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第8章・ざまぁ編。
第92話・防具ランク8。
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「おいおい!何でこんな所にモンスターがいるんだよ!誰も来ないぞ、こんな所!」
(いや、来るべぇ。たった7人の英雄の為に作られた特別な最終ダンジョンだべぇ。お前ら愚民が観光気分で来れる場所じゃねぇべぇ。オラに死ぬほど感謝するべぇ。)
出現するモンスターは魔法生物や機械生物が多く、侵入者は見つかると問答無用で攻撃されます。
「よく聞くべぇ。ここのモンスターは攻撃力350~450ぐらいはあるべぇ。お前ら雑魚どもなら一撃で簡単に殺されるべぇ。逃げるなら早くするんだべぇよ。」
まだまだ船員と乗客達が40人ほど残っています。団体行動でダンジョン内を移動してたら、簡単にモンスターに見つかるだけです。邪魔者達にはさっさと飛行船で街に帰ってもらいます。
「どうする?このダンジョン、絶対に未開拓だぜ。貴重な宝が眠っているはずだぜ。」
「ここまで連れて来られて、タダで帰るのも勿体なくねぇか?」
飛行船に乗っていた冒険者達の中から6人が集まって、ダンジョンを探索するか話し合っています。レベル30前後のベテラン達ですが、どう考えても無謀な考えです。
「その通りだべぇ。ここにはランク8の武器や防具が入った宝箱が置いてあるべぇ。欲しい奴は早い者勝ちだべぇよ。オラは先に行くけど、絶対について来るんじゃないべぇよ。」
(モンスターが撒き餌に寄って行けば、少しは楽に進めるべぇな。でも、安心するべぇ。死んだら記録を消されるだけだべぇ。終わりじゃないべぇよ。)
ゾロゾロ、ゾロゾロと冒険者6人は飛行船に乗り込んで行きました。
「ランク8なら、ミルド王国で闇取引している商人から買えるじゃねぇかよ。せめてランク9ぐらいないと、命賭ける意味ねぇよ。」
(なぁ!ぐぅぬぬぬぬ。又しても、オラの邪魔をするとは、あの女め!)
飛行船はエッサだけを置いて、地上に帰って行きました。おそらくは地上に戻れば、すぐに浮遊城の存在が知れ渡るでしょう。
わざわざ魔法で飛行船を墜落させる必要はないべぇな。エミィなら、そのうちにエプト国を攻撃して飛行船ぐらいは奪うはずだべぇ。この場所を襲撃するのも時間の問題だべぇ。
(さっさとラスボスを説得して、ここから避難してもらうんだな。)
基本はモンスターの正面に立たないようにする事です。モンスターが背後を向いた時に前進です。ダルマさんが転んだゲームです。何度もやった事があるので楽勝です。
『ソロリ、ソロリ、ダァン!』とレベル1の時に散々モンスターから逃げていたので、多少敵のレベルや攻撃方法が増えても問題ないはずです。
『ウィーン、ダダダダダァ~~!』
(ミスったべぇ!遠距離攻撃の射程が予想より伸びてるべぇ。反撃しないとやられるべぇ。)
機械生物は基本は炎魔法と水魔法が弱点だべぇ。走りながら魔法詠唱をすれば、問題なく反撃出来るはずだべぇ。覚悟を決めるべぇ!
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファ~ハッ!爆発音で敵がもっと集まるだけだべぇ!オラを騙そうとしたべぇな。小癪な手を使うモンスターだべぇ。」
(危なかったべぇ。この辺のモンスターは賢さもアップしているべぇ。オラを油断させて魔法攻撃を誘うとはやるべぇな。うんだぁ。)
ダッダッダッダッダッダッと多少のHPダメージは覚悟して、ガトリング銃の銃弾を少しは喰らいます。右に左にダンジョンの奥に向かって走ります。エレベーターに乗れば、モンスターも流石に追って来ないはずです。
「ふぅ~ふぅ~!本当はエレベーターを下に行かないと、ラスボスの部屋には行けないけど、まずは宝箱から武器と防具をゲットするべぇ。」
現在、エッサが装備している防具はランク3しかないので、ダメージが15%しか軽減出来ません。ランク8ならダメージを40%は軽減する事が出来ます。奥に進めばモンスターも増えるので、先に装備を強化した方がいいかもしれません。
『パァカァ!』とエッサは防具ランク8『マム・ペイン』を手に入れました。
「ふっふふふ。これで装備だけなら、ロックタ達と互角だべぇ。あとはレベルを上げれば余裕で勝てるんだな。」
エッサのアイテムボックスにはHP回復薬とMP回復薬があるものの、食料は全くありません。早くラスボスを説得して、食料を調達する必要があります。残された時間はそれほど多くありません。
(いや、来るべぇ。たった7人の英雄の為に作られた特別な最終ダンジョンだべぇ。お前ら愚民が観光気分で来れる場所じゃねぇべぇ。オラに死ぬほど感謝するべぇ。)
出現するモンスターは魔法生物や機械生物が多く、侵入者は見つかると問答無用で攻撃されます。
「よく聞くべぇ。ここのモンスターは攻撃力350~450ぐらいはあるべぇ。お前ら雑魚どもなら一撃で簡単に殺されるべぇ。逃げるなら早くするんだべぇよ。」
まだまだ船員と乗客達が40人ほど残っています。団体行動でダンジョン内を移動してたら、簡単にモンスターに見つかるだけです。邪魔者達にはさっさと飛行船で街に帰ってもらいます。
「どうする?このダンジョン、絶対に未開拓だぜ。貴重な宝が眠っているはずだぜ。」
「ここまで連れて来られて、タダで帰るのも勿体なくねぇか?」
飛行船に乗っていた冒険者達の中から6人が集まって、ダンジョンを探索するか話し合っています。レベル30前後のベテラン達ですが、どう考えても無謀な考えです。
「その通りだべぇ。ここにはランク8の武器や防具が入った宝箱が置いてあるべぇ。欲しい奴は早い者勝ちだべぇよ。オラは先に行くけど、絶対について来るんじゃないべぇよ。」
(モンスターが撒き餌に寄って行けば、少しは楽に進めるべぇな。でも、安心するべぇ。死んだら記録を消されるだけだべぇ。終わりじゃないべぇよ。)
ゾロゾロ、ゾロゾロと冒険者6人は飛行船に乗り込んで行きました。
「ランク8なら、ミルド王国で闇取引している商人から買えるじゃねぇかよ。せめてランク9ぐらいないと、命賭ける意味ねぇよ。」
(なぁ!ぐぅぬぬぬぬ。又しても、オラの邪魔をするとは、あの女め!)
飛行船はエッサだけを置いて、地上に帰って行きました。おそらくは地上に戻れば、すぐに浮遊城の存在が知れ渡るでしょう。
わざわざ魔法で飛行船を墜落させる必要はないべぇな。エミィなら、そのうちにエプト国を攻撃して飛行船ぐらいは奪うはずだべぇ。この場所を襲撃するのも時間の問題だべぇ。
(さっさとラスボスを説得して、ここから避難してもらうんだな。)
基本はモンスターの正面に立たないようにする事です。モンスターが背後を向いた時に前進です。ダルマさんが転んだゲームです。何度もやった事があるので楽勝です。
『ソロリ、ソロリ、ダァン!』とレベル1の時に散々モンスターから逃げていたので、多少敵のレベルや攻撃方法が増えても問題ないはずです。
『ウィーン、ダダダダダァ~~!』
(ミスったべぇ!遠距離攻撃の射程が予想より伸びてるべぇ。反撃しないとやられるべぇ。)
機械生物は基本は炎魔法と水魔法が弱点だべぇ。走りながら魔法詠唱をすれば、問題なく反撃出来るはずだべぇ。覚悟を決めるべぇ!
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファ~ハッ!爆発音で敵がもっと集まるだけだべぇ!オラを騙そうとしたべぇな。小癪な手を使うモンスターだべぇ。」
(危なかったべぇ。この辺のモンスターは賢さもアップしているべぇ。オラを油断させて魔法攻撃を誘うとはやるべぇな。うんだぁ。)
ダッダッダッダッダッダッと多少のHPダメージは覚悟して、ガトリング銃の銃弾を少しは喰らいます。右に左にダンジョンの奥に向かって走ります。エレベーターに乗れば、モンスターも流石に追って来ないはずです。
「ふぅ~ふぅ~!本当はエレベーターを下に行かないと、ラスボスの部屋には行けないけど、まずは宝箱から武器と防具をゲットするべぇ。」
現在、エッサが装備している防具はランク3しかないので、ダメージが15%しか軽減出来ません。ランク8ならダメージを40%は軽減する事が出来ます。奥に進めばモンスターも増えるので、先に装備を強化した方がいいかもしれません。
『パァカァ!』とエッサは防具ランク8『マム・ペイン』を手に入れました。
「ふっふふふ。これで装備だけなら、ロックタ達と互角だべぇ。あとはレベルを上げれば余裕で勝てるんだな。」
エッサのアイテムボックスにはHP回復薬とMP回復薬があるものの、食料は全くありません。早くラスボスを説得して、食料を調達する必要があります。残された時間はそれほど多くありません。
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