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第4章・パーティーメンバー編。
第45話・闘技場の奴隷。
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酒場の三人娘、ミミ、ハンナ、レベッカは仕事があるので常に一緒に行動する事は出来ません。だとしたら、それなりに時間があって、ダンジョンに入りたいと思っている女の子を探すしかありません。
「女の子の冒険者なんて見た事ねぇべぇ。救世主様の所には3人の強くて可愛い女の子がいたけど、実際は弱くて可愛い女の子しかいねぇべぇ。うんだぁ。」
とりあえずは王都の中をキョロキョロと歩きながら探してみますが、残念ながら綺麗な服を着た貴婦人ぐらいしかいません。今まで、一度も鍬を持った事のないような綺麗な白い手です。
顔だけなら即採用なんだべぇが、オラの求めている女子は、強くて可愛い女の子だべぇ。やっぱり、女の子の奴隷を買うしかねぇべぇ。
王都でも週に一度は奴隷市が闘技場の中で開催されていました。ほとんどが男性で、お金持ちに買われると、剣闘士や拳闘士として闘技場で戦わされる事になります。中には嗜好品として綺麗な女性も売られていました。
「ザックさんの話では、買った奴隷を鍛えて、闘技場でチャンピオンにさせる遊びが、お金持ちの間で流行しているらしいべぇ。無理矢理にレベルアップさせようとして、中には死んでしまう奴隷もいるらしいべぇ。酷い遊びだべぇ。」
奴隷のほとんどが戦場から逃亡した脱走兵や、犯罪を繰り返した犯罪者達です。闘技場は公開処刑の場所として使われているようなものです。
「いやぁ~、酷いもんだね。噂の王都がこんなに野蛮な所だとは思わなかったよ。」
エッサが奴隷市に並んでいる奴隷達を見ていると、知らない女性が話しかけて来ました。
「オラもそう思うけど、犯罪を減らす効果は確かにあると思うべぇ。現にこの王都では貧しくても盗みをしようなんて馬鹿な事を考える住民は1人もいないはずだべぇ。」
「へぇ~?でも、奴隷市があるのなら、何処かで何かは起こってるんだよね?だったら、根本的な問題が見えてないって事でしょう。そこが酷いんだよ。」
そんな話をされても、オラにはチンプンカンプンだべぇ。そもそも、この世界の文句はオラや王様ではなくて、プロデューサーの岩田に言って欲しいべぇ。どうせ岩田の指示で奴隷を作っているべぇ。
「お姉さんは奴隷制度には反対の人なんだな。だったら、何しにここに来たんだべぇ?まさかとは思うけろ、奴隷達を逃がそうとか考えてねぇべぇなあ?」
服装からしても、動きやすい服装です。背中にも大きなリュックを背負っています。中に武器を入れていて、それを奴隷達に渡されたら、闘技場は大変な騒ぎになってしまいます。
「あぁ、それは護衛というか、パトーナーが欲しくてね。奴隷でいい男がいないか見に来たんだけど、今日のはハズレみたい。前に他所の国で買った男は、途中で売り物とお金を持って逃げたし、王都ならと思ってわざわざ来てあげたのに、最悪よ。何処かにいい男がいないかしら?」
何だか面倒そうな人だべぇ。どうやら商人さんのようだべぇが、アイテムボックスに入り切らなかった商品は、背中のリュックに入れてるみたいだべぇ。
「オラも奴隷には反対だべぇさぁ。でも、仕事でどうしても戦える人が何人か必要だから仕方なく来たんだべぇ。でも、可愛い女の子の奴隷は今日はいないみたいだから、また来週にするんだべぇ。」
「へぇ~~~、だったら私でもいいんじゃないの?一応は女の子だし、野盗やモンスターを追い払う為に弓矢ぐらいは使えるわよ。報酬次第でやってあげてもいいけど。」
名前はルナさん。年齢はエッサと一緒で18歳。行商人である父親の跡を継ぐ為に、現在は色々な国を回って修行中らしいです。商品を購入する資金欲しさに、エッサの古代遺跡探索に同行を希望しています。
「とりあえずは明日のダンジョン調査について来て欲しいべぇ。戦闘能力次第で採用するか決定するべぇ。いいべぇか?」
「もちろんいいわよ!これでも結構、強い方なんだから。」
まあ、武器が使える人なら誰でもいいべぇ。使えないようなら、ザックさんとフローラちゃんにお願いするしかないべぇなぁ。
「女の子の冒険者なんて見た事ねぇべぇ。救世主様の所には3人の強くて可愛い女の子がいたけど、実際は弱くて可愛い女の子しかいねぇべぇ。うんだぁ。」
とりあえずは王都の中をキョロキョロと歩きながら探してみますが、残念ながら綺麗な服を着た貴婦人ぐらいしかいません。今まで、一度も鍬を持った事のないような綺麗な白い手です。
顔だけなら即採用なんだべぇが、オラの求めている女子は、強くて可愛い女の子だべぇ。やっぱり、女の子の奴隷を買うしかねぇべぇ。
王都でも週に一度は奴隷市が闘技場の中で開催されていました。ほとんどが男性で、お金持ちに買われると、剣闘士や拳闘士として闘技場で戦わされる事になります。中には嗜好品として綺麗な女性も売られていました。
「ザックさんの話では、買った奴隷を鍛えて、闘技場でチャンピオンにさせる遊びが、お金持ちの間で流行しているらしいべぇ。無理矢理にレベルアップさせようとして、中には死んでしまう奴隷もいるらしいべぇ。酷い遊びだべぇ。」
奴隷のほとんどが戦場から逃亡した脱走兵や、犯罪を繰り返した犯罪者達です。闘技場は公開処刑の場所として使われているようなものです。
「いやぁ~、酷いもんだね。噂の王都がこんなに野蛮な所だとは思わなかったよ。」
エッサが奴隷市に並んでいる奴隷達を見ていると、知らない女性が話しかけて来ました。
「オラもそう思うけど、犯罪を減らす効果は確かにあると思うべぇ。現にこの王都では貧しくても盗みをしようなんて馬鹿な事を考える住民は1人もいないはずだべぇ。」
「へぇ~?でも、奴隷市があるのなら、何処かで何かは起こってるんだよね?だったら、根本的な問題が見えてないって事でしょう。そこが酷いんだよ。」
そんな話をされても、オラにはチンプンカンプンだべぇ。そもそも、この世界の文句はオラや王様ではなくて、プロデューサーの岩田に言って欲しいべぇ。どうせ岩田の指示で奴隷を作っているべぇ。
「お姉さんは奴隷制度には反対の人なんだな。だったら、何しにここに来たんだべぇ?まさかとは思うけろ、奴隷達を逃がそうとか考えてねぇべぇなあ?」
服装からしても、動きやすい服装です。背中にも大きなリュックを背負っています。中に武器を入れていて、それを奴隷達に渡されたら、闘技場は大変な騒ぎになってしまいます。
「あぁ、それは護衛というか、パトーナーが欲しくてね。奴隷でいい男がいないか見に来たんだけど、今日のはハズレみたい。前に他所の国で買った男は、途中で売り物とお金を持って逃げたし、王都ならと思ってわざわざ来てあげたのに、最悪よ。何処かにいい男がいないかしら?」
何だか面倒そうな人だべぇ。どうやら商人さんのようだべぇが、アイテムボックスに入り切らなかった商品は、背中のリュックに入れてるみたいだべぇ。
「オラも奴隷には反対だべぇさぁ。でも、仕事でどうしても戦える人が何人か必要だから仕方なく来たんだべぇ。でも、可愛い女の子の奴隷は今日はいないみたいだから、また来週にするんだべぇ。」
「へぇ~~~、だったら私でもいいんじゃないの?一応は女の子だし、野盗やモンスターを追い払う為に弓矢ぐらいは使えるわよ。報酬次第でやってあげてもいいけど。」
名前はルナさん。年齢はエッサと一緒で18歳。行商人である父親の跡を継ぐ為に、現在は色々な国を回って修行中らしいです。商品を購入する資金欲しさに、エッサの古代遺跡探索に同行を希望しています。
「とりあえずは明日のダンジョン調査について来て欲しいべぇ。戦闘能力次第で採用するか決定するべぇ。いいべぇか?」
「もちろんいいわよ!これでも結構、強い方なんだから。」
まあ、武器が使える人なら誰でもいいべぇ。使えないようなら、ザックさんとフローラちゃんにお願いするしかないべぇなぁ。
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