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第2章・王都入門編。
第28話・効率的な戦い。
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キョロキョロと辺りにモンスターがいないか確認します。キョロキョロと辺りに人がいないかも確認します。
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」
スライムから距離を置いて、呪文を唱えました。とりあえず、手の平をスライムに向けていれば、手の平サイズの丸い炎の塊が自動的にスライムを数秒間追尾します。
『ドォン!サァーーー。』とファイヤーボールが小さな爆発音を立てて、スライムに命中しました。いつものようにスライムが灰になって消えました。
「威力は申し分ねぇけど、音に引き付けられてモンスターが寄って来るのが問題だべぇ。まあ、モンスターを呼び寄せたい時は撒き餌になって便利だけどなぁ~。」
『ガサガサ。』と急いで茂みの中に隠れます。5~6匹のモンスターが一度にエッサのいる分かれ道に集まって来ました。森の中なら茂みに隠れられるので、戦わずに回避出来ますが、フィールドや、隠れる場所のないダンジョンでは通用しません。
(ふぅ~、スライム相手に隠れないといけないとは、なんとも情けねぇ。)
でも、ファイヤーボールはオラの魔力を3倍にして、スライムには2倍のダメージを与えられるから、たったの4発で倒せるんだなぁ。通常攻撃なら、まだ18回も切らないと倒せねぇから上手く使えば、最高の武器になるはずさぁ。
初級炎魔法・ファイヤーボールは1発の炎の塊を前方に撃ち出す技です。自動的に敵を追尾する機能があるので、動きの遅い敵には簡単に当てる事が出来ます。
エッサの職業は村人剣士であって、魔術師ではないので、通常は消費MP7ですが、2倍のMP14が必要になりました。
『ガサガサ。ガサガサ。ズゥボォ。』とエッサは茂みから抜け出しました。
「行ったべぇか?はぁ~~、氷魔法はレベル11にならねぇと覚えねぇし、ファイヤーボールは最高で9回しか使えねぇし、まだまだ前途多難だべぇ。」
あとは集まったモンスターを追いかけて、背後から石ころをぶつければ、1匹ずつ誘い出せるべぇ。問題はトロールだべぇ。オラの通常攻撃なら、36回は切らないと倒せねぇ。やっぱり先輩冒険者様の言う通りに地道に頑張るしかねぇなぁ。
「今日はスライムを倒せるだけ倒して、レベル6を目指すしかねぇ。まずは手持ちの武器を強化する所からだなぁ。」
王都の鍛冶屋さんに行けば、お金と材料を用意して渡せば、手持ちの武器を強化してくれるらしい。だったら、スライムを倒してお金を稼ぎつつ、武器を強化して行くしかねぇ。
◆
『名前・エッサ。職業・村人剣士。レベル6。HP250。MP140。攻撃力40。魔力50。敏捷145。』
「今日はここまでだな。1日70匹ぐらい倒せれば十分に生活は出来るけど、問題はレベルアップだけじゃ、強くなるには限界があるんだな。」
この辺のダンジョンなら『難波船』『海洋洞窟』『霊峰ミルド』があるけど、何処も敵に囲まれたら、終わりの危険な場所だし、ここはレベッカさんか、マスターに相談するしかねぇな。そうと決まったら、王都に戻って、今日の晩ご飯はカルボナーラだなぁ。
テクテクテクと王都に向かって帰ります。フィールドに出現するモンスターは夜になるとスケルトンという片手剣を持った骸骨が、カタカタと骨を鳴らして徘徊しています。
「本の通りなら、スケルトンの方がトロールより弱いだけど、スケルトンの方が敏捷は上なんだよなぁ。多分、スライムの体当たりのように、瞬間的な攻撃が速いんだな。」
危険を犯して倒しても、スライムよりは経験値を多く落とすけど、お金はたったの90Gしか落とさねぇ。オラもトロールを倒す事にこだわり過ぎて、全体的な目標が見えてねぇのかもしれねぇなぁ。倒しやすいモンスターから倒すべきなのかもしれねぇ。
「紅蓮の焔よ!敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!」
スライムから距離を置いて、呪文を唱えました。とりあえず、手の平をスライムに向けていれば、手の平サイズの丸い炎の塊が自動的にスライムを数秒間追尾します。
『ドォン!サァーーー。』とファイヤーボールが小さな爆発音を立てて、スライムに命中しました。いつものようにスライムが灰になって消えました。
「威力は申し分ねぇけど、音に引き付けられてモンスターが寄って来るのが問題だべぇ。まあ、モンスターを呼び寄せたい時は撒き餌になって便利だけどなぁ~。」
『ガサガサ。』と急いで茂みの中に隠れます。5~6匹のモンスターが一度にエッサのいる分かれ道に集まって来ました。森の中なら茂みに隠れられるので、戦わずに回避出来ますが、フィールドや、隠れる場所のないダンジョンでは通用しません。
(ふぅ~、スライム相手に隠れないといけないとは、なんとも情けねぇ。)
でも、ファイヤーボールはオラの魔力を3倍にして、スライムには2倍のダメージを与えられるから、たったの4発で倒せるんだなぁ。通常攻撃なら、まだ18回も切らないと倒せねぇから上手く使えば、最高の武器になるはずさぁ。
初級炎魔法・ファイヤーボールは1発の炎の塊を前方に撃ち出す技です。自動的に敵を追尾する機能があるので、動きの遅い敵には簡単に当てる事が出来ます。
エッサの職業は村人剣士であって、魔術師ではないので、通常は消費MP7ですが、2倍のMP14が必要になりました。
『ガサガサ。ガサガサ。ズゥボォ。』とエッサは茂みから抜け出しました。
「行ったべぇか?はぁ~~、氷魔法はレベル11にならねぇと覚えねぇし、ファイヤーボールは最高で9回しか使えねぇし、まだまだ前途多難だべぇ。」
あとは集まったモンスターを追いかけて、背後から石ころをぶつければ、1匹ずつ誘い出せるべぇ。問題はトロールだべぇ。オラの通常攻撃なら、36回は切らないと倒せねぇ。やっぱり先輩冒険者様の言う通りに地道に頑張るしかねぇなぁ。
「今日はスライムを倒せるだけ倒して、レベル6を目指すしかねぇ。まずは手持ちの武器を強化する所からだなぁ。」
王都の鍛冶屋さんに行けば、お金と材料を用意して渡せば、手持ちの武器を強化してくれるらしい。だったら、スライムを倒してお金を稼ぎつつ、武器を強化して行くしかねぇ。
◆
『名前・エッサ。職業・村人剣士。レベル6。HP250。MP140。攻撃力40。魔力50。敏捷145。』
「今日はここまでだな。1日70匹ぐらい倒せれば十分に生活は出来るけど、問題はレベルアップだけじゃ、強くなるには限界があるんだな。」
この辺のダンジョンなら『難波船』『海洋洞窟』『霊峰ミルド』があるけど、何処も敵に囲まれたら、終わりの危険な場所だし、ここはレベッカさんか、マスターに相談するしかねぇな。そうと決まったら、王都に戻って、今日の晩ご飯はカルボナーラだなぁ。
テクテクテクと王都に向かって帰ります。フィールドに出現するモンスターは夜になるとスケルトンという片手剣を持った骸骨が、カタカタと骨を鳴らして徘徊しています。
「本の通りなら、スケルトンの方がトロールより弱いだけど、スケルトンの方が敏捷は上なんだよなぁ。多分、スライムの体当たりのように、瞬間的な攻撃が速いんだな。」
危険を犯して倒しても、スライムよりは経験値を多く落とすけど、お金はたったの90Gしか落とさねぇ。オラもトロールを倒す事にこだわり過ぎて、全体的な目標が見えてねぇのかもしれねぇなぁ。倒しやすいモンスターから倒すべきなのかもしれねぇ。
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