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第4章・パーティーメンバー編。
第43話・ザックさんとフローラちゃん。
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パーティーを組む事で、直接モンスターを倒さなくても、戦闘参加メンバー全員に経験値が入ります。それを利用して少しずつパーティーメンバーを鍛える方法があります。
今日は酒場のマスターと2人で古代遺跡を探索する予定でしたが、マスターのザックさんが何故だか、フローラちゃんを連れて来てしまいました。
「ザックさん?どうして、フローラちゃんを連れて来たんですか?別に迷惑とか嫌じゃないけろが、そのぉ~、危ないと思いますよ?」
まあ、ザックさんがしっかりと守るとは思うけろが、霊峰ミルドは結構傾斜が急で、子供が登るのは疲れます。ピクニック気分ならばやめた方がいい所です。
「お前が言う、謎のパーティーメンバーに登録すれば、謎の経験値が入るんだろ?だったら、レベル1のフローラを連れて行って試してみないと駄目だろう。違ったか?」
確かにその通りだべぇ。パーティーメンバーに経験値が入らないのなら、連れて行くのは、まともに武器を使えるようになってからだべぇ。
「でも、おかしいなぁ?この辺も俺が冒険者をやっていた時に隅々まで歩き回ってたんだけど、そんな古代遺跡なんてなかったぞ。」
「山肌が崩れて、隠れていた入り口が出て来たんじゃねぇべぇか?」
ザックさんは納得していないようです。おそらくはある条件を満たした時に出現するダンジョンか、期間限定のイベントダンジョンです。だとしたら、急いでクリアして限定アイテムを手に入れないといけません。
「エッサさん、前から思っていたんですけど、エッサさんの出身地って何処なんですか?」
オラの出身地は南にある『オルベ村』だべぇが、村から追い出されてしまったし、オラの事を知っている人は誰もいないから、どう答えればいいんだべぇ?困ったなぁ~。
「南の方のとっても小さい村だべぇ。もう小さ過ぎて名前もないぐらいだべぇ。フローラちゃんはどうしてオラの出身地を知りたいんだべぇ?」
「あぁ、それはですね。エッサさん、いつも分厚い本を読んでいたじゃないですか、あんな本が売られているのは王都の道具屋さんぐらいなんですけど、結構高いんです。王都に来た頃は宿屋代も持っていなかったようですし、エッサさんがどうして持っていたのか気になっちゃって。」
確かに道具屋に売られている本は1冊1万~10万Gと高かったべぇ。しかも、噂のエロ本じゃなかったべぇ!購入しないと中身を見させないなんて、酷い商売なんだべぇ。
「あの本はオラが書いた本なんだべぇ。田舎は退屈なんで、本を書いて暇つぶししてたんだな。恥ずかしくて人には見せられねぇだぁ。」
普段は1人であれやこれやと考えながら、エッサは冒険しますが、今日は可愛い話し相手もいるので楽しいです。でも、霊峰ミルドはダンジョンです。当然のようにモンスターが出現します。前衛を剣と盾を持ったザックさんに任せて、オラは後衛でフローラちゃんを守りつつ、襲い掛かって来る鳥型モンスターを倒していきます。
「エッサさん、頑張ってぇ~!」
フローラちゃんの声援を背中に受けて、レベル22の『ホーク系』モンスターを相手にします。HPは3000です。エッサのルドルフの剣で10回ぐらい攻撃すれば簡単に倒せる雑魚モンスターです。
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」
敵は空飛ぶ鳥型モンスターです。エッサは左手の手のひらを空に向けると、燃える炎の塊を発射しました。命中すればダメージ900を超えます。
『ボォン!サァーーー。』とエッサに数回斬られて、ホークは空中に逃げていました。滞空状態で地上の様子を見ていましたが、地上から向かって来るファイヤーボールに気付くと、慌てて回避しようとしますが、追尾する炎の塊にホークは呆気なく倒されました。
「わぁ~!エッサさん、魔法も使えるんですねぇ~!お父さんは使えないんですよぉ~。」
うんだべぇ。褒められると嬉しいんだべぇが、ザックさんが嫉妬から睨みつけて来るから、やめて欲しいべぇ。
「エッサ、お前のレベルなんだったけ?前に聞いたけど忘れたんだよなぁ~。」
「オラのレベルは最近上がって、24になりましただぁ。」
「そうだった!そうだった!たったの24だったな!俺よりも21も低かったから忘れていたよ。フローラ、パパのレベルは45なんだぞぉ~。」
絶対に忘れていないべぇ。ちなみにフローラちゃんは古代遺跡に到着する前にレベル5になっていました。どうやらパーティーメンバーにも経験値が入るようです。この調子で上がれば問題なく、地下4階までなら行けそうです。
今日は酒場のマスターと2人で古代遺跡を探索する予定でしたが、マスターのザックさんが何故だか、フローラちゃんを連れて来てしまいました。
「ザックさん?どうして、フローラちゃんを連れて来たんですか?別に迷惑とか嫌じゃないけろが、そのぉ~、危ないと思いますよ?」
まあ、ザックさんがしっかりと守るとは思うけろが、霊峰ミルドは結構傾斜が急で、子供が登るのは疲れます。ピクニック気分ならばやめた方がいい所です。
「お前が言う、謎のパーティーメンバーに登録すれば、謎の経験値が入るんだろ?だったら、レベル1のフローラを連れて行って試してみないと駄目だろう。違ったか?」
確かにその通りだべぇ。パーティーメンバーに経験値が入らないのなら、連れて行くのは、まともに武器を使えるようになってからだべぇ。
「でも、おかしいなぁ?この辺も俺が冒険者をやっていた時に隅々まで歩き回ってたんだけど、そんな古代遺跡なんてなかったぞ。」
「山肌が崩れて、隠れていた入り口が出て来たんじゃねぇべぇか?」
ザックさんは納得していないようです。おそらくはある条件を満たした時に出現するダンジョンか、期間限定のイベントダンジョンです。だとしたら、急いでクリアして限定アイテムを手に入れないといけません。
「エッサさん、前から思っていたんですけど、エッサさんの出身地って何処なんですか?」
オラの出身地は南にある『オルベ村』だべぇが、村から追い出されてしまったし、オラの事を知っている人は誰もいないから、どう答えればいいんだべぇ?困ったなぁ~。
「南の方のとっても小さい村だべぇ。もう小さ過ぎて名前もないぐらいだべぇ。フローラちゃんはどうしてオラの出身地を知りたいんだべぇ?」
「あぁ、それはですね。エッサさん、いつも分厚い本を読んでいたじゃないですか、あんな本が売られているのは王都の道具屋さんぐらいなんですけど、結構高いんです。王都に来た頃は宿屋代も持っていなかったようですし、エッサさんがどうして持っていたのか気になっちゃって。」
確かに道具屋に売られている本は1冊1万~10万Gと高かったべぇ。しかも、噂のエロ本じゃなかったべぇ!購入しないと中身を見させないなんて、酷い商売なんだべぇ。
「あの本はオラが書いた本なんだべぇ。田舎は退屈なんで、本を書いて暇つぶししてたんだな。恥ずかしくて人には見せられねぇだぁ。」
普段は1人であれやこれやと考えながら、エッサは冒険しますが、今日は可愛い話し相手もいるので楽しいです。でも、霊峰ミルドはダンジョンです。当然のようにモンスターが出現します。前衛を剣と盾を持ったザックさんに任せて、オラは後衛でフローラちゃんを守りつつ、襲い掛かって来る鳥型モンスターを倒していきます。
「エッサさん、頑張ってぇ~!」
フローラちゃんの声援を背中に受けて、レベル22の『ホーク系』モンスターを相手にします。HPは3000です。エッサのルドルフの剣で10回ぐらい攻撃すれば簡単に倒せる雑魚モンスターです。
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」
敵は空飛ぶ鳥型モンスターです。エッサは左手の手のひらを空に向けると、燃える炎の塊を発射しました。命中すればダメージ900を超えます。
『ボォン!サァーーー。』とエッサに数回斬られて、ホークは空中に逃げていました。滞空状態で地上の様子を見ていましたが、地上から向かって来るファイヤーボールに気付くと、慌てて回避しようとしますが、追尾する炎の塊にホークは呆気なく倒されました。
「わぁ~!エッサさん、魔法も使えるんですねぇ~!お父さんは使えないんですよぉ~。」
うんだべぇ。褒められると嬉しいんだべぇが、ザックさんが嫉妬から睨みつけて来るから、やめて欲しいべぇ。
「エッサ、お前のレベルなんだったけ?前に聞いたけど忘れたんだよなぁ~。」
「オラのレベルは最近上がって、24になりましただぁ。」
「そうだった!そうだった!たったの24だったな!俺よりも21も低かったから忘れていたよ。フローラ、パパのレベルは45なんだぞぉ~。」
絶対に忘れていないべぇ。ちなみにフローラちゃんは古代遺跡に到着する前にレベル5になっていました。どうやらパーティーメンバーにも経験値が入るようです。この調子で上がれば問題なく、地下4階までなら行けそうです。
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