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第3章・武器強化編。
第34話・鉱石発見の功績。
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『名前・エッサ。職業・村人剣士。レベル10。HP370。MP172。攻撃力48。魔力58。敏捷153。』
片手剣・ジェネラルソード+3。攻撃力109。
「オラもやっとレベル二桁の冒険者になったんだな。くぅ~~~~、長かったんだな。」
でも、武器を第四強化するには、40個の銀鉱石と16000G必要なんだな。予想した60個じゃなかったのは良かったけど、また、15日近くも往復3時間の道を行ったり来たりすると思うと、喜びも束の間だべぇ。
「エッサさん、凄いですねぇ!」
「あぁ、フローラちゃん。オラの何が凄いんだぁ?」
「その剣ですよ!王都で一番高い剣で、しかも他所の大陸でしか取れない銀鉱石で強化したんですよね。ちょっとだけ冒険者さんの噂になっていましたよ。」
いやぁ~、照れるなぁ~!まさか、オラがそんなに注目されているなんてビックリだぁ。
「はい、『金の力で大した実力もないくせに、調子に乗っているなぁ。』って、噂になっていました。あんまり目立つと他の冒険者さんに目をつけられるから、気をつけてくださいね。じゃぁ。」
んんっ~?もしかして、オラの悪い噂が流れているって事か?でも、他の冒険者に迷惑をかけた事なんか、一度もないんだな。
「おい、エッサ。もしかして、公表されていないダンジョンを見つけて隠しているって、噂は本当なのか?だとしたら、早く城に報告しないと報酬を貰うどころか、牢獄に入れられるかもしれねぇぞ。」
次はマスターさんですか?オラは何も悪い事はしてねぇですよ。
「マスターさん、その変な噂は絶対に嘘だべぇ!オラは間違った事なんかしていねぇ。オラを貶める為の陰謀だぁ。」
あんなに苦労した、オラがこんな変な噂で信用を落とされるなんて、一体誰の仕業だべぇ?
「お前が大量の鉄鉱石と銀鉱石を持って来て、鍛冶屋で使ったろ。常識的に考えて手に入れるには、銀鉱石が採掘される大陸から輸入するしかねぇ。まあ、金はかかるが確実な方法だな。俺ならそんな馬鹿な真似はしないがな。」
マスターさんの話では、完成品の強化済みの武器を輸入した方が、お金はかからないらしいです。そんな方法があるのなら、教えて欲しかったです。
「鉄鉱石と銀鉱石ならモンスターを倒していれば落とすので、オラは何日間もかけて、少しずつ集めただけですだぁ。そんな輸入とか、隠しダンジョンとか知らねぇです。嘘だと思うなら、マスターも精霊の水飲み場にいるトータスを倒してみてください。」
こういう時は下手に隠すよりも、真実を話した方が面倒ごとは小さくます。隠そうとするから面倒ごとが大きくなるんです。
「精霊の水飲み場のトータスか?あの辺は滅多に誰も行かないし、たまに巡礼者や観光客が立ち寄るぐらいの場所だったからな。確かにモンスターが何を落とすか徹底的に調べたい、物好きな奴はいないだろうからな。まさか、あのトータスがね。」
結局はマスターさんがお城に報告した事で、精霊の水飲み場は王様の管理下に置かれる事になりました。封鎖された精霊の水飲み場は兵士が交代で派遣されては、トータスを狩り続けています。今では鉄鉱石や銀鉱石を集める採掘場のような場所になってしまいました。
◆
「はぁ~、せっかくのオラだけの秘密の場所だったのに、なんか損した気分だべぇ。」
精霊の水飲み場が封鎖された事で、エッサはやる事がありません。とりあえずは難破船から毒除けのお守りを回収しようと思っています。今は必要ないかもしれませんが、必ずあとで必要になってくる重要なアイテムです。
「まさか、あの時のお前が発見者だったとはな。」
全身鎧を着た人が酒場に入って来ました。のんびりしているエッサを見つけて、声をかけて来ました。
「あっ!こんにちは。今日は門番さんはお休みですか?」
どの門番さんか分かりませんが、声で何となく何日前に聞いた声か分かります。
「はぁ~、仕事中だ。王様の書状を持って来たので、お前に渡さないといけない。では、王様からのお言葉を発見者エッサに伝える。今回の鉄鉱石と銀鉱石の新しい採掘方法を発見した功績を称えて、今後、発見者エッサには王都の鍛冶屋を利用する際に、鉄鉱石と銀鉱石を必要としない。以上だが、まあ、金は必要だからな。タダでは強化は出来ないから注意するんだぞ。あと、調子に乗って何でもかんでも大量に強化しようとしたら、牢獄行きになる。何事も程々にしておけと言う事だ。じゃぁ、書状は確かに渡したからな。失くすんじゃねぇぞ。」
おぉ!やっぱり王様はオラの努力を認めてくれたんだなぁ。でも、オラにはあと1回分の40個の銀鉱石があれば十分だから、出来れば王様が使うというランク5の武器が欲しかったんだなぁ。
片手剣・ジェネラルソード+3。攻撃力109。
「オラもやっとレベル二桁の冒険者になったんだな。くぅ~~~~、長かったんだな。」
でも、武器を第四強化するには、40個の銀鉱石と16000G必要なんだな。予想した60個じゃなかったのは良かったけど、また、15日近くも往復3時間の道を行ったり来たりすると思うと、喜びも束の間だべぇ。
「エッサさん、凄いですねぇ!」
「あぁ、フローラちゃん。オラの何が凄いんだぁ?」
「その剣ですよ!王都で一番高い剣で、しかも他所の大陸でしか取れない銀鉱石で強化したんですよね。ちょっとだけ冒険者さんの噂になっていましたよ。」
いやぁ~、照れるなぁ~!まさか、オラがそんなに注目されているなんてビックリだぁ。
「はい、『金の力で大した実力もないくせに、調子に乗っているなぁ。』って、噂になっていました。あんまり目立つと他の冒険者さんに目をつけられるから、気をつけてくださいね。じゃぁ。」
んんっ~?もしかして、オラの悪い噂が流れているって事か?でも、他の冒険者に迷惑をかけた事なんか、一度もないんだな。
「おい、エッサ。もしかして、公表されていないダンジョンを見つけて隠しているって、噂は本当なのか?だとしたら、早く城に報告しないと報酬を貰うどころか、牢獄に入れられるかもしれねぇぞ。」
次はマスターさんですか?オラは何も悪い事はしてねぇですよ。
「マスターさん、その変な噂は絶対に嘘だべぇ!オラは間違った事なんかしていねぇ。オラを貶める為の陰謀だぁ。」
あんなに苦労した、オラがこんな変な噂で信用を落とされるなんて、一体誰の仕業だべぇ?
「お前が大量の鉄鉱石と銀鉱石を持って来て、鍛冶屋で使ったろ。常識的に考えて手に入れるには、銀鉱石が採掘される大陸から輸入するしかねぇ。まあ、金はかかるが確実な方法だな。俺ならそんな馬鹿な真似はしないがな。」
マスターさんの話では、完成品の強化済みの武器を輸入した方が、お金はかからないらしいです。そんな方法があるのなら、教えて欲しかったです。
「鉄鉱石と銀鉱石ならモンスターを倒していれば落とすので、オラは何日間もかけて、少しずつ集めただけですだぁ。そんな輸入とか、隠しダンジョンとか知らねぇです。嘘だと思うなら、マスターも精霊の水飲み場にいるトータスを倒してみてください。」
こういう時は下手に隠すよりも、真実を話した方が面倒ごとは小さくます。隠そうとするから面倒ごとが大きくなるんです。
「精霊の水飲み場のトータスか?あの辺は滅多に誰も行かないし、たまに巡礼者や観光客が立ち寄るぐらいの場所だったからな。確かにモンスターが何を落とすか徹底的に調べたい、物好きな奴はいないだろうからな。まさか、あのトータスがね。」
結局はマスターさんがお城に報告した事で、精霊の水飲み場は王様の管理下に置かれる事になりました。封鎖された精霊の水飲み場は兵士が交代で派遣されては、トータスを狩り続けています。今では鉄鉱石や銀鉱石を集める採掘場のような場所になってしまいました。
◆
「はぁ~、せっかくのオラだけの秘密の場所だったのに、なんか損した気分だべぇ。」
精霊の水飲み場が封鎖された事で、エッサはやる事がありません。とりあえずは難破船から毒除けのお守りを回収しようと思っています。今は必要ないかもしれませんが、必ずあとで必要になってくる重要なアイテムです。
「まさか、あの時のお前が発見者だったとはな。」
全身鎧を着た人が酒場に入って来ました。のんびりしているエッサを見つけて、声をかけて来ました。
「あっ!こんにちは。今日は門番さんはお休みですか?」
どの門番さんか分かりませんが、声で何となく何日前に聞いた声か分かります。
「はぁ~、仕事中だ。王様の書状を持って来たので、お前に渡さないといけない。では、王様からのお言葉を発見者エッサに伝える。今回の鉄鉱石と銀鉱石の新しい採掘方法を発見した功績を称えて、今後、発見者エッサには王都の鍛冶屋を利用する際に、鉄鉱石と銀鉱石を必要としない。以上だが、まあ、金は必要だからな。タダでは強化は出来ないから注意するんだぞ。あと、調子に乗って何でもかんでも大量に強化しようとしたら、牢獄行きになる。何事も程々にしておけと言う事だ。じゃぁ、書状は確かに渡したからな。失くすんじゃねぇぞ。」
おぉ!やっぱり王様はオラの努力を認めてくれたんだなぁ。でも、オラにはあと1回分の40個の銀鉱石があれば十分だから、出来れば王様が使うというランク5の武器が欲しかったんだなぁ。
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