ボッチで引きこもりの自称スマホ心理カウンセラー

もう書かないって言ったよね?

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2人目

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 私は目標の100人まで残り98人の悩みを探していた。ネットにある様々な悩みの中から1人を探すのは、簡単な作業ではなかった。

 短文の「足が痛い、腰が痛い、老後が心配」などの短い文章は数多く見つかるものの、そこには私を動かす何がか足りなかった。

 私のような人物が、人様の悩みを選ぶことなど、何様だとお怒りになるのは分かりますが、仕事とは全力で挑むべきもので、結果はその後についてくる。

 確かに全力を常に出せるわけではない。仕事では中途半端な力で最高の結果を出すことを求められ、納得のいかないやり方に従うこともあった。

 だからこそ、今の私は一人だけでスマホ心理カウンセラーを始める事になった。さあ、時間の許す限り悩みを考えてみよう。

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 2人目は女性のようだ。年齢は分からない。文章の書き方から推測すると若い女性のようだ。年齢は21~25歳だと思う。

(多少のズレはあるはずだが、18~28歳までの範囲だ)

 では、彼女は些細なことでイライラして物を投げつけ、壊してしまい、正気に戻る(落ち着く)と自分のした事に気づくらしい。

 そのことを両親に怒られ、責められる。そして、一人になると泣きながら[リスカ]や[アムカ]をする自分がいて、そんな自分を嫌っている。

 彼女はそんな自分を変えようと何度も思うが、どうしても、やめられない。そして、何度も同じことを繰り返してしまう。

 彼女は自己表現も上手くなく、伝えたいことも、伝えたい相手に伝わらず、伝わったとしても、呆れられる。

 もしも、彼女の行動や言動が[個性]ならば、そんな[個性]はいらないから、普通の人になりたい。それが彼女の悩みだになる。

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 2人目にして私は問題に衝突する。それは[性別]と[個性]。そして、私個人の無知というものだった。

 [リスカ]や[アムカ]とは、何のことだ?ネットで調べるのは簡単なことだ。けれども、理解することはとても難しい。

 [リスカ]とは、リストカット=手首を切る、[アムカ]とは、アームカット=腕を切る、[レグカ]とは、レッグカット=脚を切ることを表すが、つまりは自傷行為とその部位を示していた。

 私はいつも通りの作業を開始する。まずはキーワードを作る作業になる。今回は複数の同じ表現(言葉や行動)があるが、私の知っている仕事の解決方法の一つを使った。それは、困難は分割せよ。

 [リスカ]や[アムカ]は[自傷行為]。イライラして物を投げる・壊す、これは[破壊行為、または、非自傷行為]になると私は思う。

 彼女は物を壊す自分を嫌っている。[自傷行為]をする自分も嫌っている。そして、物事には関連性があり、そして、彼女は学習能力がたれっぽっちもないと書いていたが、些細なことで物を壊すと両親に怒られる→[自傷行為]をする→❓→些細なことが起きる。

 つまりは彼女は物を壊すと両親に叱られる、そして、[自傷行為]をしてしまう。だから、両親に叱られないように、このように学習したのだろう。

 些細なことが起きる→[自傷行為]をする→些細なことが起きる→[自傷行為]をするの繰り返しになり、物を壊す回数は減ったが、[自傷行為]は増えたのではないだろうか?

 彼女の両親または近くの人が、彼女を叱る時や諭す時に「物を壊すな、いくらすると思っている、お前の身体と違って治らない」と1回でも言っていたら、彼女は学習したはずだ。

 「私の身体は壊しても治る。」そう考えてしまったら、もう、物を壊して叱られる必要はない。彼女は自分を壊して叱られことを選択することになる。

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 [個性]とは、ある才能や能力、世間では[個性]を認める動きがある。けれども、彼女の[個性]とは、[身体障害]、[知的障害]、[精神障害]と言った[個性]を指している傾向がある。

 少なくとも、自身の状態を判断し、それを治そうとする努力をしている。けれども、治すや治るとは?一体何を言っているのか。

 私は思う。治らない病はある、治せない病がある。その時、君は何をするか?自身にその診断が下された時、さあ、これを読んでいる君を診断しよう。君は死ぬ。

 それは明日かもしれないし、50年後かもしれない。けれども、いつかは死ぬ。それは治せぬ死の病だ。しかし、いつかは死ぬが、生きる努力をしない人は少ない。治らないから、治せないからと言って、治さない努力をしない人は少ない。

 僅かな努力でも、小さな努力でも、やらないよりは、やった方が良く思える。たとえ、結果が悪くても、次の努力の参考にはなる。

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 私の好きな言葉の一つは綺麗事。そして、嫌いな言葉の一つも綺麗事だ。私の書いたものは、何も知らない人間の綺麗事に思えるだろう。

 私も今回の悩み事の解決方法を訊かれて、努力して[自傷行為]をやめましょう。いつか、貴女を理解してくれる人が現れるでしょう。病院に行って、キチンと相談して薬を飲んでみましょうと答えるだろう。汚ならしい綺麗事を使って。

 理想の社会とは、綺麗事を言うだけの社会ではない。理想の社会とは、綺麗事を実際に実現させようと行動することだ‼︎

 [実力]とは実行力であり、真の実力とは、実際に実行して結果を起こすことをいい、実行を起こさない者は実力がないことを意味する。

 貴方は綺麗事を聞くだけか、綺麗事を真の実力を持ってやり遂げようとするか、それだけの違いだ。貴方の周りにいる綺麗事を話す人は、どちらになるだろう?

 綺麗事を言うだけか!それとも綺麗事を言うだけでなく、貴方の病を治そうと一緒に努力する人物か!私に言えることは、全ての人を信用しないこと、中には貴方を騙す人もいる。

 世の中は綺麗事で回っていない、まだ、私達はそこまでの理想の社会(世界)を作る実力がない。

 誰しも綺麗事は知っている。だが、真の実力を持って実現しようする者は少ないだろう。世界に善人は多いだろうが、善人になろうと実力を発揮する者は少ない。やはり、世界は綺麗事だけで回っていない。汚い事も世界に溢れている。

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 私がはっきりと断定して言えることは、私個人のことだけだ。

 私は腕や手首や脚の切り傷など、はっきりと言えばどうでもいい。女性は顔とオッパイとお尻しか見ていない。

 貴女に言えることは、個人的なお願いしかない。女性として生まれたのなら、綺麗な身体を傷つけないで欲しい。それは貴女の為ではなく、一人の32歳独身男性の為に。

 おそらくは多くの女性が、「そんなに女の身体は綺麗なものじゃない‼︎」と男の妄想や想像をお怒りになるだろうが、私は外出した際に、綺麗な女性や可愛い女性を見る度に、「女神様」と崇めている。男は30過ぎて独身だと街中の女神率が76%まで急上昇する。

(個人的な調査結果と意見なので、個人差はあると思います)

 さて、貴女はどうしますか?物はあれば壊せます。生きていれば、いくらでも[自傷行為]は出来ます。犯罪を犯せば捕まります。けれども、馬鹿では捕まりません。貴女の悩みは[自傷行為]でも、[破壊行為]でもない、貴女に見えるのは、[不可能への挑戦]。

 何か得ようとする時、必要なものがあります。それは、学歴(高卒なのに、大卒が採用の条件)や免許(運転免許証と車)やお金(受験料や購入金額)や時間(学習・練習時間)や[個性](他人評価)など、それ以外の沢山の必要なものがあります。

 貴女は社会で仕事をしている方かもしれない、病院に入院しているかもしれない、自体で引きこもっているかもしれない。

 お金が無ければ、履歴書も買えない。伝えたいことが伝わらなければ、協力してもらえない。知識や経験がなければ、何をしたらいいか分からない。交番に相談しても解決してくれない。市役所に相談しても解決出来なかった。では、誰に頼れば良かったのか?

 誰にも貴女にも解決出来ないことが貴女に起こったなら、貴女は[不可能への挑戦]者になるか、または敗北を認めて、現在の状態を受け入れるしかない。

 挑戦し続ければ、いつかは勝てるかもしれないし、引き分けと言えるまでの状態になるかもしれない。

 私の書く文章は長く長く続いていく。それは貴女の悩みと同じように、長く長く先の見えないゴールを目指して、貴女の悩みが消えるには長い長い年月の先にあるように思える。

 貴女に分からないことは、私にも分からない。貴女は答えを探さないといけない。もしくは、決めないといけない。私には貴女の悩みに答えが出せない。

 ある日、旅人が願いを叶える女神に会った。旅人の願いは普通になること。女神が言った。「普通の人とは?」

 旅人は自分が知る普通の人のことを話した。何人もの自分の知る普通の人の話を聞かせた。

 女神は言った。「貴女の話す沢山の普通の人は存在しません。もう一度、訊きます。普通の人とは?」

 私も含めて普通の人は存在しません。正常な身体機能が普通の人の条件ならば、分かります。けれども、30になっても独身で子供一人いない男が普通の人ですか?(笑)

 私は10歳の時に違うクラスの女子に初恋しました。それから、彼女のことを10年近く片思いしていました。あの時の私は恋の絶頂期でした。

 彼女を手に入れられるなら、あの時の私は女神に、「彼女と結婚したい‼︎」と願うでしょう。けれども、いまの私は彼女の幸せを、たまに、思うだけです。

 時間とは不思議なものです。一番の願いが願いではなくなる。感情とは厄介なものです。一時的でも理性を超えてしまいます。誰しも感情が理性を超えて過ちを犯す時や判断を間違えてしまうこともあります。

 そして、私の感情も理性を超える時が一時的にあります。いまがその瞬間です。これを読んでいる人もそうだと思います。私達は女神に願うだろう。「貴女の願いが叶いますように」と。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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