迷ったのかもしれない。何度も何度も行き止まりの部屋に来てしまう。
あっ、でも、この部屋は今までの部屋と違うぞ。床に真っ赤なバツ印が描かれている。
きっと何かの目印だ。多分、踏むと仕掛けが発動して、隠し扉が開いてくれるんだぞ。
きっと親切な冒険者の人が描いてくれたんだ。
「えいッ!」
床のバツ印に元気よく飛び乗ると、「ええええええッッ⁉︎」と床がパカーンと割れてしまった。
こっちが開くとは思ってなかった。やっぱりダンジョンって凄いなぁー。
ヒューーーーーーン…………
「ん~~~~~?」
でも、これって落ちてる気がするぞ。凄い速さで凄く深い場所に落ちている。
このまま落ちたら死んじゃうと思うんだぞ。バン! と激突して死んじゃうだぞ。
「あっ、もしかして落とし穴だったのかも!」
あっははは! 落とし穴の目印だったんだぁー。紛らわしいなぁー、もぉー!
「わあーーー死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう⁉︎」
このままだと、「ちっ、腐ってやがる」って、サムソン爺さんのトマトみたいに、グシャって地面の栄養にされちゃうよ。
「んああああぁぁぁ!」
駄目だ! 両手バタバタじゃ空は飛べないみたい。
早く他の手考えないと本当に死んじゃうよぉー!
「あっ! そうだ!」
良いこと思いついちゃった。
僕は召喚士だった。こんな時こそ召喚士の力の見せどころだ。
右手で胸に触れると、「召喚!」と唱えた。
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