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第8章・ざまぁ編。
第100話・復讐の意味。
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『ドォン、ドォン。』
機械兵士が背中に搭載されたロケット弾を連続で発射して来ました。もちろん、誘導機能がついているので、何処まで逃げようと追いかけて来ます。
「斬空波!」
『ザァン、ドォーン!』
エッサはわざわざ向かって来るロケット弾をアイテムボックスから盾を出してガードしたり、大慌てで逃げたりしません。剣技を使って空中で破壊して行きます。
(普通のモンスターはこの程度の戦闘知能しかないべぇ。とりあえず敵を見つけたら攻撃攻撃だべぇ。オラのように攻撃に攻撃を当てて破壊しようなんて普通は考えないべぇ。)
エッサは人間とモンスターの違いを見つけようとしています。それは考える力でしょうか?
「エッサ!合体必殺技の準備が出来たぞ。受け取れ!」
「分かったべぇ。グロリアは盾で機械兵士の攻撃からオラをガードしながら、敵に向かって前進して欲しいべぇ。オラがトドメを刺すんだな!」
マシンガンを持ち出した機械兵士はグロリアの背後に隠れるエッサを攻撃したいようですが、大きな盾に銃弾は防がれてしまいます。2人は銃弾など気にせずに強引に前に突き進んで行きました。
「魔皇炎獄昇龍破斬!」
エッサとグロリアのチームプレイと、強力な一撃に次々と機械兵士は倒されて行きました。モンスターは基本的に死を恐れていないようです。死を恐れているのなら、勝てない相手からは逃げる事も考えるはずです。
エッサはモンスターとグロリアとの違いを考えているようです。エッサが死んだ時はプロデューサーの元に行きましたが、死んだモンスターは何処に行くのでしょうか。人間が死ぬ数よりも、モンスターが死ぬ数の方が圧倒的に多いはずです。
(モンスターなら再出現、人間なら再誕生だべぇか?よく分からないべぇが……つまりはどちらも死んだらこの世界に戻るんだべぇな。だとしたら、オーディン様も生き返っているかもしれないべぇ。)
エッサはどうやら、EXダンジョン『恐怖』のボスモンスター『ウルスラ』を倒してしまった場合を考えているようです。どうしても戦いが避けられない時はウルスラさんを倒すしかありません。問題はモンスターは倒しても再出現しますが、難破船の幽霊船長のように一度しか戦えないモンスターもいます。
「グロリア、ちょっといいべぇか?」
「どうしたんだ、エッサ?何か心配事でもあったのか?」
「ウルスラさんとどうしても戦わないといけない場合、グロリアはウルスラさんを倒す事は出来るべぇか?もしかしたら、一度でも倒すと二度と会う事は出来ないかもしれないべぇ。」
「………分からない。私の知っているウルスラならば無理だろう。ただ、外見だけそっくりな偽物ならば容赦なく倒せると、私は私を信じたい。」
結局は分からないという事なんだべぇな。でも、正直なところ、オラはちょっとだけウルスラさんと戦ってみたいと思っているべぇ。
本に載っていたウルスラさんの絵姿は相当な美女だったべぇ!オーディン様のバスローブは攻撃でボロボロになって消滅したべぇ。つまりは、ウルスラさんを攻撃しまくれば、あの大きなおっぱいや、たまにチラッと見えるスカートの奥の黒い下着の中まで見る事が出来るはずだべぇ!
ウルスラさんは薄紫の長い髪と、褐色の肌のお嬢様系の美女です。エッサの個人的な採点方法を使って女性を見た目で採点すると、エミィの得点は45点です。そして、ウルスラさんの得点は85点です!
(ぐぅへへへへ、本当はこんなこと考えたら駄目なんだべぇが、メインヒロインと呼ばれる女性を合法的に全裸に出来るべぇ。やらなきゃ男じゃないべぇ!ゴミ屑だべぇ!覚悟を決めて、やるきゃないべぇ。うんだぁ。)
称号がプレイヤーキラーになる覚悟があるのなら、女性NPCを攻撃すれば全裸にする事が出来ます。でも、今のエッサの攻撃力だと普通にNPCを攻撃すると、全裸を通り過ぎて消滅させてしまいます。エッサに残された最後の希望はウルスラさんしかいませんでした。
エッサ達のレベル上げは9日間で済みました。2人ともレベル200を超えましたが、レベルの上限は256まであります。完璧を目指すのならば、まだまだレベル上げを続けても良さそうでした。
「ふぅ~~、これ以上のレベル上げはもういいべぇ。さすがに戦い疲れたべぇ。グロリアは先に休んでいるといいべぇ。オラも手に入れた素材で武器の強化をしたら今日は休むんだべぇな。明日でEXダンジョンも最後なんだな。」
たったの20日間のEXダンジョン探索で、エッサ達は世界最強のNPCになりました。ここまで来ると、レベルの価値が分からなくなって来ました。スライムを苦労して倒して、レベルを1ずつ上げていた頃を思い出すと、何とも言えない気持ちになります。
(王都に戻って、オラはどうするつもりだべぇ?まだオラの子供も産まれてもいないべぇ。エミィを力尽くで城から連れ出して、2人で暮らすべぇか?金ならEXダンジョンで手に入れて、一生分ぐらいはもう持っているべぇ。オラはどうしたらいいんだべぇ………。)
エッサは自分を殺そうとしたエミィやルナに復讐する事の意味を考えているようです。今のエッサの強さならば、生きてる事がエミィに知られても、簡単に殺される事はないでしょう。復讐なんか忘れて新しい人生を選ぶ事も可能です。それでも、エッサはもう一度王都に戻って、エミィと話そうと決めていました。
機械兵士が背中に搭載されたロケット弾を連続で発射して来ました。もちろん、誘導機能がついているので、何処まで逃げようと追いかけて来ます。
「斬空波!」
『ザァン、ドォーン!』
エッサはわざわざ向かって来るロケット弾をアイテムボックスから盾を出してガードしたり、大慌てで逃げたりしません。剣技を使って空中で破壊して行きます。
(普通のモンスターはこの程度の戦闘知能しかないべぇ。とりあえず敵を見つけたら攻撃攻撃だべぇ。オラのように攻撃に攻撃を当てて破壊しようなんて普通は考えないべぇ。)
エッサは人間とモンスターの違いを見つけようとしています。それは考える力でしょうか?
「エッサ!合体必殺技の準備が出来たぞ。受け取れ!」
「分かったべぇ。グロリアは盾で機械兵士の攻撃からオラをガードしながら、敵に向かって前進して欲しいべぇ。オラがトドメを刺すんだな!」
マシンガンを持ち出した機械兵士はグロリアの背後に隠れるエッサを攻撃したいようですが、大きな盾に銃弾は防がれてしまいます。2人は銃弾など気にせずに強引に前に突き進んで行きました。
「魔皇炎獄昇龍破斬!」
エッサとグロリアのチームプレイと、強力な一撃に次々と機械兵士は倒されて行きました。モンスターは基本的に死を恐れていないようです。死を恐れているのなら、勝てない相手からは逃げる事も考えるはずです。
エッサはモンスターとグロリアとの違いを考えているようです。エッサが死んだ時はプロデューサーの元に行きましたが、死んだモンスターは何処に行くのでしょうか。人間が死ぬ数よりも、モンスターが死ぬ数の方が圧倒的に多いはずです。
(モンスターなら再出現、人間なら再誕生だべぇか?よく分からないべぇが……つまりはどちらも死んだらこの世界に戻るんだべぇな。だとしたら、オーディン様も生き返っているかもしれないべぇ。)
エッサはどうやら、EXダンジョン『恐怖』のボスモンスター『ウルスラ』を倒してしまった場合を考えているようです。どうしても戦いが避けられない時はウルスラさんを倒すしかありません。問題はモンスターは倒しても再出現しますが、難破船の幽霊船長のように一度しか戦えないモンスターもいます。
「グロリア、ちょっといいべぇか?」
「どうしたんだ、エッサ?何か心配事でもあったのか?」
「ウルスラさんとどうしても戦わないといけない場合、グロリアはウルスラさんを倒す事は出来るべぇか?もしかしたら、一度でも倒すと二度と会う事は出来ないかもしれないべぇ。」
「………分からない。私の知っているウルスラならば無理だろう。ただ、外見だけそっくりな偽物ならば容赦なく倒せると、私は私を信じたい。」
結局は分からないという事なんだべぇな。でも、正直なところ、オラはちょっとだけウルスラさんと戦ってみたいと思っているべぇ。
本に載っていたウルスラさんの絵姿は相当な美女だったべぇ!オーディン様のバスローブは攻撃でボロボロになって消滅したべぇ。つまりは、ウルスラさんを攻撃しまくれば、あの大きなおっぱいや、たまにチラッと見えるスカートの奥の黒い下着の中まで見る事が出来るはずだべぇ!
ウルスラさんは薄紫の長い髪と、褐色の肌のお嬢様系の美女です。エッサの個人的な採点方法を使って女性を見た目で採点すると、エミィの得点は45点です。そして、ウルスラさんの得点は85点です!
(ぐぅへへへへ、本当はこんなこと考えたら駄目なんだべぇが、メインヒロインと呼ばれる女性を合法的に全裸に出来るべぇ。やらなきゃ男じゃないべぇ!ゴミ屑だべぇ!覚悟を決めて、やるきゃないべぇ。うんだぁ。)
称号がプレイヤーキラーになる覚悟があるのなら、女性NPCを攻撃すれば全裸にする事が出来ます。でも、今のエッサの攻撃力だと普通にNPCを攻撃すると、全裸を通り過ぎて消滅させてしまいます。エッサに残された最後の希望はウルスラさんしかいませんでした。
エッサ達のレベル上げは9日間で済みました。2人ともレベル200を超えましたが、レベルの上限は256まであります。完璧を目指すのならば、まだまだレベル上げを続けても良さそうでした。
「ふぅ~~、これ以上のレベル上げはもういいべぇ。さすがに戦い疲れたべぇ。グロリアは先に休んでいるといいべぇ。オラも手に入れた素材で武器の強化をしたら今日は休むんだべぇな。明日でEXダンジョンも最後なんだな。」
たったの20日間のEXダンジョン探索で、エッサ達は世界最強のNPCになりました。ここまで来ると、レベルの価値が分からなくなって来ました。スライムを苦労して倒して、レベルを1ずつ上げていた頃を思い出すと、何とも言えない気持ちになります。
(王都に戻って、オラはどうするつもりだべぇ?まだオラの子供も産まれてもいないべぇ。エミィを力尽くで城から連れ出して、2人で暮らすべぇか?金ならEXダンジョンで手に入れて、一生分ぐらいはもう持っているべぇ。オラはどうしたらいいんだべぇ………。)
エッサは自分を殺そうとしたエミィやルナに復讐する事の意味を考えているようです。今のエッサの強さならば、生きてる事がエミィに知られても、簡単に殺される事はないでしょう。復讐なんか忘れて新しい人生を選ぶ事も可能です。それでも、エッサはもう一度王都に戻って、エミィと話そうと決めていました。
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