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第5章・シナリオ遂行編。
第58話・僧侶VS狩人。
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「ふっふふ。牢獄帰りなんて凄い称号ね。モンスターよりも人の方に効果がありそうだけどね。」
「どんな効果があるって言うのよ?」
今日はみんなで仲良く地下迷宮の探索です。本の情報の通りなら、地下13~14階のボスがランク5の武具を落としてくれます。ランク5の武器も防具も王様だけが使うような最高級装備です。お店では購入出来ないので、手に入れるには今のところはこのダンジョンが一番簡単な方法です。
「あぁ、怖い。ブルブル、ブルブル。」
「私を怒らせてタダで済むと思っているの?死にそうになっても、回復してやらないわよ。」
いいべぇ。もっと喧嘩するべぇ。思っている事は全部言うんだべぇ。救世主様達も何度も喧嘩して絆を深めていったべぇ。絆を深める事でパーティー全体の能力がアップするんだべぇ。
『バシューン、ドォス!』
「痛い!なに、味方に攻撃してんのよ!回復しないわよ!」
「あらあら、ごめんなさい。手が滑っちゃった!今度は上手く頭に当てるわね。」
エミィが死ぬ前に止めた方がいいべぇかな?でも、エミィは自分よりも強い相手にはペコペコ頭を下げる言う事を聞く素直な女だべぇ。瀕死になるまで放って置くべぇ。うんだぁ。その方がいいべぇ。
敏捷300以上のルナと、敏捷100程度のエミィでは勝負になりません。ルナは弓矢なのに至近距離でエミィに向かって、木の矢を撃ち続けています。
「ほらほら、あと一撃で死んじゃうよぉ~。私に土下座して謝るなら許してあげてもいいんだからね。」
「聖なる癒しの光!我が祈りに答えよ!ヒール!ふっふふ。誰があと一撃で死ぬのよ?あんたの矢が無くなるまで、回復しまくってやるわ!」
ヒールの回復能力は最大HPの25%です。4回使えばHP完全回復ですが、もう使えないはずです。ルナはエッサによって魔法を妨害する手段を知っています。2回目は使わせてくれません。
「次は魔法を使う前に矢が命中するから、使えないわよ。それとも、あんたが回復した瞬間に矢を当てようかしら?」
痛い、痛い、痛い。くぅ~~、仲間に向かって矢を撃つなんて正気じゃないわね。パーティーステータスで私のHPとMPを確認しているはずだから、殺しはしないだろうけど。エッサも早く止めなさいよな。
「あれ?ちょっと、ルナ!エッサ達は何処にいるのよ?痛い!ちょっと攻撃するのは止めてよ!エッサ達がいないのよ。」
エミィはキョロキョロと周囲を見回しますが、エッサとロックタの2人はいません。
ダンジョン6階に、か弱い女の子を置いて行くとか信じられない男達ね!この辺のモンスターのHPは1300だって、エッサが言ってたから、私とルナじゃ倒すのに苦労するんだからね。ルナの攻撃なんて100をちょっと超える程度なのよ。どうすればいいのよ?
「先に進んでいるみたいよ。この辺のモンスターは倒してくれているようだし、あんたもレベルがさっきから少しずつアップしているし、問題ないでしょう。どうする?泣いて土下座するなら許してあげるわよ。」
ルナはエミィを攻撃しながらステータスのHPを確認していました。喧嘩中にも彼女のレベルがドンドンアップして、14まで上昇していました。どうやら、地下8階ぐらいまでモンスターを倒しながら進んでいるようです。エミィのレベルアップに必要な経験値から計算すると、大体その辺りにいるはずです。
「ちょっと、巫山戯ている場合じゃないでしょう!追いかけなくていいの?2人が死んじゃうかもしれないわよ。」
エッサに死なれると王都で生活出来なくなるから困るのよ。でも、1人じゃモンスターの1匹も倒せないし、この女もそこまで強くないし、ここで待機するしかないの?
「エミィ、2人を追いかけるんでしょう?早く追いつかないと怒られるわよ。それとも、1人でここに残ってサボるつもりじゃないでしょうね?」
ルナは弓矢をしまうと、地下7階に降りられるボスの部屋を目指して進もうとしています。
「追いかけたいけど、モンスターがいるんでしょう?私達じゃ殺されるだけよ。ここで待機するしかないじゃない。」
「何言ってるの?モンスターならエッサ達が倒しているからいないわよ。さぁ、さっさと追いかけるわよ!」
確かにモンスターがいれば倒して進むしか方法はありません。でも、エッサ達はモンスターを倒しながら進んでいます。この地下迷宮は1回ダンジョンの外に出ないとモンスターは復活しません。エッサ達の通った道にはモンスターが1匹もいないはずです。2人はモンスターのいなくなった道を進んで地下8階に進みます。エッサとロックタは現在地下8階のボスと戦っていました。
「どんな効果があるって言うのよ?」
今日はみんなで仲良く地下迷宮の探索です。本の情報の通りなら、地下13~14階のボスがランク5の武具を落としてくれます。ランク5の武器も防具も王様だけが使うような最高級装備です。お店では購入出来ないので、手に入れるには今のところはこのダンジョンが一番簡単な方法です。
「あぁ、怖い。ブルブル、ブルブル。」
「私を怒らせてタダで済むと思っているの?死にそうになっても、回復してやらないわよ。」
いいべぇ。もっと喧嘩するべぇ。思っている事は全部言うんだべぇ。救世主様達も何度も喧嘩して絆を深めていったべぇ。絆を深める事でパーティー全体の能力がアップするんだべぇ。
『バシューン、ドォス!』
「痛い!なに、味方に攻撃してんのよ!回復しないわよ!」
「あらあら、ごめんなさい。手が滑っちゃった!今度は上手く頭に当てるわね。」
エミィが死ぬ前に止めた方がいいべぇかな?でも、エミィは自分よりも強い相手にはペコペコ頭を下げる言う事を聞く素直な女だべぇ。瀕死になるまで放って置くべぇ。うんだぁ。その方がいいべぇ。
敏捷300以上のルナと、敏捷100程度のエミィでは勝負になりません。ルナは弓矢なのに至近距離でエミィに向かって、木の矢を撃ち続けています。
「ほらほら、あと一撃で死んじゃうよぉ~。私に土下座して謝るなら許してあげてもいいんだからね。」
「聖なる癒しの光!我が祈りに答えよ!ヒール!ふっふふ。誰があと一撃で死ぬのよ?あんたの矢が無くなるまで、回復しまくってやるわ!」
ヒールの回復能力は最大HPの25%です。4回使えばHP完全回復ですが、もう使えないはずです。ルナはエッサによって魔法を妨害する手段を知っています。2回目は使わせてくれません。
「次は魔法を使う前に矢が命中するから、使えないわよ。それとも、あんたが回復した瞬間に矢を当てようかしら?」
痛い、痛い、痛い。くぅ~~、仲間に向かって矢を撃つなんて正気じゃないわね。パーティーステータスで私のHPとMPを確認しているはずだから、殺しはしないだろうけど。エッサも早く止めなさいよな。
「あれ?ちょっと、ルナ!エッサ達は何処にいるのよ?痛い!ちょっと攻撃するのは止めてよ!エッサ達がいないのよ。」
エミィはキョロキョロと周囲を見回しますが、エッサとロックタの2人はいません。
ダンジョン6階に、か弱い女の子を置いて行くとか信じられない男達ね!この辺のモンスターのHPは1300だって、エッサが言ってたから、私とルナじゃ倒すのに苦労するんだからね。ルナの攻撃なんて100をちょっと超える程度なのよ。どうすればいいのよ?
「先に進んでいるみたいよ。この辺のモンスターは倒してくれているようだし、あんたもレベルがさっきから少しずつアップしているし、問題ないでしょう。どうする?泣いて土下座するなら許してあげるわよ。」
ルナはエミィを攻撃しながらステータスのHPを確認していました。喧嘩中にも彼女のレベルがドンドンアップして、14まで上昇していました。どうやら、地下8階ぐらいまでモンスターを倒しながら進んでいるようです。エミィのレベルアップに必要な経験値から計算すると、大体その辺りにいるはずです。
「ちょっと、巫山戯ている場合じゃないでしょう!追いかけなくていいの?2人が死んじゃうかもしれないわよ。」
エッサに死なれると王都で生活出来なくなるから困るのよ。でも、1人じゃモンスターの1匹も倒せないし、この女もそこまで強くないし、ここで待機するしかないの?
「エミィ、2人を追いかけるんでしょう?早く追いつかないと怒られるわよ。それとも、1人でここに残ってサボるつもりじゃないでしょうね?」
ルナは弓矢をしまうと、地下7階に降りられるボスの部屋を目指して進もうとしています。
「追いかけたいけど、モンスターがいるんでしょう?私達じゃ殺されるだけよ。ここで待機するしかないじゃない。」
「何言ってるの?モンスターならエッサ達が倒しているからいないわよ。さぁ、さっさと追いかけるわよ!」
確かにモンスターがいれば倒して進むしか方法はありません。でも、エッサ達はモンスターを倒しながら進んでいます。この地下迷宮は1回ダンジョンの外に出ないとモンスターは復活しません。エッサ達の通った道にはモンスターが1匹もいないはずです。2人はモンスターのいなくなった道を進んで地下8階に進みます。エッサとロックタは現在地下8階のボスと戦っていました。
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